日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(222)「人不知而不愠」の「述語論理」。

2019-05-15 15:25:16 | 漢文・述語論理

(01)
① 人不知而不愠不亦君子乎=
① 人不(知)而不(愠)不(亦君子)乎⇒
① 人(知)不而(愠)不(亦君子)不乎=
① 人(知ら)ずして(愠み)ず(亦君子なら)ずや。
に於いて、
① 不亦君子乎=亦君子ならざるや。
といふ「漢文訓読」は、「反語」である。
然るに、
(02)
反語
とは、表現されている内容と反対のことを意味する言い方で、多くは疑問形と同じ形であり、日本語でも、「そんなこと誰が知ろうか」と言う場合、「誰が知っているか」とたずねているのではなく、逆に「誰も知ってはいない」ということを言っているのである。けっきょく、肯定している場合は否定に、否定している場合は肯定の内容になる。
(旺文社、漢文の基礎、1973年、45頁)。
従って、
(01)(02)により、
(03)
① 不亦君子乎=亦君子ならざるや。
といふ「漢文訓読」は、「反語」であるため、「二重否定」による、「肯定」である。
従って、
(01)(03)により、
(04)
① 人不知而不愠不亦君子乎。
といふ「漢文」は、
① 人が自分の価値を認めてくれなくとも、気にかけないような人は、なんとりっぱな人ではないか(三省堂、明解古典学習シリーズ16、論語 孟子、1973年、2頁)。
といふ、「意味」になる。
然るに、
(05)
(α)
1    (1)∀x{人x→∃y[(私y&~知xy&~愠yx)→~~君子y]} A
1    (2)   人a→∃y[(私y&~知ay&~愠ya)→~~君子y]  1UE
 3   (3)   人a                           A
13   (4)      ∃y[(私y&~知ay&~愠ya)→~~君子y]  23MPP
  5  (5)         (私b&~知ab&~愠ba)→~~君子b   A
  5  (6)         (私b&~知ab&~愠ba)→  君子b   5DN
    7(7)   私b&~君子b                      A
    7(8)   私b                           7&E
    7(9)      ~君子b                      7&E
  5 7(ア)        ~(私b&~知ab&~愠ba)         69MTT
  5 7(イ)       ~私b∨~~知ab∨~~愠ba          ア、ド・モルガンの法則
  5 7(ウ)       ~私b∨  知ab∨  愠ba          イDN
  5 7(エ)       ~私b∨ (  知ab∨愠ba)         ウ結合法則
  5 7(オ)        私b→ (  知ab∨愠ba)         エ含意の定義
  5 7(カ)        私b→ (~~知ab∨愠ba)         オDN
  5 7(キ)        私b→ ( ~知ab→愠ba)         カ含意の定義
  5 7(ク)            ( ~知ab→愠ba)         8キMPP
  5  (ケ)   (私b&~君子b)→(~知ab→愠ba)         7クCP
  5  (コ)∃y[(私y&~君子y)→(~知ay→愠ya)]        ケEI
13   (サ)∃y[(私y&~君子y)→(~知ay→愠ya)]        45コEE
1    (シ)   人a→∃y[(私y&~君子y)→(~知ay→愠ya)]  3サCP
1    (ス)∀x{人x→∃y[(私y&~君子y)→(~知xy→愠yx)]} シUI
(β)
1     (1)∀x{人x→∃y[(私y&~君子y)→(~知xy→愠yx)]} A
1     (2)   人a→∃y[(私y&~君子y)→(~知ay→愠ya)]  1UE
 3    (3)   人a                           A
13    (4)      ∃y[(私y&~君子y)→(~知ay→愠ya)]  23MPP
  5   (5)         (私b&~君子b)→(~知ab→愠ba)   A
   6  (6)          私b                    A
    7 (7)             ~君子b               A
   67 (8)          私b&~君子b               67&I
  567 (9)                   (~知ab→愠ba)   58MPP
  5 7 (ア)          私b→(~知ab→愠ba)         69CP
  5 7 (イ)         私b→(~~知ab∨愠ba)         ア含意の定義
  5 7 (ウ)           私b→(知ab∨愠ba)         イDN
  5 7 (エ)          ~私b∨(知ab∨愠ba)         ウ含意の定義
  5 7 (オ)         (~私b∨ 知ab∨愠ba)         エ結合法則
  5   (カ)    ~君子b→(~私b∨ 知ab∨愠ba)         7オCP
     キ(キ)        ~(~私b∨ 知ab∨愠ba)         A
  5  キ(ク)   ~~君子b                        カキMTT
  5   (ケ)        ~(~私b∨ 知ab∨愠ba)→~~君子b   キクCP
  5   (コ)       (~~私b&~知ab&~愠ba)→~~君子b   ケ、ド・モルガンの法則
  5   (サ)         (私b&~知ab&~愠ba)→~~君子b   コDN
  5   (シ)      ∃y[(私y&~知ay&~愠ya)→~~君子y]  サEI
13    (ス)      ∃y[(私y&~知ay&~愠ya)→~~君子y]  45シEE
1     (セ)   人a→∃y[(私y&~知ay&~愠ya)→~~君子y]  3スCP
1     (ソ)∀x{人x→∃y[(私y&~知xy&~愠yx)→~~君子y]} セUI
従って、
(05)により、
(06)
(α)∀x{人x→∃y[(私y&~知xy&~愠yx)→~~君子y]}
(β)∀x{人x→∃y[(私y&~君子y)→(~知xy→愠yx)]}
に於いて、すなはち、
(α)すべてのxについて、xが人であるならば、あるyは私であって、xはyを知らず、yはxを恨まないならば、yは君子ではない、ではない。
(β)すべてのxについて、xが人であるならば、あるyが私であって、yが君子でないならば、xがyを知らなければ、yはxを恨む。
に於いて、
(α)=(β)である。
従って、
(06)により、
(07)
(α)∀x{人x→∃y[(私y&~知xy&~愠yx)→~~君子y]}
(β)∀x{人x→∃y[(私y&~君子y)→(~知xy→愠yx)]}
といふ「述語論理」は、
(α)人(他者)が、私(自分)を知らなくとも(正当に評価しくとも)、人(他者)を恨まないのであれば、自分(私)は、「君子」である。
(β)人(他者)が、私(自分)を知らない(正当に評価しない)場合に、私(自分)が「君子」でないならば、自分(私)は、人(他者)を恨む。
といふ「意味」を、表すことが、出来る。
従って、
(03)(07)により、
(08)
① 人不知而不愠不亦君子乎=
① 人不(知)而不(愠)不(亦君子)乎⇒
① 人(知)不而(愠)不(亦君子)不乎=
① 人(知ら)ずして(愠み)ず(亦君子なら)ざるや=
① 自分を正当評価しない人に対しても、不満に思はない人は、何と、立派な人ではないか。
といふ「漢文・訓読」は、
② ∀x{人x→∃y[(私y&~知xy&~愠yx)→~~君子y]}
③ ∀x{人x→∃y[(私y&~君子y)→(~知xy→愠yx)]}
といふ「述語論理」に、相当する。

(220)「漢文」⇒「述語論理」。

2019-05-15 11:16:23 | 漢文・述語論理

― 平成31年03月29日以降の、「漢文⇒述語論理」を、「解説」をせずに、まとめて示します。―

(01)韓愈・師説(H31.3.29)
(ⅰ)
弟子不必不如師=
弟子不[必不〔如(師)〕]⇒
弟子[必〔(師)如〕不]不=
弟子は[必ずしも〔(師に)如か〕ずんば]あらず=
弟子は、必ずしも、師匠に及ばない。といふわけではない。
(ⅱ)
(α)
1  (1)~∀x{弟子x→ ∃y(師yx&~如xy)} A
1  (2)∃x~{弟子x→ ∃y(師yx&~如xy)} 1量化子の関係
1  (3)∃x~{~弟子x∨∃y(師yx&~如xy)} 2含意の定義
 4 (4)  ~{~弟子a∨∃y(師ya&~如ay)} A
  5(5)  ~{~弟子a∨  (師ba&~如ab)} A
  5(6)   ~~弟子a& ~(師ba&~如ab)  5ド・モルガンの法則
  5(7)   ~~弟子a               6&E
  5(8)     弟子a               7DN
  5(9)          ~(師ba&~如ab)  6&E
  5(ア)          ~師ba∨~~如ab   9ド・モルガンの法則
  5(イ)           ~師ba∨ 如ab   アDN
  5(ウ)            師ba→ 如ab   イ含意の定義
  5(エ)         ∃y(師ya→ 如ay)  ウEI
 4 (オ)         ∃y(師ya→ 如ay)  45エEE
 4 (カ)     弟子a&∃y(師ya→ 如ay)  8オ&I
 4 (キ)  ∃x{弟子a&∃y(師ya→ 如ay)} カEI
1  (ク)  ∃x{弟子x&∃y(師yx→ 如xy)} 34EE
1  (〃)あるxは弟子であり、あるyがxの師であるならば、xはyに及んでゐる。
1  (〃)師に劣らない弟子が存在する。
(β)
1  (1)  ∃x{弟子x&∃y(師yx→  如xy)} A
 2 (2)     弟子a&∃y(師ya→  如ay)} A
 2 (3)     弟子a                2&E
 2 (4)         ∃y(師ya→  如ay)  2&E
  5(5)            師ba→  如ab   A
  5(6)           ~師ba∨  如ab   5含意の定義
 25(7)     弟子a& (~師ba∨  如ab)  36&I
 25(8)  ~~{弟子a& (~師ba∨  如ab)} 7DN
 25(9)  ~{~弟子a∨~(~師ba∨  如ab)} 8ド・モルガンの法則
 25(ア)   ~{~弟子a∨(~~師ba&~如ab)} 9ド・モルガンの法則
 25(イ)   ~{~弟子a∨(  師ba&~如ab)} アDN
 25(ウ)   ~{弟子a→(  師ba&~如ab)}  イ含意の定義
 25(エ)   ~{弟子a→(∃y師ya&~如ay)}  ウEI
 2 (オ)   ~{弟子a→(∃y師ya&~如ay)}  45エEE
 2 (カ) ∃x~{弟子x→(∃y師yx&~如xy)}  オEI
1  (キ) ∃x~{弟子x→(∃y師yx&~如xy)}  12カEE
1  (ク)~∀x{弟子x→ ∃y(師yx&~如xy)}  キ量化子の関係
1  (〃)すべてのxについて、xが弟子であるならば、あるyはxの師であって、xはyに及ばない。
1  (〃)弟子に及ばない師がゐる。

(ⅲ)
(α)~∀x{弟子x→∃y(師yx&~如xy)}
(β) ∃x{弟子x&∃y(師yx→ 如xy)}
に於いて、
(α)=(β) である。

(02)矛盾・韓非子(H31.4.10)
(ⅰ)
楚人有鬻盾与矛者。誉之曰、吾盾之堅、莫能陥也。又誉其矛曰、吾矛之利、於物無不陥也。或曰、以子之矛、陥子之盾、何如。其人弗能応也=
楚人有[鬻〔盾与(矛)〕者]。誉(之)曰、吾盾之堅、莫(能陥)也。又誉(其矛)曰、吾矛之利、於(物)無〔不(陥)〕也。或曰、以(子之矛)、陥(子之盾)、何如。其人弗〔能(応)〕也⇒
楚人に[〔盾と(矛)とを〕鬻く者]有り。(之を)誉めて曰く、吾が盾の堅きこと、(能く陥す)莫きなり。又た(其の矛を誉めて)曰く、吾矛の利なること、(物に)於いて〔(陥さ)不る〕無きなり。或ひと曰く、(子の矛を)以て、(子の盾を)陥さば、何如ん。其の人〔(応ふる)能は〕ざるなり=
楚の国の人で盾と矛とを売る者がゐた。自分の盾を誉めて言った。 私の盾を突き通すことができるものはない。 又其の矛を誉めて言った。 私の矛の鋭いことには、どんな物でも突き通すことができないものはない。或るひとが言った。 あなたの矛で、あなたの盾を突いたらどうなるのか。 其の(盾と矛を売る)人は、答へることが、出来なかった。
然るに、
(ⅱ)
1       (1)   ∃x(盾x)&∃y(矛y)       A
1       (2)   ∃x(盾x)              1&E
 3      (3)      盾a               A
1       (4)          ∃y(矛y)       1&E
  5     (5)             矛b        A
   6    (6)   ∀y{矛y→ ∃x(盾x&~陥yx)} A
   6    (7)      矛b→ ∃x(盾x&~陥bx)  6UE
  56    (8)          ∃x(盾x&~陥bx)  57MPP
    9   (9)             盾a&~陥ba   A
    9   (ア)                ~陥ba   9&E
     イ  (イ)   ∀x{盾x→ ∃y(矛y& 陥yx)} A
     イ  (ウ)      盾a→ ∃y(矛y& 陥ya)  イUE
 3   イ  (エ)          ∃y(矛y& 陥ya)  3ウMPP
      オ (オ)             矛b& 陥ba   A
      オ (カ)                 陥ba   オ&E
    9 オ (キ)            ~陥ba&陥ba   アカ&I
  56  オ (ク)            ~陥ba&陥ba   89キEE
 356 イ  (ケ)            ~陥ba&陥ba   エオクEE
1 56 イ  (コ)            ~陥ba&陥ba   23ケEE
1  6 イ  (サ)            ~陥ba&陥ba   45コEE
   6 イ  (シ)~{∃x(盾x)& ∃y(矛y)}      1サRAA
   6 イ  (ス) ~∃x(盾x)∨~∃y(矛y)       シ、ド・モルガンの法則
   6 イ  (セ)  ∃x(盾x)→~∃y(矛y)       ス含意の定義
      ソ (ソ) ~∃x(盾x)               A
      ソ (タ) ~∃y(矛y)∨~∃x(盾x)       ソ∨I
       チ(チ)         ~∃y(矛y)       A
       チ(ツ) ~∃y(矛y)∨~∃x(盾x)       チ∨I
   6 イ  (テ) ~∃y(矛y)∨~∃x(盾x)       スソタチツ∨E
   6 イ  (ト)  ∃y(矛y)→~∃x(盾x)       テ含意の定義
   6 イ  (ナ)  ∃x(盾x)→~∃y(矛y)&
             ∃y(矛y)→~∃x(盾x)       セト&I
(ⅲ)
(6)∀y{矛y→ ∃x(盾x&~陥yx)} といふことは、
(〃)いかなる矛であっても、突き通すことが出来ない「盾」が存在する。といふことであり、
(イ)∀x{盾x→ ∃y(矛y& 陥yx)} といふことは、
(〃)どのやうな盾であっても、突き通すことが出来る「矛」が存在する。といふことである。

(ⅳ)
(1)ある盾xが存在し、ある矛yが存在する。 と「仮定」して、
(6)すべてのyについて、yが矛ならば、あるxは盾であって、yはxを陥さない。と「仮定」して、
(イ)すべてのxについて、xが盾ならば、あるyは矛であって、yはxを陥す。  と「仮定」すると、
(ナ)ある盾xが存在するならば、ある矛yは存在せず、
   ある矛yが存在するならば、ある盾xは存在しない。

(03)借虎威1(H31.4.12・16)
(ⅰ)
虎求百獣而食之得狐=
虎求(百獣)而食(之)得(狐)=
虎(百獣)求而(之)食(狐)得=
虎(百獣を)求めて(之を)食ひ(狐を)得たり=
虎は、全ての獣を求めて、これを食べてゐたが、ある日、狐をつかまえた。
(ⅱ)
1  (1)∃y{虎y&∀x[獸x→求yx&食yx&∃z(狐z&獸z&得yz)]} A
 2 (2)   虎b&∀x[獸x→求bx&食bx&∃z(狐z&獸z&得bz)]  A
 2 (3)   虎b                               2&E
 2 (4)      ∀x[獸x→求bx&食bx&∃z(狐z&獸z&得bz)]  3UE
 2 (5)         獸a→求ba&食ba&∃z(狐z&獸z&得bz)   4UE
 2 (6)         獸a→求ba&食ba                 5&E
 2 (7)                    ∃z(狐z&獸z&得bz)   6&E
  8(8)                       狐a&獸a&得ba    A
  8(9)                       狐a           8&E    
  8(ア)                          獸a        8&E
 28(イ)            求ba&食ba                 6アMPP
 28(ウ)                食ba                 イ&E
 28(エ)     虎b&狐a                          39&I             
 28(オ)     虎b&狐a&食ba                      エオ&I
 28(カ)  ∃x(虎b&狐x&食bx)                     オEI
 2 (キ)  ∃x(虎b&狐x&食bx)                     78カEE
 2 (ク)∃y∃x(虎y&狐x&食yx)                     キEI
1  (ケ)∃y∃x(虎y&狐x&食yx)                     12クEE
1  (〃)あるyは虎であり、あるxは狐であり、yはxを食ふ。

(04)借虎威2(H31.4.17)
(ⅰ)
天帝使我長百獣=
天帝使〔我長(百獣)〕⇒
天帝〔我(百獣)長〕使=
天帝〔我をして(百獣に)長たら〕使む=
天帝 let me be tHe cHief of all tHe beasts.
(ⅱ)
1    (1)∃x∃y{天帝x&我y&∀z(獸z⇔長xyz)}  A
 2   (2)  ∃y{天帝a&我y&∀z(獸z⇔長ayz)}  A
  3  (3)     天帝a&我b&∀z(獸z⇔長abz)   A
  3  (4)            ∀z(獸z⇔長abz)   3&E
  3  (5)               獸c⇔長abc    4UE
  3  (6)    獸c→長abc&長abc→獸c       5Df.⇔
  3  (7)            長abc→獸c       6&E
   8 (8)                ~獸c       A
  38 (9)           ~長abc          78MTT
  3  (ア)   ~獸c→~長abc              39CP
   イ (イ)∃w(鳥w&~獸w)                A
    ウ(ウ)   鳥c&~獸c                 A
    ウ(エ)   鳥c                     ウ&E
    ウ(オ)      ~獸c                 ウ&E
  3 ウ(カ)       ~長abc              アオMPP
  3 ウ(キ)   鳥c&~長abc               エカ&I
  3 ウ(ク)∃w(鳥w&~長abw)              キEI
  3イ (ケ)∃w(鳥w&~長abw)              イウクEE
 2   (コ)     天帝a&我b               3&E
 23イ (サ)     天帝a&我b&∃w(鳥w&~長abw)  ケコ&I
 23イ (シ)  ∃y{天帝a&我y&∃w(鳥w&~長ayw)  サEI
 2 イ (ス)  ∃y{天帝a&我y&∃w(鳥w&~長ayw)  23シEE
 2 イ (セ)∃x∃y{天帝x&我y&∃w(鳥w&~長xyw)} スEI
1  イ (ソ)∃x∃y{天帝x&我y&∃w(鳥w&~長xyw)} 12セEE
1  イ (〃)あるxは天帝であり、あるyは私であり、あるwは鳥であり、xはyを鳥の長にはしない(∵ 天帝は、私を獸の長にしたのであって、鳥は、獸ではない)。

(05)借虎威3(H31.16)
(ⅰ)
百獸之見我而敢不走乎=
百獸之見(我)而敢不(走)乎⇒
百獸之(我)見而敢(走)不乎=
百獣の(我を)見て敢へて(走ら)ざらんや=
獣たちは、私(狐)を見ても、逃げないなでいあられるであらうか(否、そんなことは、決してない)
(ⅱ)
1    (1)  ∃x{我x&∀y(獸y→見yx& 走y)} A
 2   (2)∃x∃y(我x&狐y&獸y&見yx&~走y)  A
  3  (3)     我a&∀y(獸y→見ya& 走y)  1UE
  3  (4)     我a                 3&E
  3  (5)        ∀y(獸y→見ya& 走y)  3&E
  3  (6)           獸b→見ba& 走b   5UE
   7 (7)  ∃y(我a&狐y&獸y&見ya&~走y)  A
    8(8)     我a&狐b&獸b&見ba&~走b   A
    8(9)        狐b              8&E
    8(ア)           獸b           8&E
    8(イ)                  ~走b   8&E
  3 8(ウ)              見ba& 走b   6アMPP
  3 8(エ)              見ba       ウUE
  3 8(オ)                   走b   エUE
  3 8(カ)               ~走b&走b   イオ&I
    8(キ)          ~獸b           アカRAA
  3  (ク)       狐b&~獸b           9キ&I
  3 8(ケ)    ∃y(狐y&~獸y)          クEI
  37 (コ)    ∃y(狐y&~獸y)          78ケEE
 23  (サ)    ∃y(狐y&~獸y)          27コEE
12   (シ)    ∃y(狐y&~獸y)          13サEE
12   (〃)    ある狐は獸ではない。          13サEE
12   (〃)ある狐は単なる獸ではなく、百獸の長である。

(06)民無二王(H31.4.17)
(ⅰ)
天無二日、民無二王=
天無(二日)、民無(二王)⇒
天(二日)無、民(二王)無=
天に(二日)無く、民に(二王)無し=
天に二つの太陽は無く、民に二人の王はゐない。
(ⅱ)
1  (1)∃x王x&∀x∀y(王x&王y→x=y) A
1  (2)∃x王x                 1&E
 3 (3)  王a                 A
1  (4)     ∀x∀y(王x&王y→x=y) 1&E
1  (5)       ∀y(王a&王y→a=y) 4UE
1  (6)          王a&王b→a=b  5UE
  7(7)          ∀y(王y)     A
  7(8)             王b      7UE
 37(9)          王a&王b      38&I
137(ア)                a=b  69MPP
13 (イ)             王b→a=b  8アCP
13 (ウ)          ∀y(王y→a=y) イUI
13 (エ)   王a&∀y(王y→a=y)     3ウ&I
13 (オ)∃x{王x&∀y(王y→x=y)}    エEI
1  (カ)∃x{王x&∀y(王y→x=y)}    13オEE
1  (〃)あるxが王であって、すべてのyについて、yが王であるならば、xとyは「同一人物」である。
1  (〃)王は、一人しかゐない。

(07)未仁而(H31.4.18)
(ⅰ)
未有仁而遺其親者也=
未[有〔仁而遺(其親)者〕也]⇒
未[〔仁而(其親)遺者〕有也]=
未だ[〔仁にして(其の親)遺つる者〕有らざる也]=
未だ[〔仁にして(其の親)遺つる者〕有らざる也]=
今までに、仁者であって、自分の親を遺棄した者はゐないのだ。
(ⅱ)
(α)
1   (1)∀x{仁x→~∃y(親yx&遺xy)} A
1   (2)   仁a→~∃y(親ya&遺ay)  1UE
 3  (3)   仁a               A
13  (4)      ~∃y(親ya&遺ay)  23MPP
13  (5)      ∀y~(親ya&遺ay)  4量化子の関係
13  (6)        ~(親ba&遺ab)  5UE
13  (7)        ~親ba∨~遺ab   6ド・モルガンの法則
13  (8)         親ba→~遺ab   7含意の定義
13  (9)      ∀y(親ya→~遺ay)  8UI
1   (ア)   仁a→∀y(親ya→~遺ay) 39CP
1   (イ)∀x{仁x→∀y(親yx→~遺xy)} アUI
(β)
1   (1)∀x{仁x→∀y(遺xy→~親yx)} A
1   (2)   仁a→∀y(遺ay→~親ya)  1UE
 3  (3)   仁a               A
13  (4)      ∀y(遺ay→~親ya)  23MPP
13  (5)         遺ab→~親ba   4UE
13  (6)        ~遺ab∨~親ba   5含意の定仁
13  (7)       ~(遺ab& 親ba)  6ド・モルガンの法則
13  (8)     ∀y~(遺ab& 親ba)  7UI
13  (9)     ~∃y(遺ay& 親ya)  8量化子の関係
1   (ア)   仁a→~∃y(遺ay&親ya)  39CP
1   (イ)∀x{仁x→~∃y(親yx&遺xy)  アUI

(ⅲ)
(α)∀x{仁x→~∃y(親yx&遺xy)}
(β)∀x{仁x→∀y(親yx→~遺xy)}
に於いて、
(α)=(β) である。

(α)すべてのxについて、xが仁者であるならば、あるyはxの親であり、xがyを捨てる。といふことはない。
(β)すべてのxについて、xが仁者であるならば、すべてのyについて、yがxの親であるならば、xはyを捨てない。

(08)民莫非其臣也(H31.4.21)
(ⅰ)
一民莫非其臣也=
一民莫〔非(其臣)〕也=
一民〔(其臣)非〕莫也=
一民も〔(其の臣)非ざる〕莫きなり=
一人の民も其の(王の)臣民でないものはゐないのだ。
cf.
わずか一尺の土地でも紂王の領地でないところはないし、また一人の人民でも紂王の家来でないものはなかった。ところが、一方文王は〔いかに聖人といえ〕わずか百里四方の小さい土地(諸侯)から勃興したのであるから、天下の王者となることはきわめて困難であったのは当然である(孟子、公孫丑章句上、小林勝人 訳)
(ⅱ)
1     (1)∀x{民x→∃y[王yx&∀z(王zx→z=y)]} A
1     (2)   民a→∃y[王ya&∀z(王za→z=y)]  1UE
 3    (3)   民a                      A
13    (4)      ∃y[王ya&∀z(王za→z=y)]  23MPP
  5   (5)         王ba&∀z(王za→z=b)   A
  5   (6)         王ba               5&E
  5   (7)             ∀z(王za→z=b)   5&E
  5   (8)                王ca→c=b    7UE
   9  (9)∃y∃z(紂y&文z&y≠z)            A
    ア (ア)  ∃z(紂b&文z&b≠z)            A
     イ(イ)     紂b&文c&b≠c             A
     イ(ウ)     紂b&文c                 イ&E
     イ(エ)        文c                 イ&E
     イ(オ)           b≠c             イ&E
  5  イ(カ)               ~王ca        8オMTT
  5  イ(キ)         文c&~王ca           オカ&I
  5  イ(ク)      ∃z(文z&~王za)          キEI
  5 ア (ケ)      ∃z(文z&~王za)          アイクEE
  59  (コ)      ∃z(文z&~王za)          9アケEE
13 9  (サ)      ∃z(文z&~王za)          45コEE
1  9  (シ)   民a→∃z(文z&~王za)          3サCP
1  9  (ス)∀x{民x→∃z(文z&~王zx)          シUI

(ⅲ)
(1)すべてのxについて、xが民であるならば、あるyはxの王であって、すべてのzについて、zがxの王であるならば、zはyと同一人物である。 と「仮定」し、
(9)あるyは紂であり、あるzは文であり、yとzは、同一人物ではない。 と「仮定」すると、
(ス)すべてのxについて、xが民であるならば、あるzは文であり、zはxの王ではない。 といふ『結論』を、得る。

(ⅳ)
(1)すべての民が、紂を王とし、紂以外に、民の王がゐない。 と「仮定」し、
(9)紂と文は、同一人物ではない。 と「仮定」すると、
(ス)すべての民の王は、文ではない。といふ『結論』を、得る。

(09)今両虎(H31.4.23)
(ⅰ)
今両虎共闘、其勢不倶生=
今両虎共闘、其勢不(倶生)⇒
今両虎共闘、其勢(倶生)不=
今両虎共に闘はば、其の勢ひ(俱には生き)ず=
いま、二頭の虎(e.g.藺相如と廉頗)が戦ひ合へば、両方とも死なないで済む。といふわけにいかない。
(ⅱ)
1   (1)∀x∀y{虎x&虎y&闘xy→~(生x&生y)} A
1   (2)  ∀y{虎a&虎y&闘ay→~(生a&生y)} 1UE
1   (3)     虎a&虎b&闘ab→~(生a&生b)  2UE
 4  (4)                 生a&生b   A
 4  (5)              ~~(生a&生b)  4DN
14  (6)   ~(虎a&虎b&闘ab)          45MTT
14  (7)    ~虎a∨~虎b∨ ~闘ab        6ド・モルガンの法則
14  (8)   (~虎a∨~虎b)∨~闘ab        7結合法則
  9 (9)   (~虎a∨~虎b)             A
  9 (ア) ~~(~虎a∨~虎b)             9DN
  9 (イ) ~(~~虎a&~~虎b)            ア、ド・モルガンの法則
  9 (ウ)   ~(虎a&虎b)              イDN
  9 (エ)   ~(虎a&虎b)∨~闘ab         ウ∨I
   オ(オ)            ~闘ab         オ
   オ(カ)   ~(虎a&虎b)∨~闘ab         オ∨I  
14  (キ)   ~(虎a&虎b)∨~闘ab         89エオカ∨E 
14  (ク)     虎a&虎b →~闘ab         ク含意の定義
1   (ケ)     生a&生b→(虎a&虎b→~闘ab)  4クCP
1   (コ)  ∀y{生a&生y→(虎a&虎y→~闘ay)} ケUI
1   (サ)∀x∀y{生x&生y→(虎x&虎y→~闘xy)} コUI

(ⅲ)
(1)∀x∀y{虎x&虎y&闘xy→~(生x&生y)} といふ「仮定」により、
(サ)∀x∀y{生x&生y→(虎x&虎y→~闘xy)} といふ『結論』を得る。

(ⅳ)
(1)すべてのxとすべてのyについて、xが虎であり、yも虎であり、xとyが闘へば、xが生き、yも生きる。といふことはない。 といふ「仮定」により、
(サ)すべてのxとすべてのyについて、xが生きて、 yも生きて、 xが虎であり、yも虎であらならば、xとyは、闘はない。  といふ『結論』を得る。
(〃)すべてのxとすべてのyについて、xが死なず、 yも死なず、 xが虎であり、yも虎であるならば、xとyは、闘はない。  といふ『結論』を得る。

(10)君子非(H31.5.8)
(ⅰ)
君子不以其所以養人者害人=
君子不{以[其所‐以〔養(人)〕者]害(人)}⇒
君子{[其〔(人)養〕所‐以者]以(人)害}不=
君子は{[其の〔(人を)養ふ〕所‐以の者を]以て(人を)害せ}ず=
その人が、君子であるならば、その人は、人々を養ふ手段(土地)のために、人々を害するやうなことはしない(土地よりも、人間の方が大切である)
(ⅱ)
(α)
1   (1)  ∀x∀y{君xy&人yx→~∃z(養zy&害zy&所zxy)} A
1   (2)    ∀y{君ay&人ya→~∃z(養zy&害zy&所zay)  1UE
1   (3)      {君ab&人ba→~∃z(養zb&害zb&所zab)  2UE
 4  (4)       君ab&人ba                    A
14  (5)               ~∃z(養zb&害zb&所zab)  34MPP
14  (6)               ∀z~(養zb&害zb&所zab)  5量化子の関係
14  (7)                 ~(養cb&害cb&所cab)  6UE
1   (8)       君ab&人ba→  ~(養cb&害cb&所cab)  47CP
  9 (9)       君ab&人ba                    A
   ア(ア)                  (養cb&害cb&所cab)  A
1 9 (イ)                 ~(養cb&害cb&所cab)  89MPP
1 9ア(ウ)  (養cb&害cb&所cab)&~(養cb&害cb&所cab)  アイ&I
1  ア(エ)     ~(君ab&人ba)                   9ウRAA
1   (オ)       (養cb&害cb&所cab)→~(君ab&人ba)  アエCP
1   (カ)    ∀y{(養cy&害cy&所cay)→~(君ay&人ya)} オUI
1   (キ)  ∀x∀y{(養cy&害cy&所cxy)→~(君xy&人yx)} カUI
1   (ク)∀z∀x∀y{(養zy&害zy&所zxy)→~(君xy&人yx)} キUI
(β)
1   (1)∀z∀x∀y{(養zy&害zy&所zxy)→~(君xy&人yx)} A
1   (2)  ∀x∀y{(養cy&害cy&所cxy)→~(君xy&人yx)} 1UE
1   (3)    ∀y{(養cy&害cy&所cay)→~(君ay&人ya)} 2UE
1   (4)       (養cb&害cb&所cab)→~(君ab&人ba)  3UE
 5  (5)     ∃z(養zb&害zb&所zab)             A         
  6 (6)       (養cb&害cb&所cab)             A
   7(7)                       (君ab&人ba)  A 
1 6 (8)                      ~(君ab&人ba)  46MPP
1 67(9)            (君ab&人ba)&~(君ab&人ba)  78&I
15 7(ア)            (君ab&人ba)&~(君ab&人ba)  569EE
1  7(イ)    ~∃z(養zb&害zb&所zab)             5アRAA
1   (ウ)       君ab&人ba→~∃z(養zb&害zb&所zab)  7イCP
1   (エ)    ∀y{君ay&人ya→~∃z(養zy&害zy&所zay)} ウUI
1   (オ)  ∀x∀y{君xy&人yx→~∃z(養zy&害zy&所zxy)} エUI

(ⅲ)
(α)  ∀x∀y{君xy&人yx→~∃z(養zy&害zy&所zxy)}
(β)∀z∀x∀y{(養zy&害zy&所zxy)→~(君xy&人yx)}
に於いて、
(α)=(β) である。

(ⅳ)
(α)すべてのxとyについて、xがyの君子であって、yがxの人民であるならば、あるzが、yを養ひ、yを害ふ、xとyの所以である。といふことはない。
(β)すべてのzとxとyについて、zがyを養ひ、zがyを害ふ、xとyの所以であるならば、xがyの君子であって、yがxの人民である。といふことはない。
に於いて、
(α)=(β) である。

(11)雜説・韓愈1(H31.5.10)
(ⅰ)
世有伯楽、然後有千里馬。千里馬常有而伯楽不常有=
世有(伯楽)、然後有(千里馬)千里馬常有而伯楽不(常有)⇒
世(伯楽)有、然後(千里馬)有。千里馬常有而伯楽(常有)不=
世に(伯楽)有りて、然る後に(千里の馬)有り。千里馬は常に有れども伯楽は(常には有ら)ず=
世の中に、伯楽(のやうな名人)がゐて、その後にはじめて、千里の馬(名馬)が見い出される。千里の馬は、常にゐるが、伯楽はさうではない。
然るに、
(ⅱ)
1  (1) ∃y(千里y&馬y)→∃z(伯楽z)&∀x{馬x→∃y(千里y&馬y)}&~∀x(馬喰z→伯楽z)    A
1  (2)                    ∀x{馬x→∃y(千里y&馬y)}                 1&E
1  (3)                       馬a→∃y(千里y&馬y)                  2UE
 4 (4)                       馬a                             A
14 (5)                          ∃y(千里y&馬y)                  34MPP
1  (6) ∃y(千里y&馬y)→∃z(伯楽z)                                   1&E
14 (7)            ∃z(伯楽x)                                   56MPP
14 (8)            ∃z(伯楽x)&∃y(千里y&馬y)                        57&I
1  (9)                                      ~∀z(馬喰z→伯楽z)    1&E
1  (ア)                                     ~∀z(~馬喰z∨伯楽z)    1含意の定義
1  (イ)                                     ∃z~(~馬喰z∨伯楽z)    ア量化子の関係
  ウ(ウ)                                       ~(~馬喰a∨伯楽a)    A
  ウ(エ)                                       ~~馬喰a&~伯楽a     ウ、ド・モルガンの法則
  ウ(オ)                                         馬喰a&~伯楽a     エDN
  ウ(カ)                                      ∃z(馬喰a&~伯楽z)    オEI
1  (キ)                                      ∃z(馬喰z&~伯楽z)    イウカEE
14 (ク)             ∃z(馬喰z&~伯楽z)&∃y(千里y&馬y)                  5キ&I
14 (ケ)      [∃z(伯楽z)&∃y(千里y&馬y)]&[∃z(馬喰z&~伯楽z)&∃y(千里y&馬y)]  8ク&I
1  (コ)   馬a→[∃z(伯楽z)&∃y(千里y&馬y)]&[∃z(馬喰z&~伯楽z)&∃y(千里y&馬y)]  4ケCP
1  (サ)∀x{馬x→[∃z(伯楽z)&∃y(千里y&馬y)]&[∃z(馬喰z&~伯楽z)&∃y(千里y&馬y)]} コUI

(ⅲ)
   (1) ∃y(千里y&馬y)→∃z(伯楽z)&∀x{馬x→∃y(千里y&馬y)}&~∀x(馬喰z→伯楽z)   
   (サ)∀x{馬x→[∃z(伯楽z)&∃y(千里y&馬y)]&[∃z(馬喰z&~伯楽z)&∃y(千里y&馬y)]}
に於いて、
(1)ならば、(サ)である。

(ⅳ)
   (1)∃y(千里y&馬y)→∃z(伯楽z)&∀x{馬x→∃y(千里y&馬y)}&~∀z(馬喰z→伯楽z)
(サ)馬がゐれば[伯楽と千里の馬の、ペア]が存在し[伯楽ではない馬喰と千里の馬の、ペア]も存在することになる。
に於いて、
(1)ならば、(サ)であって、
(サ)の場合に、千里の馬は、卑しい人間の手で、粗末に扱はれ、馬小屋の中で(他の駄馬と)首を並べて死んでしまい、千里の馬であると、称せられないのだ。
といふ、ことになる。

(12)雜説・韓愈2(H31.5.12)
(ⅰ)
食馬者不知其能千里而食也=
食(馬)者不〔知(其能千里)而食〕也⇒
(馬)食者〔(其能千里)知而食〕不也=
(馬を)食ふ者は〔(其の能の千里なるを)知りて食は〕ざるなり=
馬を飼ふ者は、必ずしも、その馬が千里の馬であることを知った上で、飼ふわけではないのだ。
(ⅱ)
(α)
1 (1)~∀x{∃y[(千里y&馬y)&飼xy]→ 伯楽x} A
1 (2)∃x~{∃y[(千里y&馬y)&飼xy]→ 伯楽x} 1量化子の関係
 3(3)  ~{∃y[(千里y&馬y)&飼ay]→ 伯楽a} A
 3(4) ~{~∃y[(千里y&馬y)&飼ay]∨ 伯楽a} 3含意の定義
 3(5)  ~~∃y[(千里y&馬y)&飼ay]&~伯楽a  4ド・モルガンの法則
 3(6)    ∃y[(千里y&馬y)&飼ay]&~伯楽a  5DN
 3(7)    ∃y[(千里y&馬y)&飼ay]       6&E
 3(8)                     ~伯楽a  6&E
 3(9)    ~伯楽a&∃y[(千里y&馬y)&飼ay]  78&I
 3(ア) ∃x{~伯楽x&∃y[(千里y&馬y)&飼xy]} 9EI
1 (イ) ∃x{~伯楽x&∃y[(千里y&馬y)&飼xy]} 23アEE
(β)
1 (1) ∃x{~伯楽x&∃y[(千里y&馬y)&飼xy]} A
 2(2)    ~伯楽a&∃y[(千里y&馬y)&飼ay]  A
 2(3)    ~伯楽a                   2&E
 2(4)         ∃y[(千里y&馬y)&飼ay]  2&E
 2(5)    ∃y[(千里y&馬y)&飼ay]&~伯楽a  34&E
 2(6)  ~~∃y[(千里y&馬y)&飼ay]&~伯楽a  5DN
 2(7) ~{~∃y[(千里y&馬y)&飼ay]∨ 伯楽a} 6ド・モルガンの法則
 2(8)  ~{∃y[(千里y&馬y)&飼ay]→ 伯楽a} 7含意の定義
 2(9)∃x~{∃y[(千里y&馬y)&飼xy]→ 伯楽x} 8EI
1 (ア)∃x~{∃y[(千里y&馬y)&飼xy]→ 伯楽x} 129EE
1 (イ)~∀x{∃y[(千里y&馬y)&飼xy]→ 伯楽x} ア量化子の関係

(ⅲ)
(α)~∀x{∃y[(千里y&馬y)&飼xy]→ 伯楽x}
(β) ∃x{~伯楽x&∃y[(千里y&馬y)&飼xy]}
に於いて、
(α)=(β) である。
(ⅳ)
(α)すべてのxについて、あるyが千里であって、馬であって、xがyを飼ふならば、xは伯楽である。といふわけではない。
(β)あるxは、伯楽でなく、あるyは、千里であって、馬であって、xはyを飼ふ。
に於いて、
(α)=(β) である。

(ⅴ)
(α)xは、其の(馬yの)能(力)が千里であることを知った上で、yを飼ふのではない。
(β)xは、其の(馬yの)能(力)が千里であることを知った上で、yを飼ふのではない。
に於いて、
(α)=(β) である。

(13)雜説・韓愈3(H31.5.13)
(ⅰ)
雖有千里之能食不飽力不足=
雖〔有(千里之能)〕食不(飽)力不(足)⇒
〔(千里之能)有〕雖食(飽)不力(足)不=
〔(千里の能)有りと〕いへども食(飽か)ざれば力(足ら)ず=
たとえ、千里馬であっても、食料が十分でないならば、力を出すことが出来ない。
(ⅱ)
(α)
1   (1)∀x{[(千里x&馬x)&~食飽x]→~力足x} A
1   (2)   [(千里a&馬a)&~食飽a]→~力足a  1UE
 3  (3)   [(千里a&馬a)&~食飽a]       A
  4 (4)                    力足a  A
13  (5)                   ~力足a  23MPP
134 (6)               力足a&~力足a  45&I
1 4 (7)  ~[(千里a&馬a)&~食飽a]       36RAA
1 4 (8)   ~千里a∨~馬a∨~~食飽a        7ド・モルガンの法則
1 4 (9)   ~千里a∨~馬a∨  食飽a        8ド・モルガンの法則
1 4 (ア)  (~馬a∨~千里a)∨ 食飽a        9交換法則
1 4 (イ)   (馬a→~千里a)∨ 食飽a        ア含意の定義
1 4 (ウ)    食飽a∨(馬a→~千里a)        イ交換法則
1 4 (エ)  ~~食飽a∨(馬a→~千里a)        ウDN
1 4 (オ) ~~~食飽a→(馬a→~千里a)        エ含意の定義 
1 4 (カ)   ~食飽a→(馬a→~千里a)        オDN
1   (キ)   力足a→[~食飽a→(馬a→~千里a)]  4カCP
1   (ク)∀x{力足x→[~食飽x→(馬x→~千里x)]} 1UI
(β)
1   (1)∀x{力足x→[~食飽x→(馬x→~千里x)]} A
1   (2)   力足a→[~食飽a→(馬a→~千里a)]  1UE
 3  (3)   力足a                   A
  4 (4)      ~[~食飽a→(馬a→~千里a)]  A
13  (5)       [~食飽a→(馬a→~千里a)]  23MPP
134 (6)      ~[~食飽a→(馬a→~千里a)]&
              [~食飽a→(馬a→~千里a)]  45&I
1 4 (7)  ~力足a                   36RAA
1   (8) ~[~食飽a→(~馬a∨~千里a)]→~力足a 47CP
1   (9)~[~~食飽a∨(~馬a∨~千里a)]→~力足a 8含意の定義
1   (ア)  ~[食飽a∨(~馬a∨~千里a)]→~力足a 9DN
1   (イ)  ~[(~馬a∨~千里a)∨食飽a]→~力足a ア交換法則
1   (ウ) [~(~馬a∨~千里a)&~食飽a]→~力足a イ、ド・モルガンの法則
1   (エ)[(~~馬a&~~千里a)&~食飽a]→~力足a ウ、ド・モルガンの法則
1   (オ)    [(馬a&千里a)&~食飽a]→~力足a エDN
1   (カ)∀x{[(馬x&千里x)&~食飽x]→~力足x} オUI

(ⅲ)
(α)∀x{[(千里x&馬x)&~食飽x]→~力足x}
(β)∀x{力足x→[~食飽x→(馬x→~千里x)]}
に於いて、
(α)=(β) である。

(ⅳ)
(α)すべてのxについて、xが千里であって、馬であって、食料が十分でないないならば、力を出すことが出きない。
(β)すべてのxについて、xが千里であって、馬であって、食料が十分でないないならば、力を出すことが出きない。
に於いて、
(α)=(β) である。
(ⅴ)
1  (1)∀x{力足x→[~食飽x→(馬x→~千里x)]} A
 2 (2)∃x(力足x&~食飽x&馬x)          A
1  (3)   力足a→[~食飽a→(馬a→~千里a)]  1UE
  3(4)   力足a&~食飽a&馬a           A
  3(5)   力足a                   4&E
  3(6)       ~食飽a              4&E
  3(7)            馬a           4&E
1 3(8)       ~食飽a→(馬a→~千里a)    35MPP
1 3(9)             馬a→~千里a     68MPP
1 3(ア)                ~千里a     79MPP
1 3(イ)   ~食飽a&力足a              56&I
1 3(ウ)   ~食飽a&力足a&~千里a         アイ&I
1 3(エ)   ~食飽a&力足a&~千里a&馬a      7ウ&I
1 3(オ)∃x(~食飽a&力足a&~千里a&馬a)     エEI
12 (カ)∃x(~食飽a&力足a&~千里a&馬a)     24オEE

(ⅵ)
   (1)∀x{力足x→[~食飽x→(馬x→~千里x)]}
   (2)∃x(力足x&~食飽x&馬x)          
であるならば、  
   (カ)∃x(~食飽a&力足a&~千里a&馬a)
である。

(ⅶ)
(1)すべてのxについて、xが千里であって、馬であって、食料が十分でないないならば、力を出すことが出きない。
(〃)すべてのxについて、xが千里であって、馬であって、食料が十分でないないならば、力を出すことが出きない。
といふ一方で、
   (2)あるxは、力を出すことが出来るが、食料が十分でない馬である。
といふのであれば、
   (カ)あるxは、食料が十分でなくとも、力を出すことが出きる、千里の馬ではない馬である。
   (〃)食料が十分でなくとも、力を出すことが出きる、千里の馬ではない馬がゐる。
e.g.
10=5×(1+1)=5×2=10
10=5×(2×1)=5×2=10

「全体が等しい」とき、「その一部」を、「等しい式」に、置き換へても、
「全体は等しい」。といふことは、「述語計算」に於いても、さうである。


(14)論語・学而(H31.5.15)
(ⅰ)
人不知而不愠不亦君子乎=
人不(知)而不(愠)不(亦君子)乎⇒
人(知)不而(愠)不(亦君子)不乎=
人(知ら)ずして(愠み)ず(亦君子なら)ざるや=
自分を正当評価しない人に対しても、不満に思うはない人は、何と、立派な人ではないか。
(ⅱ)
(α)
1     (1)∀x{人x→∃y[(私y&~知xy&~愠yx)→~~君子y]} A
1     (2)   人a→∃y[(私y&~知ay&~愠ya)→~~君子y]  1UE
 3    (3)   人a                           A
13    (4)      ∃y[(私y&~知ay&~愠ya)→~~君子y]  23MPP
  5   (5)         (私b&~知ab&~愠ba)→~~君子b   A
  5   (6)         (私b&~知ab&~愠ba)→  君子b   5DN
    7 (7)   私b&~君子b                      A
    7 (8)   私b                           7&E
    7 (9)      ~君子b                      7&E
  5 7 (ア)        ~(私b&~知ab&~愠ba)         69MTT
  5 7 (イ)       ~私b∨~~知ab∨~~愠ba          ア、ド・モルガンの法則
  5 7 (ウ)         ~私b∨知ab∨  愠ba          イDN
  5 7 (エ)         ~私b∨(知ab∨ 愠ba)         ウ結合法則
  5 7 (オ)          私b→(知ab∨ 愠ba)         エ含意の定義
  5 7 (カ)         私b→(~~知ab∨愠ba)         オDN
  5 7 (キ)         私b→( ~知ab→愠ba)         カ含意の定義
  5 7 (ク)            ( ~知ab→愠ba)         8キMPP
  5   (ケ)   (私b&~君子b)→(~知ab→愠ba)         7クCP
  5   (コ)∃y[(私y&~君子y)→(~知ay→愠ya)]        ケEI
13    (サ)∃y[(私y&~君子y)→(~知ay→愠ya)]        45コEE
1     (シ)   人a→∃y[(私y&~君子y)→(~知ay→愠ya)]  3サCP
1     (ス)∀x{人x→∃y[(私y&~君子y)→(~知xy→愠yx)]} シUI
(β)
1     (1)∀x{人x→∃y[(私y&~君子y)→(~知xy→愠yx)]} A
1     (2)   人a→∃y[(私y&~君子y)→(~知ay→愠ya)]  1UE
 3    (3)   人a                           A
13    (4)      ∃y[(私y&~君子y)→(~知ay→愠ya)]  23MPP
  5   (5)         (私b&~君子b)→(~知ab→愠ba)   A
   6  (6)          私b                    A
    7 (7)             ~君子b               A
   67 (8)          私b&~君子b               67&I
  567 (9)                   (~知ab→愠ba)   58MPP
  5 7 (ア)          私b→(~知ab→愠ba)         69CP
  5 7 (イ)         私b→(~~知ab∨愠ba)         ア含意の定義
  5 7 (ウ)           私b→(知ab∨愠ba)         イDN
  5 7 (エ)          ~私b∨(知ab∨愠ba)         ウ含意の定義
  5 7 (オ)         (~私b∨ 知ab∨愠ba)         エ結合法則
  5   (カ)    ~君子b→(~私b∨ 知ab∨愠ba)         7オCP
     キ(キ)        ~(~私b∨ 知ab∨愠ba)         A
  5  キ(ク)   ~~君子b                        カキMTT
  5   (ケ)        ~(~私b∨ 知ab∨愠ba)→~~君子b   キクCP
  5   (コ)       (~~私b&~知ab&~愠ba)→~~君子b   ケ、ド・モルガンの法則
  5   (サ)         (私b&~知ab&~愠ba)→~~君子b   コDN
  5   (シ)      ∃y[(私y&~知ay&~愠ya)→~~君子y]  サEI
13    (ス)      ∃y[(私y&~知ay&~愠ya)→~~君子y]  45シEE
1     (セ)   人a→∃y[(私y&~知ay&~愠ya)→~~君子y]  3スCP
1     (ソ)∀x{人x→∃y[(私y&~知xy&~愠yx)→~~君子y]} セUI

(ⅲ)
(α)∀x{人x→∃y[(私y&~知xy&~愠yx)→~~君子y]}
(β)∀x{人x→∃y[(私y&~君子y)→(~知xy→愠yx)]}
に於いて、すなはち、
(α)すべてのxについて、xが人であるならば、あるyは私であって、xはyを知らず、yはxを恨まないならば、yは君子ではない、ではない。
(β)すべてのxについて、xが人であるならば、あるyが私であって、yが君子でないならば、xがyを知らなければ、yはxを恨む。
に於いて、
(α)=(β)である。

(15)論語・学而2(H31.5.16)
(ⅰ)
不患人之不己知、患不知人也=
不[患〔人之不(己知)〕]、患[不〔知(人)〕]也⇒
[〔人之(己知)不〕患]不、[〔(人)知〕不]患也=
[〔人の(己を知ら)ざる〕患へ]ず、[〔(人を)知ら〕ざるを]患ふるなり=
人が自分を知ってくれないことは心配せず、自分が、人を知らないことを心配する。
(ⅱ)
(α)
1    (1)∀x{人x→∃y[(己y&~知xy&~患y)&(~知yx→患y)]}      A
1    (2)   人a→∃y[(己y&~知ay&~患y)&(~知ya→患y)]       1UE
 3   (3)   人a                                   A
13   (4)      ∃y[(己y&~知ay&~患y)&(~知ya→患y)]       23MPP
  5  (5)          己b&~知ab&~患b & ~知ba→患b         A
  5  (6)          己b&~知ab&~患b                   5&E
  5  (7)                        ~知ba→患b         5&E
   8 (8)                 ∃y(己y&~知ya&~患y)        A
    9(9)                    己b&~知ba&~患b         A
    9(ア)                       ~知ba             9&E
    9(イ)                            ~患b         9&E 
  5 9(ウ)                             患b         7アMPP
  5 9(エ)                         ~患b&患b         イウ&I
  58 (オ)                         ~患b&患b         89エEE
  5  (カ)                ~∃y(己y&~知ya&~患y)        8オRAA
  5  (キ)      ∃y(己y&~知xy&~患y)                   6EI
  5  (ク)      ∃y(己y&~知xy&~患y)&~∃y(己y&~知ya&~患y)  カキ&I
13   (ケ)      ∃y(己y&~知xy&~患y)&~∃y(己y&~知ya&~患y)  45クEE
1    (コ)   人a→∃y(己y&~知xy&~患y)&~∃y(己y&~知ya&~患y)  3ケCP
1    (サ)∀x{人a→∃y(己y&~知xy&~患y)&~∃y(己y&~知ya&~患y)} コUI
(β)   
1  (1)∀x{人x→∃y(己y&~知xy&~患y)&~∃y(己y&~知yx&~患y)} A
1  (2)   人a→∃y(己y&~知ay&~患y)&~∃y(己y&~知ya&~患y)  1UE
 2 (3)   人a                                   A
12 (4)      ∃y(己y&~知ay&~患y)&~∃y(己y&~知ya&~患y)  23MPP
12 (5)                      ~∃y(己y&~知ya&~患y)  4&E
12 (6)                      ∀y~(己y&~知ya&~患y)  5量化子の関係
12 (7)                        ~(己b&~知ba&~患b)  6UE
12 (8)                       ~己b∨~~知ba∨~~患b   7ド・モルガンの法則
12 (9)                      ~己b∨(~~知ba∨~~患b)  8結合法則
12 (ア)                       己b→(~~知ba∨~~患b)  9含意の定義
12 (イ)                       己b→( ~知ba→~~患b)  ア含意の定義
12 (ウ)                       己b→( ~知ba→  患b)  イDN
12 (エ)       ∃y(己y&~知ay&~患y)                  4&E
  オ(オ)          己b&~知ab&~患b                   A
  エ(カ)          己b                            オ&E
12エ(キ)                            ~知ba→  患b   ウカMPP
12エ(ク)         (己b&~知ab&~患b)&(~知ba→患b)        オキ&I
12エ(ケ)      ∃y[(己y&~知ay&~患y)&(~知ya→患y)]       クEI
12 (コ)      ∃y[(己y&~知ay&~患y)&(~知ya→患y)]       エオケEE
1  (サ)   人a→∃y[(己y&~知ay&~患y)&(~知ya→患y)]       1コCP
1  (シ)∀x{人x→∃y[(己y&~知xy&~患y)&(~知yx→患y)]}      サUI

(ⅲ)
(α)∀x{人x→∃y[(己y&~知xy&~患y)&(~知yx→患y)]}
(β)∀x{人x→∃y(己y&~知xy&~患y)&~∃y(己y&~知yx&~患y)}
に於いて、すなはち、
(α)すべてのxについて、xが人であるならば、あるyは己(自分)であって、xがyを知らなくとも、yは患へず、yがxを知らないないならば、yは患ふ。
(β)すべてのxについて、xが人であるならば、あるyは己(自分)であって、xがyを知らなくとも、yは患へず、あるyは己(自分)であって、yがxを知らなくとも、yは患へない。といふことはない。
に於いて、
(α)=(β)である。

(16)論語・学而3(H31.5.17・18)
(ⅰ)
① 不好犯上而好作乱者、未之有也=
① 不[好〔犯(上)〕]而好〔作(乱)〕者、未(之有)也⇒
① [〔(上)犯〕好]不而〔(乱)作〕好者、未(之)有也=
① [〔(上)を犯すことを〕好ま]ずして〔(乱を)作すこと〕好む者は、未だ(之れ有ら)ざるなり=
① 目上の人に逆らいたがらないのに、乱を起こしたがる者は、絶対にいない(三省堂、明解古典学習シリーズ16、論語 孟子、1973年、3頁)。
(ⅱ)
(α)
1 (1)~∀x{上x→ ∃y(~好犯yx&好乱yx)}  A 
1 (2)∃x~{上x→ ∃y(~好犯yx&好乱yx)}  1量化子の関係
 3(3)  ~{上a→ ∃y(~好犯ya&好乱ya)}  A
 3(4)  ~{~上a∨∃y(~好犯ya&好乱ya)}  3含意の定義
 3(5)  ~~上a&~∃y(~好犯ya&好乱ya)   4ド・モルガンの法則
 3(6)       ~∃y(~好犯ya&好乱ya)   5&E
 3(7)       ∀y~(~好犯ya&好乱ya)   6量化子の関係
 3(8)         ~~好犯ba∨~好乱ba    7UE
 3(9)          ~好犯ba→~好乱ba    8含意の定義
 3(ア)       ∀y(~好犯ya→~好乱ya)   9
 3(イ)  ~~上a                   5&E
 3(ウ)    上a                   イ
 3(エ)    上a&∀y(~好犯ya→~好乱ya)   アウ&I
 3(オ) ∃x{上x&∀y(~好犯yx→~好乱yx)}  エEI
1 (カ) ∃x{上x&∀y(~好犯yx→~好乱yx)}  23オEE
(β)
1   (1) ∃x{上x&∀y(~好犯yx→~好乱yx)} A
 2  (2)    上a&∀y(~好犯ya→~好乱ya)  A
 2  (3)       ∀y(~好犯ya→~好乱ya)  2&E
 2  (4)          ~好犯ba→~好乱ba    3
  5 (5) ∀x{上x→∃y(~好犯yx& 好乱yx)}  A
  5 (6)    上a→∃y(~好犯ya& 好乱ya)   5UE
 2  (7)    上a                   2&E
 25 (8)       ∃y(~好犯ya& 好乱ya)   67CP
   9(9)          ~好犯ba& 好乱ba    A
   9(ア)          ~好犯ba          9&E
 2 9(イ)                ~好乱ba    4アMPP
   9(ウ)                 好乱ba    9&E
 2 9(エ)           ~好乱ba&好乱ba    イウ&I
 25 (オ)           ~好乱ba&好乱ba    89エEE
 2  (カ)~∀x{上x→∃y(~好犯yx& 好乱yx)}  5オRAA
1   (キ)~∀x{上x→∃y(~好犯yx& 好乱yx)}  12カEE
(ⅲ)
(α)~∀x{上x→∃y(~好犯yx& 好乱yx)}
(β) ∃x{上x&∀y(~好犯yx→~好乱yx)}
に於いて、すなはち、
(α)すべてのxについて、xが上(目上の人)であるならば、あるyがxに逆らふことを好まずして、yがxに乱を起こす。といふことはない。
(β)あるxは上(目上の人)であって、すべてのyについて、yがxに逆らふことを好まないならば、yはxに乱を起こすことを、好まない。
に於いて、
(α)=(β)である。
(ⅴ)―「別解」―
(α)
1 (1)~∀x∃y{上xy→(~好犯yx&好乱yx)} A 
1 (2)∃x~∃y{上xy→(~好犯yx&好乱yx)} 1量化子の関係
1 (3)∃x∀y~{上xy→(~好犯yx&好乱yx)} 1量化子の関係
 4(4)  ∀y~{上ay→(~好犯ya&好乱ya)} A
 4(5)    ~{上ab→(~好犯ba&好乱ba)} 4UE
 4(6)   ~{~上ab∨(~好犯ba&好乱ba)} 5含意の定義
 4(7)   ~~上ab&~(~好犯ba&好乱ba)  6ド・モルガンの法則
 4(8)   ~~上ab                7&E
 4(9)     上ab                8DN
 4(ア)         ~(~好犯ba&好乱ba)  7&E
 4(イ)         ~~好犯ba∨~好乱ba   ア、ド・モルガンの法則
 4(ウ)          ~好犯ba→~好乱ba   イ含意の定義
 4(エ)     上ab&(~好犯ba→~好乱ba)  9ウ&I
 4(オ)  ∀y{上ay&(~好犯ya→~好乱ya)} エUI
 4(カ)∃x∀y{上xy&(~好犯yx→~好乱yx)} オEI
1 (キ)∃x∀y{上xy&(~好犯yx→~好乱yx)} 14EE
(β)
1   (1)∃x∀y{上xy&(~好犯yx→~好乱yx)} A
 2  (2)  ∀y{上ay&(~好犯ya→~好乱ya)} A
 2  (3)     上ab&(~好犯ba→~好乱ba)} 2UE
 2  (4)     上ab                3&E
 2  (5)          ~好犯ba→~好乱ba   3&E
  6 (6) ∀x∃y{上xy→(~好犯yx&好乱yx)} A
  6 (7)   ∃y{上ay→(~好犯ya&好乱ya)} 6UE
   8(8)      上ab→(~好犯ba&好乱ba)  A
 2 8(9)           ~好犯ba&好乱ba   48MPP
 2 8(ア)           ~好犯ba        9&E
 2 8(イ)                 好乱ba   9&E
 2 8(ウ)                ~好乱ba   5イMPP
 2 8(エ)           好乱ba&~好乱ba   イウ&I
 26 (オ)           好乱ba&~好乱ba   78EE
 2  (カ)~∀x∃y{上xy→(~好犯yx&好乱yx)} 6オRAA
1   (キ)~∀x∃y{上xy→(~好犯yx&好乱yx)} 12カEE