本社主催の表彰式典があった金曜日。
うちの会社が入っている建物の中では、グループ会社の会議がありました。
会議が終わったあと宴会があり、
その中で「鏡開きをやる」というので、その手配だけをしてきました。
樽のサイズは四斗樽。
中身は「上げ底」で二斗。
40升もの日本酒を飲み干すようなこと、
人数の上でも、好みの上でも、あり得ないからね。
ここから先の作業は、樽を持ってきてくれた酒造メーカーの方がやってくれました。
薦(こも)を縛っている縄を切り、
樽の縁より内側をハサミで切っていきます。
樽の栓が見えてきた。
太い縄の先端は、側面の細い縄の間へ押し込み、
こんな感じで薦を切り取りって行きます。
切り取った薦のくずを吹き払って表面を綺麗にし、
切った薦の端を内側へ折り込んだところ。
樽の蓋を開ける作業は、力業です。
樽の表面を覆っている板は「一枚板」ではなく、
4枚の板を竹の釘で合わせたもの。
その合わせ目に金槌でバールを叩き込み、こじ開けていきます。
無事に開きました。
表面の板の割れているところが、「合わせ目」になっています。
「綺麗だ」と、おじさん達は満足げ。
蓋を樽の上に載せているところ。
載せているだけなので、重い木槌で触れる程度でも、
板は中へ落っこちていきます。
竹の釘が見えてますが、他にも2箇所に仕込んであるそうです。
準備が整い、ホコリが入らないようにビニールを被せたらお仕舞いです。
木槌で板を割っているようなイメージがあるけど、
実際には木槌で割れるような代物ではなく、
「叩いて落としている」と言った方が良いのかもしれません。
最初に書いたけど、「四斗樽、上げ底仕様」なんで、
二斗のお酒がなみなみと入ってるの。
「このまま叩いたら、中のお酒が飛び散るぞ。」ってことで、
このあと2升分くらいのお酒を、移し替えました。
別名「宴会係」の自分達のラインは4人います。
一人は表彰式典に出席し、
一人はこの鏡開きが成功するのを見届けるために会社に残り、
自分ともう一人が二次会場へ向かいました。
これも仕事です。