今日、二つ目の更新記事となりました。
再び先日のFlaunt誌です。
以前Flaunt誌をスキャニングしたものは目にしていたのですが、字が小さすぎて読めず・・・でした。
ところが!!こちらのブログがその内容を載せてくださっていたので、The Imitation Gameを観るための下準備に、要約してみました。
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BENEDICT CUMBERBATCH
One Must Imagine Somebody Happy
人は誰か幸せな人を心に描かなければいけない
Albert Camus posited in his existential treatise The Myth of Sisyphus that there is only one great philosophical problem, and that is the question of suicide, the accelerated process of non-being that has consumed the lives of many a great man and woman in the canon of history, including Cambridge alumni WWII Enigma code-cracker Alan Turing, a man whose mathematical genius saved millions of lives by helping to bring the Second World War to an early conclusion.
アルバート・キャムスは『シシュフォスの神話』という存在に関する専門書(論文)の中でこう述べている。
唯一最大の哲学的問題は自殺という問題である。歴史上に偉大な業績を残した多くの男たち、女たちの命を、存在否定へと削っていく過程である。
そうした自殺者の中にはケンブリッジ大卒のアラン・トゥーリングも含まれている。
彼は第二次世界大戦中、ドイツ軍使用の暗号Enigmaを解読し、大戦終結を早め、何百万人もの命を救った天才数学者である。
★シシュフォスとは:貪欲で邪悪なコリント王。死後地獄へ落され、大石を山頂へ押し上げるという罰を科されたが、石は山頂近くで必ず転がり落ち、その苦行には果てしがなかった。
後に彼は、ホモセクシュアルであるということで逮捕され、彼自身が救った国、政府、組織からホルモン治療を強要されたのだった。
彼の人生の最も大切な期間は、50年以上もの長い間、表向きには秘密とされてきたが、今日ハリウッド大作『The Imitation Game』の題材となって、その哀切を極めた物語が、大きな意味を持って語られることになる。
『当時の権力機関に対して、非常な怒りを覚えます。そして彼の死後、上から目線で、彼に謝罪し、彼の罪を許す訳ですね。』
と語るのはハロー出身のベネディクト・カンバーバッチ。
自分はホモセクシュアルではない、と明言している彼は、ノルウェー人監督Morten Tyldumの映画でトゥーリング役を引き受けたのだった。
『罪を許す、という言葉ですけどね。「許す」などという言葉を使うべきなのは、ただ一人、アラン・トゥーリング本人の方でしょう。』
(トゥーリングには2013年、国王恩赦が与えられている。)
ロンドン北方、緑の多いハムステッド郊外で、カンバーバッチと会ったのは、非常に暑い、夏のある日。
彼は深刻そうな雰囲気を漂わせていた。
しかしすぐ私の心に伝わってきたのは、彼は少し他の人とは違うなと感じる点と、激しさを秘めているという点だ。
競争心が見え隠れする、つかみどころのない才能とでもいうのか。
彼はものすごく礼儀正しく、もちろん好感が持て、魅力に満ちていた。
しかし彼は急いでいた。Flaunt誌の撮影が別の街でまもなく始まろうとしていたからだ。
私達は交通渋滞するロンドンを車で抜けるため、車に飛び乗った。時々夏のシャワーが落ちる中を。
『当時はもちろん狂乱状態の時代でした。』と彼は続けた。
『赤(共産主義)の恐怖に基づいた、英国版マッカーシズムですね。彼らはケンブリッジのようなリベラルな大学へ行っていた人を虐げたのです。
トゥーリングはおそらく大学でリベラルな考え方を形成したのでしょう。でも実際のところ、彼は自分を特別だなどと考えていませんでした。彼は自分の持って生まれた特質、本性、ありのままの自分を、決して弁明しようとしなかっただけです。
下された処罰は、二年間の投獄か、週一度エストロゲン注射によって、科学的去勢するかのどちらかでした。彼は後者を選ぶのです。それはただ自分の仕事を続けたかったから。
信じられないことですが、身体上の変化があったことでかえってそれが、細胞の歪みや、様々な環境から受ける影響への順応、といったアイディアに、彼の目を向けさせたのです。
彼の研究全てが、彼の生涯、生活からの影響を受けたものなのです。』
トゥーリングの成し遂げた業績は決して過小評価してはならない:
第二次世界大戦中、彼はチームを組んだ数学者達、チェスのチャンピオン達、ブレッチリー・パークのクリプトグラファー(潜在性知覚者)達と共にドイツ軍の暗号『Enigma』の解読するために費やし、正確な一連の指示を与えられれば、いかなる決定機能であっても理解し解読することが出来る、画期的な機械を創り上げたのだった。
これは後の数学者たちが『トゥーリング・マシーン』と呼ぶようになるもので、今日偏在するコンピューターの基本となった。
Turing’s mind and vision would shape history irreversibly—and yet he was not interested in the political spectrum of the war per se. Like so many great analytical minds his love of mathematics was driven by a desire to crack far more metaphysical problems.
In fact, as a young man he was consumed with the notion that the human mind, or an energy of sorts, could live on after corporeal death. This belief was born from his passionate, unrequited love for his only friend at boarding school, Christopher Morcom.
トゥーリングの思考力と未来を見通す洞察力は、歴史を形作ってもよいはずだった。しかし彼は政治的な領域には関心がなかった。
多くの偉大な知力の持ち主たちがそうであったように、彼の数学への傾注は、より深くより理解しにくい、超自然的な謎を解くという願望につき動かされたものであった。
実際青年時代の彼は、人間の精神、あるいは生命のエネルギーは、肉体が死した後も生き続けるかもしれない、という考えに夢中になっていた。
そんな風に考えるようになったのは、寄宿学校時代の唯一の親友、クリスファー・マルコムへの熱烈で報われない愛があったからだ。
“The one thing I could relate to, really strongly, was Turing’s humanity,” says Cumberbatch as we swing around a corner narrowly missing another car (“Two Jaguars nearly kissed then,” he quips). “He fell in love with this boy at school, and that was a love that was forbidden. Christopher died tragically of bovine tuberculosis, and Alan set that as his benchmark and everything he did from that point on was to make this first love proud.
He came around to the logical conclusion that a spirit will live on basically by others trying to honor it—it’s terribly moving.”
『ひとつ共感できる点、非常に強く共感する点は、トゥーリングの人間らしさです。』
他の車を危うくよけながら、車は角を曲がった。
『2台のジャガーが危うくキスするところだったね。』とベネディクト。
『彼はこの少年と恋に落ちました。禁じられた恋に、です。
クリストファーは肺結核で悲惨な死を遂げるのですが、アランは彼の死を自身の基準点だと捉えました。
この時点から後、彼のとる全ての行動は、この初恋を誇り高いものとして保とうとするものでした。
そして彼は論理的な結論に到達したのです。
それは、霊魂というのは基本的には、その霊魂を崇める他の人達の中に生き続けるのだろうと、というもの。
これには、とても胸を打たれます。』
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長い記事なのでパート(2)へ続きます。
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話題変って、グラハム・ノートン・ショー!!
遅ればせながら、ちょっこっと載せます。
25日18:00過ぎから一時間位の間youtubeにアップされたものを見ること出来たので貼っておいたのですが、19:00過ぎにはもう削除されちゃいました。
The Graham Norton Show S16E05 Benedict Cumberbatch, Miranda Hart, Timothy Spall, Maroon 5
タンブラーにはgifも上がってきてましたけど、gifは大量に容量食ってしまうので、ここは画像だけで我慢しておきます。
youtube見ながら取ったメモとgifを参考に、ショーの様子を進行に沿って簡単に記録!
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オープニングはGNの両脇にカンバーワックスとミランダワックス、
かと思いきや、ミランダさんはもちろん本物。動いた!
Maroon 5, Timothy Spall, Miranda Hartとゲスト達が順に呼びこまれ、最後にBC登場でした。
★『前回のアカデミー賞授賞式では、受賞作品の出演者として会場にいましたね。』
『ええ、素晴らしい経験でした。』
『で、その時、これをやったんですね。』(フォトボム画像)
『すごく嬉しくて、ジャンプしちゃいました。』
のような話が、後でカンバーワックスとの対面に繋がっているのね。
★話題は『The Imitation Game』へと移っていき:
『アラン・トゥーリングは、教科書に載ったり、紙幣の顔になってもいいほどの国のヒーローだと思う。
それまで無線傍受できても解くことは出来なかった、ドイツ陸海軍全ての暗号を解いたのですから。』
(フィルムの1シーンが流れて)
『当時の政府、社会から、彼はホモセクシュアルであったことから迫害を受け、
去勢治療か2年間の投獄か選ばねばならず、仕事を続けたいがために去勢を選びました。』
★またCumberbitchという言葉に話題が振られ:
『もう、Cumberbitchじゃないですよ。いつも名前は変わるものなんです。
今はCumbers, Cumberpeople, Cumbercollective,,,Babes,,,』
(会場からもいくつもの声)
★GN『たくさん質問がきていましてね。
次のシャーロックはいつ見ることが出来るのでしょう?』
BC『二千・・・・十・・・五年・・・だと思う。』
Radio Timesが伝えているように、Star Wars 7 出演については『ノーコメント』だったけど、セットを訪れたことは明かしてた。
言うべきじゃなかったかな、と慌てていたけど。
★スマウグの声で:
『さあ~、ミランダ・・・君の脈拍は速く打ち出しているかい?・・・それともゆっくり・・・』
★GNは視聴者から寄せられた質問の中で、多かったものを紹介。
『ベネディクトはpenguin という単語を、pengwingと言うのか?』
BC『どうも僕がナレーションを務めたドキュメンタリーの中で、繰り返しそう言っていたようなんです。』
GN『じゃ、確かめてみよう。』
で、そのドキュメンタリーの数シーンが流され・・・
pengwingが4回も聞こえる(笑)
GN『こういうの、僕好きなんだけど、ベネディクトはこの映画でオオカミ役で声の出演をしています。』
(モニターにPENGUINS-と出る!ガガ~ン!)
そのあとBCはpenguinと言わされてる(笑)
★wax figureとのご対面の時間。
BC『気味悪いような変な気持ち。』
GN『それじゃみんなで写真を撮ろう。で、君は僕たちの後ろからフォトボムね。』
★Maroon5の演奏後。
リーダーらしき青年が一人インタヴュー席へ。
最近結婚した彼に、GNが式の期日をハッキリ言えと問う。
M5『えーと・・7月19日です。』
BC『僕の誕生日だ。いえ、それ僕の誕生日です。』
Just saying. ちょっと言ってみただけ。。。のBCが可愛いかった^^
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waxybatch制作のために採寸中のBC。
両目開けて見ること出来ないほとの神々しさデス
目が眩む~。