四国で種牡馬になった馬たちの3頭目はミスタースナークである。
このミスタースナークなどが供用されている三好牧場は、
牡馬用と牝馬用の100m四方ぐらいの砂馬場が1つずつと、
それに隣接して老朽化した厩舎があるだけで、
広大な草原がどこまでも続く北海道の牧場とは大違いの規模である。
牧場のオーナーの三好義正さんは、 「 10年ほど前に乗馬クラブを始めようとしたが、
会員がほとんど集まらなかった。それで土地を遊ばせておいても仕方ないので、
種牡馬を買って生産を始めた。といっても、いい種牡馬を物色したわけでもなく、
「 自分で馬を作れれば楽しいだろうな 」 と思っていた程度だった。
さらに三好さんは 「 中央競馬で走らせようとか、馬を売って儲けようとかいうような気持ちは全くない。
自分で作った馬が競走馬として走るのが嬉しいし、北海道産の馬に勝てば痛快じゃ! 」 と笑う。
そこには経営原理だけでない本当の馬好きの馬づくりの原点があった。
四国は北海道に比べて暑いし、土地も狭い。
そんな四国のサラブレッド生産には問題点も多いものの、
三好さん ” 手作りの馬 ” が夢を乗せて走っていた。
ミスタースナークの成績
ミスタースナークの血統