小樽のパパの子育て日記

日々のできごとを徒然なるままに2006年から書いて19年目になりました。
ヤプログから2019年9月に引越し。

学校の適正配置 先生たちにもメリット

2015-01-23 04:28:40 | インポート
学校の小規模化は子供たちだけでなく、先生たちにとっても大きな問題です。
学級数の減少に伴って配置される教職員数が少なくなるため、下記のような問題が顕在化してくるからです。

① 経験年数、専門性、男女比等バランスのとれた教職員配置やそれらを生かした指導の充実が困難となる。

② 教員個人の力量への依存度が高まり、教育活動が人事異動に過度に左右されたり、教員数が毎年変動することにより、学校経営が不安定になったりする可能性がある。

③ 児童生徒の良さが多面的に評価されにくくなる可能性がある、多様な価値観に触れさせることが困難となる。

④ ティーム・ティーチング、グループ別指導、習熟度別指導、専科指導等の多様な指導方法をとることが困難となる。

⑤ 教職員一人当たりの校務負担や行事に関わる負担が重く、校内研修の時間が十分確保できない。

⑥ 学年によって学級数や学級当たりの人数が大きく異なる場合、教員間に負担の大きな不均衡が生ずる。

⑦ 平日の校外研修や他校で行われる研究協議会等に参加することが困難となる。

⑧ 教員同士が切磋琢磨する環境を作りにくく、指導技術の相互伝達がなされにくい。(学年会や教科会等が成立しない)

⑨ 学校が直面する様々な課題に組織的に対応することが困難な場合がある。

⑩ 免許外指導の教科が生まれる可能性がある。

⑪ クラブ活動や部活動の指導者確保が困難となる。

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③なんかは特に心配ですね。
たまたま先生と反りが合わない子供が偏向した評価をされてしまったり。

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さらに、過小規模校と言われる複式学級編成となる場合(小学校で5学級以下、中学校で2学級以下)には、直接指導と間接指導を組み合わせて、複数学年を教員が行き来しながら指導する必要がある場合が多いことから、以下のような課題も生じ得ます。

① 教員に特別な指導技術が求められる。

② 複数学年分や複数教科分の教材研究・指導準備を行うこととなるため、教員の負担が大きい。

③ 単式学級の場合と異なる指導順となる場合、単式学級の学校への転出時等に未習事項が生じるおそれがある。

④ 実験・観察など長時間の直接指導が必要となる活動に制約が生じる。

⑤ 兄弟姉妹が同じ学級になり、指導上の制約を生ずる可能性がある。

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人間的に魅力があって、さらに指導力のある先生ばかりならいいのですが、現実そんなことはあり得ません。
・・・だって人間だもの。

個人の力量に過度に依存するのではなく、校長先生を中心として組織的な対応をすることが必要なのでしょう。
そのために校長先生自身に人間的に魅力があって、さらに指導力とリーダーシップが求められることは言うまでもありません。


いずれにしても、学校を適正規模とすることは、子供たちにとってはもちろん、先生たちにとっても必要なことだと考えます。

【参考】
公立小学校・中学校の適正規模・適正配置等に関する手引(案)
(平成27年1月19日中教審初等中等教育分科会資料)

学校統廃合 国の施策(過去記事)







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