例年のことだが、世間がGWで浮かれている中を、外交で飛び回った
安倍総理以下の、閣僚たちの集中的な外交に「ご苦労様でした」と、
先ずは申し上げたい。
テレビのワイドショウなどでは、コメンテーターを称する輩が、キャビアが
出るかどうか等と、程度の低い話しをしていたが、プーチンが安倍を遇する
のに、キャビアを出さぬ筈が無い。氷を削った椀に盛って出したというから、
プーチンの気持の中に、安倍の訪露を歓迎する意志が強かったのだろう。
それよりもである。プーチンよ、お主なかなかやるもんだと思わせたのが、
1855年産のワインを用意していた事だ。これは生半可なもてなしでは、
出来ない事をやってくれた。
1855年といえば、日本はもちろん江戸時代。安政元年に当る。
この年に日露の間で、修好条約が結ばれた。その条約では千島列島の、
何処に日露の国境を定めるかが、文書で取り決められた。
それによると、択捉島と東隣の島の間に国境が定められ、北方四島
の全てが日本領となっている。
この事実だけを以って、北方四島の返還が決ったと喜ぶほど、プーチンも
甘くは無いだろうが、自ら江戸時代の修好条約を持ち出したからには、
そこには何らかの意味を込めているのじゃないか。
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