おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

理想と現実

2019年05月08日 | グネーシンソルフェージュ
特大GW中にグネーシンのソルフェージュの動画を全て見ました。

とても参考になる内容です。

休み明け、早速いくつか試してみました。

が・・・

積み重ねが圧倒的に不足しているので、そう上手くいきません。
本物のソルフェージュも途中からでは困難なのだと知りました。

レッスンをしていて、音程の感覚が身に付いていれば譜読みもずいぶん楽になるのに・・と思ったのでした。
書かれている音をただ弾くのではなく、その響きが持つ感情的なものがイメージできれば自分の中に入ってくるのも早く、しかも生きた音楽として入ってくると気付いたのでした。

「当たり前じゃないですか」と言われそうですが、そんなアプローチをしてこなかったので今頃「はぁ~、そうなんだな」と気付いたのでした。

音なんて読み方を知っていれば譜読みはできる、音楽的なことはあとから分析してくっつければいいと考えていました。

やはりこれも初めから本当のやり方で身に付けるべきものなのです。
しかし、これも生徒たちの音が良くなってきたからその先へ目が向いたわけです。

思ったほどうまくいかず自分にガッカリしましたが、ただ、不思議やはじめの一歩でレッスンをしている生徒さんには多少通じました。

フォルマシオン・ミュジカルの経験も習い始めにしている子供たちなのでそれもあるのかもしれませんが、狭い、広い、暗い、明るいくらいはわかります。

「はじめの一歩」の重音のページに「カニのひとりごと」という詩が書かれています。
最初と最後が減5度、真ん中が完全5度。

減5度の響きを他の音に変えてあちこち弾いて聞かせました。
「どう?この感じ」
「あやしい」
「なんか、不気味だよね。カニがひとりごとで何か怪しいこと言ってるね。何言ってるんだろう・・」

完全5度はそれに比べると爽やかにさえ感じます。

その生徒は出だしの低い音の加線が良く読めていませんでした。
一緒に読みましたが、何の音だとその時に知ったとしても家に帰ったらまた忘れます。
「最初にカニが泡をブクブク出しながら怪しいこと言ってたら合ってる」と言って終わりました。

その音程の持つキャラクターが合っていればたとえ間違えた音を弾いてきても許せると思ったりして・・

いえ、それは正しくはないのですが何も考えずに当てずっぽうで弾いて来られるより良いかと思ったりもして・・

ロシア周辺の子供たちの進みの速さは週2回レッスンとか奏法に無理がないとかそれもあると思いますが、ソルフェージュのレッスンにも大いに秘密があると思います。

たった半年で身に付ける内容で、弾ける曲の幅が相当広くなります。
それからソルフェのレッスンでも、ピアノの弾き方を直していたリ、先生ご自身が良い音、音色の変化を持って演奏されています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする