風の向くまま薫るまま

その日その時、感じたままに。

IT(イット)の記憶

2017-12-12 04:21:30 | 雑感










「死」というものを強烈に意識し始めたのは、たぶん10歳前後くらいからだったように思う。


「死」とは何なのか、自分という存在が、いまこうして考えている意識そのものが、無に帰してしまうのだろうか。そう思った途端、強烈な恐怖の感情に襲われたのを憶えています。



自分というものが消えてしまう。恐怖という感情の源泉にあるものは、そうした原初的といって良い感情なのだろう。





ホラー映画がなぜ流行るのか。それは結局、自分が「存在している」ということを確かめたいから、ではないだろうか。自分は安全なところにいて、あいつも死んだこいつも死んだ、どいつもこいつも殺された。でも自分はここにこうして


生きて、存在している。




人は確かめずにはおられない。


自分が「存在している」ということを。









『IT(イット)』は、ホラー小説の帝王、スティーヴン・キングによる大長編小説。アメリカの田舎町に10数年に一度現れ、子供だけを襲うという怪物。かつてその町で子供時代を過ごした者達が、怪物を倒すために町へと帰ってくる。




ホラー小説であって、青春友情小説ともなっている本作は、ある意味キング作品の最高傑作といって良いかもしれません。ホラーだけれど泣ける。そんな小説でした。



彼らはなぜ町へと帰ってきたのか。それはある意味、自分という存在を証明するため


だったのかも、知れない。



本作が映画化された作品が、今年日本でも公開されましたね。私は観る機会がなかったのですが、レンタルで出たら観たいと思いますね。その前にもう一度、原作をしっかりと読み直そう。



感動するホラー。泣けるホラー。そいうものもあっていい。








ITとは、日本語でいうと「鬼」というか「魔物」というか、なにか得体のしれないもの、という意味らしい。



そういえば私は、幼いころにその「IT」を見たことがある。


そいつは草むらの中に立っていた。鬼のような、あるいは河童のような、なんとも表現しようのない奴でした。


あれは子供故の単なる妄想、夢の類いだったのだろうか。




それとも……。

最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (チャメゴン)
2017-12-12 09:43:46
ええっ⁉️
お兄様、その「IT」をご覧になった、のですか⁇その後どうなったのか気になりますが、ご無事で何より!
やっぱり居る、のですね〜。まだビックリし過ぎて半信半疑ですが…。でも信じていますよ!!
土地柄なのかもとか勝手に思ったり…。
小説読んでみようかしらん。
返信する
Unknown (玲玲)
2017-12-12 12:22:00
私も子供の頃、何か?を見た気がします。
でも私の場合、今では恐怖心が作り上げたものだったんだな、と思います。
子供の頃って外のボットン便所に行きたく無くて、暗闇ってすっごく怖かった。
暗闇じゃなくても見た気がしますが、やっぱり自分の中で作り上げてる、人の心の鬼も。

あっ、さて明るい話題。
AKB紅白歌合戦でチームしゃちほことAKBがコラボ、ピンクを担当した子のブログです。

https://ameblo.jp/ske48official/entry-12335630523.html

なんか、もしかしたらアイドルって低迷しないように大人が仕掛けた戦略、まぁきくちPがかなり頑張ったことですが、それでもアイドルの垣根がとれて、良い歌を歌いたい気持ちが残ればいいなぁと。
多分来年スカパー!でやると思いますが、私の愛する3bの栗本柚希ちゃんも、横山由依ちゃんとデュエットしたんです。
みんな頑張れ!
とまた記事違いの話がしたくてやってきたドルオタの私でーす。
返信する
Unknown (薫風亭奥大道)
2017-12-13 08:05:59
チャメさん、それが目撃した前後の記憶というのがすっぽりと抜け落ちているんです。だから、まあ、やっぱり夢だったのかなあと思いつつ……。
案外、土地の精霊だったのかも。
返信する
Unknown (薫風亭奥大道)
2017-12-13 08:28:18
玲さん、怖いというよりはビックリというか、呆然というか、うん、怖いという感覚は不思議となかった気がする。何だったんだろうね。

しっかりとした文章を書く子だね。賢い子だと思う。
お互いが切磋琢磨し合って、成長していけたら。きくPの演出は厳しいけど愛がある。
みんな頑張れ!
返信する

コメントを投稿