米アカデミー賞作品賞、10候補から選出へ
米映画芸術科学アカデミーは24日、来年3月7日に授賞式が行われる第82回アカデミー賞から作品賞の候補数を5作品から10作品に倍増すると発表した。作品賞はその年の最優秀映画に与えられるもので、今年は英映画「スラムドッグ$ミリオネア」が選ばれた。
同アカデミーは10作品に増やした理由について「より広範な分野の映画が選ばれるようにするため」と説明している。
同アカデミーによると、アカデミー賞の初期の選考では5作品以上の候補から選ばれていたが、第16回(1943年)を最後に5作品から選ぶ方法となった。
2. IMAXデジタルシアター3館オープン 体感する映画
まるで映画の中に入り込んだようなリアルな臨場感を味わえる映画館が、国内3カ所のシネコンに誕生した。カナダのIMAX社が開発した上映システムを導入した「IMAXデジタルシアター」で、湾曲したスクリーンやサウンドシステムが観客を包み込むように設計されている。今年は多くの3D(立体)映画が公開されることもあり、映画は「見る時代」から「体感する時代」へと変わりつつあるようだ。
◇
IMAXデジタルシアターが新設されたのは、川崎市幸区、埼玉県菖蒲町、大阪府箕面市にある109シネマズ。19日に先行上映された「トランスフォーマー/リベンジ」(マイケル・ベイ監督)がオープニング作品で、専用のIMAXカメラで撮影した場面になると、スクリーンが視野いっぱいに拡大し、トランスフォーマーたちが戦う現場にほうり込まれたような気分が味わえる。
来日したIMAX社のリチャード・L・ゲルフォンド最高経営責任者(CEO)は産経新聞の取材に対し、「家では見ることができない映像体験をしてもらうのが一番の目的だ」と語る。
IMAX映画には、(1)全編または一部をIMAXカメラで撮影(2)既存の作品のIMAX化(3)2D(平面)からIMAX3Dへの変換-の3種類がある。初めてIMAXカメラが使われた劇場用映画は「ダークナイト」で、6シーンがこのカメラで撮影された。
さらに、35ミリフィルムで撮影された「スター・トレック」が全編IMAX版に変換され、今年5月にアメリカで公開されたほか、7月15日公開のシリーズ最新作「ハリー・ポッターと謎のプリンス」は冒頭12分間が大画面の立体というIMAX3Dになっている。日本でも前記の3館で体験することができる。
IMAX映画の需要が増えてきた要因について、ゲルフォンド氏は「自宅で手軽に映画が楽しめるホームシアターの急速な普及にある」と指摘する。「映画ファンに外に出て劇場へ足を運んでもらうためには、自宅では体験できないものを提供するしかない」
実際、効果は表れ始めており、「トランスフォーマー/リベンジ」の場合、全米約7000の上映館のうち150館しかないIMAXシアターが、オンラインによる前売り券の売り上げの半分を占めた。日本でも初日3日間の1スクリーン当たりの興行収入で、109シネマズ川崎が全国1位を記録した。
映画製作側もIMAXに注目している。「シュレック」などのアニメを手がけているドリームワークス・アニメーションは今後、「シュレック4」などすべての新作アニメをIMAX3Dで製作する。同社のジェフリー・カッツェンバーグCEOは産経新聞の取材に対し、「これまでと違った鑑賞体験ができるIMAXは差別化を図るためにも重要なパートナーだ」と期待感を述べた。
さらにハリウッド以外で初のIMAX作品が中国で製作される。昨年の四川大地震を題材にした「アフター・ショック(原題)」で、15分間の地震の場面がIMAX版で作られる。
ゲルフォンド氏は今後の日本での展開について、「今回オープンした3館が成功して軌道に乗れば、さらにシアターを増やしていきたい。日本の映画興行会社も同様の考えを持ってくれると確信しています」と期待している。
◇
IMAX社は1969年に設立。翌年の大阪万博でIMAXのシステムが世界初公開された。通常の35ミリよりも10倍大きいフィルムを使用しており、71年にIMAX常設1号館がカナダ・トロントに登場した。日本でも専用シアターで科学をテーマとしたドキュメンタリーなどが上映されていたが、作品の少なさなどから撤退が相次ぎ、現在は大阪・サントリーミュージアム天保山など全国11施設に専用シアターがある。
劇映画のIMAX開発としては、2001年に「アポロ13」が初めて通常版からIMAX化された。03年には「マトリックス・レボリューションズ」がIMAXシアターと通常館で同時公開。04年に初のIMAX3D作品「ポーラー・エクスプレス」が公開された。
3. “ファン太郎”朝青龍、ラジオMC初挑戦!
横綱、朝青龍(28)が25日、炭酸飲料「ファンタ」のCMで演じるキャラクター「ファン太郎」として、7月11日放送のニッポン放送「ファン太郎のオールナイトニッポン」(深夜1・0)でパーソナリティーに初挑戦する。番組では「俺たちの夏、俺たちのファンタ」をテーマに、リスナーの恋愛相談に答えたり、プライベートや将来について語り合う。
米映画芸術科学アカデミーは24日、来年3月7日に授賞式が行われる第82回アカデミー賞から作品賞の候補数を5作品から10作品に倍増すると発表した。作品賞はその年の最優秀映画に与えられるもので、今年は英映画「スラムドッグ$ミリオネア」が選ばれた。
同アカデミーは10作品に増やした理由について「より広範な分野の映画が選ばれるようにするため」と説明している。
同アカデミーによると、アカデミー賞の初期の選考では5作品以上の候補から選ばれていたが、第16回(1943年)を最後に5作品から選ぶ方法となった。
2. IMAXデジタルシアター3館オープン 体感する映画
まるで映画の中に入り込んだようなリアルな臨場感を味わえる映画館が、国内3カ所のシネコンに誕生した。カナダのIMAX社が開発した上映システムを導入した「IMAXデジタルシアター」で、湾曲したスクリーンやサウンドシステムが観客を包み込むように設計されている。今年は多くの3D(立体)映画が公開されることもあり、映画は「見る時代」から「体感する時代」へと変わりつつあるようだ。
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IMAXデジタルシアターが新設されたのは、川崎市幸区、埼玉県菖蒲町、大阪府箕面市にある109シネマズ。19日に先行上映された「トランスフォーマー/リベンジ」(マイケル・ベイ監督)がオープニング作品で、専用のIMAXカメラで撮影した場面になると、スクリーンが視野いっぱいに拡大し、トランスフォーマーたちが戦う現場にほうり込まれたような気分が味わえる。
来日したIMAX社のリチャード・L・ゲルフォンド最高経営責任者(CEO)は産経新聞の取材に対し、「家では見ることができない映像体験をしてもらうのが一番の目的だ」と語る。
IMAX映画には、(1)全編または一部をIMAXカメラで撮影(2)既存の作品のIMAX化(3)2D(平面)からIMAX3Dへの変換-の3種類がある。初めてIMAXカメラが使われた劇場用映画は「ダークナイト」で、6シーンがこのカメラで撮影された。
さらに、35ミリフィルムで撮影された「スター・トレック」が全編IMAX版に変換され、今年5月にアメリカで公開されたほか、7月15日公開のシリーズ最新作「ハリー・ポッターと謎のプリンス」は冒頭12分間が大画面の立体というIMAX3Dになっている。日本でも前記の3館で体験することができる。
IMAX映画の需要が増えてきた要因について、ゲルフォンド氏は「自宅で手軽に映画が楽しめるホームシアターの急速な普及にある」と指摘する。「映画ファンに外に出て劇場へ足を運んでもらうためには、自宅では体験できないものを提供するしかない」
実際、効果は表れ始めており、「トランスフォーマー/リベンジ」の場合、全米約7000の上映館のうち150館しかないIMAXシアターが、オンラインによる前売り券の売り上げの半分を占めた。日本でも初日3日間の1スクリーン当たりの興行収入で、109シネマズ川崎が全国1位を記録した。
映画製作側もIMAXに注目している。「シュレック」などのアニメを手がけているドリームワークス・アニメーションは今後、「シュレック4」などすべての新作アニメをIMAX3Dで製作する。同社のジェフリー・カッツェンバーグCEOは産経新聞の取材に対し、「これまでと違った鑑賞体験ができるIMAXは差別化を図るためにも重要なパートナーだ」と期待感を述べた。
さらにハリウッド以外で初のIMAX作品が中国で製作される。昨年の四川大地震を題材にした「アフター・ショック(原題)」で、15分間の地震の場面がIMAX版で作られる。
ゲルフォンド氏は今後の日本での展開について、「今回オープンした3館が成功して軌道に乗れば、さらにシアターを増やしていきたい。日本の映画興行会社も同様の考えを持ってくれると確信しています」と期待している。
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IMAX社は1969年に設立。翌年の大阪万博でIMAXのシステムが世界初公開された。通常の35ミリよりも10倍大きいフィルムを使用しており、71年にIMAX常設1号館がカナダ・トロントに登場した。日本でも専用シアターで科学をテーマとしたドキュメンタリーなどが上映されていたが、作品の少なさなどから撤退が相次ぎ、現在は大阪・サントリーミュージアム天保山など全国11施設に専用シアターがある。
劇映画のIMAX開発としては、2001年に「アポロ13」が初めて通常版からIMAX化された。03年には「マトリックス・レボリューションズ」がIMAXシアターと通常館で同時公開。04年に初のIMAX3D作品「ポーラー・エクスプレス」が公開された。
3. “ファン太郎”朝青龍、ラジオMC初挑戦!
横綱、朝青龍(28)が25日、炭酸飲料「ファンタ」のCMで演じるキャラクター「ファン太郎」として、7月11日放送のニッポン放送「ファン太郎のオールナイトニッポン」(深夜1・0)でパーソナリティーに初挑戦する。番組では「俺たちの夏、俺たちのファンタ」をテーマに、リスナーの恋愛相談に答えたり、プライベートや将来について語り合う。