おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

「不思議な音の国」の歌

2019年05月26日 | 不思議な音の国
私は子供の教本にある曲を歌詞で歌うことがほぼない人間なのですが、不思議な音の国は歌ってしまうのです。

なぜなら、楽しい、面白い、そして意味があるからです。

初めは今まで通り音名で歌っているだけでした。
ところが余裕が出てきてよく見てみると、新しい音を覚えるための歌だったり、物語に関係した歌だったりすることに気付きました。意味のあるものだったのです。

これまで他の教本ではその歌詞で歌う意味を感じなかったので音名で歌うだけで済ませていました。

さて、なぜ急にこの話を書いたかと申しますと、指の癖が強く保護者のご協力も得られず、私一人ではもう直せないとサジを投げようと思っていた生徒が、4月の発表会後私の話を素直に聞き始めたのです。

先週、今練習している2曲の他に復習で7曲選んで弾いてきてという宿題を出しました。(7歳なので7曲)

今週、しっかり選んで弾いてきました。
その時に全曲歌いながら弾いていたのです。下巻になると歌いながらでは難しい曲もあると思うのですがこの本の歌が好きだと言って歌っていました。

1曲だけ歌いながらでは少し難しい曲がありました。
黙って聞いていたら、「歌って」と言います。「わかった、歌う」と言って<ちいさなネズミ>を歌いました。でも横で歌っていたらその生徒さんも結局歌いながら弾けていました。

手がモンスターのカギ爪状態の生徒ですが、発表会後少し変わってきました。
レッスンは同じバレエ教室に通う1歳年下の生徒さんと時間が続いています。
その生徒さんも同じところまで進んでいます。

2人ともねずみの前の<シェフのドナルド>の歌が好きだと言っていました。
1歳年下の生徒さんはお家でこの歌をずっと歌っているとお母様がおっしゃっていました。何で好きかわからないと・・
「○○ちゃんもさっきこの曲好きって歌っていました。」と言いましたら、「子供はこの曲が好きなんですね。」と。

私もこの教本がどんどん好きになります。
なんだか愛着がわいてきます。
この教本には人や動物の思いやりの気持ちがあります。無意味に曲が並んでいるのではないのです。

グネーシンのソルフェージュの動画を見て音程の特性を歌で覚えるようにしたいと思っていました。
はじめの一歩から選曲し準備はしてあるのですがなかなか使い出せずにいます。
今日この2人のレッスンを見ていて「不思議」から選曲した方が生徒も私も馴染みがあってやりやすいと思いました。

さあ、工作の時間です。
コメント
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