フランスに揺られながら DANS LE HAMAC DE FRANCE

フランス的なものから呼び覚まされることを観察するブログ

J'OBSERVE DONC JE SUIS

ある冬の日の散策 MARCHER SUR BD. RASPAIL & RUE DU BAC

2007-01-16 21:15:13 | 展覧会

冬のある朝、モンパルナスからラスパイユ通りを目的もなく北に向かって歩く。快晴だが微かな風が身に滲みる。風を感じながら歩くのは気持ちがよい。しばらく行くと右側に大学のような建物が見える。L'Ecole des Hautes Etudes en Sciences Sociales: EHESS (社会科学高等研究院) とある。なぜか気持ちが昂ぶっている。門をくぐって中に入り、何が行われているのか尋ねる。受付にいる男数人は非常に愛想がいい。こちらも嬉しくなる。隣にはアリアンス・フランセーズ Alliance Française が見える。こちらにも顔を出し、受付嬢と言葉を交わす。

さらに歩みを進め、リュ・デュ・バック Rue du Bac へ入る。そこにあったギャラリー Galerie Maeght で黒田アキ Aki Kuroda (1944- ) を発見。今年のカレンダーになった。

夜、ホテルのバルコニーに出て外を見る。モンパルナス・タワーが目に飛び込んでくる。今まで美しいと思ったことはなかったが、この日は予想外の姿を見せてくれた。昨年触れた京都タワーではないが、こちらの気分と突然現れる相手の姿によっては化けて見えることがある。私が美を発見する時には、「予想外」 と 「突然」 という要素があるようだ。

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