杉浦 ひとみの瞳

弁護士杉浦ひとみの視点から、出会った人やできごとについて、感じたままに。

・朝日新聞に抗議を~国民投票法案についてのアンケート(転送記事)

2007-03-14 09:21:26 | Weblog
転送記事(転送許可済み)ですが、考える点が多いと思い、掲載します。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
朝日新聞は、13日国民投票法案に関する世論調査結果を
発表しました。
http://www.asahi.com/politics/update/0313/001.html

結果は、 国民投票法案が必要と思う   68%、
                必要でない   19%

だったそうです。

私たち(平和問題を考える市民)が、2月24日~3月10日にわたって全国36箇所で
行った街頭シール投票では、国民投票法案に

      賛成   反対   わからない
      758   3977   997
      (13%) (69%) (17%)
                 投票総数  5732  
でした。

 賛否が完全に逆転しています。なぜこんな差がでたのか。それは
質問の仕方の違いのためです。
 朝日は電話で「国民投票の手続きを作ることは必要だと思いますか」
と聞いています。
 私たちは、いま国会に出されている手続き法案の内容を示して、
その賛否を問いました。それだけでこれだけの違いが出るのです。

 朝日のような調査結果をいまこのような形で発表することは、
以下の意味できわめて犯罪的です。
 ぜひ、抗議のFAXを送ってください。いまさらそんなことを言っても・・・
と変に悟りを開くことは、報道機関にますますやりたい放題にやらせる
ことにつながります。ぜひよろしくお願いします。
  FAX抗議先  03-5540-7618(広報部)

ポイントは以下の3つです。

1 いま報道機関が真っ先になすべきことは、国会に提出されている
国民投票法案の内容、つまり必要最低投票率が決められたいない上、
実質上、有効投票の過半数で決められるのでごくわずか(国民の2割程度)
の賛成で改憲される可能性があること、また、資金の豊富な改憲派がテレビや
新聞に大量に改憲コマーシャルを流せることができるなど、その問題点を
国民に知らせることであるにもかかわらず、朝日新聞はそのような努力を
ほとんどしていない。

2 いま殆どの国民は国民投票法案の内容を知らないなかで、報道機関
が世論調査をするのであれば、抽象的に国民投票法案が必要かどうかを問う
のではなく、現実に国会に出されている法案の要点を示し、そのうえで賛否を
問うべきである。そうすれば今回の朝日のような結果は絶対に出てこない。

3 今回の朝日の発表は、結果的にいまの政府案を、その内容を国民が
知らないうちに、成立させることに手を貸すものであることは誰の目にも
明らかであるにもかかわらず、朝日が敢えて行ったことは、為政者より
国民の側に立つべき報道機関の使命から著しく逸脱するものである。




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2 コメント

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メディアの荒廃ぶり (ペンギン)
2007-03-22 22:06:19
はじめまして「保坂展人のどこどこ日記」から来ました。
朝日のこの記事には腰を抜かしちゃいました。メディアの荒廃は目を覆うばかりです。
「国民投票法案」廃案へ向けがんばりましょう。参院選出馬、敬意を表します。
TBさせていただきました。
返信する
ペンギンさんご来訪ありがとうございます (杉浦ひとみ)
2007-03-23 08:31:04
メディアの存在は、私たちの日常の問題を考えるための血液のような存在ですね。メディアひとりに「頑張れ」というのではなく、心あるジャーナリストを応援して、私たちも協力して良くしていきたいと思っています。
良い記事、良い番組にはすぐに電話、メールでエールを送ることがその方法だと、どのジャーナリストからもいわれます。

一緒に頑張りましょう。ありがとうございました。
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