おうちパン屋

八ヶ岳の麓で、田舎暮らし16年目。ママパン屋しています。

メガソーラー狂想曲

2014-10-16 16:13:07 | その他
お隣一軒を挟んだ向こう側の畑に、メガソーラー(大規模太陽光パネル)ができました。

4月からこの地域一体のメガソーラーの設置工事が始まりました。
普段は鳥の鳴き声しか聞こえない静かなこの場所で、
ずっっと工事車両が出入りし、重低音が響いていて、本当に苦痛だった。

「早く終わって欲しい・・・」
「でも終わったらもうパネルだらけなんだ・・・」と思いは複雑。

家の二階から、畑がパネルに変わっていく様子を記録していた。
のんちに「ここはこんな景色だったんだよ」って伝えたくて。

10月13日付けの山梨日日新聞のトップにこんな記事が。

いまごろか。分かりきっていた事なのに。
記事から・・・
『メガソーラーの総面積は、稼動予定の全施設が建設されれば
県土の0.2%に当たる1077haに上り、昭和町の面積914haを上回る。』
東電は、電力過剰なので数ヶ月前からこれ以上の契約は控えると言っている。
町がひとつ入ってしまうほどの面積のパネルは、今後一体どうなるのだろ?

経済優先で環境が壊れてからこの始末。対応が後手後手。
市長が太陽光パネルを推進し、地主がOK出せば周りには何も言う権利は無かったのだから。


7月 畑の雑草が刈り取られる


オレンジの柵が張り巡らされる


毎日重機が動く夏の盛り 窓を開けていても辛い



大型ミキサー車の出入りが多く、子供たちの通学路が怖い



まるで墓石のよう 畑だった面影はない


パネル設置始まる


今日  事業者の出入りはあるけれど、随分静かになった。
西日に照らされるパネル 


中部横断道の工事が始まれば、今後10年は工事車両が出入りするようになると。
そして壊された景観はもう2度と戻らない。
政治家、事業者、利用者にとっては通過点の一つでも、
住んでいる人にとってはそこが生きる場所。
パネルもね、電力はここで使われるわけではないの。
なんのための痛みなのか。分からないのが悲しい(;_;)

メガソーラー狂想曲。
悲しいかな側にできたからこそ見えてくるものってあるのですね。