主婦ゲーマーのゲーム日記

世間に隠したオタク心を爆発させています。時折まじめに読書など。

本日の読書

2012-04-01 13:39:18 | 読書
小松 左京著『虚無回廊2』
ついに「SS」に到着した探査船。
乗員とも言うべきAE(人口実存)達は到着とほぼ同時に多星系の宇宙船と遭遇、接触を果たす。
タル星系という所から来た彼らの方も機械知性タリア6が管理する宇宙船群であった。
彼らはエンドウが彼らと同じく機械知性でありながらも「自己意志生成・維持機能」「目的総合再構成機能」を持っていることを知り、ある申し出をしてくる。
彼らが所属する文明は彼らが探索に向かった後、滅亡してしまい、ミッションを変更する自由もない自分たちは、もはや目的のない探査を続けるしかない、どうか我々のリーダーになって欲しいと。

ということで、多星系のタリア6と行動を共にすることになったエンドウ達。
彼らは既に複数の異星の宇宙船と接触しているという話を聞いたそばから、次から次へと異星人達と接触。
彼らは友好的だったり、戦闘的だったり。
そうして出会った「老人」「都市」と共に「SS」を作ったと思われる人々の痕跡を辿ることに。
と、急展開につぐ、急展開でわくわくさせれられて、もう一気に読んでしまいました。
3巻を急いで借りに行ったら、月末整理日で休みだった・・・。


有川 浩著『植物図鑑』
「男の子の前に美少女が落ちてくるなら女の子の前にもイケメンが落ちてきて何が悪い!」
という裏コンセプトで書かれたラブストーリーです。

飲み会の帰り、自宅があるマンションの植え込みに行き倒れていた青年を発見したさやか。
思わず話しかけてしまい
「どうして行き倒れているの?」
「お腹が空いてこれ以上一歩も動けません。」
「お金は?」
「手持ちの現金使い果たして無一文です」
「へー・・・・かわいそう」
「お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか」
「ひ・・・拾って、て。捨て犬みたいにそんな、あんた」
「咬みません。躾のできたよい子です」
そんな会話が笑いのツボにはまって、つい部屋に上げてしまって、カップラーメンとお風呂を振る舞ってしまったさやか。

翌日、起きると一宿一飯の恩義からか、朝起きると、家主が存在を忘れていたタマネギと志望直前の卵を使って、味噌汁と、オムレツを作っていてくれた青年。
誰かが食事を作ってくれるご飯がこんなに美味しいなんて・・・思わず涙が出てしまい、行く当てもなく出て行く彼を思わず引き留めてしまった。

という始まりです。
うん、まさに「ただしイケメンに限る」な状況で始まるラブストーリーですが、意外に平気に読めました。
この青年、樹が野草をとって食事にするの部分が楽しいからね。

あ、最初のエピソードのヘクソカズラ、私も子供の頃まさにその状況を。
名前を知る前に「あ、可愛い花発見」
ぷち。
匂いをかぐ。
ぐえええええええええ!
家に帰って植物図鑑を見る。
「ヘクソカズラか。まさに名前通りだ。二度と近づかない!」
をやりました。
「サオトメカウラ」「ヤイトバナ」という別名があるのは知らなかった。
今回知ったけど、それでも一生「ヘクソカズラ」と呼ぶと思います。


大崎 梢著『プリティが多すぎる』

拓未 司さんの『虹色の皿』を読んだ時も思ったけれど、「青年が不本意な所に行っても、その場所で頑張る」というのは近頃では流行らないのでしょうか?
こちらも不本意な場所で行った青年・新見-文芸部に行きたくて出版社に入って、まずは週刊誌の部署に配属された-は、次の配置異動でローティーン向け月刊誌ピピンの編集部に行くことになった。
なんだよ、この訳の分からない、意味の分からない、ふわふわ、ピンク、リボン、の山は!
とやる気が全く出せない部署に、とりあえずの責任を果たす、次の部署に行くまでの我慢というような真剣みが少々足りない仕事ぶり。
しかし、ピピンのモデルを務める少女達の真剣な姿勢を見ていくうちに、また前の部署の編集長が「娘から、お父さん、ピピンを作っている会社に勤めているなんて凄い!」と言われるようになったなんて話を聞くうちに、ちょっとは考えるようになった。

のですけどねえ。
まあ、一応、最後は「今いる所で頑張るよ。文芸にだって負けないよ」「おまえの本の読者さまかもしれないぞ。今ではなくても未来はそうなる。」と言うくらいには、頑張る気にはなっていますが、それに至るエピソードがあまり愉快ではないので、読後もこうすっきりしませんでした。
コメント (2)
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