日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(267)「象は鼻が長い。」と「鼻は象が長い。」と「鼻が象が長い。」の「述語論理」。

2019-06-19 12:43:35 | 象は鼻が長い、述語論理。

―「記事(262・263・264・265・266)」書き直します。―
(01)
1     (1)象は鼻が長い。                        A
1     (〃)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} A
 2    (2)兎の耳は長く、兎の耳は鼻ではない。              A
 2    (〃)∀x{兎x→∃y(耳yx&長y)&∀z(耳zx→~鼻zx)} A
  3   (3)ある兎は象である。                      A
  3   (〃)∃x(兎x&象x)                      A
  3   (〃)あるxは兎であって象である。                 A
1     (4)   象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)  1UE
 2    (5)   兎a→∃y(耳ya&長y)&∀z(耳za→~鼻za)  1UE
   6  (6)   兎a&象a                       A
   6  (7)      象a                       6&E
   6  (8)   兎a                          6&E
1  6  (9)      ∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)  47MPP
 2 6  (ア)      ∃y(耳ya&長y)&∀z(耳za→~鼻za)  58MPP
1  6  (イ)      ∃y(鼻ya&長y)               9&E
 2 6  (ウ)      ∃y(耳ya&長y)               ア&E
    エ (エ)         鼻ba&長b                A
     オ(オ)         耳ba&長b                A
1  6  (カ)                 ∀z(~鼻za→~長z)  9&E
1  6  (キ)                    ~鼻ba→~長b   カUE
 2 6  (ク)                 ∀z(耳za→~鼻za)  ア&E
 2 6  (ケ)                    耳ba→~鼻ba   クUE
    オ (コ)                    耳ba        オ&E
 2 6オ (サ)                        ~鼻ba   ケコMPP
12 6オ (シ)                         ~長b   キサMPP
    オ (ス)             長b                エ&E
12 6オ (セ)             長b&~長b            シス&I
12 6  (ソ)             長b&~長b            ウオセEE
123   (タ)             長b&~長b            36ソEE
12    (チ)~∃x(兎x&象x)                     3タRAA
12    (ツ)∀x~(兎x&象x)                     チ量化子の関係
12    (テ)  ~(兎a&象a)                     ツUE
12    (ト)  ~兎a∨~象a                      テ、ド・モルガンの法則
12    (ナ)   兎a→~象a                      ト含意の定義
12    (ニ)∀x(兎x→~象x)                     ナUI
12    (〃)すべてのxについて、xが兎であるならば、xは象ではない。   ナUI
12    (〃)兎は象ではない。
従って、
(01)により、
(02)
(1)象長い。
(2)兎には長い耳が有り、兎の耳は鼻ではない。
(3)ある兎は象である。
といふ「仮定」により、
(二)ではない
といふ『結論』を得る。
然るに、
(01)により、
(03)
(3)ある兎は象である。
と「仮定」すると、
(カシ)耳ab→~鼻ba→~長b
(〃)耳ならば、鼻ではないので、長くない。
と、言ってゐる。
従って、
(03)により、
(04)
(3)ある兎は象である。
と「仮定」することによって、
(カシ)兎の耳ならば、兎の鼻ではないので、兎の耳は長くない。
と言ふのはなく、飽くまでも、
(カシ)象の耳ならば、象の鼻ではないので、象の耳は長くない。
と、言ってゐる。
従って、
(01)~(04)により、
(05)
① 象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
① 象は鼻が長い=すべてのxについて、xが象であるならば、あるyはxの鼻であって、yは長く、すべてのzについて、zがxの鼻でないならば、zは長くない。
といふ「日本語・述語論理」からは、
は長くない
といふ『結論』を得ることは、出来ない
然るに、
(06)
① 象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
① 象は鼻が長い=すべてのxについて、xが象であるならば、あるyはxの鼻であって、yは長く、すべてのzについて、zがxの鼻でないならば、zは長くない。
に対して、「単純」に、
② 鼻は象が長い=∀x{鼻x→∃y(象yx&長y)&∀z(~象zx→~長z)}。
② 鼻は象が長い=すべてのxについて、xが鼻であるならば、あるyはxの象であって、yは長く、すべてのzについて、zがxの象でないならば、zは長くない。
であるとする。
然るに、
(07)
② 鼻は象が長い=すべてのxについて、xが鼻であるならば、
といふことは、
② あるyはx(鼻)の象であって、yは長く、すべてのzについて、zがx(鼻)の象でないならば、zは長くない。
といふ、ことである。
然るに、
(08)
② あるyは「の鼻」である。
に対して、
② あるyは「の象」である。
といふ「日本語」は、「意味」をなさない
従って、
(06)(07)(08)により、
(09)
② 鼻は象が長い=∀x{鼻x→∃y(象yx&長y)&∀z(~象zx→~長z)}。
② 鼻は象が長い=すべてのxについて、xが鼻であるならば、あるyはxの象であって、yは長く、すべてのzについて、zがxの象でないならば、zは長くない。
といふ、
②「日本語」=「述語論理式」。
は、「マチガイ」である。
然るに、
(10)
② 鼻は象が長い=∀x{鼻x→∃y(象yx&長y)&∀z(~象zx→~長z)}。
② 鼻は象が長い=すべてのxについて、xが鼻であるならば、あるyはxの象であって、yは長く、すべてのzについて、zがxの象でないならば、zは長くない。
ではなく、
③ 鼻は象が長い=∀x{鼻x→∃y[(象y&鼻xy&長x)&∀z(~鼻zy→~長z]}。
③ 鼻は象が長い=すべてのxについて、xが鼻ならば、あるyは象であって、xはyの鼻であって、長く、すべてのzについて、zがy(象)の鼻でないならば、zは長くない。
であると、する。
然るに、
(11)
1     (1)鼻は象が長い。                             A
1     (〃)∀x{鼻x→∃y[(象y&鼻xy&長x)&∀z(~鼻zy→~長z)]} A
1     (〃)すべてのxについて、xが鼻ならば、あるyは象であって、xはyの鼻であって、長く、すべてのzについて、zがyの鼻でないならば、zは長くない。 A
1     (2)   鼻a→∃y[(象y&鼻ay&長a)&∀z(~鼻zy→~長z)]  1UE
 3    (3)鼻はある。                               A
 3    (〃)∃x(鼻x)                              A
 3    (〃)あるx鼻である。                            A
  4   (4)   鼻a                               A
1 4   (5)      ∃y[(象y&鼻ay&長a)&∀z(~鼻zy→~長z)]  24MPP
1 4   (6)         (象b&鼻ab&長a)&∀z(~鼻zb→~長z)   A
1 4   (7)         (象b&鼻ab&長a)                6&E
1 4   (8)                     ∀z(~鼻zb→~長z)   6&E
1 4   (9)                        ~鼻ab→~長a    &UE
   ア  (ア)兎の耳は鼻ではない。                          A
   ア  (〃)∃x∃y(耳xy&兎y&~鼻xy)                   A
   ア  (〃)あるxはあるyの耳であって、yは兎であって、xはyの鼻ではない。    A
    イ (イ)  ∃y(耳ay&兎y&~鼻ay)                   A
     ウ(ウ)     耳ab&兎b&~鼻ab                    A
     ウ(エ)     耳ab&兎b                         ウ&E
     ウ(オ)            ~鼻ab                    エ&E
1 4  ウ(カ)                               ~長a    9オMPP
1 4  ウ(キ)     耳ab&兎b&~長a                     エカ&I
1 4  ウ(ク)  ∃y(耳ay&兎y&~長a)                    キEI
1 4 イ (ケ)  ∃y(耳ay&兎y&~長a)                    イウクEE
1 4 イ (コ)∃x∃y(耳xy&兎y&~長x)                    クEI
1 4ア  (サ)∃x∃y(耳xy&兎y&~長x)                    アイコEE
13 ア  (シ)∃x∃y(耳xy&兎y&~長x)                    34サEE
13 ア  (〃)あるxは、あるyの耳であって、yは兎であって、xは長くない。      34サEE
13 ア  (〃)長くない。                           34サEE
従って、
(11)により、
(12)
(1)鼻は象が長い。
(3)鼻はある。 
(ア)兎の耳は鼻ではない。
といふ「仮定」により、 
(シ)長くない。 
といふ『結論』を得る。
然るに、
(13)
(シ)長い
が故に、
(シ)長くない
といふのは、「マチガイ」である。
従って、
(09)~(13)により、
(14)
② 鼻は象が長い=∀x{鼻x→∃y(象yx&長y)&∀z(~象zx→~長z)}。
② 鼻は象が長い=すべてのxについて、xが鼻であるならば、あるyはxの象であって、yは長く、すべてのzについて、zがxの象でないならば、zは長くない。
といふ、
②「日本語」=「述語論理式」。
に加へて、
③ 鼻は象が長い=∀x{鼻x→∃y[(象y&鼻xy&長x)&∀z(~鼻zy→~長z]}。
③ 鼻は象が長い=すべてのxについて、xが鼻ならば、あるyは象であって、xはyの鼻であって、長く、すべてのzについて、zがy(象)の鼻でないならば、zは長くない。
といふ、
②「日本語」=「述語論理式」。
も、「マチガイ」である。
然るに、
(15)
「xはyの鼻であって、yは象である。」⇔「xは象の鼻である。」
従って、
(15)により、
(16)
「(xはyの鼻であって、yは象である。)ならば、xは長い。」⇔「鼻は象は長い。」
従って、
(16)により、
(17)
「(xはyの鼻であって、yは象である。)ならば、そのときに限って、xは長い。」⇔「鼻は象が長い。」
従って、
(17)により、
(18)
「すべてのxと、すべてのyについて(xはyの鼻であって、yは象である。)ならば、そのときに限って、xは長い。」⇔「鼻は、常に、象が長い。」
従って、
(15)~(18)により、
(19)
③ 鼻は象が長い=∀x∀y{[(鼻xy&象y)→長x]&[~(鼻xy&象y)→~長x]}。
③ 鼻は象が長い=すべてのxとすべてのyについて、(xはyの鼻であって、yが象である)ならば、xは長く、(xがyの鼻であって、yが象である)でないならば、xは長くない。
といふ「等式」が、成立する。
然るに、
(20)
1   (1)象には鼻がある。                             A
1   (〃)∃x∃y(鼻xy&象y)                         A
1   (〃)あるxはあるyの鼻であって、yは象である。                 A
 2  (2)  ∃y(鼻ay&象y)                           A
  3 (3)     鼻ab&象b                                                 A
   4(4)鼻は象が長い。                              A
      4(〃)∀x∀y{[(鼻xy&象y)→長x]&[~(鼻xy&象y)→~長x]]} A
      4(5)  ∀y{[(鼻ay&象y]→長a]&[~(鼻ay&象y)→~長a]}  4UE
   4(6)      (鼻ab&象b)→長a & ~(鼻ab&象b)→~長a    5UE
   4(7)      (鼻ab&象b)→長a                    6&E
   34(8)               長a                    37MPP
  34(9)      鼻ab&象b&長a                                              38&I
  34(ア)   ∃y(鼻ay&象y&長a)                       9EI
 2 4(イ)  ∃y(鼻ay&象y&長a)                      23アEE
 2 4(ウ)∃x∃y(鼻xy&象y&長x)                      イEI
1  4(エ)∃x∃y(鼻xy&象y&長x)                      12ウEE
1  4(〃)あるxは、あるyの鼻であって、yは象であって、xは長い。         12ウEE
1  4(〃)長い。                              12ウEE
従って、
(20)より、
(21)
(1)象には鼻がある。 
(4)鼻長い。
といふ「仮定」により、
(エ)長い。 
といふ『結論』を得る。
然るに、
(22)
1    (1)兎には鼻があるが、兎は象ではない。                    A
1    (〃)∃x∃y(鼻xy&兎y&~象y)                     A
1    (〃)あるxはあるyの鼻であって、yは兎であって、象でない。          A
 2   (2)   ∃y(鼻ay&兎y&~象y)                      A
  3  (3)      鼻ab&兎b&~象b                                         A
  3  (4)     鼻ab                             3&E
  3  (5)         兎b                          3&E
  3  (6)            ~象b                      3&E
   7 (7)鼻は象が長い。                              A
      7 (〃)∀x∀y{[(鼻xy&象y)→長x]&[~(鼻xy&象y)→~長x]]} A
      7 (8)  ∀y{[(鼻ay&象y]→長a]&[~(鼻ay&象y)→~長a]}  4UE
   7 (9)      (鼻ab&象b)→長a & ~(鼻ab&象b)→~長a    5UE
   7 (ア)                    ~(鼻ab&象b)→~長a    6&E
    イ(イ)                      鼻ab→~象b        A
    イ(ウ)                     ~鼻ab∨~象b        イ含意の定義
    イ(エ)                    ~(鼻ab&象b)        ウ、ド・モルガンの法則
   7イ(オ)                              ~長a    アエMPP
   7 (カ)                      鼻ab→~象b→~長a    イオCP
  37 (キ)                          ~象b→~長a    4カMPP
  37 (ク)                              ~長a    6キMPP
  3  (ケ)     鼻ab&兎b                          45MPP
  37 (コ)     鼻ab&兎b&~長a                      クケ&I
  37 (サ)  ∃y(鼻ay&兎y&~長a)                     コEI
 2 7 (シ)  ∃y(鼻ay&兎y&~長a)                     23サEE
 2 7 (ス)∃x∃y(鼻xy&兎y&~長x)                     シEI
1  7 (セ)∃x∃y(鼻xy&兎y&~長x)                     12スEE
1  7 (〃)あるxは、あるyの鼻であって、yは兎であって、xは長くない。       12スEE
1  7 (〃)は長くない。                            12スEE
従って、
(22)より、
(23)
(1)兎には鼻があるが、兎は象ではない。 
(7)鼻長い。
といふ「仮定」により、
(セ)は長くない。 
といふ『結論』を得る。
従って、
(21)(23)により、
(24)
「鼻長い。」⇔「の鼻は長い。」
「鼻長い。」⇔「の鼻は長くない。」
従って、
(19)~(24)により、
(25)
③ 鼻長い=∀x∀y{[(鼻xy&象y)→長x]&[~(鼻xy&象y)→~長x]}。
③ 鼻長い=すべてのxとすべてのyについて、(xはyの鼻であって、yが象である)ならば、xは長く、(xがyの鼻であって、yが象である)でないならば、xは長くない。
といふ、
③「日本語」=「述語論理式」。
は、「正しい」。
然るに、
(22)により、
(26)
③ 鼻長い=∀x∀y{[(鼻xy&象y)→長x]&[~(鼻xy&象y)→~長x]}。
の場合は、
(オ)鼻ab→~象b→~長a ⇔
(〃)aがbの鼻であるならば、bが象でないならば、aは長くない。
と、言ってゐる。
従って、
(26)により、
(27)
③ 鼻長い=∀x∀y{[(鼻xy&象y)→長x]&[~(鼻xy&象y)→~長x]}。
の場合は、
(オ)鼻に関して言へば、「象以外の鼻は長くない。」
と言ってゐるが、
{xの変域}={兎、象、馬、キリン}
であるとして、このことは、「正しい」。
然るに、
(28)
交換法則」により、
③(xy&象y)は、
③(y&鼻xy)に、「等しい」。
従って、
(27)(28)により、
(29)
③ 鼻長い=∀x∀y{[(鼻xy&象y)→長x]&[~(鼻xy&象y)→~長x]}。
③ 鼻_象長い=∀x∀y{[(鼻xy&象y)→長x]&[~(象y&鼻xy)→~長x]}。
の場合は、
(オ)「鼻に関して言へば、象以外は長くない。」と言ってゐて、尚且つ、
(〃)「象に関して言へば、鼻以外は長くない。」と言ってゐる。
然るに、
(30)
③「鼻以外は長くない。」といふことは、
③「鼻長い。」といふ、ことであって、
③「鼻は長い。」といふ、ことではない
従って、
(29)(30)により、
(31)
③ 鼻は象長い=∀x∀y{[(鼻xy&象y)→長x]&[~(鼻xy&象y)→~長x]}。
ではなく、
③ 鼻長い=∀x∀y{[(鼻xy&象y)→長x]&[~(鼻xy&象y)→~長x]}。
でなければ、ならない。
然るに、
(32)
② ∀x∀y{[(鼻xy&象y)→長x]&[鼻xy→(~象y→~長x)]}。
であるならば、
③ ∀x∀y{[(鼻xy&象y)→長x]&[象y→(~鼻xy→~長x)]}。
ではないため、
③ ∀x∀y{[(鼻xy&象y)→長x]&[~(鼻xy&象y)→~長x]}。
ではない。
従って、
(32)により、
(33)
② ∀x∀y{[(鼻xy&象y)→長x]&[鼻xy→(~象y→~長x)]}。
であるならば、
(オ)鼻に関して言へば、「象以外の鼻は長くない。」
と言ってゐるが、
(オ)象に関して言へば、「鼻以外の鼻は長くない。」
とは、言ってゐない
従って、
(27)~(33)により、
(34)
② 鼻は象長い=∀x∀y{[(鼻xy&象y)→長x]&[鼻xy→(~象y→~長x)]}。
③ 鼻長い=∀x∀y{[(鼻xy&象y)→長x]&[~(鼻xy&象y)→~長x]}。
といふ「等式」が、成立する。
従って、
(05)(34)により、
(35)
① 象長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
② 鼻長い=∀x∀y{[(鼻xy&象y)→長x]&[鼻xy→(~象y→~長x)]}。
といふ「等式」が、成立する。
然るに、
(36)
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
② ∀x∀y{[(鼻xy&象y)→長x]&[鼻xy→(~象y→~長x)]}。
に於いて、「両者は、全然、似てゐない。」
従って、
(35)(36)により、
(37)
両方とも、
① AはBがCである。
② AはBがCである。
であるにも、拘らず、
① 象鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
② 鼻象が長い=∀x∀y{[(鼻xy&象y)→長x]&[鼻xy→(~象y→~長x)]}。
といふ「日本語の論理構造」は、「全く、似てゐない」。


(261)「春は曙。」の「述語論理」。

2019-06-15 16:11:39 | 象は鼻が長い、述語論理。

(01)
{xの変域}={兎、象、馬、キリン}
{yの変域}={耳、鼻、顔、首}
であるとすると、
① 象は鼻が長い。⇔
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}⇔
① すべてのxについて、xが象であるならば、あるyはxの鼻であって、yは長く、すべてのzについて、zがxの鼻でないならば、zは長くない。
(02)
{xの変域}={耳、鼻、顔、首}
{yの変域}={兎、象、馬、キリン}
であるとすると、
① 鼻は象が長い。⇔
① ∀x∀y{[(鼻xy&象y)→長x]&[~(鼻xy&象y)→~長x]}⇔
① すべてのxとすべてのyについて、(xはyの鼻であって、yが象である)ならば、xは長く、(xがyの鼻であって、yが象である)でないならば、xは長くない。
従って、
(01)(02)により、
(03)
同じく、
③ AはBがCである。
であるとしても、
① 象は鼻が長い=  ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
② 鼻は象が長い=∀x∀y{[(鼻xy&象y)→長x]&[~(鼻xy&象y)→~長x]}。
に於ける、「論理構造」は、「同一」ではない。
然るに、
(04)
{xの変域}={春、夏、秋、冬}
{yの変域}={曙、夜、夕暮れ、早朝}
であるとして、
1    (1)∀x∀y{[(春xy&曙y)→良x]&[~(春xy&曙y)→~良x]} A
 2   (2)∃x∃y(春xy&夜y&~曙y)                    A
1    (3)  ∀y{[(春ay&曙y)→良a]&[~(春ay&曙y)→~良a]} 1UE
1    (4)     [(春ab&曙b)→良a]&[~(春ab&曙b)→~良a]  3UE
1    (5)                    ~(春ab&曙b)→~良a   4&E
  6  (6)                     春ab→~曙b        A
  6  (7)                    ~春ab∨~曙b        6含意の定義
  6  (8)                    ~(春ab&曙b)       7ド・モルガンの法則
1 6  (9)                              ~良a   58MPP
1    (ア)                     春ab→~曙b→~良a    69CP
   イ (イ)  ∃y(春ay&夜y&~曙y)                    A
    ウ(ウ)     春ab&夜b&~曙b                     A
    ウ(エ)     春ab                            ウ&E
    ウ(オ)         夜b                         ウ&E
    ウ(カ)            ~曙b                     ウ&E
1   ウ(キ)                         ~曙b→~良a    アエMPP
1   ウ(ク)                             ~良a    カキMPP
1   ウ(ケ)     春ab&夜b                         エオ&I
1   ウ(コ)     春ab&夜b&~良a                     クケ&I
1   ウ(サ)  ∃y(春ay&夜y&~良a)                    コEI
1  イ (シ)  ∃y(春ay&夜y&~良x)                    イウサEE
1  イ (ス)∃x∃y(春xy&夜y&~良x)                    シEI                 
12   (セ)∃x∃y(春xy&夜y&~良x)                    2イスEE
12   (〃)あるxは、あるyの春であって、yは夜であって、xは良くない。      2イスEE
12   (〃)であって、であって、良くない、状態が、存在する。          2イスEE
12   (〃)は夜(が良いではない)。                           2イスEE
従って、
(03)(04)により、
(05)
① 象は鼻が長い  =  ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
② 鼻は象が長い  =∀x∀y{[(鼻xy&象y)→長x]&[~(鼻xy&象y)→~長x]}。
③ 春は曙(が良い)=∀x∀y{[(春xy&曙y)→良x]&[~(春xy&曙y)→~良x]}。
に於いて、
①と② は、「異なる論理構造」をしてゐて、
②と③ は、「同一の論理構造」をしてゐる。
然るに、
(06)
春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山際、少し明かりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。
夏は夜。月のころはさらなり、闇もなほ、蛍の多く飛びちがひたる。また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光て行くもをかし。雨など降るもをかし。
秋は夕暮れ。夕日の差して山の端いと近うなりたるに、烏の寝所へ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど飛び急ぐさへあはれなり。まいて雁などの連ねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。日入り果てて、風の音、虫の音など、はた言ふべきにあらず。
冬はつとめて。雪の降りたるは言ふべきにもあらず、霜のいと白きも、またさらでもいと寒きに、火など急ぎおこして、炭持て渡るも、いとつきづきし。昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶の火も、白き灰がちになりてわろし(枕草子、第一段)。
従って、
(02)(05)(06)により、
(07)
③ 春あけぼの(が素晴らしい)。
といふ「日本語」は、
③ Speaking of four seasons, especially in spring, dawn is wonderful.⇔
③ 四季に関して言へば、特に、春は、夜が明けようとする頃(曙)が素晴らしい。
といふ、「意味」になる。
然るに、
(08)
「枕草子(第一段)」から、切り離して言へば、
③ 春はあけぼの(が素晴らしい)。
といふ「日本語」は、
③ Speaking of spring, dawn is wonderful.⇔
③ ∀x{春x→∃y(曙yx&良y)&∀z(~曙zx→~良z)}。
といふ「英語」と、「述語論理」に、相当する。
然るに、
(09)
③ Speaking of spring(四季に関して言へば),
は、「副詞句(Adverbial phrase)」である。
従って、
(08)(09)により、
(10)
③ 春あけぼの(が素晴らしい)。
に於ける、
③ 春
は、「副詞句(Adverbial phrase)」である。
従って、
(10)により、
(11)
③ 春あけぼの(が素晴らしい)。
に於ける、
③ 春
は、「副詞句(Adverbial phrase)」であるが故に、
③ 春 は、
主題 ではない
従って、
(12)
① 象鼻が長い。⇔
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}⇔
① すべてのxについて、xが象であるならば、あるyはxの鼻であって、yは長く、すべてのzについて、zがxの鼻でないならば、zは長くない。
に於ける、
① 象(すべてのxについて、xが象であるならば、)
は、「副詞句(Adverbial phrase)」であるが故に、
① 象 は、
主題 ではない
然るに、
(13)
学校文法は単純な英語文法からの輸入で、主語・述語関係を単純に当てはめたものだ。そのため、「象、鼻長い」という単純な文でさえ、どれが主語だか指摘できず、複数主語だとか、主語の入れ子だとか、奇矯な技を使う。これに対して三上は、日本語には主語はない、とする。「象は」は、テーマを提示する主題であり、これから象についてのことを述べますよというメンタルスペースのセットアップであり、そのメンタルスペースのスコープを形成する働きをもつと主張する(この場合は「長い」までをスコープとする)。
(wrong, rogue and log)。
従って、
(12)(13)により、
(14)
① 象は は、
① 象は(∀x{象x→)
① 象は(象に関して言へば、)
① 象は(Speaking of Elephants,)
① 象は(これから象についてのことを述べますよ、)
① 象は(すべてのxについて、xが象であるならば、)
といふ、「副詞句(Adverbial phrase)」であって、それ故、
① 象は を、直接、
主題 と、呼ぶべきではない
従って、
(14)により、
(15)
① 象は は、
① 象は(これから象についてのことを述べますよ、)
といふ「副詞句(Adverbial phrase)」であるが、その「副詞句」を称して、我々は、
主題 と呼ぶ。
と、すべきである。
従って、
(15)により、
(16)
だとすれば、
① 象は は、
① 象は(すべてのxについて、xが象であるならば、)
といふ「副詞句(Adverbial phrase)」であるが、その「副詞句」を称して、我々は、
主語 と呼ぶ。
のである、としても、そのことに、対して、「クレーム」を付けるべきではない。
従って、
(14)(15)(16)により、
(17)
③ 春は は、
③ 春は(∀x{春x→)
③ 春は(春に関して言へば、)
③ 春は(Speaking of spring,)
③ 春は(これから春についてのことを述べますよ、)
③ 春は(すべてのxについて、xが春であるならば、)
といふ、「副詞句(Adverbial phrase)」であって、その「副詞句」を称して、我々は、
主語 と呼ぶ。
のである、としても、そのことに、対して、「クレーム」を付けるべきではない。
然るに、
(18)
枕草子の専門家が次のような頭注をつけている。
「春」は総主語の提示語的用法。「春は曙いとをかし」などの略で。「曙いとをかし」などの述部の主語。
総主語の提示語のような総主語であり、かつ、主語である、とは難儀な話である。
(三上章、日本語の論理、1963年、148・9頁)
然るに、
(19)
③ 春は(春に関して言へば、)といふ「それ」は、
③ 春を、「提示してゐる。」といふ風に、解することが、出来る。
従って、
(15)~(19)により、
(20)
「春は」は総主語の提示語的用法。「春は曙いとをかし」などの略で。「曙いとをかし」などの述部の主語。
総主語の提示語のような総主語であり、かつ、主語である。
といふことが、三上先生が言ふように、「難儀な話」である、とは、思へない。
(21)
最後に、もう一度、確認するものの、
③ 春は は、
③ 春は(∀x{春x→)
③ 春は(春に関して言へば、)
③ 春は(Speaking of spring,)
③ 春は(これから春についてのことを述べますよ、)
③ 春は(すべてのxについて、xが春であるならば、)
といふ、「副詞句(Adverbial phrase)」である。
といふことは、「確実」である。


(260)「象は鼻は長い」と「象は鼻が長い。」と「鼻は象が長い。」の「述語論理」:三上文法批判。

2019-06-14 14:08:00 | 象は鼻が長い、述語論理。

(01)
① 象は鼻長い=  ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}=すべてのxについて、xが象であるならば、あるyはxの鼻であって、yは長い。
② 象は鼻長い=  ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}   =すべてのxについて、xが象であるならば、あるyはxの鼻であって、yは長く、すべてのzについて、zがxの鼻でないならば、zは長くない。
③ 鼻象が長い=∀y∀x{[(鼻yx&象x)→長y]&[~(鼻yx&象x)→~長y]}=すべてのyとすべてのxについて、(yはxの鼻であって、xが象である)ならば、yは長く、すべてのyとすべてのxについて、(yがxの鼻であって、xが象である)でないならば、yは長くない。
に於いて、
① であるならば、「」に関して、「鼻だけを、論じてゐる」。
② であるならば、「」に関して、「鼻と鼻以外」を「論じてゐる」。
③ であるならば、「」に関して、「象と象以外」を「論じてゐる」。
従って、
(01)により、
(02)
① 象は鼻長い。
② 象は鼻長い。
③ 鼻象が長い。
といふ「日本語」は、「3つとも、互いに、同じ」ではない
然るに、
(03)
1   (1)象は鼻は長い。
1   (〃)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)} A
1   (〃)すべてのxについて、xが象であるならば、あるyはxの鼻である。 A
 2  (2)∃x(象x)            A
1   (3)   象a→∃y(鼻ya&長y)  1UE
  4 (4)   象a             A
1 4 (5)      ∃y(鼻ya&長y)  34MPP
   6(6)         鼻ba&長b   A
   6(7)         鼻ba      6&E
   6(8)             長b   6&E
  46(9)      鼻ba&象a      47&I
  46(ア)      鼻ba&象a&長b   89&I
  46(イ)   ∃x(鼻bx&象x&長b)  アEI
1 4 (ウ)   ∃x(鼻bx&象x&長b)  56イEE 
1 4 (エ) ∃y∃x(鼻yx&象x&長y)  ウEI
12  (オ) ∃y∃x(鼻yx&象x&長y)  24エEE
12  (〃)あるyは、あるxの鼻であって、xは象であって、yは長い。 24エEE
12    (〃)あるyは、象の鼻であって、yは長い。24エEE
12  (〃)ある象の鼻は長い。         24エEE
といふ「計算(Predicate calculation)」により、
(1)象は鼻は長い。 然るに、
(2)象は存在する。 故に、
(オ)鼻の長い象がゐる。
といふ「推論」は、「妥当(valid)」である。
従って、
(01)(03)により、
(04)
変域}が、{象の鼻}であるとして、
① 象は鼻は長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}。
といふ「等式」は、「正しい」。
然るに、
(05)
1   (1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} A
 2  (2)∃x∃y(象x&耳yx&~鼻yx)              A
1   (3)   象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)  1UE
  4 (4)   ∃y(象a&耳ya&~鼻ya)             A
   5(5)      象a&耳ba&~鼻ba              A
   5(6)      象a                       5&E
   5(7)         耳ba                   5&E
   5(8)             ~鼻ba              5&E
1  5(9)      ∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)  36MPP
1  5(ア)                 ∀z(~鼻za→~長z)  9&E
1  5(イ)                    ~鼻ba→~長b   アUE
1  5(ウ)                         ~長b   8イMPP
1  5(エ)      象a&耳ba                   67&I
1  5(オ)      象a&耳ba&~長b               ウエ&I
1  5(カ)   ∃y(象a&耳ya&~長y)              オEI
1 4 (キ)   ∃y(象a&耳ya&~長y)              45カEE
1 4 (ク) ∃x∃y(象x&耳yx&~長y)              キEI
12  (ケ) ∃x∃y(象x&耳yx&~長y)              24クEE
といふ「計算(Predicate calculation)」により、
(01)象は鼻が長い。    然るに、
(02)象の耳は鼻ではない。 故に、
(ケ)象の耳は長くない。
といふ「推論」は、「妥当(valid)」である。
従って、
(01)(05)により、
(06)
変域}が、{象の鼻、象の耳、象の首}等であるとして、
② 象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
といふ「等式」は、「正しい」。
然るに、
(07)
1     (1)  ∀x{兎x→∃y(鼻yx)}                    A    
 2    (2)  ∀x{兎x→~象x}                        A
  3   (3)∀y∀x{[(鼻yx&象x)→長y]&[~(鼻yx&象x)→~長y]} A
1     (4)     兎a→∃y(鼻ya)                     1UE
 2    (5)     兎a→~象a                         2UE
  3   (6)  ∀x{[(鼻bx&象x)→長b]&[~(鼻bx&象x)→~長b]} 3UE
  3   (7)     [(鼻ba&象a)→長b]&[~(鼻ba&象a)→~長b]  6UE
  3   (8)                    ~(鼻ba&象a)→~長b   7&E
   9  (9)  ∃x(兎x)                            A
    ア (ア)     兎a                             A
 2  ア (イ)        ~象a                         5アMPP
1   ア (ウ)        ∃y(鼻ya)                     4アMPP
1   ア (エ)           鼻ba                      A
     オ(オ)                      鼻ba→~象a       A
     オ(カ)                     ~鼻ba∨~象a       オ含意の定義
     オ(キ)                    ~(鼻ba& 象a)      カ、ド・モルガンの法則
  3  オ(ク)                              ~長b   8キMPP
  3   (ケ)                      鼻ba→~象a→~長b   オクCP
1 3 ア (コ)                          ~象a→~長b   エケMPP
123 ア (サ)                              ~長b   イコMPP
 2  ア (シ)     兎a&~象a                         アイ&I
12  ア (ス)     兎a&~象a&鼻ba                     エシ&I
123 ア (シ)     兎a&~象a&鼻ba&~長b                 サス&I
123 ア (ス)  ∃x(兎x&~象x&鼻bx&~長b)                シEI
1239  (セ)  ∃x(兎x&~象x&鼻bx&~長b)                9アスEE
1239  (ソ)∃y∃x(兎x&~象x&鼻yx&~長y)                セEI
1239  (〃)あるyは、兎であって、象ではないxの鼻であり、yは長くない。      セEI
1239  (〃)兎であって、象ではないxの鼻は長くない。                セEI
1239  (〃)兎の鼻は長くない。
といふ「計算(Predicate calculation)」により、
(1)兎には鼻がある。 然るに、
(2)兎は象ではない。 然るに、
(3)鼻は象が長い。  然るに、
(9)兎は存在する。  故に、
(ソ)兎の鼻は長くない。
といふ「推論」は、「妥当(valid)」である。
従って、
(07)により、
(08)
変域}が、{兎、象、キリン}であるとして、
③ 鼻は象が長い=∀y∀x{[(鼻yx&象x)→長y]&[~(鼻yx&象x)→~長y]}。
といふ「等式」は、「正しい」。
従って、
(01)~(08)により、
(09)
変域}が、{象の鼻、象の耳、象の首}等であるとして、
② 象は鼻長い  =象に関しては、鼻は長く、鼻以外は長くない
といふ「等式」が成立する。
変域}が、{兎、象、キリン}等であるとして、
③ 耳は兎長い  =耳に関しては、兎は長く、兎以外は長くない
③ 鼻は象長い  =鼻に関しては、象は長く、象以外は長くない。
③ 首はキリン長い=首に関しては、キリンは長く、キリン以外は長くない
といふ「等式」が成立する。
従って、
(09)により、
(10)
② 象は鼻長い=象に関しては、鼻は長く、鼻以外は長くない
③ 鼻は象長い=鼻に関しては、象は長く、象以外は長くない
といふ「等式」が成立する。
然るに、
(09)により、
(11)
② 象は鼻が長い=  ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
③ 鼻は象が長い=∀y∀x{[(鼻yx&象x)→長y]&[~(鼻yx&象x)→~長y]}。
に於いて、両者の{変域}が、「異なる」ため、固より、
②=③ では、有り得ない
然るに、
(12)
② 象は鼻が長い  =象に関しては、鼻は長く、鼻以外は長くない。
③ 耳は兎が長い  =耳に関しては、兎は長く、兎以外は長くない。
③ 鼻は象が長い  =鼻に関しては、象は長く、象以外は長くない。
③ 首はキリンが長い=首に関しては、キリンは長く、キリン以外は長くない。
であるといふことは、
② 鼻長い  =鼻は長く、鼻以外は長くない
③ 兎長い  =兎は長く、兎以外は長くない
③ 象長い  =象は長く、象以外は長くない
③ キリン長い=キリンは長く、キリン以外は長くない
といふことに、他ならない。
従って、
(12)により、
(13)
① ABである=AはBであり、A以外はBでない
② 鼻が長い  =鼻は長く、鼻以外は長くない。
③ 兎が長い  =兎は長く、兎以外は長くない。
③ 象が長い  =象は長く、象以外は長くない。
③ キリンが長い=キリンは長く、キリン以外は長くない。
といふことに、他ならない。
従って、
(13)により、
(14)
① ABである =AはBであり、  A以外はBでない
① 私理事長です=私は理事長であり、私以外は理事長ではない
といふことに、他ならない。
然るに、
(15)
① 私以外は理事長ではない
の「対偶(contrapotion)」は、
理事長は私です。
である。
従って、
(14)(15)により、
(16)
① 私理事長です。
理事長は私です。
③ 私以外は理事長ではない
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(17)
よく知られているように、「私理事長です」は語順を変え、
 理事長は、私です。
と直して初めて主辞賓辞が適用されのである。また、かりに大倉氏が、
 タゴール記念館は、私理事です。
と言ったとすれば、これは主辞「タゴール記念館」を品評するという心持ちの文である。
(三上章、日本語の論理、1963年、40・41頁)
従って、
(16)(17)により、
(18)
三上先生は、
① 私理事長です。
理事長は私です。
③ 私以外は理事長ではない
に於いて、
①=② であることには、「気付いてゐる」ものの、
②=③ であることには、「気付いては、ゐなかった」。
仮に、
(19)
① 私理事長です。
理事長は私です。
③ 私以外は理事長ではない
に於いて、
①=②=③ である。
といふことに、気付いてゐたならば、
(20)
② 象は鼻長い。
に於ける、
② 象は は、「主題」であり、
② 象が は、「主格」である。
といふ風に、述べつつも、
② 象は鼻長い=象に関しては、鼻は長く、鼻以外は長くない
といふ「等式」に、「言及しないはずがない
然るに、
(21)
日本語には、「象は鼻が長い」や「日本は温泉が多い」など、「○○は××が……」のように二重に主語があるように見える文が多くあります。また、主語だけでなく、「この本は、父が買ってくれました」の「この本は」のように「買う」という動詞の目的語が「は」で示されているように見える文もあります。三上章のこの本は、そのような複雑な性質を持つ「…は…が…」の文(後にこの本の題名にちなんで「象鼻文」とよく呼ばれるようになりました)の性質を、助詞「は」の「代行」の性質を使って明確に説明することでわかりやすく解説していくものです(読書ガイド - 青山学院大学 文学部日本文学科 高校生のみなさんへ)。
従って、
(20)(21)により、
(22)
三上先生は、
② 象は鼻長い=象に関しては、鼻は長く、鼻以外は長くない。
といふ「等式」に、「言及」してゐる「形跡」がない。
cf.
私自身は、「昭和の終はりか、平成の初めに」、『國語と國文學』に対して、
AがBである=AはBであり、A以外はBでない
であって、尚かつ、「Aが」は、「Aは」に対する「強調形」であるとの旨の「論文」を投稿して、「」になってゐます。
然るに、
(07)により、
(23)
② 象は鼻が長い=象に関しては、鼻は長く、鼻以外は長くない。⇔
② 象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
といふ「等式」が、成立しないのであれば、
(1)象は鼻が長い。    然るに、
(2)象の耳は鼻ではない。 故に、
(ケ)象の耳は長くない。
といふ「推論」は、成立しない
然るに、
(24)
(1)象は鼻が長い。    然るに、
(2)象の耳は鼻ではない。 故に、
(ケ)象の耳は長くない。
といふ「推論」は、「述語論理」としてだけではなく、「日本語」としても、「妥当(valid)」である
従って、
(23)(24)により、
(25)
② 象は鼻長い=象に関しては、鼻は長く、鼻以外は長くない。⇔
② 象は鼻長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
といふ「等式」は、「正しい」と、せざるを得ない。
従って、
(05)(22)(25)により、
(26)
三上先生は、
② 象は鼻長い=象に関しては、鼻は長く、鼻以外は長くない
といふ「等式」に、「言及」してゐる「形跡」がない以上、だとすれば、私自身は、「三上文法」なるものを、支持するわけには、行かない。
(27)
先にも書いた通り、「日本語には、英語のやうな、主語は無い。」といふことに関しては、「100%同意」する。
然るに、
(28)
だからと言って、「日本語には、ラテン語や、ギリシャ語の、やうな主語も無い。」といふことには、ならないし、
 解釈の手順
[1]「主語―述語―目的語」などの構文に基づき、主語⇒目的語⇒述語の順に訳出する。返り点が施されていれば、それをたどればよい。
[2]― 省略 ―
[3]― 省略 ―
[4]省略されている語主語や目的語などを補い指示語の指示内容を明らかにする
[5]― 省略 ―
[6]返り点や送り仮名がの省かれている場合などは、句形の訳し方は「主語―述語―目的語」の文構造を手掛かりにするとよい。
(片桐功雄、難関大学突破 極める漢文、2010年、17・18頁)
とのことである。
従って、
(28)により、
(29)
「日本語に、漢文のやうな主語も無い。」とすると、「漢文訓読」は、成立しない
従って、
(29)により、
(30)
「日本語や漢文に、主語が無い。」といふのであれば、
② 我読漢文=我、漢文を読む
といふ「漢文」を「理解」するためには、
② 我(我) に対しては、「主語」以外の、「名前」を付ける、「必要」がある。
然るに、
(31)
[4]省略されている語(##や目的語など)を補い、指示語の指示内容を明らかにする。
といふのであれば、
##」、すなはち、「所謂、主語」といふことになる。
加へて、
(32)
主語や目的語や補語、これだけは自分で考えるクセを付けて下さい。学校の先生がこれまた、考えなくとも、どんどん入れて訳してくれるんです。古文はよく、省かれているんですね。誰が、誰を、誰に、みたいなものが、日本語はよく省略されているんですけど、先生がどんどん補って下さる。で皆さんは何でその主語になるのかよくわかんないまま、またノートに、訳のところに、一生懸命、書いて覚えて、テストを受けてる。さっきも言いました。自力です。「自力で補足するです。」入試のときそばで誰も助けてくれないからですね。で実は、これが皆さんを古文嫌いにさせている、つまり、せっかく、訳ができた。単語を覚えて、Aさんがしてることを、Bさんがしたと勘違いして、変え~んな、文章にしちゃったことないですかあ。ワタシは模擬試験の時にですねえ、よく、ストーリーは、ある程度わかったのに、「やったひとやられた人勘違い」して、もう途中で「大混乱」してですね。七行目ぐらいまで頑張って読んだのに、もう「まんなか辺」で、プチッと切れて、もうええいいや、ワケわかんなくなっちゃたといって、「放り出す」ことがよくありますけども、これ(主語・目的語・補語)を自分で意識すると、「こうやって考えながらやるんだな」って意識すると、かなり読みやすくなるんです(東進ハイスクール 荻野文子先生 - YouTube)。
といふことも、「本当」である。
従って、
(21)(28)~(32)により、
(33)
三上先生が、「日本語には、主語は無い。」とされたところで、「古文・漢文」を「読解」するためには、「主語」といふ「概念」は、どうしても、「欠くことは、出来ない」。


(259)「鼻は象は長い。」と「象は鼻は長い。」の「述語論理」。

2019-06-13 18:01:31 | 象は鼻が長い、述語論理。

―「先ほどの記事」を補足します。―
(01)
①(鼻xy&象y)→長x=はyの鼻であって、yが象ならば、xは長い。
であっても、
②(鼻yx&象x)→長y=はxの鼻であって、xが象ならば、yは長い。
であっても、どちらでも良い。
従って、
(02)
① ∀x∀y{(鼻xy&象y)→長x}=すべてのとすべてのについて、xはyの鼻であって、yが象ならば、xは長い。
であっても、
② ∀y∀x{(鼻yx&象x)→長y}=すべてのとすべてのについて、yはxの鼻であって、xが象ならば、yは長い。
であっても、どちらでも良い。
然るに、
(03)
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}=すべてのxについて、xがであるならば、あるyはxの鼻であって、yは長い。
② ∀y∀x{(鼻yx&象x)→長y}=すべてのyとすべてのxについて、yはxのであって、xが象ならば、yは長い。
に於いて、
① であれば、「象、」の「順番」で「言及」され、
② であれば、「、象」の「順番」で「言及」される。
従って、
(03)により、
(04)
① ∀x{x→∃y(鼻yx&長y)}=は鼻は長い。
② ∀y∀x{(yx&象x)→長y}=は象は長い。
然るに、
(05)
「昨日(令和元年06月12日)の記事」でも書いた通り、
1  (1) ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)} A
1  (2)    象a→∃y(象ya&長y)  1UE
  ()    象             A
13 (4)       ∃y(象ya&長y)  23MPP
  5(5)          象ba&長b   A
  5(6)              長b   5&E
  5(7)    ~(鼻ba&象a)∨長b   6∨I
  5(8)     (鼻ba&象a)→長b   7含意の定義
 ()     (鼻b&象)→長b   458EE
13 (ア)  ∀x{(鼻bx&象x)→長b}  UI
13 (イ)∀y∀x{(鼻yx&象x)→長y}  アUI
然るに、
(06)
13 (ア)  ∀x{(鼻bx&象x)→長b}  9UI
は、「UI(普遍量記号導入の規則)」に対する「違反」である。
(07)
1  (1)∀y∀x{(鼻yx&象x)→長y}  A
1  (2)  ∀x{(鼻bx&象x)→長b   1UI
1  (3)     (鼻bx&象a)→長b   2UI
 4 (4)          象a       A
  5(5)      鼻ba          A
 45(6)      鼻ba&象a       34&I
145(7)              長b   36MPP
145(8)          鼻ba&長b   57&I
145(9)       ∃y(鼻ya&長y)  8EI
1 5(ア)    象a→∃y(鼻ya&長y)  49CP
1 5(イ) ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)} アUI
然るに、
(08)
1 5(イ) ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}  アUI
といふことは、
1  (1)∀y∀x{(鼻yx&象x)→長y}  A
  5(5)      鼻ba          A
から、
1 5(イ)∀z{象x→∃y(鼻yx&長y)}  アUI
が「演繹」されてゐる。
従って、
(04)~(08)により、
(09)
① 象は鼻は長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}。
② 鼻は象は長い=∀x∀y{(鼻xy&象y)→長x}。
に於いて、
① ならば、② ではないし、
② ならば、① でもない
従って、
(09)により、
(10)
① 象は鼻は長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}。
② 鼻は象は長い=∀x∀y{(鼻xy&象y)→長x}。
といふ「それ」は、
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}
② ∀x∀y{(鼻xy&象y)→長x}
といふ「右辺」からすると、
① 象鼻は長い。
② 鼻象は長い。
といふ「左辺」も、「同じ」ではない
然るに、
(11)
(1)象には鼻がある。
(2)象鼻は長い。
(3)象は存在する。
といふ「仮定」により、当然、
(4)がゐる。
といふ『結論』を得る。
然るに、
(12)
1    (1)象に鼻がある。           A
1    (〃)∀x{象x→∃y(鼻yx)}    A
1    (〃)すべてのxについて、xが象であるならば、あるyはxの鼻である。 A
 2   (2)象は鼻は長い。
 2   (〃)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)} A
 2   (〃)すべてのxについて、xが象であるならば、あるyはxの鼻である。 A
  3  (3)∃x(象x)            A
 2   (4)   象a→∃y(鼻ya&長y)  2UE
   5 (5)   象a             A
 2 5 (6)      ∃y(鼻ya&長y)  45MPP
    7(7)         鼻ba&長b   A
    7(8)         鼻ba      7&E
    7(9)             長b   7&E
   57(ア)      鼻ba&象a      58&I
   57(イ)      鼻ba&象a&長b   9ア&I
   57(ウ)   ∃x(鼻bx&象x&長b)  イEI
 2 5 (エ)   ∃x(鼻bx&象x&長b)  67ウEE 
 2 5 (オ) ∃y∃x(鼻yx&象x&長y)  エEI
 23  (カ) ∃y∃x(鼻yx&象x&長y)  35オEE
 23  (〃)あるyは、あるxの鼻であって、xは象であって、yは長い。 35オEE
 23   (〃)あるyは、象の鼻であって、yは長い。35オEE
 23  (〃)ある象長い。           35オEE
従って、
(11)(12)により、
(13)
(2)象は鼻は長い。
(3)象は存在する。
といふ「仮定」により、当然、
(4)長い象ゐる
といふ『結論』を得る。
然るに、
(14)
(1)象には鼻がある。
(2)鼻は象は長い。
(3)象は存在する。
といふ「仮定」であっても、当然、
(4)鼻の長い象がゐる。
といふ『結論』を得る。
従って、
(15)
(1)象には鼻がある。
(2)鼻は象は長い。
(3)象は存在する。
といふ「仮定」であっても、当然、
(4)長い象ゐる
といふ『結論』を得ることが、出来ない
としたら
(2)鼻は象は長い=∀x∀y{(鼻xy&象y)→長x}。
といふ「等式」は、「マチガイ」であると、せざるを得ない。
然るに、
(16)
1    (1)  ∀x{ 象x→∃y(鼻yx)} A
 2   (2)∀y∀x{(鼻yx&象x)→長y} A
  3  (3)   ∃x(象x)         A
1    (4)      象a→∃y(鼻ya)  1UE
   5 (5)      象a          A
1  5 (6)         ∃y(鼻ya)  45MPP
    7(7)            鼻ba   A
   57(8)      鼻ba&象a      57&I 
 2   (9)  ∀x{(鼻bx&象x)→長b  2UE
 2   (ア)      鼻ba&象a →長b  9UE
 2 57(イ)              長b  8ア
 2 57(ウ)      鼻ba&象a&長b   8イ&I
 2 57(エ)   ∃x(鼻bx&象x&長b)  ウEI
12 5 (オ)   ∃x(鼻bx&象x&長b)  67エEE
123  (カ)   ∃x(鼻bx&象x&長b)  35オEE
123  (キ) ∃y∃x(鼻yx&象x&長y)  カEI
123  (〃)あるyは、あるxの鼻であって、xは象であって、yは長い。 カEI
123   (〃)あるyは、象の鼻であって、yは長い。カEI
123  (〃)ある象長い。          カEI
従って、
(16)により、
(17)
(1)象には鼻がある。
(2)鼻は象は長い=∀x∀y{(鼻xy&象y)→長x}。
(3)象は存在する。
といふ「仮定」により、
(4)長い象ゐる
といふ『結論』を得ることが、出来た。
従って、
(17)により、
(18)
(2)鼻長い=∀x∀y{(鼻xy&象y)→長x}。
といふ「等式」は、「正しい」。
従って、
(16)(17)(18)により、
(19)
(2)長い=∀x∀y{(鼻xy&象y)→長x}。
といふ「等式」を、「拒否」したいのであれば、
1    (1)  ∀x{ 象x→∃y(鼻yx)} A
 2   (2)∀y∀x{(鼻yx&象x)→長y} A
  3  (3)   ∃x(象x)         A
1    (4)      象a→∃y(鼻ya)  1UE
   5 (5)      象a          A
1  5 (6)         ∃y(鼻ya)  45MPP
    7(7)            鼻ba   A
   57(8)      鼻ba&象a      57&I 
 2   (9)  ∀x{(鼻bx&象x)→長b  2UE
 2   (ア)      鼻ba&象a →長b  9UE
 2 57(イ)              長b  8ア
 2 57(ウ)      鼻ba&象a&長b   8イ&I
 2 57(エ)   ∃x(鼻bx&象x&長b)  ウEI
12 5 (オ)   ∃x(鼻bx&象x&長b)  67エEE
123  (カ)   ∃x(鼻bx&象x&長b)  35オEE
123  (キ) ∃y∃x(鼻yx&象x&長y)  カEI
123  (〃)あるyは、あるxの鼻であって、xは象であって、yは長い。 カEI
123   (〃)あるyは、象の鼻であって、yは長い。カEI
123  (〃)象の鼻は長い。           カEI
といふ「計算」の、「何処が、どうマチガイなのか。」といふことを、「指摘」しなければならない。
(20)
「計算」自体が、「マチガイ」ではないのであれば、
① すべてのxについて、xが象であるならば、あるyはxの鼻であって、yは長い。
② すべてのyとすべてのxについて、yはxの鼻であって、xが象ならば、yは長い。
に於いて、
① であれば、「象、」の「順番」で「言及」され、
② であれば、「、象」の「順番」で「言及」されるから、と言って、
① 象はは長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}。
は象は長い=∀y∀x{(鼻yx&象x)→長y}。
とするのは、「正しく」ない。
といふ風に、言はなければならない。
然るに、
(21)
① 象は鼻は長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}。
② 鼻は象は長い=∀y∀x{(鼻yx&象x)→長y}。
ではない。といふのであれば、その人自身が、
① 象長い。
② 鼻長い。
といふ「日本語」に対応する、
① 述語論理式
② 述語論理式
を、「提示」しなければ、ならない。
然るに、
(22)
確かに、「象は、鼻が長い。」という文の主語は何か、と尋ねられたら返答に窮する。学校文法に従えば「象は」も「鼻が」も両方とも「主語」ということになる。しかし、単文に2つの主語があるのは変だ。三上文法によると、「象は、鼻が長い。」という文において、「象は」は題(主題、題目 topic)で、残りの部分「鼻が長い」は解説 (comment) だという。この文の場合、「鼻が」という主格が解説に含まれている(リベラル21、2009.02.21 日本語に主語はあるのか)。
然るに、
(23)
③ 象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
の「右辺」には、「主語(x、y、z)」が、「3つ(象、鼻、鼻以外)」ある。
(24)
① 象は鼻は長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}。
② 鼻は象が長い=∀y∀x{(鼻yx&象x)→長y}。
の「右辺」には、それぞれ、
① 象、鼻
② 鼻、象
といふ風に、
① 題(主題、題目 topic)が、2つあって、
② 題(主題、題目 topic)が、2つある。
然るに、
従って、
(22)(24)により、
(25)
単文に2つの「主語」があるのは変だ。
といふのであれば、
単文に2つの「主題」があるのも変だ。
と、すべきである。


(258)「鼻は象は長い」と「鼻は象が長い」と「鼻が象は長い」と「鼻が象が長い」の「述語論理」。

2019-06-13 15:02:16 | 象は鼻が長い、述語論理。

(01)
① 鼻象は長い=鼻は象は長い。
② 鼻象が長い=鼻は象は長く、象の鼻以外は長くない。
③ 鼻象は長い=鼻は象は長く、象は、鼻以外は、長くない。
④ 鼻象が長い=鼻は象は長く、象は、鼻以外は、長くなく、象は鼻以外は長くない。
であるとする。
従って、
(01)により、
(02)
① 鼻は象は長い=∀y∀x{(鼻yx&象x)→長y}。
② 鼻は象が長い=∀x∀y{[(鼻xy&象y)→長x]&[~(鼻xy&象y)→~長x]}。
③ 鼻が象は長い=∀x∀y{[(鼻xy&象y)→長y]&[(~鼻xy&象y)→~長x]}。
④ 鼻が象が長い=∀x∀y{[(鼻xy&象y)→長y]&[(~鼻xy&象y)→~長x]&~(鼻xy&象y)→~長]}。
であるものの、「①と②」に関しては、「③と④」よりも、確実である。
(03)
1    (1)  ∀x{ 象x→∃y(鼻yx)} A
 2   (2)∀y∀x{(鼻yx&象x)→長y} A
  3  (3)   ∃x(象x)         A
1    (4)      象a→∃y(鼻ya)  1UE
   5 (5)      象a          A
1  5 (6)         ∃y(鼻ya)  45MPP
    7(7)            鼻ba   A
   57(8)      鼻ba&象a      57&I 
 2   (9)  ∀x{(鼻bx&象x)→長b  2UE
 2   (ア)      鼻ba&象a →長b  9UE
 2 57(イ)              長b  8ア
 2 57(ウ)      鼻ba&象a&長b   8イ&I
 2 57(エ)   ∃x(鼻bx&象x&長b)  ウEI
12 5 (オ)   ∃x(鼻bx&象x&長b)  67エEE
123  (カ)   ∃x(鼻bx&象x&長b)  35オEE
123  (キ) ∃y∃x(鼻yx&象x&長y)  カEI
123  (〃)あるyは、あるxの鼻であって、xは象であって、yは長い。 カEI
123   (〃)あるyは、象の鼻であって、yは長い。カEI
123  (〃)長い。           カEI
従って、
(03)により、
(04)
(1)象には鼻がある。
(2)鼻象は長い。
(3)象は存在する。
といふ「仮定」により、
(4)鼻の長い象がゐる。
といふ『結論』を得る。
従って、
(03)(04)により、
(05)
(1)象には鼻がある=  ∀x{ 象x→∃y(鼻yx)}。
(2)鼻象は長い =∀y∀x{(鼻yx&象x)→長y}。
(3)兎は存在する =  ∃x(兎x)。
といふ「等式」は、「正しい」。
然るに、
(06)
1     (1)  ∀x{兎x→∃y(鼻yx)}                    A    
 2    (2)  ∀x{兎x→~象x}                        A
  3   (3)∀y∀x{[(鼻yx&象x)→長y]&[~(鼻yx&象x)→~長y]} A
1     (4)     兎a→∃y(鼻ya)                     1UE
 2    (5)     兎a→~象a                         2UE
  3   (6)  ∀x{[(鼻bx&象x)→長b]&[~(鼻bx&象x)→~長b]} 3UE
  3   (7)     [(鼻ba&象a)→長b]&[~(鼻ba&象a)→~長b]  6UE
  3   (8)                    ~(鼻ba&象a)→~長b   7&E
   9  (9)  ∃x(兎x)                            A
    ア (ア)     兎a                             A
 2  ア (イ)        ~象a                         5アMPP
1   ア (ウ)        ∃y(鼻ya)                     4アMPP
1   ア (エ)           鼻ba                      A
     オ(オ)                      鼻ba→~象a       A
     オ(カ)                     ~鼻ba∨~象a       オ含意の定義
     オ(キ)                    ~(鼻ba& 象a)      カ、ド・モルガンの法則
  3  オ(ク)                              ~長b   8キMPP
  3   (ケ)                      鼻ba→~象a→~長b   オクCP
1 3 ア (コ)                          ~象a→~長b   エケMPP
123 ア (サ)                              ~長b   イコMPP
 2  ア (シ)     兎a&~象a                         アイ&I
12  ア (ス)     兎a&~象a&鼻ba                     エシ&I
123 ア (シ)     兎a&~象a&鼻ba&~長b                 サス&I
123 ア (ス)  ∃x(兎x&~象x&鼻bx&~長b)                シEI
1239  (セ)  ∃x(兎x&~象x&鼻bx&~長b)                9アスEE
1239  (ソ)∃y∃x(兎x&~象x&鼻yx&~長y)                セEI
1239  (〃)あるyは、兎であって、象ではないxの鼻であり、yは長くない。      セEI
1239  (〃)兎であって、象ではないxの鼻は長くない。                セEI
1239  (〃)は長くない
従って、
(06)により、
(07)
(1)兎には鼻がある。
(2)兎は象ではない。
(3)鼻長い。
(9)兎は存在する。
といふ「仮定」により、
(5)は長くない
といふ『結論』を得る。
従って、
(06)(07)により、
(08)
(1)象には鼻がある=  ∀x{ 象x→∃y(鼻yx)}。
(2)兎は象ではない=  ∀x{兎x→~象x}。
(3)鼻は象が長い =∀y∀x{[(鼻yx&象x)→長y]&[~(鼻yx&象x)→~長y]}。
(9)兎は存在する =  ∃x(兎x)。
といふ「等式」は、「正しい」。
従って、
(05)(08)により、
(09)
(2)鼻は象は長い =∀y∀x{(鼻yx&象x)→長y}。
(3)鼻は象が長い =∀y∀x{[(鼻yx&象x)→長y]&[~(鼻yx&象x)→~長y]}。
といふ「等式」は、「正しい」。
然るに、
(10)
「昨日(令和元年06月12日)」の「記事」で「確認」した通り、
① 象鼻は長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}。
② 鼻象は長い=∀x∀y{(鼻xy&象y)→長x}。
に於いて、
① ならば、② ではないし、
② ならば、① でもない
従って、
(10)により、
(11)
③ 象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
④ 鼻は象が長い=∀y∀x{[(鼻yx&象x)→長y]&[~(鼻yx&象x)→~長y]}。
に於いて、
③ ならば、④ ではないし、
④ ならば、③ でもない
といふことは、「計算」をする迄もなく、さうであるに、違ひない。
然るに、
(12)
いづれにせよ、
① 象は鼻は長い。
③ 象は鼻長い。
の場合は、
①{の耳、の鼻、の首}等が、{変域}であるのに対して、
② 鼻は象は長い。
④ 鼻象が長い。
の場合は、
④ 耳は兎が長い。
④ 鼻は象が長い。
④ 首はキリンが長い。
といふ風に、
④{キリン}等が、{変域}に、ならざるを得ない。
従って、
(11)(12)により、
(13)
さのやうに、{変域}が異なる以上、
① 象は鼻は長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}。
② 鼻象は長い=∀x∀y{(鼻xy&象y)→長x}。
に於いて、
①=② である。
といふことは、有り得ないし、
③ 象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
④ 鼻象が長い=∀y∀x{[(鼻yx&象x)→長y]&[~(鼻yx&象x)→~長y]}。
に於いても、
③=④ である。
といふことは、有り得ない
従って、
(13)により、
(14)
③ 象鼻が長い。
④ 鼻象が長い。
に於いて、
③ と ④ は、「日本語」としては、「同じ」ではないし、「どう違ふ」のかと言へば、
③ ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
④ ∀y∀x{[(鼻yx&象x)→長y]&[~(鼻yx&象x)→~長y]}。
を見れば分かる通り、「一目瞭然、全く、違ふ」。
といふ、ことになる。
然るに、
(15)
学校文法は単純な英語文法からの輸入で、主語・述語関係を単純に当てはめたものだ。そのため、「象は、鼻が長い」という単純な文でさえ、どれが主語だか指摘できず、複数主語だとか、主語の入れ子だとか、奇矯な技を使う。これに対して三上は、日本語には主語はない、とする。「象」は、テーマを提示する主題であり、これから象についてのことを述べますよというメンタルスペースのセットアップであり、そのメンタルスペースのスコープを形成する働きをもつと主張する(この場合は「長い」までをスコープとする)。また、「鼻」は主格の補語にすぎなく、数ある補語と同じ格であるとする。基本文は述語である「長い」だけだ(wrong, rogue and log)。
従って、
(15)により、
(16)
③ 象は鼻が長い。
④ 鼻は象が長い。
に於いて、
③「象は」は「主題」で「象が」は「主格」で、
④「鼻は」は「主題」で「象が」は「主格」である。
然るに、
(17)
③「象は」は「主題」で「象が」は「主格」で、
④「鼻は」は「主題」で「象が」は「主格」である。
と言はれても、「正直」に言って、「私には、さうなのですか。さうなのですね。」といふくらいの、「反応」しか出来ない。
然るに、
(18)
② 鼻象は長い=∀y∀x{(鼻yx&象x)→長y}。
④ 鼻象が長い=∀y∀x{[(鼻yx&象x)→長y]&[~(鼻yx&象x)→~長y]}。
でないのであれば、これらの「式」を用ひて、
(キ)∃y∃x(鼻yx&象x&長y)=象の鼻は長い。
(ソ)∃y∃x(兎x&~象x&鼻yx&~長y)=兎の鼻は長くない。
といふ『結論』を、得ることは、出来ない
従って、
(03)(06)(18)により、
(19)
例へば、
② 鼻象は長い=∀y∀x{(鼻yx&象x)→長y}。
といふ「等式」が、「マチガイ」である。といふのであれば、
(3)
1    (1)  ∀x{ 象x→∃y(鼻yx)} A
 2   (2)∀y∀x{(鼻yx&象x)→長y} A
  3  (3)   ∃x(象x)         A
1    (4)      象a→∃y(鼻ya)  1UE
   5 (5)      象a          A
1  5 (6)         ∃y(鼻ya)  45MPP
    7(7)            鼻ba   A
   57(8)      鼻ba&象a      57&I 
 2   (9)  ∀x{(鼻bx&象x)→長b  2UE
 2   (ア)      鼻ba&象a →長b  9UE
 2 57(イ)              長b  8ア
 2 57(ウ)      鼻ba&象a&長b   8イ&I
 2 57(エ)   ∃x(鼻bx&象x&長b)  ウEI
12 5 (オ)   ∃x(鼻bx&象x&長b)  67エEE
123  (カ)   ∃x(鼻bx&象x&長b)  35オEE
123  (キ) ∃y∃x(鼻yx&象x&長y)  カEI
123  (〃)あるyは、あるxの鼻であって、xは象であって、yは長い。 カEI
123   (〃)あるyは、象の鼻であって、yは長い。カEI
123  (〃)象の鼻は長い。           カEI
といふ「計算」の、「何処が、どうマチガイなのか。」といふことを、「指摘」しなければならない。
然るに、
(20)
学校では、「述語計算」を教へないし、「日本語の先生や、日本語の教師」の方は、「述語論理」には、興味が無いほうが、普通です。
従って、
(19)(20)により、
(21)
『「・・・・・」といふ「計算」の「マチガイ」を「指摘」せよ。』といふのは、「普通の、日本語の先生や、日本語の教師」の方にとっては、「ムチャな話」ではあると言へば、「ムチャな話」であると、言はざるを得ない。


(257)「象は鼻は長い。」と「鼻は象は長い。」の「述語論理」。

2019-06-12 18:58:46 | 象は鼻が長い、述語論理。

(01)
① 象鼻は長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}=すべてのxについて、xが象ならば、あるyはxの鼻であって、長い。
② 鼻象は長い=∀y∀x{(鼻yx&象x)→長y}=すべてのyと、すべてのxについて、(yがxの鼻であって、xが象である)ならば、yは長い。
然るに、
(02)
1  (1) ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)} A
1  (2)    象a→∃y(象ya&長y)  1UE
  ()    象             A
13 (4)       ∃y(象ya&長y)  23MPP
  5(5)          象ba&長b   A
  5(6)              長b   5&E
  5(7)    ~(鼻ba&象a)∨長b   6∨I
  5(8)     (鼻ba&象a)→長b   7含意の定義
 (9)     (鼻b&象)→長b   458EE
13 (ア)  ∀x{(鼻bx&象x)→長b}  9UI
13 (イ)∀y∀x{(鼻yx&象x)→長y}  アUI
然るに、
(03)
13 (ア)  ∀x{(鼻bx&象x)→長b}  9UI
は、「UI(普遍量記号導入の規則)」に対する「違反」である。
(04)
1  (1)∀y∀x{(鼻yx&象x)→長y}  A
1  (2)  ∀x{(鼻bx&象x)→長b   1UI
1  (3)     (鼻bx&象a)→長b   2UI
 4 (4)          象a       A
  5(5)      鼻ba          A
 45(6)      鼻ba&象a       34&I
145(7)              長b   36MPP
145(8)          鼻ba&長b   57&I
145(9)       ∃y(鼻ya&長y)  8EI
1 5(ア)    象a→∃y(鼻ya&長y)  49CP
1 5(イ) ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)} アUI
然るに、
(05)
1 5(イ) ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}  アUI
といふことは、
1  (1)∀y∀x{(鼻yx&象x)→長y}  A
  5(5)      鼻ba          A
から、
1 5(イ)∀z{象x→∃y(鼻yx&長y)}  アUI
が「演繹」されてゐる。
従って、
(01)~(05)により、
(06)
① 象鼻は長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}。
② 鼻象は長い=∀x∀y{(鼻xy&象y)→長x}。
に於いて、
① ならば、② ではないし、
② ならば、① でもない
(07)
① 象は鼻は長い。
の場合は、
①{象の耳、象の鼻、象の首}等が、{変域}であるのに対して、
② 鼻は象は長い。
の場合は、
② 耳は兎は長い。
② 鼻は象は長い。
② 首はキリンは長い。
といふ風に、
②{兎、象、キリン}等が、{変域}になってゐる。
従って、
(06)(07)により、
(08)
さのやうに、{変域}が異なる以上、
① 象は鼻は長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}。
② 鼻は象は長い=∀x∀y{(鼻xy&象y)→長x}。
に於いて、
①=② である。
といふことは、有り得ない


(256)「象は鼻も長い・象も鼻は長い・象も鼻が長い」の「述語論理」。

2019-06-12 11:10:49 | 象は鼻が長い、述語論理。

(01)
「昨日の記事(令和元年6月11日)」で確認した通り、
① 象は鼻は長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}
② 象は鼻長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}
③ 象鼻は長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~象x→~∃y(鼻yx&長y)}
④ 象鼻が長い=∀x{象x→[∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)]&~象x→~[∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)]}
といふ「等式」は、「正しい」。
然るに、
(02)
例へば、
「象は鼻は長い。」と「象は鼻も長い。」とは、「矛盾」せず、
「象は鼻は長い。」と「象は鼻が長い。」とは、「矛盾」せず、
「象は鼻長い。」と「象は鼻長い。」とは、「矛盾」する。
従って、
(01)(02)により、
(03)
② 象は鼻長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}
③ 象鼻は長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~象x→~∃y(鼻yx&長y)}
④ 象鼻が長い=∀x{象x→[∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)]&~象x→~[∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)]}
に於いて、それぞれ、
② ∀z(~鼻zx→~長z)
③ ~象x→~∃y(鼻yx&長y)
④ ~象x→~[∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)
を「否定」すると、
② 象は鼻長い。
③ 象鼻は長い。
④ 象鼻が長い。
といふ、ことになる。
然るに、
(04)
② ∀z(~鼻zx→~長z)
の「否定」は、
1 (1)~∀z(~鼻zx→~長z) A
1 (2)∃z~(~鼻zx→~長z) 1量化子の関係
 3(3)  ~(~鼻cx→~長c) A
 3(4)  ~( 鼻cx∨~長c) 3含意の定義
 3(5)   ~鼻cx&~~長c  4ド・モルガンの法則
 3(6)    ~鼻cx& 長c  5DN
 3(7) ∃z(~鼻zx& 長z) 6EI
1 (8) ∃z(~鼻zx& 長z) 237EE
によって、得られる。
(05)
③ ~象x→~∃y(鼻yx&長y)
に関しては、「含意の定義」により、
③   象x∨~∃y(鼻yx&長y)
であるため、
③ ~象x→~∃y(鼻yx&長y)
の「否定」は、
③   象x∨~∃y(鼻yx&長y)
の「否定」に、「等しい」。
然るに、
(06)
1(1)~[象x∨~∃y(鼻yx&長y)] A
1(2)~象x&~~∃y(鼻yx&長y)  1ド・モルガンの法則
1(3)~象x&  ∃y(鼻yx&長y)  2DN
然るに、
(07)
④ ~象x→~[∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)]
に関しても、「含意の定義」により、
④  象x∨~[∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)]
であるため、
④ ~象x→~[∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)]
の「否定」は、
④  象x∨~[∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)]
の「否定」に、「等しい」。
然るに、
(08)
1(1)~{象x∨~[∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)]} A
1(2)~象x&~~[∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)]  1ド・モルガンの法則
1(3)~象x&  [∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)]  2DN
従って、
(03)~(08)により、
(09)
② ∀z(~鼻zx→~長z)
③ ~象x→~∃y(鼻yx&長y)
④ ~象x→~[∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)
の「否定」は、
⑤ ∃z(~鼻zx& 長z)
⑥ ~象x&∃y(鼻yx&長y)
⑦ ~象x&[∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)]
である。
従って、
(03)(09)により、
(10)
⑤ 象は鼻長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∃z(~鼻zx&長z)}
⑥ 象鼻は長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~象x& ∃y(鼻yx&長y)}
⑦ 象鼻が長い=∀x{象x→[∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)]&~象x& [∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)]}
といふ「等式」が、成立する。
然るに、
(11)
⑤ ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∃z(~鼻zx&長z)}⇔
⑤ すべてのxについて、xが象であるならば、あるyはxの鼻であって、あるzはxの鼻ではないが、zは長い。
といふことは、
⑤ 象には、長い鼻と、長い鼻以外の部分がある。
といふことである。
(12)
⑥ ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~象x&∃y(鼻yx&長y)}⇔
⑥ すべてのxについて、xが象であるならば、あるyはxの鼻であって、長く、xは象ではなく、あるyはxの鼻であって、長い。
といふことは、
⑥ 鼻の長い動物には、象と、象以外の動物がゐる。
といふことである。
(13)
⑦ ∀x{象x→[∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)]&~象x&[∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)]}⇔
⑦ すべてのxについて、xが象であるならば、あるyはxの鼻であって長く、すべてのzについて、zがxの鼻でないならば、zは長くなく、xは象ではなく、あるyはxの鼻であって長く、すべてのzについて、zがxの鼻でないならば、zは長くない。
といふことは、
鼻だけが長い動物には、象と、象以外の動物がゐる。
といふことである。
従って、
(10)~(13)により、
(14)
たしかに、(10)は、「正しい」。
従って、
(01)(10)(14)により、
(15)
① 象は鼻は長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}
② 象は鼻長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}
③ 象は鼻長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∃z(~鼻zx& 長z)}
④ 象鼻は長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~象x→~∃y(鼻yx&長y)}
⑤ 象鼻は長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~象x& ∃y(鼻yx&長y)}
⑥ 象鼻が長い=∀x{象x→[∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)]&~象x→~[∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)]}
⑦ 象鼻が長い=∀x{象x→[∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)]&~象x& [∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)]}
といふ「等式」が、成立する。


(255)「象は(が)鼻は(が)長い。」の「述語論理」と、「二重話題(主格)」。

2019-06-11 19:39:33 | 象は鼻が長い、述語論理。

(01)
① 象は(鼻長い)。
といふ「日本語」は、
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}⇔
① すべてのxについて{xが象であるならば、あるyは、xの鼻であって、長い}。
といふ「述語論理」に相当する。
然るに、
(02)
② 象は(鼻は長く、鼻以外も長い)。
といふ「日本語」は、
② ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∃z(~鼻zx&長z)}⇔
② すべてのxについて{xが象であるならば、あるyは、xの鼻であって、長く、あるzは、xの鼻以外であって、長い}。
といふ「述語論理」に相当する。
然るに、
(03)
② 鼻以外長い。    ⇔  ∃z(~鼻zx&長z)
③ 鼻以外は長くない。⇔ ~∃z(~鼻zx&長z)
に於いて、
③ は、② の「否定」である。
然るに、
(04)
(ⅲ)
1(1)~∃z(~鼻zx&長z) A
1(2)∀z~(~鼻zx&長z) 1量化子の関係
1(3)  ~(~鼻cx&長c) 1UE
1(4)  ~~鼻cx∨~長c  3ド・モルガンの法則
1(5)   ~鼻cx→~長c  4含意の定義
1(6)∀z(~鼻zx→~長z) 5UI
(ⅳ)
1(1)∀z(~鼻zx→~長z) A
1(2)   ~鼻cx→~長c  1UE
1(3)  ~~鼻cx∨~長c  2含意の定義
1(4) ~(~鼻cx& 長c) 3ド・モルガンの法則
1(5)∀z~(~鼻zx&長z) 4UI
1(6)~∃z(~鼻zx&長z) 5量化子の関係
従って、
(04)により、
(05)
③ ~∃z(~鼻zx&長z)
④ ∀z(~鼻zx→~長z)
に於いて、
③=④ である。
従って、
(03)(05)により、
(06)
② 鼻以外長い。    ⇔  ∃z(~鼻zx&長z)
③ 鼻以外は長くない。⇔ ~∃z(~鼻zx&長z)
④ 鼻以外は長くない。⇔ ∀z(~鼻zx→~長z)
に於いて、
③ は、② の「否定」であって、
③ は、④ に「等しい」。
従って、
(06)により、
(07)
② 鼻以外長い。    ⇔  ∃z(~鼻zx&長z)
③ 鼻以外は長くない。⇔ ∀z(~鼻zx→~長z)
③ は、② の「否定」である。
従って、
(02)(07)により、
(08)
③ 象は(鼻は長く、鼻以外は長くない)。
といふ「日本語」は、
③ ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}⇔
③ すべてのxについて{xが象であるならば、あるyは、xの鼻であって、長く、すべてのzについて、zがxの鼻でるならば、z鼻長くない}。
といふ「述語論理」に相当する。
従って、
(01)(02)(08)により、
(09)
① 象は(鼻は長い)。
② 象は(鼻は長く、鼻以外長い)。
③ 象は(鼻は長く、鼻以外は長くない)。
といふ「日本語」は、
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}
② ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∃z(~鼻zx&長z)}
③ ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}
といふ「述語論理」に、相当する。
然るに、
(10)
① 私はあなた好きです。
といふのであれば、
① 私は、あなた以外は、好きである。 とは、言ってゐないし、
① 私は、あなた以外は、好きでない。 とも、言ってゐない
然るに、
(11)
② 私はあなた好きです。
といふのであれば、
② 私は、あなた以外も、好きである。 と、言ってゐる。
(12)
③ 私はあなたが好きです。
といふのであれば、
③ 私は、あなた以外は、好きでない。 と、言ってゐる。
従って、
(10)(11)(12)により、
(13)
① 私はあなた好きです。
② 私はあなた好きです。
③ 私はあなた好きです。
だけでなく、
① 象は鼻長い。
② 象は鼻長い。
③ 象は鼻長い。
であっても、
① であれば、鼻以外に関しては、「長いのか、長くないのか」は「不明」である。
② であれば、鼻以外にも、象には「長い部分が有る」。
③ であれば、鼻以外には、象には「長い部分が無い」。
従って、
(09)(13)により、
(14)
① 象は鼻は長い=象は(鼻は長い)。
② 象は鼻も長い=象は(鼻は長く、鼻以外長い)。
③ 象は鼻が長い=象は(鼻は長く、鼻以外は長くない)。
といふ「日本語」は、
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}
② ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∃z(~鼻zx&長z)}
③ ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}
といふ「述語論理」に、相当する。
従って、
(15)
「番号」を付けなおすと、
① 象は鼻は長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}
② 象は鼻長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}
然るに、
(16)
(ⅰ)
1  (1) P→Q  A
 2 (2) P    A
  3(3)  ~Q  A
12 (4)   Q  12MPP
123(5)~Q&Q  34&I
1 3(6)~P    25RAA
1  (7)~Q→~P 36CP
(ⅱ)
1  (1)~Q→~P A
 2 (2)~Q    A
  3(3)    P A
12 (4)   ~P 12MPP
123(5) P&~P 34&I
1 3(6)~~Q   25RAA
1 3(7)  Q   6DN
1  (8)P→Q   37CP
従って、
(16)により、
(17)
①  P→ Q=PであるならばQである。
② ~Q→~P=QでないならばPでない
に於いて、
①=② であって、
この「等式」を、「対偶(contraposition)」といひ、「対偶」は「常に等しい」。
従って、
(17)により、
(18)
①  Q→ P
② ~P→~Q
に於いて、
①=② である。
従って、
(17)(18)により、
(19)
① P→Q& Q→  P
② P→Q&~P→~Q
に於いて、
①=② である。
従って、
従って、
(19)により、
(20)
① 私は理事長です。& 理事長は私です。
② 私は理事長です。& 私以外は理事長ではない
に於いて、
①=② である。
然るに、
(21)
よく知られているように、「私理事長です」は語順を変え、
 理事長、私です。
と直して初めて主辞賓辞が適用されのである。また、かりに大倉氏が、
 タゴール記念館は、私が理事です。
と言ったとすれば、これは主辞「タゴール記念館」を品評するという心持ちの文である。
(三上章、日本語の論理、1963年、40・41頁)
従って、
(20)(21)により、
(22)
① 私は理事長です。& 理事長私です。
② 私は理事長です。& 私理事長です。
に於いて、
①=② である。
従って、
(20)(22)により、
(23)
① 理事長私です。
② 私以外は理事長ではない
③ 私理事長です。
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(23)により、
(24)
① BAである。
② A以外はBではない
③ ABである。
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(15)(24)により、
(25)
① 象は鼻は長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}
② 象は鼻長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}
③ 象鼻は長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∃y(鼻yx&長y)→象x}
③ 象鼻は長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~象x→~∃y(鼻yx&長y)}
④ 象長い=∀x{象x→[∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)]&[∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)]→象x}
④ 象長い=∀x{象x→[∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)]&~象x→~[∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)]}
といふ「等式」が、成立する。
然るに、
(26)
③ 象鼻は長い。
に関して、
1 (1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∃y(鼻yx&長y)→象x}    A
1 (2)    象a→∃y(鼻ya&長y)&∃y(鼻ya&長y)→象a     1UE
1 (3)   象a→∃y(鼻ya&長y)                                   2&E
1 (4)                  ∃y(鼻ya&長y)→象a      2&E
 5(5)                            ~象a     A
15(6)                ~∃y(鼻ya&長y)         45MTT
15(7)                ∀y~(鼻ya&長y)         6量化子の関係
15(8)                  ~(鼻ba&長b)         7UE
15(9)                    ~鼻ba∨~長b        8ド・モルガンの法則
15(ア)                     鼻ba→~長b        9含意の定義
15(イ)                 ∃y(鼻ya→~長y)       アEI
1  (ウ)             ~象a→∃y(鼻ya→~長y)       5イCP[は(4)の対偶。]
1 (エ)   象a→∃y(鼻ya&長y)&~象a→∃y(鼻ya→~長y)   3ウ&I
1 (オ)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~象x→∃y(鼻yx→~長y)} エUI
といふ「計算」は、「正しい」。
従って、
(25)(26)により、
(27)
③ 象鼻は長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∃y(鼻yx&長y)→ 象x }。
③ 象鼻は長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~象x→∃y(鼻yx→~長y)}。
といふ「等式」が、成立する。
従って、
(27)により、
(28)
③ 象鼻は長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&あるyがxの鼻であって、長いならば、xは象である}。
③ 象鼻は長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&xが象でないならば、あるyがxの鼻であるならば、yは長くない}。
といふ「等式」が、成立する。
従って、
(28)により、
(29)
たしかに、
③ 象鼻は長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)& 鼻が長い動物がゐるとすれば、その動物は象である}。
③ 象鼻は長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)& 象でない動物の鼻は、長くない}。
といふ「等式」が、成立する。
然るに、
(30)
④ 象長い。
に関して、
1   (1)∀x{象x→[∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)]&[∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)]→象x} A
1   (2)   象a→[∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)]&[∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)]→象a  1UE
1   (3)   象a→[∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)]                               2&I
1   (4)                                [∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)]→象a  2&I
 5  (5)                                                         ~象a  A
15  (6)                               ~[∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)]     45MTT
15  (7)                               ~∃y(鼻ya&長y)∨~∀z(~鼻za→~長z)      6ド・モルガンの法則
15  (8)                                ∃y(鼻ya&長y)→~∀z(~鼻za→~長z)      7含意の定義 
  9 (9)                                ∃y(鼻ya&長y)                    A
159 (ア)                                           ~∀z(~鼻za→~長z)      89MPP
159 (イ)                                           ∃z~(~鼻za→~長z)      ア量化子の関係 
   ウ(ウ)                                             ~(~鼻ca→~長c)      A
   ウ(エ)                                            ~(~~鼻ca∨~長c)      ウ含意の定義
   ウ(オ)                                            ~(  鼻ca∨~長c)      エDN
   ウ(カ)                                              ~鼻ca&~~長c       オ
   ウ(キ)                                               ~鼻ca& 長c       カDN
   ウ(ケ)                                            ∃z(~鼻za& 長z)      キEI
159 (コ)                                            ∃z(~鼻za& 長z)      イウケEE
15  (サ)                                ∃y(鼻ya&長y)→ ∃z(~鼻za& 長z)      9コCP
1   (シ)                            ~象a→∃y(鼻ya&長y)→∃z(~鼻za&長z)        5サCP5[は(4)の対偶。]
1   (ス)   象a→[∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)]&~象a→∃y(鼻ya&長y)→∃z(~鼻za&長z)    3シ&I
1   (セ)∀x{象x→[∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)]&~象x→∃y(鼻yx&長y)→∃z(~鼻zx&長z)}   スUI
といふ「計算」は、「正しい」。
従って、
(25)(30)により、
(31)
④ 象長い=∀x{象x→[∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)]&[∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)]→象x}。
④ 象長い=∀x{象x→[∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)]&~象x→∃y(鼻yx&長y)→∃z(~鼻zx&長z)}。
といふ「等式」が、成立する。
従って、
(31)により、
(32)
④ 象長い=∀x{象x→[∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)]&あるyはxの鼻であって、長く、すべてのzについて、zがxの鼻でないならば、zは長くないならば、xは象である}。
④ 象長い=∀x{象x→[∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)]&xが象でないならば、あるyがxの鼻であって、長いならば、あるzはxの鼻でなくて、長い}。
といふ「等式」が、成立する。
cf.
「仮言命題の前件」に於ける「何々・・・ならば、」の「」については、「記事(5):「仮言命題」の「前件」に於ける「(他ならぬ)_」について。をお読み下さい。
然るに、
(33)
④ あるyがxの鼻であって、長く、すべてのzについて、zがxの鼻でないならば、zが長くないならば、xは象である。
④ xが象でないならば、あるyがxの鼻であって、長いならば、あるzはxの鼻ではなく、zは長い。
といふことは、
④ 鼻が長く、鼻以外は長くないならば、その動物は象である。
④ 象以外の動物で、その動物の長いならば、その動物の鼻以外長い
といふ、ことである。
然るに、
(34)
④ 象以外の動物で、その動物の長いならば、その動物の鼻以外長い
といふことは、
④ 鼻だけが長い動物は、象だけである。
といふ、ことである。
従って、
(30)~(34)により、
(35)
たしかに、
④ 象が鼻が長い=∀x{象x→[∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)]&[∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)]→象x}。
④ 象が鼻が長い=∀x{象x→[∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)]&~象x→∃y(鼻yx&長y)→∃z(~鼻zx&長z)}。
といふ「等式」が、成立する。
従って、
(25)(29)(35)により、
(36)
たしかに、
① 象は鼻は長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}
② 象は鼻長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}
③ 象鼻は長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∃y(鼻yx&長y)→象x}
③ 象鼻は長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~象x→~∃y(鼻yx&長y)}
④ 象長い=∀x{象x→[∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)]&[∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)]→象x}
④ 象長い=∀x{象x→[∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)]&~象x→~[∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)]}
といふ「等式」が、成立する。
然るに、
(37)
学校文法は単純な英語文法からの輸入で、主語・述語関係を単純に当てはめたものだ。そのため、「象は、鼻が長い」という単純な文でさえ、どれが主語だか指摘できず、複数主語だとか、主語入れ子だとか、奇矯な技を使う。これに対して三上は、日本語には主語はない、とする。「象は」は、テーマを提示する主題であり、これから象についてのことを述べますよというメンタルスペースのセットアップであり、そのメンタルスペースのスコープを形成する働きをもつと主張する(この場合は「長い」までをスコープとする)。また、「鼻が」は主格の補語にすぎなく、数ある補語と同じ格であるとする。基本文は述語である「長い」だけだ(三上文法! : wrong, rogue and log)。
従って、
(36)(37)により、
(38)
① 象長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}。
② 象は鼻長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
③ 象鼻は長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∃y(鼻yx&長y)→象x}。
④ 象長い=∀x{象x→[∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)]&∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)→象x}。
に於いて、
① 象長い。 は、「複数話題文」であって、
② 象は鼻長い。 は、「複数主語文」であって、
③ 象鼻は長い。 は、「複数主語文」であって、
④ 象長い。 は、「複数主格文」である。
然るに、
(39)
②「複数主語」が、「奇矯」であるならば、
①「複数話題」も、「奇矯」であるし、
④「複数主格」も、「奇矯」でると、すべきである。
(40)
日本語」には、「英語のやうな主語」は無い。といふのであれば、100%、同意する。
然るに、
(41)
英語」=「言語」 ではないのだから、
日本語」には、「英語のやうな主語」は無いが故に、
日本語」には「主語」は無い。といふ「言ひ方」は「乱暴」である。
(42)
日本語」には「主語」は無い。と、断定した「結果」として、
② 象は鼻長い。
④ 象長い。
に於ける、
②   鼻
④ 象
は、「主語」ではなく、「主格」である。
といふ、ことになった。
然るに、
(43)
次のやうな、「主語と、主格の、違ひ」の「説明」は、私には、「チンプンカンプン」であるとしか、言ひようが無い。
 主語主格とはどう違うのか。
 主格は国際的な概念である。国語によって広狭も違い。互いに出入りもあるが中心的観念は共通だと考えられる。それが述語(広義の動詞)に係ることも国際的と見てよいだろう。
ただ係り方が二つに分かれる。独占的に述語に係るか、そうでない(他の格と合流)かである。
述語を独占する主格が主語であり。そうでない方は、主格に何も新しい性質が加わらないわけだから、どのまま主格と呼び続けるだけのことである。
ヨオロッパの主格は自縛して主語であり、日本語の主格は主格に止まるのである。
 主語―述語の対
 主格―対格、位格。デの核。カラの格などの補語仲間のトップ
(三上章、日本語の論理、1963年、171頁)
(44)
初めから、「さうではない事柄」を、「さうである。」と、「言い包めよう」とすれば、「訳の分からない説明」にならざるを得ないことは、「当然」である。


(254)「鼻は象が長い。」の「述語論理」は「これで良いのだ。」

2019-06-10 13:21:41 | 「鏡の中の、上下左右」

―「昨日の記事(252・253)」を補足します。―
(01)
① P→Q(PならばQである。)
に於いて、「である」ならば、そのときに限って、「PとQは、等しい。」
従って、
(01)により、
(02)
①(H&Z→N)&(N→H&Z)
②(H&Z→N)&(N→H  )
③(H&Z→N)&(N→  Z)
に於いて、
① ならば、そのときに限って、「H&Zは、Nに等しい(Nは、H&Zに等しい)。」
従って、
(02)により、
(03)
②(H&Z→N)&(N→H&Z)├(H&Z→N)&(N→H  )
といふ「連式」は、
②「H&Zが、Nに等しい。」ならば「H&Zは、Nに等しくない。」
といふ風に、「主張」してゐる。
然るに、
(04)
1 (1)(H&Z→N)&(N→H&Z) A
1 (〃) H&Zは、Nに等しい。    A
1 (2)  H&Z→N                    1&E
1 (3)         N→H&Z  1&E
 4(4)         N      A
14(5)           H&Z  34MPP
14(6)           H    5&E
1 (7)  N→H            46CP
1 (8)(H&Z→N)&(N→H  ) 27&I
1 (〃) H&Zは、Nに等しくない。  27&I
といふ「計算」は、
②(H&Z→N)&(N→H&Z)├(H&Z→N)&(N→H  )
といふ「連式」が、「正しい」といふことを、示してゐる。
従って、
(03)(04)により、
(05)
1 (1)(H&Z→N)&(N→H&Z) A
1 (〃) H&Zは、Nに等しい。    A
1 (2)  H&Z→N                    1&E
1 (3)         N→H&Z  1&E
 4(4)         N      A
14(5)           H&Z  34MPP
14(6)           H    5&E
1 (7)  N→H            46CP
1 (8)(H&Z→N)&(N→H  ) 27&I
1 (〃) H&Zは、Nに等しくない。  27&I
といふ「計算」は、
②「H&Zが、Nに等しい。」ならば「H&Zは、Nに等しくない。」
といふ風に、「主張」してゐる。
然るに、
(06)
②「H&Zが、Nに等しい。」ならば「H&Zは、Nに等しくない。」
といふ「主張」は、
②「A=B である。」ならば「A=B ではない。」
といふことなので、「矛盾」に、他ならない。
従って、
(05)(06)により、
(07)
1 (1)(H&Z→N)&(N→H&Z) A
1 (〃) H&Zは、Nに等しい。    A
1 (2)  H&Z→N                    1&E
1 (3)         N→H&Z  1&E
 4(4)         N      A
14(5)           H&Z  34MPP
といふ「計算」は、「受け入れざる」を得ないが、
14(6)           H    5&E
1 (7)  N→H            46CP
1 (8)(H&Z→N)&(N→H  ) 27&I
1 (〃) H&Zは、Nに等しくない。  27&I
といふ「計算」は、「受け入れる」ことは、出来ない
然るに、
(08)
1 (1)(H&Z→N)&(N→H&Z) A
に於いて、
H=鼻xy
Z=象y
N=長
といふ「代入(置換)」を行ふと、
1 (1)(鼻xy&象y→長)&(長→鼻xy&象y) A
従って、
(07)(08)により、
(09)
1  (1)鼻は象が長い。 A
1  (〃)∀x∀y{[(鼻xy&象y)→長x]&[長x→(鼻xy&象y)]} A
1  (2)  ∀y{[(鼻ay&象y)→長a]&[長a→(鼻ay&象y)]}  1UE
1  (3)       (鼻ab&象b)→長a & 長a→(鼻ab&象b)   2UE
1  (4)        鼻ab&象b  →長a                                  3&E
1  (5)                     長a→  鼻ab&象b        3&E
 6 (6)                    長a            A
16 (7)                        鼻ab&象b    56MPP
16 (8)                        鼻ab       7&E
16 (9)                            象b    8&E
16 (ア)                     鼻ab&長a        68&I
16 (イ)                 ∃y(鼻yb&長y)       アEI
1  (ウ)              象b→∃y(鼻yb&長y)              9イCP
  エ(エ)                     長a            A
1 エ(オ)                       鼻ab&象b      5エMPP
といふ「計算」は、「受け入れざる」を得ないが、
1 エ(カ)                       鼻ab         オ&E
1  (キ)                    長a→鼻ab         エカCP
1  (ク)                 ∀z(長z→鼻zb)              キUI
1  (ケ)    象b→∃y(鼻yb&長y)&∀z(長z→鼻zb)              ウク&I
1  (コ)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(長z→鼻zx)}       ケUI
1  (〃)象は鼻が長い。                           ケUI
といふ「計算」は、「受け入れる」ことは、出来ない
然るに、
(10)
1  (ウ)              象b→∃y(鼻yb&長y)              9イCP
1  (エ)           ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}      ウUI
1  (〃)象は鼻は長い。                           ウUI
従って、
(07)~(10)により、
(11)
① 鼻象が長い。
② 象は鼻長い。
③ 象は鼻長い。
に於いて、
① ならば、② であるが、
① ならば、③ ではない
然るに、
(12)
「日本語」で以て、
① 鼻象が長い。
② 象は鼻長い。
③ 象は鼻長い。
といふ「日本語」を「分析」すると、
① ならば、② であるが、
① ならば、③ ではない
然るに、
(13)
1 エ(カ)                       鼻ab         オ&E
1  (キ)                    長a→鼻ab         エカCP
1  (ク)                 ∀z(長z→鼻zb)              キUI
1  (ケ)    象b→∃y(鼻yb&長y)&∀z(長z→鼻zb)              ウク&I
1  (コ)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(長z→鼻zx)}       ケUI
1  (〃)象は鼻が長い。                           ケUI
といふ「計算結果」を、「受け入れる」とすると、
① 鼻象が長い。
② 象は鼻長い。
③ 象は鼻長い。
といふ「日本語」を「分析」すると、
① ならば、② ではあるが、
① ならば、③ でもある
といふ、ことになる。
従って、
(12)(13)により、
(14)
「日本語」 による「分析」と、
「述語計算」の「結果」が、「矛盾」してしまい、それ故、
 ―「何かヲカシイ!!」、初めての「挫折」か?、「大ピンチ!!」―
といふ風に、「狼狽」する。
然るに、
(07)(08)(09)により、
(15)
1 エ(カ)                       鼻ab         オ&E
1  (キ)                    長a→鼻ab         エカCP
1  (ク)                 ∀z(長z→鼻zb)              キUI
1  (ケ)    象b→∃y(鼻yb&長y)&∀z(長z→鼻zb)              ウク&I
1  (コ)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(長z→鼻zx)}       ケUI
1  (〃)象は鼻が長い。                           ケUI
といふ「計算」は、「受け入れる必要」は無い
従って、
(16)
「日本語」 による「分析」と、
「述語計算」の「結果」が、「矛盾」し、
 ―「何かヲカシイ!!」、初めての「挫折」か?、「大ピンチ!!」―
といふ「大ピンチ」は、実際には、「ピンチ」ではなかった。といふ、ことになる。


(252)「象は鼻は長い」と「鼻は象が長い」と「象は鼻も長い」の「述語論理」。

2019-06-09 19:56:34 | 象は鼻が長い、述語論理。

―「文字数」が超過なので、二つに分けます、(252)が「前半」で、(253)が「後半」です。―
(01)
① 象は鼻長い=象は鼻は長く、鼻以外は長くない
① 象は鼻長く、鼻以外は長くない=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
然るに、
(02)
対偶(contraposition)」により、
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}
② ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(  長z→  鼻zx)}
に於いて、
①=② である。
従って、
(01)(02)により、
(03)
① 象は鼻長い。⇔
① 象は鼻は長く、鼻以外は長くない。⇔
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(長z→鼻zx)}⇔
① すべてのxについて、xが象であるならば、あるyはxの鼻であって、長く、すべてのzについて、zが長いならば、zはxの鼻である。
然るに、
(04)
(1)象は鼻長い。 
(2)兎の耳は長く、兎の耳は鼻ではない。 
(3)ある兎は象である。
といふ風に、「仮定」すると、「背理法(RAA)」により、
(4)兎は象ではない
といふ『結論』を、得る。
然るに、
(05)
1     (1)象は鼻が長い。                        A
1     (〃)象は鼻は長く、鼻以外は長くない。               A
1     (〃)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z( 長z→ 鼻zx)} A
 2    (2)兎の耳は長く、兎の耳は鼻ではない。              A
 2    (〃)∀x{兎x→∃y(耳yx&長y)&∀z(耳zx→~鼻zx)} A
  3   (3)ある兎は象である。                      A
  3   (〃)∃x(兎x&象x)                      A
  3   (〃)あるxは兎であって象である。                 A
1     (4)   象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z( 長z→ 鼻za)  1UE
 2    (5)   兎a→∃y(耳ya&長y)&∀z(耳za→~鼻za)  1UE
   6  (6)   兎a&象a                       A
   6  (7)   兎a                          6&E
   6  (8)      象a                       6&E
1  6  (9)      ∃y(鼻ya&長y)&∀z( 長z→ 鼻za)  47MPP
 2 6  (ア)      ∃y(耳ya&長y)&∀z(耳za→~鼻za)  58MPP
1  6  (イ)      ∃y(鼻ya&長y)               9&E
 2 6  (ウ)      ∃y(耳ya&長y)               ア&E
    エ (エ)         鼻ba&長b                A
     オ(オ)         耳ba&長b                A
1  6  (カ)                 ∀z( 長z→ 鼻za)  9&E
1  6  (キ)                     長b→ 鼻ba   カUE
 2 6  (ク)                 ∀z(耳za→~鼻za)  ア&E
 2 6  (ケ)                    耳ba→~鼻ba   クUE
    オ (コ)                    耳ba        オ&E
 2 6オ (サ)                        ~鼻ba   ケコMPP
12 6オ (シ)                         ~長b   キサMTT
    オ (ス)             長b                オ&E
12 6オ (セ)             長b&~長b            シス&I
12 6  (ソ)             長b&~長b            ウオセEE
123   (タ)             長b&~長b            36ソEE
12    (チ)~∃x(兎x&象x)                     3タRAA
12    (ツ)∀x~(兎x&象x)                     チ量化子の関係
12    (テ)  ~(兎a&象a)                     ツUE
12    (ト)  ~兎a∨~象a                      テ、ド・モルガンの法則
12    (ナ)   兎a→~象a                      ト含意の定義
12    (ニ)∀x(兎x→~象x)                     ナUI
12    (〃)すべてのxについて、xが兎であるならば、xは象ではない。   ナUI
12    (〃)ではない。                       ナUI
といふ『推論』が、成立する。
従って、
(01)~(05)により、
(06)
① 象は鼻長い。⇔
① 象は鼻は長く、鼻以外は長くない。⇔
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(長z→鼻zx)}⇔
① すべてのxについて、xが象であるならば、あるyはxの鼻であって、長く、すべてのzについて、zが長いならば、zはxの鼻である。
といふ「等式」は、「正しい」。
然るに、
(07)
② 鼻は象長い=象の鼻は長いが、象以外の動物(e.g.兎、馬、キリン)の鼻は長くない
② 象の鼻は長いが、象以外の動の物鼻は長くない=∀x∀y{[(鼻xy&象y)→長x]&[~(鼻xy&象y)→~長x]}。
然るに、
(08)
対偶(contraposition)」により、
② ∀x∀y{[(鼻xy&象y)→長x]&[~(鼻xy&象y)→~長x]}
③ ∀x∀y{[(鼻xy&象y)→長x]&[  長x→ (鼻xy&象y)]}
に於いて、
②=③ である。
従って、
(07)(08)により、
(09)
② 鼻は象長い。⇔
② 象の鼻は長いが、象以外の動物の鼻は長くない。⇔
② ∀x∀y{[(鼻xy&象y)→長x]&[長x→(鼻xy&象y)]}⇔
② すべてのxと、すべてのyについて、(xがyの鼻であって、yが象である)ならば、xは長く、xが長いならば、(xはyの鼻であって、yは象である)。
然るに、
(10)
(1)耳は兎長い。
(5)兎には耳がある。
といふ風に、「仮定」すると、
(エ)耳が長い兎がゐる。
といふ『結論』を、得る。
然るに、
(11)
1   (1)耳は兎が長い。                             A
1   (〃)兎の耳は長いが、兎以外の動物の耳は長くない。              A
1   (〃)∀x∀y{[(耳xy&兎y)→長x]&[長x→(耳xy&兎y)]}   A
1   (〃)すべてのxと、すべてのyについて、(xがyの鼻であって、yが象である)ならば、xは長く、xが長いならば、(xはyの鼻であって、yは象である)。 A
1   (2)  ∀y{[(耳ay&兎y)→長a]&[長x→(耳xy&兎y)]}   1UE
1   (3)     [(耳ab&兎b)→長a]&[長x→(耳xy&兎y)]}   2UI
1   (4)      (耳ab&兎b)→長a                   3&E
 5  (5)  兎には耳がある。                          A
 5  (〃)  ∃x∃y(耳xy&兎y)                      A
 5  (〃)  あるxはあるyの耳であって、あるyは兎である。           A
  6 (6)    ∃y(耳ay&兎y)                      A
   7(7)       耳ab&兎b                       A   
1  7(8)               長a                   47MPP
1  7(9)       耳ab&兎b&長a                    78&I
1  7(ア)    ∃y(耳ay&兎y&長a)                   9EI
1 6 (イ)    ∃y(耳ay&兎y&長a)                   67アEE
1 6 (ウ)  ∃x∃y(耳xy&兎y&長x)                   イEI
15  (エ)  ∃x∃y(耳xy&兎y&長x)                   56ウEE 
15  (〃)あるxはyの耳であって、yは兎であり、xは長い。            56ウEE
15  (〃)あるxは兎の耳であって、xは長い。                   56ウEE
15  (〃)耳長い兎がゐる。                           56ウEE
といふ『推論』が、成立する。
然るに、
(12)
(1)鼻は象長い。
(イ)兎には鼻があるが、兎は象ではない
といふ風に、「仮定」すると、
(ソ)鼻が長くない、兎がゐる。 
といふ『結論』を、得る。
然るに、
(13)
1    (1)鼻は象が長い。                             A
1    (〃)∀x∀y{[(鼻xy&象y)→長x]&[~(鼻xy&象y)→~長x]} A
1    (〃)すべてのxと、すべてのyについて、(xがyの鼻であって、yが象である)ならば、そのときに限って、xは長い。 A
1    (2)  ∀y{[(鼻ay&象y)→長a]&[~(鼻ay&象y)→~長a]} 1UE
1    (3)     [(鼻ab&象b)→長a]&[~(鼻ab&象b)→~長a]  2UI
1    (4)                    ~(鼻ab&象b)→~長a   3&E 
1    (4)                    ~(鼻ab&象b)→~長a   3&E
1    (5)                      長a→(鼻ab&象b)   4対偶
 6   (6)                      鼻ab→~象b       A
 6   (7)                     ~鼻ab∨~象b       6含意の定義
 6   (8)                     ~(鼻ab&象b)      7ド・モルガンの法則
16   (9)                              ~長a   58MTT
1    (ア)                      鼻ab→~象b→~長a   69CP
  イ  (イ)兎には鼻があるが、兎は象ではない。                   A
  イ  (〃)∃x∃y(鼻xy&兎y&~象y)                    A
    イ  (〃)あるxはあるyの鼻であって、yは兎であって、象ではない。        A
   ウ (ウ)  ∃y(鼻ay&兎y&~象y)                    A
    エ(エ)     鼻ab&兎b&~象b                     A
    エ(オ)     鼻ab                            エ&E
    エ(カ)         兎b                         エ&E
    エ(キ)            ~象b                     エ&E
1   エ(ク)                          ~象b→~長a   アオMPP
1   エ(ケ)                              ~長a   キクMPP
1   エ(コ)     鼻ab&兎b                         オカ&I
1   エ(サ)     鼻ab&兎b&~長a                     ケコケ&I
1   エ(シ)  ∃y(鼻ay&兎y&~長a)                    エEI
1  ウ (ス)  ∃y(鼻ay&兎y&~長a)                    ウエシEE
1  ウ (セ)∃x∃y(鼻xy&兎y&~長x)                    スEI
1 イ  (ソ)∃x∃y(鼻xy&兎y&~長x)                    イウセEE
1 イ  (〃)あるxはあるyの鼻であって、yは兎であり、xは長くない。        イウセEE
1 イ  (〃)鼻長くないがゐる。                        イウセEE
といふ『推論』が、成立する。
従って、
(09)~(13)により、
(14)
② 鼻は象長い。⇔
② 象の鼻は長いが、象以外の動物の鼻は長くない。⇔
② ∀x∀y{[(鼻xy&象y)→長x]&[長x→(鼻xy&象y)]}⇔
② すべてのxと、すべてのyについて、(xがyの鼻であって、yが象である)ならば、xは長く、xが長いならば、(xはyの鼻であって、yは象である)。
といふ「等式」は、「正しい」。
従って、
(06)(14)により、
(15)
① 象は鼻長い。⇔
① 象は鼻は長く、鼻以外は長くない。⇔
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(長z→鼻zx)}。
といふ「等式」は、「正しく」、
② 鼻は象長い。⇔
② 象の鼻は長いが、象以外の動物の鼻は長くない。⇔
② ∀x∀y{[(鼻xy&象y)→長x]&[長x→(鼻xy&象y)]}。
といふ「等式」も、「正しい」。
然るに、
(16)
1  (1) ∀x∀y{[(鼻xy&象y)→長x]&[長x→(鼻xy&象y)]} A
1  (2)   ∀y{[(鼻ay&象y)→長a]&[長a→(鼻ay&象y)]}  1UE
1  (3)       (鼻ab&象b)→長a & 長a→(鼻ab&象b)   2UE
1  (4)        鼻ab&象b  →長a                                  3&E
1  (5)                     長a→  鼻ab&象b        3&E
 6 (6)                     長a            A
16 (7)                         鼻ab&象b    56MPP
16 (8)                         鼻ab       7&E
16 (9)                             象b    8&E
16 (ア)                     鼻ab&長a        68&I
16 (イ)                  ∃y(鼻yb&長y)       アEI
1  (ウ)               象b→∃y(鼻yb&長y)              9イCP
  エ(エ)                     長a            A
1 エ(オ)                         鼻ab&象b    5エMPP
1 エ(カ)                         鼻ab       オ&E
1  (キ)                     長a→鼻ab         エカCP
1  (ク)                  ∀z(長z→鼻zb)              キUI
1  (ケ)    象b→∃y(鼻yb&長y)&∀z(長z→鼻zb)              ウク&I
1  (コ) ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(長z→鼻zx)}       ケUI
 ―「何かヲカシイ!!」、初めての「挫折」か?、「大ピンチ!!」―
然るに、
(17)
1  (1) ∀x∀y{[(鼻xy&象y)→長x]&[長x→(鼻xy&象y)]} A
1  (2)   ∀y{[(鼻ay&象y)→長a]&[長a→(鼻ay&象y)]}  1UE
1  (3)       (鼻ab&象b)→長a & 長a→(鼻ab&象b)   2UE
1  (4)        鼻ab&象b  →長a                                  3&E
1  (5)                     長a→  鼻ab&象b        3&E
 6 (6)        鼻ab&象b                     A
16 (7)                長a                 46MPP
16 (8)                         鼻ab&象b    57MPP
16 (9)                長a                 48MPP
然るに、
(18)
1  (1) ∀x∀y{[(鼻xy&象y)→長x]&[長x→(鼻xy&象y)]} A
1  (2)   ∀y{[(鼻ay&象y)→長a]&[長a→(鼻ay&象y)]}  1UE
1  (3)       (鼻ab&象b)→長a & 長a→(鼻ab&象b)   2UE
1  (4)        鼻ab&象b  →長a                                  3&E
1  (5)                     長a→  鼻ab&象b        3&E
 6 (6)        鼻ab&象b                     A
16 (7)                長a                 46MPP
16 (8)                         鼻ab&象b    57MPP
16 (9)                         鼻ab       8&E
とするならば、
16 (ア)                長a                 49MPP
とすることは、「出来ない」。


(253)(252)の「続き」。(252)を先に読んで下さい。

2019-06-09 19:36:35 | 象は鼻が長い、述語論理。

そのため、
(19)
1  (キ)                     長a→鼻ab         エカCP
は、「不可」であるといふ、「姑息な()手段」を用ひることにして、次のやうに、「計算」を続けることにする。
(20)
1  (1) ∀x∀y{[(鼻xy&象y)→長x]&[長x→(鼻xy&象y)]} A
1  (2)   ∀y{[(鼻ay&象y)→長a]&[長a→(鼻ay&象y)]}  1UE
1  (3)       (鼻ab&象b)→長a & 長a→(鼻ab&象b)   2UE
1  (4)        鼻ab&象b  →長a                                  3&E
1  (5)                     長a→  鼻ab&象b        3&E
 6 (6)                     長a            A
16 (7)                         鼻ab&象b    56MPP
16 (8)                         鼻ab       7&E
16 (9)                             象b    8&E
16 (ア)                     鼻ab&長a        68&I
16 (イ)                  ∃y(鼻yb&長y)       アEI
1  (ウ)               象b→∃y(鼻yb&長y)              9イCP
1  (エ)            ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}             ウUI
1  (〃)すべてのxについて、xが象であるならば、あるyはxの鼻であって、長い。 ウUI
1  (〃)象は鼻長い。                            ウUI
然るに、
(21)
1   (1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(長z→鼻zx)} A
1   (2)   象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(長z→鼻za)  1UE
 3  (3)   象a                        A
13  (4)      ∃y(鼻ya&長y)&∀z(長z→鼻za)  23MPP
13  (5)      ∃y(鼻ya&長y)             4&E
  6 (7)         鼻ba&長b              A
  6 (8)         鼻ba                 7&E
  6 (9)             長b              7&E
13  (ア)                 ∀z(長z→鼻za)  4&E
13  (イ)                    長b→鼻ba   アUE
136 (ウ)                       鼻ba   9イMPP
136 (エ)   鼻ba&象a                    3ウ&I
13  (オ)   長b→鼻ba&象a                 6エCP
   カ(カ) ~(鼻ba&象a)                   A
   カ(キ) ~(鼻ba&象a)∨長b                カ∨I            
   カ(ク)  (象ba&象a)→長b                ク含意の定義
13 カ(ケ)  ~長b                        オクMTT
136カ(コ)  ~長b&長b                     9ケ&I
136 (サ)~~(鼻ba&象a)                   カコRAA
136 (シ)  (鼻ba&象a)                   サDN
cf.
    (カ) ~(鼻ba&象a) を「仮定」したら、RAA(背理法)によって、
    (シ)  (鼻ba&鼻a) に「戻された」ため、
    (キ) ~(鼻ba&象a)∨長b による、          
    (ク)  (象ba&象a)→長b は「不可」である。

従って、
(21)により、
(22)
13  (オ)   長b→鼻ba&象a                 6エCP
は、「妥当」であるが、
   カ(ク)  (象ba&象a)→長b                ク含意の定義
は、「妥当」ではない
従って、
(21)(22)により、
(23)
1   (1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(長z→鼻zx)} A
1   (2)   象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(長z→鼻za)  1UE
 3  (3)   象a                        A
13  (4)      ∃y(鼻ya&長y)&∀z(長z→鼻za)  23MPP
13  (5)      ∃y(鼻ya&長y)             4&E
  6 (7)         鼻ba&長b              A
  6 (8)         鼻ba                 7&E
  6 (9)             長b              7&E
13  (ア)                 ∀z(長z→鼻za)  4&E
13  (イ)                    長b→鼻ba   アUE
136 (ウ)                       鼻ba   9イMPP
136 (エ)     鼻ba&象a                  3ウ&I
13  (オ)     長b→(鼻ba&象a)             6エCP
13  (カ)  ∀y{長b→(鼻by&象y)}            オUI
13  (キ)∀x∀y{長x→(鼻xy&象y)}            カUI
13  (〃)すべてのxと、すべてのyについて、xが長いならば、xは鼻であって、yは象である。 カUI
13  (〃)長いのは、象の鼻である。                             カUI
従って、
(20)(23)により、
(24)
①   ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(長z→鼻zx)}
② ∀x∀y{長x→(鼻xy&象y)}
③ ∀x∀y{[(鼻xy&象y)→長x]&[長x→(鼻xy&象y)]}
④   ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)}
に於いて、
① ならば、② であり、
③ ならば、④ である。
従って、
(15)(24)により、
(25)
① 象は鼻が長い。⇔
① 象は鼻は長く、鼻以外は長くない。⇔
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(長z→鼻zx)}。
といふ「等式」は、「正しく」、
② 鼻は象が長い。⇔
② 象の鼻は長いが、象以外の動物の鼻は長くない。⇔
② ∀x∀y{[(鼻xy&象y)→長x]&[長x→(鼻xy&象y)]}。
といふ「等式」は、「正しい」ものの、
①=② ではない。
然るに、
(26)
1 (1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)& ∀z(長z→鼻zx)}
に於いて、
1 (1)                  ∀z(長z→鼻zx)
                        を「否定」すると、
1 (1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~∀z(長z→鼻zx)}
然るに、
(27)
(ⅲ)
1  (1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~∀z(長z→鼻zx)} A
1  (2)   象a→∃y(鼻ya&長y)&~∀z(長z→鼻za)  1UE
 3 (3)   象a                         A
13 (4)      ∃y(鼻ya&長y)&~∀z(長z→鼻za)  23MPP
13 (5)      ∃y(鼻ya&長y)              4&E
13 (6)                 ~∀z(長z→鼻za)  4&E
13 (7)                 ∃z~(長z→鼻za)  6量化子の関係
  8(8)                   ~(長c→鼻ca)  A
  8(9)                  ~(~長c∨鼻ca)  8含意の定義
  8(ア)                  ~~長c&~鼻ca   9ド・モルガンの法則
  8(イ)                    長c&~鼻ca   アDN
  8(ウ)                    ~鼻ca&長c   イ交換法則
  8(エ)                 ∃z(~鼻za&長z)  ウEI
13 (オ)                 ∃z(~鼻za&長z)  78エEE
13 (カ)      ∃y(鼻ya&長y)&∃z(~鼻za&長z)  5オ&I
1  (キ)   象a→∃y(鼻ya&長y)&∃z(~鼻za&長z)  3カCP
1  (ク)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∃z(~鼻zx&長z)} キUI
1  (〃)すべてのxについて、xが象であるならば、あるyはxの鼻であって、長く、あるzはxの鼻でなくて、長い。 キUI
1  (〃)象は鼻以外も長い。                     キUI
1  (〃)象は鼻も長い。                       キUI
(ⅳ)
1  (1)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∃z(~鼻zx&長z)} A
1  (2)   象a→∃y(鼻ya&長y)&∃z(~鼻za&長z)  1UE
 3 (3)   象a                         A
13 (4)      ∃y(鼻ya&長y)&∃z(~鼻za&長z)  23MPP
13 (5)      ∃y(鼻ya&長y)              4&E
13 (6)                 ∃z(~鼻za&長z)  4&E
  7(7)                    ~鼻ca&長c   A
  7(8)                    長c&~鼻ca   7交換法則
  7(9)                  ~~長c&~鼻ca   8DN
  7(ア)                  ~(~長c∨鼻ca)  9ド・モルガンの法則
  7(イ)                   ~(長c→鼻ca)  ア含意の定義
  7(ウ)                 ∃z~(長z→鼻za)  イEI
13 (エ)                 ∃z~(長z→鼻za)  67ウEE
13 (オ)                 ~∀z(長z→鼻za)  エ量化子の関係
13 (カ)      ∃y(鼻ya&長y)&~∀z(長z→鼻za)  5オ&I
1  (キ)   象a→∃y(鼻ya&長y)&~∀z(長z→鼻za)  3カCP
1  (ク)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~∀z(長z→鼻zx)} キUI
1  (〃)すべてのxについて、xが象であるならば、あるyはxの鼻であって、長く、すべてのzについて、zが長いならば、zはxの鼻である。といふわけではない。 キUI
1  (〃)象は鼻以外長い。                     キUI
1  (〃)象は鼻長い。                       キUI
従って、
(27)により、
(28)
③ ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&~∀z(長z→鼻zx)}=象は鼻長い。
④ ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∃z(~鼻zx&長z)}=象は鼻長い。
に於いて、
③=④ である。
(15)(28)により、
(29)
① 象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(長z→鼻zx)}。
② 鼻は象が長い=∀x∀y{[(鼻xy&象y)→長x]&[長x→(鼻xy&象y)]}。
③ 象は鼻も長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∃z(~鼻zx&長z)}。
である。
従って、
(29)により、
(30)
① 象は鼻以外は長くない=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(長z→鼻zx)}。
③ 象は鼻以外も長い  =∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∃z(~鼻zx&長z)}。
である。
然るに、
(31)
④ 象は鼻長い。
といふのであれば、
④ 鼻以外については、長いとも、長くないとも、言ってゐない。
従って、
(29)(30)(31)により、
(32)
① 象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(長z→鼻zx)}。
③ 象は鼻も長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∃z(~鼻zx&長z)}。
④ 象は鼻は長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)            }。
である。
従って、
(29)(32)により、
(33)
「順番」を「付け直す」と、
① 象は鼻は長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)            }。
② 象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(長z→鼻zx) }。
③ 象は鼻も長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∃z(~鼻zx&長z)}。
④ 鼻は象が長い=∀x∀y{[(鼻xy&象y)→長x]&[長x→(鼻xy&象y)]}。
といふ、ことになる。
(34)
述語論理」を用ひて、
① 象は鼻は長い。
② 象は鼻が長い。
③ 象は鼻も長い。
④ 鼻は象が長い。
といふ「日本語」を「分析」してゐるわけではない
(35)
「述語論理」ではなく、「日本語」を用ひて、
① 象は鼻長い。
② 象は鼻長い。
③ 象は鼻長い。
④ 鼻象が長い。
といふ「日本語」を「分析」した「結果」が、「正しい」か「否」かを、「確認」する際に、「述語論理」を用ひることになる。
そのため、
(36)
「日本語」で考へた「結論」と、「述語論理」で「確認」した「結論」が「違ってゐる」場合は、
 ―「何かヲカシイ!!」、初めての「挫折」か?、「大ピンチ!!」―
といふ風に、「狼狽」することになる。


(251)「象は鼻が長い。」ではなく、「鼻は象が長い。」の「述語論理」。

2019-06-08 18:07:17 | 象は鼻が長い、述語論理。

(01)
{xの変域}={象}
であるとして、
① 象は鼻長い。      ⇔ 象は、鼻は長く、鼻以外は長くない
であって、
{xの変域}={兎、象、馬、キリン}
であるとして、
② 耳は兎長い。  ⇔ 耳は、兎が長く。兎以外は長くない
② 鼻は象長い。  ⇔ 鼻は、象が長く、象以外は長くない
② 顔は馬長い。  ⇔ 顔は、馬が長く、馬以外は長くない
② 首はキリン長い。⇔ 首はキリンが長く、キリン以外は長くない
である。
従って、
(01)により、
(02)
① 象は鼻長い。⇔ 象は、鼻は長く。鼻以外は長くない。
② 鼻は象長い。⇔ 鼻は、象が長く、象以外は長くない。
であるものの、
① の場合は、
② とは、異なり、
① 象以外の動物の「」に関しては、「一言も、述べてはゐない。」
従って、
(02)により、
(03)
① 象長い。
② 鼻長い。
に於いて、
① の「論理構造」と、
② の「論理構造」は、「同じ」ではない
然るに、
(04)
1    (1)象は鼻長い。                         A
1    (〃)  ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} A
1    (〃)すべてのxについて、xが象であるならば、あるyはxの鼻であって、長く、すべてのzについて、zがxの鼻でないならば、zは長くない。 A
1    (2) ∀x{∃y(鼻yx&長y)→∃z(~鼻zx&長z)→~象x} 1対偶(contraposition)
 3   (3) ∀x{兎x→∃y(耳yx&長y)&∀z(耳zx→~鼻zx)} A
  4  (4)~∀x(兎x→~象x)                     A
  4  (〃)すべての兎が象でない。といふわけではない。           A
1    (5)    象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)  1UE
1    (6)    ∃y(鼻ya&長y)→∃z(~鼻za&長z)→~象a   2
 3   (7)    兎a→∃y(耳ya&長y)&∀z(耳za→~鼻za)  3
  4  (8)∃x~(兎x→ ~象x)                    4量化子の関係
   9 (9)  ~(兎a→ ~象a)                    A
   9 (ア) ~(~兎a∨ ~象a)                     9含意の定義
   9 (イ)  ~~兎a&~~象a                     ア、ド・モルガンの法則
   9 (ウ)    兎a&  象a                     イDN
   9 (エ)    兎a                          ウ&E
   9 (オ)         象a                     ウ&E
1  9 (カ)       ∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)   5オMPP
1  9 (キ)       ∃y(鼻ya&長y)                カ&E
    ク(ク)          鼻ba&長b                 A
    ク(ケ)              長b                 ク&E
1  9 (コ)               ∃z(~鼻za&長z)→~象a   6キMPP
13 9 (サ)       ∃y(耳ya&長y)&∀z(耳za→~鼻za)   7エMPP
13 9 (シ)       ∃y(耳ya&長y)               サ&E
    ス(ス)          耳ba&長b                A
    ス(セ)          耳ba                   ス&E
13 9 (ソ)                  ∀z(耳za→~鼻za)  サ&E
13 9 (タ)                     耳ba→~鼻ba   ソUE
13 9 (チ)                         ~鼻ba   セタMPP
13 9ク(ツ)                      ~鼻ba&長b   ケチ&I
13 9ク(テ)                   ∃z(~鼻za&長z)  ツEI
13 9 (ト)                   ∃z(~鼻za&長z)  キクテEE
13 9 (ナ)                           ~象a  コトMPP
13 9 (ニ)         象a&~象a                 オナ&I
134  (ヌ)         象a&~象a                 89ニEE
13   (ネ)~∃x~(兎x→~象x)                    8ヌRAA
13   (ノ)∀x~~(兎x→~象x)                    ネ量化子の関係
13   (ハ)∀x(兎x→~象x)                      ノDN
13   (〃)すべてのxについて、xが兎であるならば、xは象ではない。    ノDN
13   (〃)兎は象ではない。                        ノDN
(05)
1   (1)耳は兎長い。                             A
1   (〃)∀x∀y{[(耳xy&兎y)→長x]&[~(耳xy&兎y)→~長x]} A
1   (〃)すべてのxと、すべてのyについて、(xがyの耳であって、yが兎である)ならば、そのときに限って、xは長い。 A
1   (2)  ∀y{[(耳ay&兎y)→長a]&[~(耳ay&兎y)→~長a]} 1UE
1   (3)     [(耳ab&兎b)→長a]&[~(耳ab&兎b)→~長a]  2UI
1   (4)      (耳ab&兎b)→長a                   3&E
 5  (5)  兎には耳がある。                          A
 5  (〃)  ∃x∃y(耳xy&兎y)                      A
 5  (〃)  あるxはあるyの耳であって、あるyは兎である。           A
  6 (6)    ∃y(耳ay&兎y)                      A
   7(7)       耳ab&兎b                       A   
1  7(8)               長a                   47MPP
1  7(9)       耳ab&兎b&長a                    78&I
1  7(ア)    ∃y(耳ay&兎y&長a)                   9EI
1 6 (イ)    ∃y(耳ay&兎y&長a)                   67アEE
1 6 (ウ)  ∃x∃y(耳xy&兎y&長x)                   イEI
15  (エ)  ∃x∃y(耳xy&兎y&長x)                   56ウEE 
15  (〃)あるxはyの耳であって、yは兎であり、xは長い。            56ウEE
15  (〃)あるxは兎の耳であって、xは長い。                   56ウEE
15  (〃)耳が長い兎がゐる。                           56ウEE
(06)
1    (1)鼻は象長い。                             A
1    (〃)∀x∀y{[(鼻xy&象y)→長x]&[~(鼻xy&象y)→~長x]} A
1    (〃)すべてのxと、すべてのyについて、(xがyの鼻であって、yが象である)ならば、そのときに限って、xは長い。 A
1    (2)  ∀y{[(鼻ay&象y)→長a]&[~(鼻ay&象y)→~長a]} 1UE
1    (3)     [(鼻ab&象b)→長a]&[~(鼻ab&象b)→~長a]  2UI
1    (4)                    ~(鼻ab&象b)→~長a   3&E           
 5   (5)                      鼻ab→~象b       A
 5   (6)                     ~鼻ab∨~象b       5含意の定義
 5   (7)                    ~(鼻ab&象b)       6ド・モルガンの法則
15   (8)                              ~長a   47MPP
1    (9)                      鼻ab→~象b→~長a   58CP
  ア  (ア)兎には鼻があるが、兎は象ではない。                   A
  ア  (〃)∃x∃y(鼻xy&兎y&~象y)                    A
    ア  (〃)あるxはあるyの鼻であって、yは兎であって、象ではない。        A
   イ (イ)  ∃y(鼻ay&兎y&~象y)                    A
    ウ(ウ)     鼻ab&兎b&~象b                     A
    ウ(エ)     鼻ab               a             ウ&E
    ウ(オ)         兎b                         ウ&E
    ウ(カ)            ~象b                     ウ&E
1   ウ(キ)                          ~象b→~長a   9エMPP
1   ウ(ク)                              ~長a   カキMPP
1   ウ(ケ)     鼻ab&兎b                         エオ&I
1   ウ(コ)     鼻ab&兎b&~長a                     クケ&I
1   ウ(サ)  ∃y(鼻ay&兎y&~長a)                    ウEI
1  イ (シ)  ∃y(鼻ay&兎y&~長a)                    イウサEE
1  イ (ス)∃x∃y(鼻xy&兎y&~長x)                    シEI
1 ア  (セ)∃x∃y(鼻xy&兎y&~長x)                    アイスEE
1 ア  (〃)あるxはあるyの鼻であって、yは兎であり、xは長くない。        アイスEE
1 ア  (〃)鼻が長くない、兎がゐる。                        アイスEE
従って、
(04)(05)(06)により、
(07)
① 象は鼻が長い=  ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
② 鼻は象が長い=∀x∀y{[(鼻xy&象y)→長x]&[~(鼻xy&象y)→~長x]}。
である。
従って、
(03)(07)により、
(08)
① 象長い=  ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
② 鼻長い=∀x∀y{[(鼻xy&象y)→長x]&[~(鼻xy&象y)→~長x]}。
に於ける、「右辺(の論理式)」を見れば分かる通り、
① 象長い。
② 鼻長い。
に於いて、「異なる」のは、「語順」ではなく、「論理構造」そのものである。


(250)「象は鼻が長い。」の「述語論理」:三上文法批判。

2019-06-07 09:02:40 | 象は鼻が長い、述語論理。

―「昨日の記事(250)」を、シンプルなものに、書き直します。―
(01)
(ⅱ)
1  (1) P→Q  A
 2 (2) P    A
  3(3)  ~Q  A
12 (4)   Q  12MPP
123(5)~Q&Q  34&I
1 3(6)~P    25RAA
1  (7)~Q→~P 36CP
(ⅲ)
1  (1)~Q→~P A
 2 (2)~Q    A
  3(3)    P A
12 (4)   ~P 12MPP
123(5) P&~P 34&I
1 3(6)~~Q   25RAA
1 3(7)  Q   6DN
1  (8)P→Q   37CP
従って、
(01)により、
(02)
②  P→ Q=PであるならばQである。
③ ~Q→~P=QでないならばPでない。
に於いて、
②=③ であって、
この「等式」を、「対偶(contraposition)」といふ。
然るに、
(03)
(ⅱ)
1  (1) 理事長→私    A
 2 (2) 理事長      A
  3(3)  ~私      A
12 (4)   私      12MPP
123(5)~私&私      34&I
1 3(6)~理事長      25RAA
1  (7)~私→~理事長   36CP
(ⅲ)
1  (1)~私→~理事長   A
 2 (2)~私    A
  3(3)    理事長   A
12 (4)   ~理事長   12MPP
123(5) 理事長&~理事長 34&I
1 3(6)~~私       25RAA
1 3(7)  私       6DN
1  (8)理事長→私     37CP
従って、
(02)(03)により、
(04)
②  理事長→ 私=理事長であるならば私である。
③ ~私→~理事長=私でないならば理事長でない。
に於いて、
②=③ であって、
この「等式」を、「対偶(contraposition)」といふ。
従って、
(04)により、
(05)
②     理事長は私です=理事長であるならば私である。
③ 私以外は理事長ではない=私でないならば理事長でない。
に於いて、
②=③ であって、
この「等式」を、「対偶(contraposition)」といふ。
然るに、
(06)
デジタル大辞泉の解説
たい‐ぐう【対偶】
3 論理学で、「pならばqである」に対して、仮定および結論を否定し同時に両者を逆にした「qでなければpでない」という形の命題。原命題が真ならば、その対偶必ず真となる。→裏 →逆
従って、
(05)(06)により、
(07)
②     理事長は私です=理事長であるならば私、である。
③ 私以外は理事長ではない=私でないならば、理事長でない。
に於いて、
②=③ であって、
この「等式」は、「常に正しい」。
然るに、
(08)
よく知られているように、「私理事長です」は語順を変え、
 理事長、私です。
と直して初めて主辞賓辞が適用されのである。また、かりに大倉氏が、
 タゴール記念館は、私理事です。
と言ったとすれば、これは主辞「タゴール記念館」を品評するという心持ちの文である。
(三上章、日本語の論理、1963年、40・41頁)
従って、
(07)(08)により、
(09)
① 私理事長です。
② 理事長は私です。
③ 私以外は理事長ではない
に於いて、
①=②=③ であって、
この「等式」は、「常に正しい」。
従って、
(01)~(09)により、
(10)
① 私が理事長です。
② 私以外は理事長ではない。
に於いて、
①=② であって、
この「等式」は、「常に正しい」。
従って、
(10)により、
(11)
① 鼻長い。
② 鼻以外は長くない
に於いて、
①=② である。
従って、
(11)により、
(12)
① 鼻長い。
② 鼻以外は長くない
に於いて、
①=② である。
従って、
(12)により、
(13)
① 象は鼻長い。
② 象は鼻は長く、鼻以外は長くない
に於いて、
①=② である。
従って、
(14)
① 象は鼻長い。⇔
② 象は鼻は長く、鼻以外は長くない。⇔
③ ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}⇔
③ すべてのxについて、xが象であるならば、あるyはxの鼻であって、長く、すべてのzについて、zがxの鼻でないならば、zは長くない。
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(15)
④ 兎は耳が長く、兎の耳は鼻ではない。⇔
④ ∀x{兎x→∃y(耳yx&長y)&∀z(耳zx→~鼻zx)}⇔
④ すべてのxについて、xが兎であるならば、あるyはxの耳であって、長く、すべてのzについて、zがxの耳ならば、zはxの耳ではない。
従って、
(14)(15)により、
(16)
(1)象は鼻は長く、鼻以外は長くない。
(3)兎は耳が長く、兎の耳ではない
(4)すべての兎が象でない。といふわけではなく、ある兎は象である。
と「仮定」すると。「矛盾」せざるを得ない。
従って、
(16)により、
(17)
(1)象は鼻は長く、鼻以外は長くない
(3)兎は耳が長く、兎の耳ではない
が「正しい」とすると、
(4)すべての兎が象でない。といふわけではない。
といふ「仮定」は、「否定」しなければ、ならない。
cf.
背理法(reductio ad absurdum)。
然るに、
(18)
1    (1)  ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} A
1    (2) ∀x{∃y(鼻yx&長y)→∃z(~鼻zx&長z)→~象x} 1対偶(contraposition)
 3   (3) ∀x{兎x→∃y(耳yx&長y)&∀z(耳zx→~鼻zx)} A
  4  (4)~∀x(兎x→~象x)                     A
1    (5)    象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)  1UE
1    (6)    ∃y(鼻ya&長y)→∃z(~鼻za&長z)→~象a   2
 3   (7)    兎a→∃y(耳ya&長y)&∀z(耳za→~鼻za)  3
  4  (8)∃x~(兎x→ ~象x)                    4量化子の関係
   9 (9)  ~(兎a→ ~象a)                    A
   9 (ア) ~(~兎a∨ ~象a)                     9含意の定義
   9 (イ)  ~~兎a&~~象a                     ア、ド・モルガンの法則
   9 (ウ)    兎a&  象a                     イDN
   9 (エ)    兎a                          ウ&E
   9 (オ)         象a                     ウ&E
1  9 (カ)       ∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)   5オMPP
1  9 (キ)       ∃y(鼻ya&長y)                カ&E
    ク(ク)          鼻ba&長b                 A
    ク(ケ)              長b                 ク&E
1  9 (コ)               ∃z(~鼻za&長z)→~象a   6キMPP
13 9 (サ)       ∃y(耳ya&長y)&∀z(耳za→~鼻za)   7エMPP
13 9 (シ)       ∃y(耳ya&長y)               サ&E
    ス(ス)          耳ba&長b                A
    ス(セ)          耳ba                   ス&E
13 9 (ソ)                  ∀z(耳za→~鼻za)  サ&E
13 9 (タ)                     耳ba→~鼻ba   ソUE
13 9 (チ)                         ~鼻ba   セタMPP
13 9ク(ツ)                      ~鼻ba&長b   ケチ&I
13 9ク(テ)                   ∃z(~鼻za&長z)  ツEI
13 9 (ト)                   ∃z(~鼻za&長z)  キクテEE
13 9 (ナ)                           ~象a  コトMPP
13 9 (ニ)         象a&~象a                 オナ&I
134  (ヌ)         象a&~象a                 89ニEE
13   (ネ)~∃x~(兎x→~象x)                    8ヌRAA
13   (ノ)∀x~~(兎x→~象x)                    ネ量化子の関係
13   (ハ)∀x(兎x→~象x)                      ノDN
13   (〃)すべてのxについて、xが兎であるならば、xは象ではない。    ノDN
13   (〃)ではない。                        ノDN
従って、
(14)~(18)により、
(19)
たしかに、
① 象は鼻長い。
② 象は鼻は長く、鼻以外は長くない
③ ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}⇔
④ すべてのxについて、xが象であるならば、あるyはxの鼻であって、長く、すべてのzについて、zがxの鼻でないならば、zは長くない。
に於いて、
①=②=③=④
といふ「等式」は、「正しい」。
然るに、
(20)
伝統的論理学を清水滉『論理学』(1916年)で代表させよう。わたしのもっているのが四十三年の第十九冊の一冊で、なお引き続き刊行だろうから、前後かなり多くの読者をもつ論理学書と考えられる。新興の記号論理学は、沢田允茂『現代論理学入門』(1962年)を参照することにする(三上章、日本語の論理、1963年、4頁)。
然るに、
(21)
私自身は、『論理学』を含めて、何から何まで、すべて、独学であるが、「三上章、日本語の論理、1963年」を読む限り、三上先生は、論理学を、学んでゐたとは、思へない。
従って、
(22)
「日本語の論理、1963年」は、「論理学」を知らない人が書いた、『日本語の論理』に関する「書籍」であると、言はざるを得ない。
然るに、
(23)
主語主格とはどう違うのか。
主格は国際的な概念である。国語によって広狭も違い。互いに出入りもあるが中心的観念は共通だと考えられる。それが述語(広義の動詞)に係ることも国際的と見てよいだろう。
ただ係り方が二つに分かれる。独占的述語係るか、そうでない(他の格と合流)かである。
述語を独占する主格主語であり。そうでない方は、主格に何も新しい性質が加わらないわけだから、どのまま主格と呼び続けるだけのことである。
ヨオロッパの主格は自縛して主語であり、日本語の主格は主格に止まるのである。
 主語―述語の対
 主格―対格、位格。デの核。カラの格などの補語仲間のトップ
(三上章、日本語の論理、1963年、171頁)
(24)
「何を言おうとしてゐるのか」、私には、「全く、分からない」。
(25)
主格は国際的な概念である。国語によって広狭も違い。互いに出入りもあるが中心的観念は共通だと考えられる。それが述語(広義の動詞)に係ることも国際的と見てよいだろう。
といふことに関しては、分かるやうな気がするものの、「この部分」は、「本題」ではない。
(26)
例へば、
Rex bonus equiti equum dat.
  良い王は    騎兵に    馬を    与へる。
の場合、
dat.
三人称単数は与へる。
だけでも、「ラテン語」は、成立する。
従って、
(27)
Rex bonus equiti equum
 良い王は(主格)  騎兵に(与格) 馬(対格)
といふ「3つ」は、
dat.
三人称単数は与へる。
の「意味を補ふ所の、補語」である。
然るに、
(28)
Rex bonus equiti equum dat.
  良い王は    騎兵に    馬を    与へる。
ではなく、
Rex bonus dat.
  良い王は    与へる。
であれば、
与へる(述語)を、
良い王(主格)が、「独占」してゐる。
然るに、
(29)
equiti dat.
騎兵に    与へる。
であれば、
与へる(述語)を、
騎兵に(与格)が、「独占」してゐるし、
equum dat.
馬を    与へる。
であれば、
与へる(述語)を、
 馬を(対格)が、「独占」してゐる。
従って、
(27)(28)(29)により、
(30)
Rex bonus equiti equum dat.
  良い王は    騎兵に    馬を    与へる。
の場合は、
与へる(述語)を、「独占」してゐる「」など、存在しない
従って、
(30)により、
(31)
「述語を独占する主格」は無いが故に。
「述語を独占する主格主語である。」といふこともあり得ず、それ故、
「述語を独占しない主格主語ではなく、主格である。」といふこともあり得ない
従って、
(31)により、
(32)
ただ係り方が二つに分かれる。独占的に述語に係るか、そうでない(他の格と合流)かである。
といふ「言ひ方」の「意味」が、「全く、分からない」。
(33)
自縛」したら、「動けない」ため、主格は主格に止まる。⇒ヨオロッパ語の、主格は「主語」になれない。
とは、ならずに、
自縛」したら、「動けない」ため、主格は主格に止まる。⇒ヨオロッパ語の、主格は「自縛」して「主語」である。
と、なるのが、「不思議」である。
(34)
「日本語には主語はない。」従って、「鼻が」は「主語」ではなく、「主格」である。
といふことを、言ひたいがための、「理屈」なのであらうとは、思ふものの、いづれにせよ、「私には、だういふことなのか、全く分からない。」
(35)
学校文法は単純な英語文法からの輸入で、主語・述語関係を単純に当てはめたものだ。そのため、「象は、鼻が長い」という単純な文でさえ、どれが主語だか指摘できず、複数主語だとか、主語の入れ子だとか、奇矯な技を使う。これに対して三上は、日本語には主語はない、とする。
(三上文法! : wrong, rogue and log)
(36)
「日本語」には、「英語」のやうな「主語」が無い
といふのであれば、さの通りである。
然るに、
(37)
「漢文、ギリシャ語、ラテン語」にも、「英語」のやうな「主語」は無いのだから、「それだけの話」である。
(38)
複数主語だとか、主語の入れ子だとか、奇矯な技を使う。」
とは言ふものの、
① 象は鼻が長い。⇔
② 象は鼻は長く、鼻以外は長くない。⇔
③ ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}⇔
④ すべてのxについて、xが象であるならば、あるyはxの鼻であって、長く、すべてのzについて、zがxの鼻でないならば、zは長くない。
の場合は、「複数の主語(x、y、x)」があって、
③{ ( )( ) }
といふ「括弧」による、「入れ子」になってゐる。
(39)
「メンタルスペースのセットアップであり、そのメンタルスペースのスコープを形成する働きをもつと主張する」といふ「言ひかた」は兎も角、
③ ∀x{象x→
すべてのxについてxが象であるならば
といふことは、
③ これから象についてのことを述べますよ、
これから象についてのことを述べますよ
といふ、ことであるため、この場合に、三上先生が、
③ 象は=これから象についてのことを述べますよ
といふ風に、思ったことは、「自然なこと」である。
従って、
(40)
③ これから象についてのことを述べますよ、
④ これから象についてのことを述べますよ、
であるからと言って、そのことが、「特筆」に値する。とは、思はない。
然るに、
(41)
このうち、「象は鼻が長い」と「日本語の論理」をオススメする。あまりのクリアカットな主張に、愕然とする、なるほどそうだったのか、僕らは何も知らなかったのだなと。
(三上文法! : wrong, rogue and log)
従って、
(01)~(41)により、
(42)
(三上文法! : wrong, rogue and log)の記者の方とは、異なり、私自身は、「三上文法」を、全く、評価しない。


(249)三上文法批判:「鼻が」は「補語」か。他。

2019-06-05 19:54:51 | 象は鼻が長い、述語論理。

三上文法批判:「鼻が」は「補語」か。他。
(01)
学校文法は単純な英語文法からの輸入で、主語・述語関係を単純に当てはめたものだ。そのため、「象は、鼻が長い」という単純な文でさえ、どれが主語だか指摘できず、複数主語だとか、主語の入れ子だとか、奇矯な技を使う。これに対して三上は、日本語には主語はない、とする。「象は」は、テーマを提示する主題であり、これから象についてのことを述べますよというメンタルスペースのセットアップであり、そのメンタルスペースのスコープを形成する働きをもつと主張する(この場合は「長い」までをスコープとする)。また、「鼻が」は主格の補語にすぎなく、数ある補語と同じ格であるとする。基本文は述語である「長い」だけだ(三上文法! : wrong, rogue and log)。
然るに、
(02)
① 象は鼻が長い。⇔
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}⇔
① すべてのxについて、xが象であるならば、あるyはxの鼻であって長く、すべてのzについて、zがxの鼻でないならば、zは長くない。
従って、
(02)により、
(03)
「述語論理的(Predicate logical)」な「観点」からすれば、
① 象は鼻が長い。⇔
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}
には、「複数の主語(x、y、z)」があって、尚且つ、
①{ ( )( ) }
といふ「括弧」があるが故に、
① 象は鼻が長い。
といふ「日本語」は、「入れ子」になってゐる。
従って、
(01)(02)(03)により、
(04)
「述語論理的(Predicate logical)」な「観点」からすれば、
「象は、鼻が長い」という単純な文でさえ、どれが主語だか指摘できず、複数主語だとか、主語の入れ子だとか、奇矯な技を使う。
といふ「批判」は、当たらない。
然るに、
(05)
34 文章の主語は、主格で表わされる。それゆえ、αποστολος γινωσκει は、「使徒は知る」(an apostle knows)という意味である。
他動詞の目的語は対格に置かれる。それゆえ、βλεπω λογον は「私は言葉を見る」(I see a word)という意味である。
(J.G.メイチェン 著、田辺滋 訳、新約聖書ギリシャ語原典入門、1967年、27頁)
然るに、
(06)
① γινωσκει(三人称単数は知る)。
といふ「述語(predicate)」だけでも、「ギリシャ語は、成立する」。
従って、
(06)により、
(07)
① γινωσκει(三人称単数は知る)。
が、最初に有って、その次に
② αποστολος γινωσκει(an apostle knows)。
③ αποστολον γινωσκει(三人称単数は使徒を知る)。
といふ、
② 主格+述語=αποστολος γινωσκει(an apostle knows)。
③ 対格+述語=αποστολον γινωσκει(三人称単数は使徒を知る)。
といふ「形」が成立する。
といふ風に、解することも、「可能」である。
従って、
(07)により、
(08)
その「意味」で、
② 主格+述語=αποστολος γινωσκει(an apostle knows)。
③ 対格+述語=αποστολον γινωσκει(三人称単数は使徒を知る)。
に於ける、
② 主格(αποστολος) は、述部(γινωσκει)の「意味を補ふ、補語(complement)」であり、
③ 対格(αποστολον)も、述部(γινωσκει)の「意味を補ふ、補語(complement)」である。
然るに、
(05)により、
(09)
αποστολος γινωσκει は、「使徒知る」(an apostle knows)という意味である。
となってゐて、
αποστολος γινωσκει は、「使徒知る」(an apostle knows)という意味である。
とは、なってゐない
従って、
(08)(09)により、
(10)
② 主格+述語=αποστολος γινωσκει(an apostle knows)。
③ 対格+述語=αποστολον γινωσκει(三人称単数は使徒を知る)。
に於ける、
② 主格(αποστολος) は、述部(γινωσκει)の「補語(complement)」であり、
③ 対格(αποστολον)も、述部(γινωσκει)の「補語(complement)」である。
とすることは、「可能」であるとしても、この場合は、
「使徒」ではなく、
「使徒」が、さうである。
といふ、ことになる。
従って、
(10)により、
(11)
① 使徒は知る=αποστολος γινωσκει.
② 使徒が知る=αποστολος γινωσκει.
に於いて、
②「使徒」は「知る(述部)」の「補語」であるが、
①「使徒」は「知る(述部)」の「補語」ではない
といふことには、ならない
従って、
(11)により、
(12)
① 象は大きい。
② 鼻が長い。
に於いて、
②「鼻が」は、「述部( 長い )」の「意味を補ふ補語」であるが、
①「象は」は、「述部(大きい)」の「意味を補ふ補語」でない。
といふのであれば、さのやうな「言ひ方」は、「詭弁」に過ぎない。
(13)
確かに、「象は、鼻が長い。」という文の主語は何か、と尋ねられたら返答に窮する。学校文法に従えば「象は」も「鼻が」も両方とも「主語」ということになる。しかし、単文に2つの主語があるのは変だ。三上文法によると、「象は、鼻が長い。」という文において、「象は」は題(主題、題目 topic)で、残りの部分「鼻が長い」は解説 (comment) だという。この文の場合、「鼻が」という主格が解説に含まれている。しかし、日本語では主格(何が、誰が)がなくても文は成立する。たとえば、料理文がそうだ。料理文では「何を」は何度も登場するが、主格「誰が」は出てこない。言う必要がないからだ。
山崎紀美子著 『日本語基礎講座』三上文法入門 ちくま新書の38ページから、料理文の一例を引用する。
 新ゴボウのかき揚げ」(朝日新聞2002年4月18日)
<主な材料>
新ゴボウ2本(200グラム)、桜エビ(素干し)15グラム、牛乳100cc、大根200グラム
<作り方>
ゴボウは汚れを落とし、斜め薄切りにして水にくぐらせ水気を切り、薄口しょうゆ大さじ1をからめます。ボウルに薄力粉100グラム、牛乳、桜エビ、ゴボウを入れまぜます。8等分し170度の揚げ油で、カリッと揚げます。大根おろしとしょうゆを添えます。
作り方の冒頭にある「ゴボウは汚れを落とし」は、言うまでもなく、ゴボウが自分で汚れを落とすわけではありません。ゴボウについて言えば、その汚れを料理人が落とす、という意味です。「ゴボウは」は、主語などではなく、題なのです(リベラル21私たちは護憲・軍縮・共生を掲げてネット上に市民のメディア、リベラル21を創った。2009.02.21 日本語に主語はあるのか)。
然るに、
(14)
1  (1)∀x(牛蒡x→∃y(我々y&洗yx)} A
1  (2)   牛蒡a→∃y(我々y&洗ya)  1UE
 3 (3)∃x(牛蒡x)             A
  4(4)   牛蒡a              A
1 4(5)       ∃y(我々y&洗ya)  25MPP
134(6)   牛蒡a&∃y(我々y&洗ya)  45&I
134(7)∃x{牛蒡x&∃y(我々y&洗yx)} 6EI
13 (8)∃x{牛蒡x&∃y(我々y&洗yx)} 34EE
従って、
(14)により、
(15)
(1)すべてのxについて、xが牛蒡であるならば、あるyは我々であって、yはxを洗ふ。しかるに、
(3)あるxは牛蒡である。故に、
(8)あるxは牛蒡であって、あるyは我々であって、yはxを洗ふ。
従って、
(13)(14)(15)により、
(16)
「ゴボウは汚れを落とす。」
といふ「日本語」は、
「ゴボウは(我々によって汚れを)落とされる。」
といふ風に、解することが、出来る。
従って、
(16)により、
(17)
「ゴボウは汚れを落とす(ゴボウ is washed by us)。」
に於ける、
「ゴボウは」は、「受動文」の「主語」である。
然るに、
(18)
(1)すべてのxについて、xが牛蒡であるならば、
といふことは、
(1)ゴボウについて言えば、
といふことに、他ならない。
従って、
(18)により、
(19)
(1)ゴボウについて言えば、
が、「題」であるならば、
(1)「∀x(牛蒡x→」=「すべてのxについて、xが牛蒡であるならば、」
も、たしかに、「題」である。
然るに、
(20)
例へば、
メタ トーン アンゲローン アゲイ ホ キュリオス トゥース ディカイウース エイス トン ウーラノン.
に於いて、
キュリオス が「主語」である「所以」は、
キュリオス だけが「主格」の「」をしてゐるからである。
従って、
(21)
ギリシャ語やラテン語であれば、「主格(形)」が「主語(形)」であり、「主語(形)」が「主格(形)」である。
従って、
(22)
料理文では「何を」は何度も登場するが、主格「誰が」は出てこない。言う必要がないからだ。
といふ「言ひ方」は、私にとっては、
料理文では「何を」は何度も登場するが、主語「誰が」は出てこない。言う必要がないからだ。
といってゐるのと、同じである。
(23)
そもそも、「主語と、主格と、主題」は、「矛盾する概念」ではないはずである。
従って、
(24)
「象は」は題(主題、題目 topic)で、残りの部分「鼻が長い」は解説 (comment) だという。この文の場合、「鼻が」という主格が解説に含まれている。
といふのであれば、「主題とは何で、主語とは何で、主格とは何で、それぞれの何処が、だう違ふのか」といふことを、示してくれない限り、「三上文法」を理解することは、永遠に不可能である。
と、言はざるを得ない。


(248)「象が鼻が長い。」の「述語論理」と「スコープ」。

2019-06-05 14:38:38 | 象は鼻が長い、述語論理。

―「昨日の記事」を書き直します。―
(01)
① P→Q(PならばQである)。
といふ「仮言命題」自体は、
① Pである。とも、Pでない。とも、
① Qである。とも、Qでない。とも、言っていない。
然るに、
(02)
(ⅰ)
1  (1) P→Q  A
 2 (2) P    A
  3(3)  ~Q  A
12 (4)   Q  12MPP
123(5)~Q&Q  34&I
1 3(6)~P    25RAA
1  (7)~Q→~P 36CP
(ⅱ)
1  (1)~Q→~P A
 2 (2)~Q    A
  3(3)    P A
12 (4)   ~P 12MPP
123(5) P&~P 34&I
1 3(6)~~Q   25RAA
1 3(7)  Q   6DN
1  (8)P→Q   37CP
従って、
(02)により、
(03)
①  P→ Q
② ~Q→~P
に於いて、
①=② である。
cf.
対偶(contraposition)」は、互いに「等しい」。
従って、
(03)により、
(04)
① P→Q=(P→Q)&(~Q→~P)
である。
然るに、
(05)
「定義(Df.⇔)」により、
② P⇔Q=(P→Q)&(Q→P)
従って、
(04)(05)により、
(06)
① P→Q=(P→Q)&(~Q→~P)
② P⇔Q=(P→Q)&( Q→ P)&(~Q→~P)&(~P→~Q)
である。
従って、
(07)
① P→Q=PならばQである。
② P⇔Q=Pならば、そのときに限って、Qである。
に於いて、
① であれば、「逆は必ずしも真ではない。」が、
② であれば、「逆は、必ずである。」
然るに、
(08)
(ⅰ)
1   (1)∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}   A
1   (2)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)&
         ~象x→~[∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)]}1Df.⇔
1   (3)   象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)&
         ~象a→~[∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)  2UE
1   (4)  ~象a→~[∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)] 3&E
 5  (5)  ~象a                            A
15  (6)    ~[∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)]   45MPP
15  (7)     ~∃y(鼻ya&長y)∨~∀z(~鼻za→~長z)   6ド・モルガンの法則
15  (8)      ∃y(鼻ya&長y)→~∀z(~鼻za→~長z)   7含意の定義
  9 (9)      ∃y(鼻ya&長y)                 A
159 (ア)                 ~∀z(~鼻za→~長z)   89MPP
159 (イ)                 ∃z~(~鼻za→~長z)   ア量化子の関係
   ウ(ウ)                   ~(~鼻ca→~長c)   A
   ウ(エ)                  ~(~~鼻ca∨~長c)   ウ含意の定義
   ウ(オ)                    ~(鼻ca∨~長c)   エDN
   ウ(カ)                    ~鼻ca&~~長c    オ、ド・モルガンの法則
   ウ(キ)                     ~鼻ca& 長c    カDN
   ウ(ク)                  ∃z(~鼻za& 長z)   キEI
159 (ケ)                  ∃z(~鼻za& 長z)   イウクEE
15  (コ)       ∃y(鼻ya&長y)→∃z(~鼻za& 長z)   9ケCP
1   (サ)   ~象a→∃y(鼻ya&長y)→∃z(~鼻za& 長z)   5コCP
1   (シ)    象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)   3&E
1   (ス)    象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)&
          ~象a→∃y(鼻ya&長y)→∃z(~鼻za& 長z)   サシ&I
1   (セ) ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)&
          ~象x→∃y(鼻yx&長y)→∃z(~鼻zx& 長z)}   スUI
(ⅱ)
1   (1) ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)&
          ~象x→∃y(鼻yx&長y)→∃z(~鼻zx& 長z)}  A
1   (2)    象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)&
          ~象a→∃y(鼻ya&長y)→∃z(~鼻za& 長z)   1UE
1   (3)   ~象a→∃y(鼻ya&長y)→∃z(~鼻za& 長z)   2&E
 4  (4)   ~象a                           A
14  (5)       ∃y(鼻ya&長y)→∃z(~鼻za& 長z)   34MPP
  6 (6)       ∃y(鼻ya&長y)                A
146 (7)                  ∃z(~鼻za& 長z)   56MPP
   8(8)                    (~鼻ca& 長c)   A
   8(9)                  ~~(~鼻ca& 長c)   8DN
   8(ア)                  ~(~~鼻ca∨~長c)   9、ド・モルガンの法則
   8(イ)                   ~(~鼻ca→~長c)   ア含意の定義
   8(ウ)                 ∃z~(~鼻za→~長z)   イEI
146 (エ)                 ∃z~(~鼻ca→~長z)   78ウEE
146 (カ)                 ~∀x(~鼻ca→~長z)   エ量化子の関係
14  (キ)      ∃y(鼻ya&長y)→~∀x(~鼻ca→~長z)   6カCP
14  (ク)     ~∃y(鼻ya&長y)∨~∀x(~鼻ca→~長z)   キ含意の定義
14  (ケ)    ~[∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)]   ク、ド・モルガンの法則
1   (コ)~象a→~[∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)]   4ケCP
1   (サ)   象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)    2&E
1   (シ)   象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長a)&
       ~象a→~[∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)]   コサ&I
1   (ス)∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)&
         ~象x→~[∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)]}シUI
1   (セ)∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}   ス1Df.⇔
従って、
(08)により、
(09)
① ∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}⇔
② ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)&~象x→∃y(鼻yx&長y)→∃z(~鼻zx&長z)}
に於いて、
①=② である。
従って、
(09)により、
(10)
① すべてのxについて、xが象であるならば、そのときに限って、あるyはxの鼻であって長く、すべてのzについて、zがxの鼻でないならば、zは長くない。
② すべてのxについて、xが象であるならば、あるyはxの鼻であって長く、すべてのzについて、zがxの鼻でないならば、zは長くなく、すべてのxについて、xが象でないならば、あるyがxの鼻であって、長いのであれば、あるzは、xの鼻ではないが、zは長い。
に於いて、
①=② である。
然るに、
(11)
① すべてのxについて、xが象であるならば、そのときに限って、あるyはxの鼻であって長く、すべてのzについて、zがxの鼻でないならば、zは長くない。
といふことは、
① 象だけ、鼻だけ長い。
といふ、ことである。
然るに、
(12)
② すべてのxについて、xが象でないならば、あるyがxの鼻であって、長いのであれば、あるzは、xの鼻ではないが、zは長い。
といふことは、
② 象以外の動物で、その動物の鼻が長いのであれば、その動物の鼻以外の部分も長い
といふ、ことである。
然るに、
(13)
② 象以外の動物で、その動物の鼻が長いのであれば、その動物の鼻以外の部分も長い
といふことは、
② 象以外の動物で、だけ長い動物はゐない
といふ、ことである。
然るに、
(14)
② 象以外の動物で、鼻だけ長い動物はゐない
といふことは、
② 象だけ、鼻だけが長い。
といふ、ことである。
従って、
(09)~(14)により、
(15)
① ∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}⇔
② ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)&~象x→∃y(鼻yx&長y)→∃z(~鼻zx&長z)}
は、2つとも
① 象だけ、鼻だけ長い。
② 象だけ、鼻だけ長い。
といふ、「意味」である。
然るに、
(16)
① あなた以外は好きではない
といふのであれば、
① あなた好きです。
と言ふのであって、
① あなたは好きです。
① あなたも好きです。
とは、言はない
然るに、
(17)
① あなた以外は好きではない
といふことは、
① あなただけ好きです。
といふ「意味」である。
従って、
(16)(17)により、
(18)
① あなた好きです。
と言へば、それだけで、
① あなた好きです=あなただけ好きです。
といふ、「意味」になる。
従って、
(15)~(18)により、
(19)
① 象長い=象だけ、鼻だけ長い。
② 象長い=象以外は、鼻以外は長くない
である。
然るに、
(20)
① 象長い。
とは異なり、
③ 象は鼻長い。
の場合は、
③「象」だけを念頭に置いてゐる。
従って、
(20)により、
(21)
③ 象は鼻長い。⇔
③ ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}⇔
③ すべてのxについて、xが象であるならば、あるyはxの鼻であって長く、すべてのzについて、zがxの鼻でないならば、zは長くない。
である。
従って、
(09)(10)(21)により、
(22)
「番号」を、付け替へると、
① 象は鼻長い。⇔
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}⇔
① すべてのxについて、xが象であるならば、あるyはxの鼻であって長く、すべてのzについて、zがxの鼻でないならば、zは長くない。
であって、
② 象長い。⇔
② ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)&~象x→∃y(鼻yx&長y)→∃z(~鼻zx&長z)}⇔
② すべてのxについて、xが象であるならば、あるyはxの鼻であって長く、すべてのzについて、zがxの鼻でないならば、zは長くなく、すべてのxについて、xが象でないならば、あるyがxの鼻であって、長いのであれば、あるzは、xの鼻ではないが、zは長い。
である。
然るに、
(23)
括弧は、論理演算子のスコープ(scope)を明示する働きを持つ。スコープは、論理演算子の働きが及ぶ範囲のことをいう。
(産業図書、数理言語学辞典、2013年、四七頁:命題論理、今仁生美)
(24)
(ⅰ)論理式または命題関数において、量記号が現れる任意の箇所の作用範囲は、問題になっている変数が現れる少なくとも2つの箇所を含むであろう(その1つの箇所は量記号そのもののなかにある);
(ⅱ)論理式または命題関数において、量記号が現れる任意の箇所の作用範囲は、同じ変数を用いたいかなる他の量記号も含まないであろう。
(論理学初歩、E.J.レモン、竹尾 治一郎・浅野 楢英 訳、1973年、183頁)
従って、
(22)(23)(24)により、
(25)
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}
② ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)&~象x→∃y(鼻yx&長y)→∃z(~鼻zx&長z)}
に於いて、
① xの「スコープ(作用範囲)」と、
② xの「スコープ(作用範囲)」は、
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}
② ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)&~象x→∃y(鼻yx&長y)→∃z(~鼻zx&長z)}
といふ「論理式の、全体」である。
従って、
(25)により、
(26)
① 象は鼻長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
② 象長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)&~象x→∃y(鼻yx&長y)→∃z(~鼻zx&長z)}。
に於ける、
①「象」の「スコープ(作用範囲)」は、「長い」まであり、
②「象」の「スコープ(作用範囲)」も、「長い」まである。
然るに、
(27)
「象は」は、テーマを提示する主題であり、これから象についてのことを述べますよというメンタルスペースのセットアップであり、そのメンタルスペースのスコープを形成する働きをもつと主張する(この場合は「長い」までをスコープとする)。
(三上文法! : wrong, rogue and log)
従って、
(27)により、
(28)
(三上文法! : wrong, rogue and log)の記者さんによると、恰も、
①「象」の「スコープ(作用範囲)」は、「長い」まであるが、
②「象」の「スコープ(作用範囲)」は、「長い」まではない
といふ風に、述べてゐるやうに、聞こえる。
然るに、
(29)
② 象鼻が長い。
といふのであれば、
② 鼻長い。のは、「」である。
従って、
(26)(29)により、
(30)
①「象」の「スコープ(作用範囲)」は、「長い」まであるが、
②「象」の「スコープ(作用範囲)」も、「長い」まではない
といふことは、有り得ない
然るに、
(22)により、
(31)
① 象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}=「すべてのxについて、xが象であるならば、・・・・・・・。」
② 象が鼻が長い=∀x{象x⇔∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}=「すべてのxについて、xが象であるならば、・・・・・・・。」
従って、
(31)により、
(32)
① 象は=「すべてのxについて、xが象であるならば、」
② 象が=「すべてのxについて、xが象であるならば、」
然るに、
(33)
①「すべてのxについて、xが象であるならば、」=「これから象についてのことを述べますよ、」
②「すべてのxについて、xが象であるならば、」=「これから象についてのことを述べますよ、」
といふ風に、解することが出来る。
従って、
(27)(33)により、
(34)
① 象=「これから象についてのことを述べますよ、」
であるならば、
② 象=「これから象についてのことを述べますよ、」
であると、すべきである。