Powder Blue Sky

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BBC Sherlock : Trivia & Tidbits(2) (シャーロック・カンバーバッチ)

2012-11-13 22:51:52 | B. Cumberbatch (B.カンバーバッチ)

シャーロックのタンブラーを巡っていて面白いな、と思った情報を保管しておくのですが、溜まる一方で整理が追いつきません!






その(1)再び・・・細かいところよく見つけるな~・・感心・・一部呆れる編






ジョンとジムのカーディガン使い回し疑惑




(^^)確かに似てますね。






セバスチャンとは『ホーキング』でも共演!?













デスク上の何かの容器の絵柄がトランプのスペード柄。ストーリーに合わせて違うサイドを表にしている、とか。

『The Great Game』ではスペードのエース(モリアーティ)




『A Scandal in Belgravia』ではスペードのクイーン(アイリーン・アドラー)が見えている。




観察細かすぎるでしょう(笑)








シーズン(3)のキーとなる3wordsが1ページの中に!



『The Return of Sherlock Holmes』の中の『The Adventure of Charles Augustus Milverton』の1ページの中に、シリーズ(3)の3つのキーワーズが見つかった、というんです。
私のペーパーバックでは2ページに渡ってますけど、確かに『挙式』『ネズミ』『挨拶』という意味で使われていました。ネズミは『ネズミのように素早く』と比喩的に。
偶然ですねー。意味あるのでしょうか。







バーツのプラーク。



1881年、シャーロック・ホームズがジョン・ワトスンと初めて会って挨拶を交わした場所。
『あなたはアフガニスタンに行っておられましたね。』
ベイカー・ストリート・イレギュラーズ-1953年


原作によればホームズがワトスンと初めって会ったこの1881年当時、まだ27歳だったそう。
ロンドンでも指折りの名門病院、聖バーソロミュー病院。
またロンドンへ行くことがあったらぜひこの本物のプラークを見てみたい!







バッキンガム宮殿でのシャーロックの足の動き!!!(^^)






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その(2)シャーロックとジョン、色々と比較編



ガードレール飛び越え、身のこなし方比較








背の高さ比較



ジョン後ろに回ると完全に隠れてしまう。total eclipseなどと書かれてしまってました。^^





デートの意味理解度比較


外の空気も吸わないと。今夜は外出しよう。


実は、僕は・・・あー、デートがあってね。。。


何があるって?


つまり、お互い気に入った者同士が一緒に出掛けて楽しむ、ってこと。


だから僕はそうしようって言っている訳だ。


いや、そうじゃないんだ。


少なくとも僕はそれは望んでない。
(ジョンの首の傾げ具合 ^^)








鹿撃ち帽の理解度比較



なんでいつもこの帽子の写真なんだ!


これはキャップか?どうしてつばが二つ付いているんだ?


それは『ディアストーカー』だよ。


こんな帽子でどうやって鹿を追いかけるんだ。どうするんだ?投げるのか?


死を呼ぶフリスビーみたいな物か?


耳カバーか?!


こいつは耳カバー帽だ、ジョン!





シャーロックは冗談じゃなく、いつも本気なところが可笑しくって可愛い。
受けるジョンも慣れたもの(^^)




で、この会話の意味するものを、↓のその(4)を読んでもっと理解しようと思いました。



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その(3)シャーロックとは?ジョンとは?(『The Casebook』から)編


コメンタリ-で観たか読んだかした内容のようです(うろ覚え)けど頭整理のため、ベネディクト、マーティン、マーク、スティーブンの発言中心に、こちらに書いておこうと思います。
言っていることは、こんな感じかな、という程度の訳をつけておきました。




The Adventure Of The Dysfundtional Detectiveからシャーロック像についての部分を抜粋:






(彼の周囲の多くの人々は彼のことを嫌っている。結局のところ彼は自分を好感の持てる人物にしようという努力を殆どしていない。)

ベネディクト・カンバーバッチ:
観ている人達はシャーロックの嫌みで無礼な態度を見て、まるで自分がそうしているかのようなスリルを味わうのですね。ホームズは人並みで平凡なことは、もう退屈で仕方ない。彼は普通の毎日に、常にイライラ感を募らせている。
一方、視聴者はそういう彼が好きなのです。なぜかというと彼と一緒に生活する必要がない訳だし、ただTVの前に座って彼を見て楽しめばいいから。
彼は飛んでもなく無礼で、見てて楽しくなるほど冷淡で、精神病質者とのボーダー上にいるので、視聴者はそこから本当にスリルを得ることが出来る訳です。


マーク・ゲイティス:
BBC側との話し合いで、ドラマの中心人物が、人に好かれない、好感の持てないヒーロー設定は可能かどうかが議論されました。もちろんそれで結構、ということになり、えらく不愉快だけど皆が好きになるような主人公が誕生したのです。


ベネディクト・カンバーバッチ:
私達は、一口では表せないような複雑なヒーローを作り出したかったし、平面的なステレオタイプのヒーローにはしたくなかったのです。そういうヒーローは長続きはしません。それに役者にとって、明確な形と鋭さがある人物の方が、穏やかで平凡な人物を演じるより、ずっと楽しいですからね。



(そんな特殊な人物を演じることが重荷になったり、今後の妨げになったりするのでは、との心配の声に)

ベネディクト・カンバーバッチ:
他の役割を演じることがある役者であれば、ホームズを演じることに全精力を使い果たすなんてことがない限り、何の問題もありません。私は今までに、もっとずっと手に負えない狂人役を演じてきたし、演じる役と演技者の間に不思議な関連がある、などと思っていませんから。
恐怖や不安に捉われていると、その役を演じることは出来ません。私はまだ36歳、時間はまだタップリあります。







ジョンについては、こちらThe Adventure Of The Loyal Doctorからジョン人物像部分を抜粋:





スティーブン・モファット:
ジョンは決して天才ではありません。シャーロックの基準で行くと、彼は完全な『バカ』ということになりますね。シャーロックにとって自分以外はみんな『バカ』ですから。しかしジョンはシャーロックが最初に信頼をおけた人物でした。信じられない程、感覚鋭敏な天才から信頼を勝ち得たということは、ジョンもかなりの優れものに違いないでしょう。ジョンはシャーロックが知りえた中で最も信頼でき、最も優秀な人物です。




マーティン・フリーマン:
人々はただシャーロックに戸惑い振り回されるだけでしたが、ワトスンはその中に感情を注ぎ込んだのです。彼はシャーロックに関心を持ち、気にかけてあげている。二人で行動すると、とても良いバランスなのです。シャーロックとジョンは絶えずお互いを正し合い、結局二人で一人の人間として完成しているのです。




ベネディクト・カンバーバッチ:
シャーロックは『凍った氷』のような人間で、ワトスンが彼を補完しているのですね。



(ジョンはシャーロックの陰に隠れてしまって彼自身の能力が見えにくい。しかし彼は熟練した、腕のある医師であり、銃の腕も立ち、学生時代はクラリネットを吹き、そして・・・実は『危険』なことを求めている)



スティーブン・モファット:
彼は戦場という舞台を失いました。そこでのスリル、常に命の危険と隣り合ってて、アドレナリンを多量に放出していたのです。彼はホームズの中に、そのスリル感覚を得られるチャンスを見出しました。戦う戦場を見つけたのです。



(ワトスンはシャーロックの変化を引き起こす役割も果たすことになる。彼はシャーロックに批判的に物が言える友人で、シャーロックに欠けている点、優れている点を判断してあげ、最終的に物事の良し悪しを教える人物となります。)



マーティン・フリーマン:
ジョンは道徳的善悪を示してあげるバロメーターなんですね。シャーロックは自分の行動の良し悪しを考えません。だからこそワトスンがいる訳です。彼はただ世間一般の判断力を持った普通の人間なので。





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その(4)アスペルガーという言葉編

















The Hounds of Baskerville、以下のシーンでジョンが『Asperger's?』とレストラードに言っています。小耳に挟んだ様子のシャーロックはちょっと不愉快そうな表情をしている。




LESTRADE: You’ve nearly driven a man out of his mind.
(He walks out of the room. John follows him. Sherlock watches him go, then peers into John’s coffee cup before following. John follows Greg across the bar and out of the pub.)
JOHN: You know he’s actually pleased you’re here?
(Greg throws him a disbelieving look.)
JOHN: Secretly pleased.
LESTRADE: Is he? That’s nice(!) I suppose he likes having all the same faces back together. Appeals to his ... his ...
(He stops and searches for the right word. John provides an appropriate suggestion.)


JOHN: ... Asperger’s?


(Sherlock comes out of the pub and glowers at John, having heard the last word.)
LESTRADE: So, you believe him about having the dog destroyed?
SHERLOCK: No reason not to.
LESTRADE: Well, hopefully there’s no harm done. Not quite sure what I’d charge him with anyway. I’ll have a word with the local Force.
(He nods to the boys.)
LESTRADE: Right, that’s that, then. Catch you later. (He smiles.) I’m enjoying this! It’s nice to get London out of your lungs!
(John watches him walk away, then turns to Sherlock.)
JOHN: So that was their dog that people saw out on the moor?
SHERLOCK: Looks like it.





シャーロック、アスペルガー症候群説について以下の投稿を目にしたので転載しておきます。
自分もアスペルガー症候群です、というファンの一人からの投稿(出典:sherlockspeare)








Sherlock mirroring John.

Oh, look, another symptom of Asperger’s Syndrome, not sociopathy.

Okay, it’s unpopular opinion time. Ignore me if you wish.
シャーロックが鏡に反射したジョンを見ています。これはソシオパシー(精神病質者、反社会的行為をする者)ではなくアスペルガー症候群のもう一つの症状です。
そうですね、これはあまり人気のない説ですね。もし嫌でしたら無視してください。


Alright. Let me start this little rant by saying that I’m absolutely sick of people claiming Sherlock Holmes to be a ‘sociopath’. He isn’t. Allow me to also say that I know how similar Asperger’s and sociopathy can seem, in certain cases, and that’s because I was misdiagnosed as a sociopath awhile back. I have Asperger’s Syndrome. As does Sherlock.

『シャーロックは精神病質者だ』と人々が言っているのを聞くとゲンナリします。彼はサイコパスではありません。アスペルガーとソシオパスが場合によっては、どんなに類似したものであるか、私はよく知っています。なぜかと言うと、少し前私はサイコパスと誤診されたからなのです。私はシャーロックがそうであるようにアスペルガー症候群なのです。



Common symptoms of high-functioning sociopathy:
•Superficial charm
•Manipulative and conning
•Grandiose sense of self
•Pathological lying
•Lack of remorse, shame, or guilt
•Incapability to love
•Need for stimulation
•Lack of empathy/inability to relate
•Irresponsibility
•Lack of realistic life plan
•Extreme intelligence

高機能サイコパスによくある症状
・表面上は感じが良い
・ごまかしが巧く支配的
・堂々とした気取った態度
・病的な嘘つき
・自責の念、羞恥心、罪悪感に欠ける
・恋愛の情が無い
・刺激を必要とする
・共感したり、気持ちのつながりを持てない
・無責任
・現実的な生活設計に欠ける
・極端なほど知能が高い



Common symptoms of high-functioning Asperger’s Syndrome:
•Issues picking in on social cues (ex: When someone is upset with them, or being sarcastic, it’s very hard for them to tell)
•Appear to lack empathy/inability to relate
•His or her speech may be flat
•Formal style of speaking
•May avoid eye contact (me) or stare at others (Sherlock)
•Talk a lot, usually on favorite subject; inability to tell when boring the listener
•Internal thoughts are often verbalized (ex: Seeming blunt or rude by telling someone they’re stupid, merely because they have no filter)
•Extremely heightened senses (GEE I WONDER WHY SHERLOCK CAN SMELL AND HEAR AND TASTE AND SEE EVERYTHING)
•Highly intelligent/logical way of thinking
•Tendency to mimic others, especially people they like (JAWN)
•Depression
•Anxiety
•Typically only keep few, very close friends
•Can go days without speaking, and eating very little, especially when drained

高機能アスペルガー症候群によくある症状
・社会的なちょっとしたヒント、合図的なものを読み取ることが困難。(誰かが彼らに対して腹を立てていて皮肉を言っても、それに気づけない)
・共感したり、気持ちの繋がりを持ちにくい
・しゃべり方が平坦
・話し方がかしこまっている
・目を合わせることを避ける(私)または相手をジッと見つめる(シャーロック)
・気に入った話題については多弁:聞いている者が退屈しているのが分からない
・心に思っていることをしばしば口にしてしまう(失礼にも誰かのことを平気でバカ呼ばわりしてしまう。言っていい事、控える事を区別するフィルターを持っていない)
・外観的なことに対しては感覚が鋭い
・知能が高い・考え方が論理的
・他の人を真似る傾向がある。特に自分が好きな人を真似る。
・落ち込み、憂鬱状態になる
・心配性
・たいていほんの数人の親しい友人しかもたない
・何日も何も話さず、ほとんど物を食べずに過ごせる。特に疲れている時。







Sherlock Holmes grew up with the Holmes family, a respectable family. Behavior is learned, especially for those with Asperger’s. Why is Sherlock so proper? Why is he so cunning? Why does he dress the way he does? Well, that may just have something to do with the people he grew up with.

Let’s be serious. He doesn’t fool around. Oh, did I mention that’s another symptom of Asperger’s? Conversation and action for purpose, not for pleasure; very precise.


シャーロック・ホームズは世間的にも立派なホームズ家の一員として育ち、アスペルガー症候群であっても振る舞い方を学びました。彼が適切に行動し、手際もよく、服装もキチンとしているのなぜか?それは彼の生育環境と関係があるのかもしれません。

シャーロックはふざけたり、バカなことをしたりしない。それはアスペルガー症候群の別の症状でもあります。アスペルガーの会話や行動には目的が常にあり、遊びのため、ではないのです。そこは、とてもキチンとしています。





Let’s also toy around with a very common controversial topic within the Sherlock fandom: Sherlock does feel. He does love. He does care. The whole reason he jumped was because he cared. He cares for John, he cares for Mrs. Hudson, and he cares for Lestrade. John is his best friend, Mrs. Hudson is his mother figure, and Lestrade is his friend and his work. Without those, he would have been nothing. It would have destroyed him. Therefore, he destroyed himself in sacrifice (which we all know was fake).

While Sherlock may not have the physically clumsy symptoms of those with Asperger’s (I don’t either), that’s typical for someone of his age, as it’s something you usually grow out of as you get older. Asperger’s is a lifelong disorder. It never goes away, and there’s no medication that targets each symptom. You treat what you can, and live with what you can’t.

His need for stimulation, I think, has to do with his basic frustration and his work, as a matter of fact. Sherlock does drugs. Okay? That’s common knowledge within this fandom. He likes his drugs. Why does he do them? Well, to quote him, ‘they help him think’.

シャーロックのファン達の間でよく話題になるのは:彼は感情を持っている、ということ。
彼は人に愛を感じるし関心を持ったりもする。彼が飛び降りたのも、彼が他の人を気遣ったからだ。彼はジョンを心配し、ハドスンさんを案じ、レストラードを気遣った。ジョンは彼の親友で、ハドスンさんは彼の母親的存在で、レストラードは友人であり彼の仕事口でもある。彼らがいないなら、シャーロックの存在はなくなってしまうだろう。だから彼の飛び降りは、彼にとって意味ある、価値ある行為だった。従って彼は自分を犠牲にして自己破壊を計った。
(私達はこれを見せかけだと知っていますが)

シャーロックは身体上、不便な点はなかったかもしれない。何年か年を経ると徐々に消えていくものとは違い、アスペルガーは生涯続く障害です。決して消えて無くならないし、それぞれの症状を軽減するための医療法はありません。出来る範囲の治療を受け、後は一緒に付き合って生きていくしかありません。

彼の刺激を必要とする訴えは、彼の根っこのところにあるフラストレーションから来ているのだと思います。彼はドラッグに手を出しています。これはファン達の間では知られたことですね。彼はドラッグが気に入っている。なぜか?まあ、彼のことばを借りるなら、『思考の役に立つ』ということ。



(疑問???BBC『シャーロック』のシャーロックはドラッグ使っている?そんな暗示が、どこかにあったかしら・・・)



In all reality, it’s somewhat correct. The drugs Sherlock takes heighten his senses to an even more extreme degree, making him the observant smartass that he is. Not only that, but they speed up his thought process, and mixing that all in with his intelligence level, makes for one smart cookie.

I also believe that he’s just…frustrated. It’s hard. It really is. He knows he’s not like everyone else, which is why he’s clung onto the sociopath nonsense. He truly believes that he is a sociopath, probably because he’s done research on it and saw a partial match. It was something, finally something, he could relate to. Because I did the same goddamn thing. He knows it doesn’t fit perfectly. Moriarty knows it doesn’t fit perfectly. ‘We both know that’s not quite true’. He knows. He just has nothing else to hold onto.



現実的にはある程度それは正しい。ドラッグはシャーロックの感覚の鋭さを、極端に高い程度にまで高めます。観察眼を鋭くさせるだけでなく、彼の思考回路をスピードアップさせるのです。
また彼はただ…苛立っているのだ、とも思えます。本当にキツくて辛いのでしょう。彼は自分が他の人達とは違う、と知っていて、だから彼はソシオパスを必死に否定するのです。本当は彼、自分がソシオパスだと思っていて、おそらく自分で調べたりし、部分的に自分と重なることを知ったのでしょう。最終的に彼が気持ちの通じ合いを持てたとしたら、とてもいいでしょうね。なぜなら私がそうだったからです。
完璧に気持ちが通じた、というフィット感を得るのは難しいだろうとシャーロックは分かっているのです。

モリアーティも同様に、きちっとした人との気持ちの繋がりを持てない人物です。『僕たちは二人とも、本当の気持ちの通じ合いを得られない、ということが分かっている』
ただモリアーティの場合は、他に支えとなる物を何も持っていないのです。





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シャーロックがアスペルガー症候群設定なのかどうかは知りませんが、ドラマ下地として知っておくといいかな、とウィキったりしてしまいました。
以下に貼っておきます。
知れば知る程、愛おしくなってしまう。





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ウィキによると:

アスペルガー症候群

(ウィキペディアは医学的助言を提供しません。免責事項もお読みください。)


アスペルガー症候群(アスペルガーしょうこうぐん、Asperger syndrome, AS)は、社会性・興味・コミュニケーションについて特異性が認められる広汎性発達障害である。各種の診断基準には明記されていないが、総合的なIQが知的障害域でないことが多く「知的障害がない自閉症」として扱われることも多い。なお、世界保健機関・アメリカ合衆国・日本国などにおける公的な文書では、自閉症とは区別して取り扱われる。精神医学において頻用されるアメリカ精神医学会の診断基準 (DSM-IV-TR) ではアスペルガー障害と呼ぶ。

対人関係の障害や、他者の気持ちの推測力など、心の理論の障害が原因の1つであるという説もある。特定の分野への強いこだわりを示したり、運動機能の軽度な障害も見られたりする。しかし、カナータイプ(伝統的な自閉症とされているもの)に見られるような知的障害および言語障害は、比較的少ない。






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【Asperger's Syndrome(AS)】アスペと略されることもあるが、蔑称としては決して許されたものではない。

自閉症スペクトラム障害の一つとして分別され、いわゆる「社会性の欠如」「コミュニケーション能力の欠如」「想像性の欠如」といった三つ組の障害が具体例として出される。

知的障害がみられない発達障害の一種で、「高機能自閉症」と同義で用いられることもあったが、最近では別々に分けた概念として扱っている。幼児期に最もよくその徴候が現れるが、成長につれてその症状は薄れていくことが多い。

聴覚や視覚などの感覚が過敏となることもあり、そのために日常生活や就労においての工夫*1が必要となる。日常生活のストレスなどにより、二次障害*2が発生する恐れもあるので、福祉的かつ医学的配慮も必要である。

1900年代にオーストリアの精神科医、ハンス・アスペルガー?によって発見された概念だったが、当時はさほど注目はされなかったようである。しかし、後にイギリスの精神科医、ローナ・ウィングの論文において、アスペルガー症候群として紹介されたことで、医学界で認知されるようになった。
特徴

長所
興味のある事項には徹底的に精通している(鉄道、車、アニメ、ゲームなど)
誠実でまじめ。決められたルールを守ったり、友達を裏切らない
手順の決まっている作業には、集中して取り組める
知識欲が旺盛で努力家。それゆえ、知識量が人並み外れていることが多い
暗記が得意。無意味な数字や番号など*3を簡単に記憶できる
抜群の集中力とこだわりを、特定の分野で発揮できる
一度やり方を身につけたら、正確かつ丁寧に作業する
パン製造で、グラム単位での成形を正確に出来る事例も(札幌市発達障害者雇用マニュアルより)
視覚での認知が得意(フローチャート・グラフ化等)
感覚を必要とする場面で、微妙な区別を出来たりする(音や味の区別)
短所
言葉で表現するのが苦手なため、言動が誤解されやすい
コミュニケーションがドッジボールのようになりやすい
自閉傾向が強い症例では、日常的に独り言をぶつぶつ言ってしまう
不器用で無表情
こだわりの強さで周囲との衝突を引き起こしたりする
感覚過敏で日常生活に支障をきたす事もある
社会での暗黙のルールがわからない。周りの空気を気にしない。
皮肉や社交辞令が理解できずに、額面通りに受け取ってしまう。
興味対象が著しく狭く、興味の無い分野には集中しようとしない
応用が苦手
作業を中断されるとパニックになってしまう
統合失調症と誤診される場合が多い
2つ同時に何かをすることが出来ない
アスペルガー症候群の有名人

以下に述べる歴史上の偉人もアスペルガー症候群だったと言われている。

織田信長
坂本龍馬
ビル・ゲイツ
アルバート・アインシュタイン
ルードヴィッヒ・ヴァン・ベートーベン
レオナルド・ダ・ヴィンチ
トーマス・アルバ・エジソン
ゴッホ
◆社団法人 日本自閉症協会 東京都支部◆『アスペルガー症候群を知っていますか?』






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