酒飲みのご託

普段は言えない話だけれど、
酔った勢いで話しちゃうよ~!
でも、「心神耗弱状態」ですから!

1杯のうどん

2007年10月17日 00時37分10秒 | 戯れ言

 日付が代わって、昨日の話し。

 昼食に、駅でうどんを食べた。
 「うどんの種類を選んで受け取り、そこに自分で好きな天ぷらを載せていく」方式のお店。

 最初のカウンターで「かけの大」と注文した。
 するとカウンターの中のお兄さんは「○×※△でよろしいですかぁ!」と返してきた。
 私は考え事をして「ボー」っとしていたもんだから、その「○×※△」がよく聞き取れないまま「あぁ」と、声を出してうなずいてしまった。

 イカ天と竹輪天の二つをうどんの入ったどんぶりに載せ、会計に進んだ。 

 会計のお兄さんが言う。
 「○×※△の大に、イカ天と竹輪天。合計で890円になりま~す。」

 思わず、千円札を持った手が止まる。
 「一体俺は何を注文したんだんだろう?」
 「(「立ち食い」に近い)こんな店で890円もするうどんって、一体俺は何を頼んだんだ!」
 と、「?」と「!」が頭の中を激しく交差する。

 手に持ったお盆の上に鎮座している、うどんと天ぷらの入ったどんぶりを凝視しながら、やっとの思いで千円札を握った手を前へ押し出すと、レジ係のお兄さんは「110円のお返しです。ありがとうございました~。」。
 妙に嬉しそうな顔をしているように見えたのは、私の気のせいかもしれない。

 席に着き、恐る恐る中心にいる天ぷらをずらすと、下から茶色いものが現れた。
 味噌のようだ。
 箸ですくって、なめてみる。
 やっぱり味噌だ。
 それも挽肉のようなつぶが混ざっている。

 少し離れたところにメニューを兼ねたポスターが貼ってあった。
 しげしげと見ていると「肉ミソ」というのが載っている。
 「犯人はお前かぁ~!」と思いつつポスターを睨み付けたが、残念ながら、値段の数字までは読めない。

 味の方は、悪くはないが、味噌は無くてもいい。
 むしろ、意図して注文したわけではない私にとっては、余分な味。



 子ども達が「あ~」とか「う~ん」とか、「生返事」ってヤツをして叱ることがあるけれど…。
 大人だって「生返事は不可」と、890円払って勉強してきた次第。