たまたまTVをつけたら映画のシンデレラマンをやっていて最後まで見てしまった。これは大恐慌の時代に全盛期を過ぎ落ちぶれたボクサー J.J.Bradockが、家族のために戦いチャンピオンになった実話を映画化したもので、なかなか泣かせる話なのだ。
なぜシンデレラマンかというと、配給切符をもらうまでに落ちぶれた男がチャンピオンシップを勝ち取りチャンプになってしまった、まるでおとぎ話のような話を当時の同じ境遇で苦しんでいた多くのアメリカ人たちが支持したからだ。
映画が終わってニュースをチェックすると橋下徹が大阪市長選で当確を出していた。投票率は60%を超えている様だ。私は大阪市民でもなく投票権も無い訳で、橋本氏の政策に関して特に意見が有るわけではない。しかし、日本の現状、特に若者たちの置かれている閉塞的な状況には強く憂慮している。中東で起こっている状況、あるいはウォール街でのデモ、イギリス、ギリシャ等の暴動など不満は捌け口を求める。ところが、日本の若者達はこの状況でも何もしないように見える。若者はもっと怒るべきだ。
今日、何が起こったかというと、若者たちが投票所に向かい、自分の意思を一票に託し、橋下徹を当選させた。平松氏を支持する組織票は若者たちの浮動票に木っ端微塵にされた、これは快哉というべきだろう。若者に元気がなければ社会は活気を失う。元気な日本を取り戻すために今回の選挙をきっかけにして、若い人たちの政治意識が高まることを期待する。
45歳以上の何割が若者の国家像に耳を傾け賛同できるかが大事だと思います、自分の経験を振り回している場合じゃないと思います。
橋下氏の劇場型政治手法は若者向けでなく、私欲にコダワる45歳以上の保守意識を変えるための手段でしょう、その位この年代の日本人が若者より愚かな層だと言うこと。
私は、他人に私欲を捨てよ、と言うのはほとんど無駄のような気がしますが... また、権利というものは与えられる物ではなく、勝ち取る物だと思いますので、若者の権利は若者自身が勝ち取るしかない、と思います。その意味で、今回の橋下氏の当選はその一歩ではないかと思っています。