「 九州 ・ 沖縄 ぐるっと探訪 」

九州・沖縄・山口を中心としたグスク(城)、灯台、石橋、文化財および近代土木遺産をめぐる。

沖縄県名護市屋我地島 「 済井出 ( すむいで ) のアコウ 」

2016-02-27 02:10:32 | 沖縄



済井出馬場跡にある 「 済井出のアコウ 」


















屋我地済井出公民館の南側の前庭に生育するアコウは、
推定樹齢 150年、樹高8.5m、胸の高さでの幹の直径が約 1.5mある大きな木です。
地上50㎝の所で 3本にさらに上で 5本に分岐して洋傘状に、ほぼ円形に広がり、
その樹冠は最大径約 160㎡ ( 50坪 ) もあります。
その下は子供たちの遊び場、区民のいこいの場、そして祭りの場となっています。

4月から 5月にかけて、イチジク状の小さな実が熟れる頃、
メジロ、アカハラ、ヒヨドリなどが樹上をにぎわし、島の初夏をつげます。

アコウ ( Ficus superba Miq.var.japonica Miq. ) は、
時として個体によっては全体あるいは枝の一部が落葉し、
またすぐに新芽を出す現像がありますが、この木はこれがよく観察されます。
高木で多数の気根を発生しますが、
ガジュマルのように垂下して支柱根を形成することはありません。
和歌山以西の太平洋岸から、九州、琉球列島、台湾、南中国、
インドシナ、タイ、マレ-半島西海岸に分布し、
沖縄島ではおもに低地に生育します。
中でも済井出のアコウは大きさや容姿から、特に際立ったものといえます。


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