おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

調号はないけれど

2019年05月20日 | 不思議な音の国
「不思議な音の国」下巻になると調号で表記はしておりませんがG-dur,g-moll,F-dur,D-dur,A-dur,E-dur,e-moll,B-dur,の曲を弾きます。

ずっとこの調性について触れるべきか悩んでおりました。
この調のスケールを弾くのはまだ難しいのでやはり無視しようと思いました。

しかし、グネーシンのソルフェのレッスン動画で1本指でも色々な調のスケールを弾いているのを見て、この方法ならできる、やろう!と決めました。

初めから理論的な説明はしません。

弾いている曲の臨時記号が決まった音にあることに気付いてもらいます。
そして私が1本指でスケールを弾きます。
生徒の弾き方が良くない時は当然直します。こんな時でも腕、手首、指先に注意です。

それからメロディーを2人で即興で作ります。
やり方を話して見せても「わからない」となかなかやろうとしない子もいるので、グネーシンのビデオを見せます。

3~4曲作って「不思議」の曲に戻ります。
これは「実はヘ長調の曲」と言います。

「不思議」には短調の曲が多いので下巻に入ってから音楽には長調、短調があるという話をすると通じます。
一般的な子供用の教本は長調が圧倒的に多いので比較できる経験が少ないのですが、「不思議」のようにこれだけ短調が多いと違いを自然に感じ取れるようになります。

「バンブルビー」で長調、短調の話をするとわかりやすいです。
ハンドサインで歌うとさらに良いです。

このようなものを使うとわかりやすいです。




日本音名はまだ教えていません。
聴いたまま模唱してもらっています。
「ドレミ♪ハちょうちょう、ドレミ(♭)♪ハたんちょう」

これで一気にニ短調までは歌います。音色を変えるのを忘れずに。

まずはこの言葉に慣れて、「不思議」で弾いている曲の調の感覚を感じてもらう。
「不思議」下巻が終わるまではこれで良いかと思います。

知識として調性が分かっても調の感覚がなければ意味がないので。

絵もあった方が良いです。


全てグネーシンでしていたことです。
あまり学年が上がると感覚としてはわからなくなるので早めに始めた方が良いです。

Evgenia Oskolova's Music Theory open lesson № 19

即興はこんな具合です。14'08"~
歌を歌いながらやると拍子や小節数がわかります。
と言いながら、歌詞を思いついていないので拍子もテンポも合っていなかったり、いつまでも一人で弾いて終わらない子がいたり・・
コメント
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