「 九州 ・ 沖縄 ぐるっと探訪 」

九州・沖縄・山口を中心としたグスク(城)、灯台、石橋、文化財および近代土木遺産をめぐる。

大分県竹田市 ・ 近代土木遺産 「 若宮井路鏡石拱橋 」

2016-03-04 12:37:41 | 近代化産業遺産・土木遺産



左右のアーチのスパンが違う石拱橋








目の詰まった石組みに重厚さを感じる







県道47号線(竹田直入線)を跨ぐように架かっている







上部水路の補修作業が行われていた





所在地  /  大分県竹田市大字会々
竣工   /  1909年 ( 明治42年 )
設計者 /  不詳
長さ   /  29.0m  径間  / 18.5mと7.0m
幅    /   2.9m  拱矢  /  4.0m
■  竹田市指定文化財


鏡石拱橋(かがみせっこうきょう)は、
若宮井路(わかみやいろ)という農業用水路が通っている水路橋である。

鏡石拱橋は2連アーチの石造橋で、橋長29m、幅2.9mの規模である。
ふたつのアーチで道路と河川をオーバークロスしているわけだが、
それぞれの幅に応じてアーチのスパンも異なるところが大きな特徴で、
そこがこの橋の魅力である。
道路側のアーチは小さく、河川側の方が大きい。
率直に言って少々アンバランスなプロポーションだが、
それこそがこの橋の個性であり、よく見ると味わい深い。
道路側のアーチを河川側に合わせて大きく造るよりも、
石材を必要最小限に抑えたという意味では、合理的なデザインといえよう。

県道と川を跨ぐ竹田市のゲート的存在になっており、
径の異なる2連のアーチと目の詰まった石組みに、重厚さと歴史を感じさせる。


鏡 石拱橋へのアクセス
鏡 石拱橋へは、JR豊後竹田駅より
県道47号線(竹田直入線)を長湯温泉方面へ約3分。
駐車は、橋の袂の川よりに広くなった場所(写真・車が駐車)があるので、
そこに駐車できる。


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