Powder Blue Sky

興味を惹かれること様々。心ときめくこと様々。マイペースで残す雑記ブログ。

BBC Sherlock : I.O.U. Mystery - Part One(シャーロック・カンバーバッチ)

2013-01-21 00:33:28 | B. Cumberbatch (B.カンバーバッチ)

最近知った『Reichenbach A to Z』というタンブラーには、ファンの人達から様々なライヘンバッハの謎についての推論が寄せられてました。







その中のEva Cristineさんの書いたこちら


IOU Explanation – 53-8-92 – Grimm’s Fairy Tales Cipher


は実に面白くて衝撃的。









IOUをグリム童話と結びつけて解説してあって、目からウロコでした。






多くの方達が目を通した説でしょうけど、衝撃を受けた私は、早速記録保管庫へ仕舞い込み大切に保管です。
脚本家も凝り性だけど、それを解こうとするファンもすごい凝り性。オドロキという他ない。





モリアーティが残していったIOUのメッセージは原子記号で、グリム童話集はシャーロックの運命を暗示している、というのです。
以下は上記ブログの抜粋、要約です。



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IOUの謎を解く: 53−8−92−グリム童話の暗号










非常に興味深いことが『ライヘンバッハ・フォール』にはあります − IOUの謎です。
いままで説明されたことがなく、ただの『IOU= I owe you』だ、と思っていました。本当にそれだけのものなのでしょうか?
この話を通して最も興味を惹かれる暗号、IOUは、ストーリーのそこここで見受けられました。












シャーロックはバーツの研究室でグリセロール微分子を分析しながら、『IOU』とつぶやいています。
モリ—に尋ねられて『何でもない。心の中のメモだ』と答えている。こんな風に突然、関連のないことをつぶやくのはシャーロックらしくありません。シャーロックはここで『アッ!』と気づいたのです。

もしIOUが化学元素だとしたら − I=ヨウ素、O=酸素、U=ウランだとしたら。













そして第2話『The Blind Banker』でそうだったように、それぞれが数字を表していたとしたら?
ヨウ素、酸素、ウラン(ウラニウム)の原子番号は、53、8、92。








最初これは暗号か、と思いましたが、『The Blind Banker』では暗号を解く鍵が一冊の本、London A to Z でした。ここで鍵となるのはグリム童話です。
シャーロックが必ず見つけると考えて、モリアーティが犯罪現場に残していったではないですか。










そこでTV画面をよく調べてみると、モリアーティが残していったグリム童話は、1944/1972 Pantheon Books版であることが分かりました。








この版では、それぞれの童話には、それぞれ番号がふってあります。








もしIOUがグリム童話の53番(ヨウ素)と8番(酸素)と92番(ウラニウム)を意味していた、としたらどうでしょう?










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Grimm’s fairy tale # 53 is Little Snow-White.
グリム童話53番は『白雪姫』です。












『白雪姫』の中で、邪悪な女王は白雪姫を3回殺そうとしました。ちょうどモリアーティがシャーロックを3度殺そうとしたように。(毒入りカプセル、プールの爆弾)
最後に女王は白雪姫の心臓をもってこい、と猟師に命じてますが、モリアーティもシャーロックの心臓を取り出して焼いてやると言っています。
監視カメラに映ったモリアーティの『Get Sherlock=シャーロックを捕まえろ』があり、女王の王冠を被ったモリアーティがいます。









彼は無罪放免となった後シャーロックを訪ねてきて、自分は『古き良き時代の悪役』だと宣言しています。王冠が描かれたカップでお茶を飲み、そしてリンゴに『IOU』と刻み、謎を解いてみろと告げるのです。







シャーロックはリンゴの3文字をジッと見つめ、興味をそそられた様子でした。









おそらくモリアーティは、それを手掛かりとしてシャーロックに残していったのです。
彼らの最後の問題は、『この国で一番 fair な人はだあれ?』なのです。





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なるほど、なるほど、いちいち納得してしまう。
こう関連付けられると、そうとしか思えなくなってきます。

童話に描かれたようにストーリーを進めていくモリアーティ。
気付き始めているけれど、気付かぬふりをしているシャーロック。




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屋上でシャーロックに飛び降り自殺させようとして、モリアーティはこう言います。

『ボクは新聞が大好きだ。童話も。すごくグリム(grim 残酷な/Grimm)な童話もね。』


モリアーティはシャーロックが白雪姫の真似をまさかすることは考えていなかった筈です。

一方シャーロックは、一度毒りんごを食べた後吐き出して生き返ってくるという、白雪姫がやったような無謀行為をあえてしたのか、あるいは偶然にもモリアーティと同様にグリム童話ゲームを楽しんでいたのか、どちらなのかは分かりません。


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グリム童話第8番は『奇妙な音楽家』です。この話は仲間を探しているバイオリニストの話。






バイオリニストの音楽が3匹の野生野獣を魅了します。彼は知恵を使って野獣どもの裏をかいて勝つのですが、野獣たちは彼に仕返しして殺そうとします。その野獣の一匹はキツネ。









モリアーティは221Bを訪れた時、キツネのタイピンを付けていました。









シャーロックはもちろんバイオリニストです。






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グリム童話第92番は『黄金山の王様』。






これは様々な試練を乗り越え、ライバルを殺して王様になる少年の物語です。





意地悪な女王、お金をもらって人々の抱える問題を解決してあげる悪魔、うっかり自分のひとり息子を悪魔に売ってしまう商人なども出てきます。






モリアーティはロンドン塔で王冠をかぶり王座に座っていました。




221Bでは王冠が入ったティーカップを手に取り、『鍵を持っている者が王だ。』と自慢げに言うのです。



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よ~く見るとモリアーティのタイピンは確かにキツネだし、二つのカップのうち内側に王冠が描かれている方を選んでいるのですね。
観察鋭い人だ。どれだけ繰り返し観ているのだろう。脱帽です。


長くなりすぎました。続きはPart Twoへ。


Comments (3)
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