日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(240)「二項述語における量記号の交換の規則」の説明。

2019-05-28 18:56:48 | 論理

(01)
① ∀y∀x(Fxy)=(Faa&Fba&Fca)&(Fbb&Fab&Fcb)&(Fcc&Fac&Fbc)
② ∃y∀x(Fxy)=(Faa&Fba&Fca)∨(Fbb&Fab&Fcb)∨(Fcc&Fac&Fbc)
③ ∀x∃y(Fxy)=(Faa∨Fab∨Fac)&(Fbb∨Fba∨Fbc)&(Fcc∨Fca∨Fcb)
④ ∃x∃y(Fxy)=(Faa∨Fab∨Fac)∨(Fbb∨Fba∨Fbc)∨(Fcc∨Fca∨Fcb)
に於いて、何故
① は、② を「含意」し、
② は、③ を「含意」し、
③ は、④ を「含意」する。
のか、その「理由」を説明します。
(02)
1(01)(Faa&Fba&Fca)&(Fbb&Fab&Fcb)&(Fcc&Fac&Fbc) A
1(02)(Faa&Fba&Fca)                             1&E
1(03)(Faa&Fba&Fca)∨(Fbb&Fab&Fcb)               2∨I
1(04)(Faa&Fba&Fca)∨(Fbb&Fab&Fcb)∨(Fcc&Fac&Fbc) 3∨I
従って、
(01)(02)により。
(03)
① ∀y∀x(Fxy)
② ∃y∀x(Fxy)
に於いて、
① ならば、② である。
然るに、
(04)
① P&Q&R=PでQでRである。
であれば、
② P∨Q∨R=PかQかRである。
であるが、
② P∨Q∨R=PかQかRである。
であるとしても、
① P&Q&R=PでQでRである。
ではない
従って、
(03)(04)により、
(05)
① ∀y∀x(Fxy)
② ∃y∀x(Fxy)
に於いて、
① ならば、② であるが、
② ならば、① ではない。
(06)
1   (1)(Faa&Fba&Fca)∨(Fbb&Fab&Fcb)∨(Fcc&Fac&Fbc) A
 2  (2)(Faa&Fba&Fca)                             A
 2  (3) Faa                                      2&E
 2  (4) Faa∨Fab                                  3∨I
 2  (5)(Faa∨Fab∨Fac)                             4∨I
 2  (6)     Fba                                  2&E
 2  (7) Fbb∨Fba                                  6∨I
 2  (8)(Fbb∨Fba∨Fbc)                             7∨I
 2  (9)         Fca                              2&E
 2  (ア)     Fcc∨Fca                              9∨I
 2  (イ)(Fcc∨Fca∨Fcb)                             ア∨I
 2  (ウ)(Faa∨Fab∨Fac)&(Fbb∨Fba∨Fbc)               58&I
 2  (エ)(Faa∨Fab∨Fac)&(Fbb∨Fba∨Fbc)&(Fcc∨Fca∨Fcb) イウ&I
  オ (オ)(Fbb&Fab&Fcb)を「仮定(A)しても、「同様のやり方」で、
  オ (カ)(Faa∨Fba∨Fca)&(Fbb∨Fba∨Fbc)&(Fcc∨Fca∨Fcb) ##&I 
   キ(キ)(Fcc&Fac&Fbc)を「仮定(A)しても、「同様のやり方」で、               
   キ(ク)(Faa∨Fba∨Fca)&(Fbb∨Fba∨Fbc)&(Fcc∨Fca∨Fcb) ##&I 
 ― 従って、「同じこと」なので、途中を省略すると、―
1      (ケ)(Faa∨Fba∨Fca)&(Fbb∨Fba∨Fbc)&(Fcc∨Fca∨Fcb) 12エオカキクEE
従って、
(01)(06)により、
(07)
② ∃y∀x(Fxy)
③ ∀x∃y(Fxy)
に於いて、
② ならば、③ である。
従って、
(04)(07)により、
(08)
② ∃y∀x(Fxy)
③ ∀x∃y(Fxy)
に於いて、
② ならば、③ であるが、
③ ならば、② ではない。
(09)
1(1)(Faa∨Fab∨Fac)&(Fbb∨Fba∨Fbc)&(Fcc∨Fca∨Fcb) A
1(2)(Faa∨Fab∨Fac)                             1&E
1(3)(Faa∨Fab∨Fac)∨(Fbb∨Fba∨Fbc)               2∨I
1(4)(Faa∨Fab∨Fac)∨(Fbb∨Fba∨Fbc)∨(Fcc∨Fca∨Fcb) 3∨I  
従って、
(01)(09)により、
(10)                      
③ ∀x∃y(Fxy)
④ ∃x∃y(Fxy)
に於いて、
③ ならば、④ である。
従って、
(04)(10)により、
(11)
③ ∀x∃y(Fxy)
④ ∃x∃y(Fxy)
に於いて、
③ ならば、④ であるが、
④ ならば、③ ではない。
従って、
(01)~(11)により、
(12)
① P&Q&R=PでQでRである。
であれば、
② P∨Q∨R=PかQかRである。
であるが、
② P∨Q∨R=PかQかRである。
であるとしても、
① P&Q&R=PでQでRである。
ではない
といふことが、あるからこそ、
① ∀y∀x(Fxy)=(Faa&Fba&Fca)&(Fbb&Fab&Fcb)&(Fcc&Fac&Fbc)
② ∃y∀x(Fxy)=(Faa&Fba&Fca)∨(Fbb&Fab&Fcb)∨(Fcc&Fac&Fbc)
③ ∀x∃y(Fxy)=(Faa∨Fab∨Fac)&(Fbb∨Fba∨Fbc)&(Fcc∨Fca∨Fcb)
④ ∃x∃y(Fxy)=(Faa∨Fab∨Fac)∨(Fbb∨Fba∨Fbc)∨(Fcc∨Fca∨Fcb)
に於いて、
(Ⅰ)① ならば、② であるが、② ならば、① ではない
(Ⅱ)② ならば、③ であるが、③ ならば、② ではない
(Ⅲ)③ ならば、④ であるが、④ ならば、③ ではない
といふ、ことになる。
かくして、
(01)~(12)により、
(13)
① ∀y∀x(Fxy)=(Faa&Fba&Fca)&(Fbb&Fab&Fcb)&(Fcc&Fac&Fbc)

② ∃y∀x(Fxy)=(Faa&Fba&Fca)∨(Fbb&Fab&Fcb)∨(Fcc&Fac&Fbc)

③ ∀x∃y(Fxy)=(Faa∨Fab∨Fac)&(Fbb∨Fba∨Fbc)&(Fcc∨Fca∨Fcb)

④ ∃x∃y(Fxy)=(Faa∨Fab∨Fac)∨(Fbb∨Fba∨Fbc)∨(Fcc∨Fca∨Fcb)
といふ風に、自分で、書いてみて、初めて、『第11図、二項述語における量記号の交換の規則(沢田允茂、現代論理学入門、1962年、146頁)』が「正しい」といふことを、「文字通り、完全に、理解出来ました」。
といふ、ことになる。
従って、
(14)
① ∀y∀x(Fxy)=(Faa&Fba&Fca)&(Fbb&Fab&Fcb)&(Fcc&Fac&Fbc)
② ∃y∀x(Fxy)=(Faa&Fba&Fca)∨(Fbb&Fab&Fcb)∨(Fcc&Fac&Fbc)
③ ∀x∃y(Fxy)=(Faa∨Fab∨Fac)&(Fbb∨Fba∨Fbc)&(Fcc∨Fca∨Fcb)
④ ∃x∃y(Fxy)=(Faa∨Fab∨Fac)∨(Fbb∨Fba∨Fbc)∨(Fcc∨Fca∨Fcb)
といふ風に、自分で、書いてみるまでは、
『第11図、二項述語における量記号の交換の規則(沢田允茂、現代論理学入門、1962年、146頁)』を、
完全には、理解してゐなかった。」といふ、ことになる。


(239)「二項述語における量記号の変換の規則(Ⅲ)」

2019-05-28 09:46:55 | 論理

(01)
「二項述語における量記号の変換の規則」により、
① ∀y∀x(Fxy)=(Faa&Fba&Fca)&(Fbb&Fab&Fcb)&(Fcc&Fac&Fbc)
② ∃y∀x(Fxy)=(Faa&Fba&Fca)∨(Fbb&Fab&Fcb)∨(Fcc&Fac&Fbc)
③ ∀x∃y(Fxy)=(Faa∨Fab∨Fac)&(Fbb∨Fba∨Fbc)&(Fcc∨Fca∨Fcb)
④ ∃x∃y(Fxy)=(Faa∨Fab∨Fac)∨(Fbb∨Fba∨Fbc)∨(Fcc∨Fca∨Fcb)
に於いて、
① は、② を「含意」し、
② は、③ を「含意」し、
③ は、④ を「含意」する。
従って、
(01)により、
(02)
少なくとも、
(Ⅰ)① ならば、② であるが、② ならば、① ではない。
(Ⅱ)② ならば、③ であるが、③ ならば、② ではない。
(Ⅲ)③ ならば、④ であるが、④ ならば、③ ではない。
然るに、
(03)
分かる人には、分かる通り、
① (Faa&Fba&Fca)&(Fbb&Fab&Fcb)&(Fcc&Fac&Fbc)
② (Faa&Fba&Fca)∨(Fbb&Fab&Fcb)∨(Fcc&Fac&Fbc)
③ (Faa∨Fab∨Fac)&(Fbb∨Fba∨Fbc)&(Fcc∨Fca∨Fcb)
④ (Faa∨Fab∨Fac)∨(Fbb∨Fba∨Fbc)∨(Fcc∨Fca∨Fcb)
であるならば、たしかに、
(Ⅰ)① ならば、② であるが、② ならば、① ではない。
(Ⅱ)② ならば、③ であるが、③ ならば、② ではない。
(Ⅲ)③ ならば、④ であるが、④ ならば、③ ではない。
等が、「正しい」といふことは、「明々白々」である。
然るに、
(04)
① ∀y∀x(Fxy)
② ∃y∀x(Fxy)
③ ∀x∃y(Fxy)
④ ∃x∃y(Fxy)
に於いて、
(Ⅰ)① ならば、② であるが、② ならば、① ではない。
(Ⅱ)② ならば、③ であるが、③ ならば、② ではない。
(Ⅲ)③ ならば、④ であるが、④ ならば、③ ではない。
であることを、敢へて「計算」で示すと、次のやうになる。
(05)
(Ⅰ)
1(1)∀y∀x(Fxy) A
1(2)  ∀x(Fxb) 1UE
1(3)∃y∀x(Fxy) 2EI
(Ⅱ)
1 (1)∃y∀x(Fxy) A
 2(2)  ∀x(Fxb) A
 2(3)∀y∀x(Fxy) 2UI
1 (4)∀y∀x(Fxy) 123EE
然るに、
(06)
(Ⅱ)
 )  ∀x(Fx) A
 2(3)∀y∀x(Fx) UI
は、「UI(普遍量記号導入の規則)」に対する「違反」であるため、「マチガイ」ある。
cf.
「すべてのxがFならば、あるxはFである。」が、
「あるxがFならば、すべてのxはFである。」といふことには、ならない。
従って、
(04)(05)(06)により、
(07)
① ∀y∀x(Fxy)
② ∃y∀x(Fxy)
に於いて、
(Ⅰ)① ならば、② であるが、② ならば、① ではない
(08)
(Ⅱ)
1 (1)∃y∀x(Fxy) A
 2(2)  ∀x(Fxb) A
 2(3)     Fab  2UE
 2(4)  ∃y(Fay) 2EI
 2(5)∀x∃y(Fxy) 4UI
1 (6)∀x∃y(Fxy) 125EE
(Ⅲ)
1 (1)∀x∃y(Fxy) A
1 (2)  ∃y(Fay) 1UE
 3(3)     Fab  2
 3(4)  ∀x(Fxb) 3UI
 3(5)∃y∀x(Fxb) 4EI
1 (6)∃y∀x(Fxb) 235EE
然るに、
(09)
(Ⅲ)
 3()     Fb  2
 3()  ∀x(Fb) UI
は、「UI(普遍量記号導入の規則)」に対する「違反」であるため、「マチガイ」ある。
cf.
ただひとつの誤った段階は()のそれである。―()は「」を含み、その結果、UI制限が破られる点に誤りがある。この「ニア・ミス」は、制限順守の実行を大切と考えるべきこをよく教えてくれるものでなければならない(E.J.レモン 著、竹尾治一郎・浅野楢英 訳、論理学初歩、1973年、166頁)。
従って、
(04)(08)(09)により、
(10)
② ∃y∀x(Fxy)
③ ∀x∃y(Fxy)
に於いて、
(Ⅱ)② ならば、③ であるが、③ ならば、② ではない
(11)
(Ⅲ)
1(1)∀x∃y(Fxy) A
1(2)  ∃y(Fay) 1UE
1(3)∃x∃y(Fxy) 2EI
(Ⅳ)
1 (1)∃x∃y(Fxy) A
 2(2)  ∃y(Fay) A
 2(3)∀x∃y(Fxy) 2UI
1 (4)∀x∃y(Fxy) 123EE
然るに、
(12)
(Ⅳ)
 )  ∃y(Fy) A
 2(3)∀x∃y(Fy) UI
は、「UI(普遍量記号導入の規則)」に対する「違反」であるため、「マチガイ」ある。
従って、
(04)(11)(12)により、
(13)
③ ∀x∃y(Fxy)
④ ∃x∃y(Fxy)
に於いて、
(Ⅲ)③ ならば、④ であるが、④ ならば、③ ではない
従って、
(07)(10)(13)により、
(14)
「計算の結果」としても、
① ∀y∀x(Fxy)
② ∃y∀x(Fxy)
③ ∀x∃y(Fxy)
④ ∃x∃y(Fxy)
に於いて、
(Ⅰ)① ならば、② であるが、② ならば、① ではない
(Ⅱ)② ならば、③ であるが、③ ならば、② ではない
(Ⅲ)③ ならば、④ であるが、④ ならば、③ ではない
従って、
(01)(03)(14)により、
(15)
① ∀y∀x(Fxy)=(Faa&Fba&Fca)&(Fbb&Fab&Fcb)&(Fcc&Fac&Fbc)
② ∃y∀x(Fxy)=(Faa&Fba&Fca)∨(Fbb&Fab&Fcb)∨(Fcc&Fac&Fbc)
③ ∀x∃y(Fxy)=(Faa∨Fab∨Fac)&(Fbb∨Fba∨Fbc)&(Fcc∨Fca∨Fcb)
④ ∃x∃y(Fxy)=(Faa∨Fab∨Fac)∨(Fbb∨Fba∨Fbc)∨(Fcc∨Fca∨Fcb)
に於いて、
(Ⅰ)① ならば、② であるが、② ならば、① ではない
(Ⅱ)② ならば、③ であるが、③ ならば、② ではない
(Ⅲ)③ ならば、④ であるが、④ ならば、③ ではない
従って、
(16)
{xの変域が、三人の人}={a、b、c}
であるとして、
① ∀y∀x(愛xy)=すべての人は、すべての人を愛してゐる。
② ∃y∀x(愛xy)=ある人は、すべての人に愛されてゐる。
③ ∀x∃y(愛xy)=すべての人はある人を愛してゐる。
④ ∃x∃y(愛xy)=ある人はある人を愛してゐる。
に於いて、
(Ⅰ)① ならば、② であるが、② ならば、① ではない
(Ⅱ)② ならば、③ であるが、③ ならば、② ではない
(Ⅲ)③ ならば、④ であるが、④ ならば、③ ではない
従って、
(16)により、
(17)
{xの変域}={世界中のすべての人}
であったとしても、
① ∀y∀x(愛xy)=すべての人は、すべての人を愛してゐる。
② ∃y∀x(愛xy)=ある人は、すべての人に愛されてゐる。
③ ∀x∃y(愛xy)=すべての人はある人を愛してゐる。
④ ∃x∃y(愛xy)=ある人はある人を愛してゐる。
に於いて、
(Ⅰ)① ならば、② であるが、② ならば、① ではない
(Ⅱ)② ならば、③ であるが、③ ならば、② ではない
(Ⅲ)③ ならば、④ であるが、④ ならば、③ ではない
然るに、
(18)
① すべての人が、すべての人を愛してゐる。とすると、
② 任意の人は、すべての人に愛されてゐる。
然るに、
(19)
② 任意の人が、すべての人に愛されてゐる。とすると、
② ある人は、すべての人に愛されてゐる。
然るに、
(20)
② ある人が、すべての人に愛されてゐる。としても、
① すべての人が、すべての人を愛してゐる。といふことには、ならない。
然るに、
(21)
② ある人bが、すべての人に愛されてゐる。とすると、
③ すべての人は、その、ある人bを愛してゐる。
然るに、
(22)
③ すべての人はある人を愛してゐる。としても、
②     すべての人の半分は、ある人bだけを愛し、
② すべての人の、残りの半分は、ある人cだけを愛してゐる。
のかも知れない。
従って、
(21)(22)により、
(23)
③ すべての人がある人を愛してゐる。としても、
② ある人bが、すべての人に愛されてゐる。とは、限らない。
(24)
③ すべての人はある人を愛してゐる。とすると、
④ 任意の人は、ある人を愛してゐる。
然るに、
(25)
④ 任意の人が、ある人を愛してゐる。とすると、
④  ある人は、ある人を愛してゐる。
然るに、
(26)
④ ある人が、ある人を愛してゐる。としても、
③ すべての人がある人を愛してゐる。といふことには、ならない。
従って、
(17)~(26)により、
(27)
{xの変域}={世界中のすべての人}
であったとしても、
① ∀y∀x(愛xy)=すべての人は、すべての人を愛してゐる。
② ∃y∀x(愛xy)=ある人は、すべての人に愛されてゐる。
③ ∀x∃y(愛xy)=すべての人はある人を愛してゐる。
④ ∃x∃y(愛xy)=ある人はある人を愛してゐる。
に於いて、
(Ⅰ)① ならば、② であるが、② ならば、① ではない
(Ⅱ)② ならば、③ であるが、③ ならば、② ではない
(Ⅲ)③ ならば、④ であるが、④ ならば、③ ではない
然るに、
(28)
{xの変域}={世界中のすべての人}
を「対象」として、
① ∀y∀x(Fxy)=(Faa&Fba&Fca)&(Fbb&Fab&Fcb)&(Fcc&Fac&Fbc)
② ∃y∀x(Fxy)=(Faa&Fba&Fca)∨(Fbb&Fab&Fcb)∨(Fcc&Fac&Fbc)
③ ∀x∃y(Fxy)=(Faa∨Fab∨Fac)&(Fbb∨Fba∨Fbc)&(Fcc∨Fca∨Fcb)
④ ∃x∃y(Fxy)=(Faa∨Fab∨Fac)∨(Fbb∨Fba∨Fbc)∨(Fcc∨Fca∨Fcb)
といふやうな「式」を、書くことは出来ない。
然るに、
(29)
「結合法則・交換法則」により、
① ∀y∀x(Fxy)=(Faa&Fba&Fca)&(Fbb&Fab&Fcb)&(Fcc&Fac&Fbc)
であれば、
① ∀y∀x(Fxy)=(Faa&Fab&Fac)&(Fbb&Fba&Fbc)&(Fcc&Fca&Fcb)
に「等しい」。
然るに、
(30)
① (Faa&Fab&Fac)&(Fbb&Fba&Fbc)&(Fcc&Fca&Fcb)=∀y∀x(Fxy)
であるならば、
① (aは、aとbとcを愛す)&(bは、bとaとcを愛す)&(cは、cとaとbを愛す)=∀y∀x(Fxy)
といふことに、他ならない。
然るに、
(31)
{xの変域が、三人の人}={a、b、c}
であるとして、
① (は、aとbとcを愛す)&(は、bとaとcを愛す)&(は、cとaとbを愛す)=∀y∀x(Fxy)
といふことは、
すべての人は、自分自身を含めて、すべての人を愛す=∀y∀x(Fxy)。
といふことに、他ならなない。
(32)
② ある人は、すべての人に愛されてゐる=∃y∀x(愛xy)。
③ すべての人はある人を愛してゐる  =∀x∃y(愛xy)。
に関しては、「昨日の記事(238)」で説明した通りである。
(32)
④ ∃x∃y(Fxy)=(Faa∨Fab∨Fac)∨(Fbb∨Fba∨Fbc)∨(Fcc∨Fca∨Fcb)
の場合は、例へば、
④ Fab=aはbを愛す。
が「真(本当)」であれば、それだけで、「真(本当)」である。
然るに、
(33)
④ Fab=aはbを愛す。
といふことは、{a、b、c}の中の、
ある人はある人を愛してゐる=∃x∃y(愛xy)。
といふことに、他ならなない。