おんらく館~のこぎりものには福がある~

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タッチの話

2019-04-24 | 調律
帰宅したら宅急便の不在連絡表が入っていたので、ドライバーさんに電話しました。
「じゃあこれから向かいます」といって2分後くらいにはやってきた!

ずい分早いですね~と驚くと、「知ってるでしょ?」という返事。??
胸の名札をよく見たら町内の人だった!町内づきあいがあるとかというわけではないんだけど、、、
でもその後の会話がなんか急に親しげになったりして・・・(笑)



さて、タッチの話しです。
足立充のマンガじゃありませんよ。ピアノを弾くときの「タッチ」です。


今月11日に調律師のフォーラムがありまして、そこでの講演セミナーの議題でした。

昨年に引き続き、ティピナの先生にもご一緒いただき、ピアニストさんと調律師の対談という形で進行しました。

僕なんかは「タッチ」という言葉を当たり前に使っていますが、実はあえて使わない先生も結構いらっしゃるんですね!特にベテランの先生になるほどに。。。


まあ、言葉がどうのは置いといて、


今回壇上に上がってくださったピアニストさんは、とにかく詳しい!
とても研究熱心なのがよく伝わるし、アクションのメカニズムにも精通しているようです。

で、色んな弾き方で「ほら、音が変わりますね~」と沢山熱演していただきました。
どのくらいの人がその違いを分かったかは不明ですが・・・

中でも左足を前に投げ出すだけで音が変わるというのは考えたこともなかったので驚きでした。
腰の筋肉の緊張が変わるからです。という科学的な説明も入ってなるほど納得。。



あと、タッチとはちょっと違いますが、アップライトとグランドの違いという話も出まして、

たいていの人が最初に連想するのが、トリル等の連打性能ではないでしょうか。
グランドのほうが連打できる。

勿論正解ですが、アクション機構の違いにより、グランドのほうがより繊細なピアニシモが出せるというのもあります。

この二つは知っていたんですが、

更にもう一つ、

フォルテシモの弾き方も変わる。というのはこのとき初めて知りました。


会場のアップライトを使って実演してくださいました。


グランドはジャックというパーツがずっとハンマーを押し上げ続けるので加速しつつ「ンドーン」という(表現下手ですが)感じでフォルテシモを出せます。

一方アップライトはジャックが抜ける方向に動くので弾き始めで最大値を出してあげないといけません。まさに「ドーン」です。

当然この二つは音色が異なります。
グランドのフォルテシモをアップライトで再現すると、メゾフォルテくらいの優しい音になりました。



まだまだ知らないことだらけですし、こういうすぐに使える知識が増えるのもこういうセミナーに出る楽しみですね。
フォルテシモの話はこの後のお客さん宅でも結構しゃべってます。(笑)



ピアノ、面白いですよ!!










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