下町のパンを食べてみませんか?

千住、緑町ゆうやけ通り下町のパン屋パレット

おばちゃんとぶどう園の労働者

2007-11-07 22:19:59 | 夢見るお年頃

模型屋のおばちゃんを思い出しました。
あそこに行けばおばちゃんは必ず居ると思い込んでいる
自分に気が付きました。
確かにおばちゃんはドンドン老けていきますが
外見とは別におばちゃんの中身、マインドは
昔から変らぬおばちゃんのままだからかも知れません。
見た目の変化とは別におばちゃんは
来客があると世間話から始まり世相や人情話
笑顔を絶やさず時間があればお茶なんかも入れてくれます。
模型のことは知ってはいても自分からは話しません。
お客の知識レベルを推し量っているのでしょうか・・・
勿論、おばちゃんの的確なアドバイスを聞けば
模型の知識が無いのではなくて僕たちを泳がせてくれているのは
理解できると思います。
おばちゃんを思い出した時に以前読んだマタイの福音書の
話も思い出しました。
ぶどう園の所有者が労働者を雇い朝から働いた者にも
夕方までに雇った労働時間の短い者にも同じ賃金を
与えた話を思い出しました。
当然朝から働いた者達の中には納得がいかぬと
言い出した者もいたでしょう。
雇い主は最初に約束した賃金を値切った訳ではないと
言ったように覚えているのですが・・・
実は僕も納得のいかぬ話だと思ったのですが、
考えてみれば模型屋のおばちゃんも一見(いちげん)の客にも
常連の客と同じように接してくれるように思います。
客によって話題は違うにしろ誰にでも笑顔でしかも速いテンポで
話しかけるのは変りません。
たぶんマタイの話も賃金を笑顔に置き換えて
考えてみれば僕もすぐに納得できたと今は思っています。
友もそうです。
一番古くから知っている人間が一番の親友とは限りません。
何かに共感できたり、困難を一緒に乗り越えたり、
それは過ごした時間の長さではなく
意気に感じたかどうかで決まるような気がします。