PC会ブログ

PonyCanyonグループ OBの会 情報告知 交換 等 

〈TV 訪ねてみれば〉都会のシンボル、名脇役・東京タワー

2009-06-10 13:36:00 | 一般エンターティメント
〈TV 訪ねてみれば〉都会のシンボル、名脇役・東京タワー



58年に開業した高さ333メートルの電波塔「東京タワー」は、さまざまなドラマの名脇役でもある。07年10月から放送された「働きマン」(日本テレビ系)でも、いい仕事をした。
 主人公は週刊誌の編集者で、仕事に火がつくとデートも忘れる松方弘子(菅野美穂)。恋人と別れた松方は最終回、東京タワーの下で29歳の誕生日を迎える。ハート形の電飾が午前0時に消え、「あー、彼氏もいないまま29歳になっちゃった」と嘆く。
 この場面、東京タワーの存在感が大きい。都会で働く女の恋の現実を、くっきりと浮き彫りにしてみせた。
    ◇
 東京タワーの運営会社「日本電波塔」でロケ受け入れを担当する沢田健さん(37)は、東京タワーは「都会」や「恋愛」の象徴として使われることが多いという。今秋放送予定の「土曜ワイド劇場 森村誠一の終着駅シリーズ・死差路」(テレビ朝日系)の撮影でも東京タワーが使われた。男女が夜、車でデートにやってくる場面だ。東映のロケ担当の大沢忠生さんは「地方の映像のあと、パッと東京タワーを映せば、場面が東京に替わったと伝わる。デートシーンにも使いやすい」と話す。
 「都会」や「恋愛」といったイメージはどうして生まれたのか。都市計画を研究する平山洋介・神戸大教授は「メディアと建築物との相互置換性が強く表れている場所だ」と指摘する。
 メディアで取りあげられたイメージに現実が対応する。その現実をさらにメディアが取りあげ、イメージがいっそう強まる。そんな動きが繰り返されているというのだ。
    ◇
 「働きマン」で効果的に用いられた午前0時の消灯は、その典型だろう。
 東京タワーのライトアップは消灯時刻が決まっていなかった。ところが07年1月放送のドラマ「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」(フジテレビ系)が現実を変えた。
 「ライトアップが消えるのを見ると幸せになれる」。そんな逸話が放送されたため、工事で一晩中、点灯していると「なぜ消えない」と問い合わせが来るようになった。午前0時の消灯が徹底したのはこの年の2月13日からだ。
 地上デジタル放送用の電波塔として、11年末には東京都墨田区に高さ約610メートルの「東京スカイツリー」が完成する。「名脇役」はスカイツリーに取って代わられるのだろうか。
 「逆に東京タワーの魅力が向上するかも」と平山教授。ライトアップの「トレンディーさ」と完成50年の「歴史性」があらためて注目されるだろう、と教授はみている。

2. 「アポロシアター」75周年イベント、M・キャリーなど登場

米ニューヨークにある黒人音楽の殿堂「アポロシアター」が75周年を迎え、8日に記念イベントが開催された。会場には、マライア・キャリーをはじめ、プリンスやクインシー・ジョーンズのほか、俳優としても活躍するジェイミー・フォックス、コメディアンのビル・コスビーなど多くの有名人が姿を見せた。