鍵盤に指を置いたまま揺らして、重さが鍵盤に載るのを確かめる方法。
今日は小3の生徒さん2人、大人の生徒さん2人に試してみました。
今日の生徒さんは成功!
指先をしっかりさせて、揺らしてみてと言いました。
特に大人のかたは、こんな単純な方法でわかるとは思いもしなかった、と。
ご自分で曲の色々な場所で、確かめられていました。
ドビュッシーの版画の「塔」を弾いている生徒さんに、沈める寺のような感じの所で最初に試してみましたら、荘厳な音になりました。
ドビュッシーの音楽はいくつも層になっているのが特徴です。
それを強弱だけで作ろうとされていたので、重さを右と左で変えてみてはどうか、とやってみました。
そうしましたら、一気に奥行きが生まれました。
私自身も自分の練習でこの方法を使ってみましたら、重さを使っているつもりでも、あと5mm位深く弾けた感覚がありました。
足りていなかったなと。
本当に深く弾けると、軽く弾くことが容易になります。
(以前と比べてです。)
もう新しい曲を譜読みする記憶力がないので、昔弾いた曲を引っ張り出して練習をする日々ですが、40年前に弾いた曲だろうが、35年間弾き続けている曲だろうが、
「こうやって弾くのか」とやっと弾き方がわかる瞬間があったり、音が変わると表現も変わるので、同じ曲でも今の方がずっと楽しく弾いています。
本当に音楽は尽きることがなく、面白い!