おんらく館~のこぎりものには福がある~

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ブレインストーム

2011-05-27 | 映画
ブレインストーム
1983年のアメリカ映画です。28年も前になるんですね。。。

当時中学生で、劇場で観たときはすごく強烈でショッキングな映画でした。

どうショッキングかと言いますと、

まずこの映画は、他人の見たもの(匂い、味も含め)を記録・再生することによって追体験できる装置をめぐるストーリーです。
で、クライマックスは「死の瞬間」の記録をめぐって(いかに再生するか)主人公達の攻防となるわけですが・・・

まず映像で驚いたのが、通常の劇部分を35㎜フィルムで上映して、装置による追体験映像を65㎜で上映。つまり上映中のスクリーンサイズが切り替わるんですね。
そして、死の瞬間を記録して、それを“のぞき見る”という行為にドキドキしたものです。(笑)

とはいえ、特に暴力シーンや派手なアクション等があるわけでもなく、映像自体は淡々と進んでいく感じです。

この映画を見たのは、その中学生の時だけだったんですけど、ものすごく気になる映画としてずっと覚えていて、最近ついにDVDを買って(勿論中古・笑)、で、先ほど見たわけです。


28年前といえば、DVDはおろかCDもまだ出回る前でした。
パソコンはありましたが、DOS/Vでおそらくまだ3.5インチフロッピーディスクも出てなかったんじゃないかな?それとも出た頃かな?
そんな時代でしたので、記録はオープンリールの光学(?)テープ。
その辺りに時代を感じてしまいますが、

そうそう、まず最初の驚きが、パッケージ(当時のポスターやパンフレットの表紙もそうでしたが)が主演のクリストファー・ウォーケンがSFチックなメカむき出しのヘルメットを被ってまして、これが「ブレインストーム」の再生装置になってるわけですが、
本編開始後すぐにこのヘルメットを改良しようということになりまして、どんどんと小型、シンプル化していきます。
どっぷりスターウォーズ世代の私としては、ごてごてしてる方がリアリティと格好良さがあると思ってたのに、それをあっさり否定されてしかもコチラの方がカッコイイということに気づかされたわけです。これは衝撃でしたよ。(^_^;)

さてさて、クライマックスは軍事利用しようという科学者達との対決になるわけですが、主人公の目的はただ一つ、「死の瞬間」のテープを最後まで見ること。

その所為か、対決図式というのが曖昧になって“盛り上がり”には随分欠けてしまった感じがあります。
主人公の「それ以外」の開発目的もなんだかハッキリしないまんまだったしな。。。

その所為なのか映画は興行的には失敗したようですね。。。(T_T)

でも今見直しても、そんなに古さを感じないしセンセーショナルな映画だと思いました。
こういうの、結構ツボなのかもしれないな。。。(笑)

そういえば、やはり世間では評判の悪かった「マイノリティリポート」も好きな作品だったし。。。(^^;)