泣きながらお店に来た女の子がいました。
補助輪外した自転車の練習から帰る途中に寄ってくれたそうです。
昔、小さな女の子が補助輪外すと言い出して近くのグランドへ行き
乗っては転び、起こしては乗るの繰り返し
インディ・ジョーンズより服は汚れ
涙に溶けた土で顔は地獄の黙示録のような迷彩土化粧。
「もう帰ろうか?」の問いかけにも首を縦には振らずに数時間。
日は傾き町の街路灯が点き始めた頃、
彼女は一人で自転車こいで帰宅しました。
あれから20年以上の時間が流れましたが
彼女は今も小さな身体の数倍はある大きなスクーターを
駆って深夜早朝時間に関係なく都内を縦横無尽に移動して
しばしば事務所のマックに向かい貫徹までしているようです。
「もう帰ろうか?」と言ったとしても・・・納得するまで帰らんでしょうね。
あの頃も今も彼女の全力投球は変わりませんね。
変わったのは僕の方です。
今は口出し手出しもせずに見守るのみ・・・
これが想像以上にシンドイのですがある先生によると
究極の子育ては「信じ見守るのみ」だそうです。
間抜けな事に僕は誰にでも当てはまる方法なのかを聞き忘れました・・・