義弟が撮ってきた、被災地の写真。
義弟は「畳屋」を営んでいる。
体育館などの床の上に寝ている被災者の方に、
少しでも役に立てばと、同業者とともに中古の畳を送ることにしたそうだ。
まずは地元に避難してきてる人たち送ることを考え、
役所に連絡し、主旨を伝たところ、
「新品でないと受け取れない。」
と断られたという。
次に、自分のかみさんの親(=私の親)のところへ避難していた親戚を通し、
福島県のとある町の避難所に連絡を入れたところ、
「是非いただきたい。」と言われたそうだが、
「だが、既に床に毛布を敷いて寝ていたりするので、
それをどかすわけにも行かない。」
「避難所には保管する場所がないので、市に連絡をして欲しい。」
といわれ、行政に電話をすると、
「置く場所がないので、必要ありません。」
と言われたそうだ。
結局、中古の畳は宮城県の町に届けたそうだが、
その帰り道で撮ってきたのが、上の写真。
親の実家がある町。
昨日ネットで観た記事に「ボランティアは、本当は迷惑か?」
と言う記事が載っていた。
記事に書かれていた内容は、
「ボランティアを迷惑と感じるとは、行政だけ。」
「来てくれた方の名前を登録したり、
何をしてもらうかを決めたりしなくちゃいけないから、
『ちょっと待ってて。』と言う話しになる。」
「でも、手助けしてもらう側は、すぐにでも、何人にでも来てもらいたい。」
とあり、
「ボランティアは『押し掛け』でいいんです。」
と結んでいた。
義弟の行動をききながら、
その記事がデタラメではないと思った。