日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(205)少し意外な「~(P→~Q)」について。

2019-05-02 19:46:45 | 論理

(01)
1 (1)P→Q A
 2(2)P   A
12(3)  Q 12MPP
然るに、
(01)により、
(02)
1 (1)P→Q A
 2(2)P   A
12(3)  Q 12MPP
といふ「計算」は、
1 (1)P→Q A
 2(2)P   A
といふ「二つの仮定」がなければ、
12(3)  Q 12MPP
であるとは、言へない。
といふことを、「意味」してゐる。
従って、
(02)により、
(03)
「P→Q:PならばQである。」といふ、
「仮言命題」は、「Pであるとも、Qであるとも、言ってゐない」。
然るに、
(04)
(ⅰ)
1(1)~( P→~Q) A
1(2)~(~P∨~Q) 1含意の定義
1(3)~~P&~~Q  2ド・モルガンの法則
1(4)  P&  Q  3DN
(ⅱ)
1(1)~~(P& Q) A
1(2)~(~P∨~Q) 1ド・モルガンの法則
1(3)~( P→~Q) 2含意の定義
従って、
(04)により、
(05)
(ⅰ)~(P→~Q)
(ⅱ)  P& Q
に於いて、
(ⅰ)=(ⅱ) である。
従って、
(05)により、
(06)
「対偶・二重否定・交換法則」により、
(ⅰ)~(P→~Q)
(ⅱ)  P& Q
(ⅲ)~(Q→~P)
(ⅳ)  Q& P
に於いて、
(ⅰ)=(ⅱ)=(ⅲ)=(ⅳ) である。
従って、
(06)により、
(07)
「PならばQでない。といふのはウソである。:~(P→~Q)」といふ、「仮言命題の否定」は、
「Pであるし、Qであると、言ってゐる」し、
「QならばPでない。といふのはウソである。:~(Q→~P)」といふ、「仮言命題の否定」も、
「Qであるし、Pであると、言ってゐる」。
従って、
(03)(07)により、
(08)
  「P→ Q」 は、「Pであるとも、Qであるとも、言ってゐない」が、
「~(P→~Q)」は、「Pであって、 Qであると、 言ってゐる」し、
「~(Q→~P)」は、「Qであって、 Pであると、 言ってゐる」。