エリザベートコンクール終了。
皆さん素晴らしかった。
ホント、全力を出し切れたように感じました。
新曲は吉見さんや亀井さんは、
結構余裕だったのではと思いました。
何度聴いても大河ドラマの場面にしか
聞こえない所があったり、
雅楽のような音があったり、
わびさびの世界に感じました。
この音楽をヨーロッパの方々はどう感じるのでしょう。
吉見さんの躍動する音も良かったですし、
亀井さんのオケとの共感性も素晴らしく、
この曲でオケとピアノの一体感を感じた
演奏は彼が初めてのように思います。
サン=サーンスは亀井さんのキャラクターに
合っていますし、上手い選曲だなと。
会場では同じ曲を連日聴いている状態ですし、
オケも指揮者も新鮮な気分になれたのではと思います。
私も違う空気を画面越しですが吸えて楽しかったです。
桑原さんのブラームス、素晴らしかった。
彼女のどっしり感と安定性は聴く前から
楽しみでしかない気持ちでしたが、
流石、期待を裏切らない。
オランダのNikolaさん、ロシアのTaninさんも
私は好きな演奏でした。
浜松のコンクールでちょっと好きになった
ベルギーのBurnon さん、パッション溢れる
ラフマニノフでした。
地元の利もあり、大喝采でした。
亀井さんの演奏が始まる前に審査員席を映していた時に、
児玉桃さんのお顔が険しく、怖そうなお顔されてるように見えました。
そのあと、次の久末さんの演奏前にチラリと映った時には
お顔が和らぎいつもの感じでしたので、
あ~、緊張されていらしたのだと思いました。
自分の生徒の演奏は信じていても心配なのだと、
皆、そうなんだとホッコリしたりして。

このコンクールはヨーロッパの人が有利な印象があるので
どのような顔ぶれになるか。
日本は皇室があるので、王室のあるベルギーの佇まいが
あまり異世界には感じませんが、
この芸術の大きなイベントに、王室の方々が
連日足を運ばれる文化は素晴らしいです。
ベルギーと言えばフランダースの犬とルーベンスを
思い出しますが、町も美しいようで、
若かったら訪れてみたい国だったと、今頃思います。