酒飲みのご託

普段は言えない話だけれど、
酔った勢いで話しちゃうよ~!
でも、「心神耗弱状態」ですから!

鏡開き

2011年10月09日 01時46分14秒 | お仕事

 本社主催の表彰式典があった金曜日。
 うちの会社が入っている建物の中では、グループ会社の会議がありました。

 会議が終わったあと宴会があり、
 その中で「鏡開きをやる」というので、その手配だけをしてきました。

 樽のサイズは四斗樽。
 中身は「上げ底」で二斗。
 40升もの日本酒を飲み干すようなこと、
 人数の上でも、好みの上でも、あり得ないからね。

 ここから先の作業は、樽を持ってきてくれた酒造メーカーの方がやってくれました。

 薦(こも)を縛っている縄を切り、
 樽の縁より内側をハサミで切っていきます。


 樽の栓が見えてきた。
 太い縄の先端は、側面の細い縄の間へ押し込み、
 こんな感じで薦を切り取りって行きます。


 切り取った薦のくずを吹き払って表面を綺麗にし、
 切った薦の端を内側へ折り込んだところ。 


 樽の蓋を開ける作業は、力業です。
 樽の表面を覆っている板は「一枚板」ではなく、
 4枚の板を竹の釘で合わせたもの。
 その合わせ目に金槌でバールを叩き込み、こじ開けていきます。


 無事に開きました。
 表面の板の割れているところが、「合わせ目」になっています。


 「綺麗だ」と、おじさん達は満足げ。


 蓋を樽の上に載せているところ。
 載せているだけなので、重い木槌で触れる程度でも、
 板は中へ落っこちていきます。
 竹の釘が見えてますが、他にも2箇所に仕込んであるそうです。


 準備が整い、ホコリが入らないようにビニールを被せたらお仕舞いです。
 木槌で板を割っているようなイメージがあるけど、
 実際には木槌で割れるような代物ではなく、
 「叩いて落としている」と言った方が良いのかもしれません。


 最初に書いたけど、「四斗樽、上げ底仕様」なんで、
 二斗のお酒がなみなみと入ってるの。

 「このまま叩いたら、中のお酒が飛び散るぞ。」ってことで、
 このあと2升分くらいのお酒を、移し替えました。


 別名「宴会係」の自分達のラインは4人います。
 一人は表彰式典に出席し、
 一人はこの鏡開きが成功するのを見届けるために会社に残り、
 自分ともう一人が二次会場へ向かいました。

 これも仕事です。