第5位:正親町天皇(坂東玉三郎)
風格、威厳、浮世の人とは思えぬ神々しさ、すべて完璧。さすが玉三郎さんです。戦国時代モノで天皇がここまでクローズアップされたのはおそらく初めてでしょう。大変興味深く、楽しく拝見させていただきました。
月に閉じ込められた男の話、感銘を受けました。やはり「月」なのですねえ。
第4位:斎藤道三(本木雅弘)
物語前半の、事実上の主役だったんじゃないかと思えるくらいの、強烈な存在感を放っていました。単なる悪人ではない奥深さ、「大きな国を作れ」との言葉を残し、光秀の生き方に多大な影響を与えた最重要人物。歌いながら毒殺するシーンは、大河の歴史に残る戦慄の名場面でした。
本木雅弘新境地!
第3位:松永久秀(吉田鋼太郎)
光秀のことをなにかとサポートする良き先輩、不良中年オヤジ(笑)。態度も声もデカいが、一本筋の通った人物。平蜘蛛の茶釜を通じて光秀に覚悟を伝え、本能寺の変へと光秀を導いた重要人物の一人。爆死こそしなかったものの、最期の死に様、痺れました。
吉田鋼太郎さん、素晴らしかった。
第2位:織田信長(染谷将太)
この物語は光秀と信長の奇妙な友情物語であり、愛憎劇なんです。本当の信長はこんな人じゃないとか、あーだこーだ色々言いたくなる気持ちもわかるけど、このドラマの信長はこうなのだから、この信長を楽しめばいい。染谷信長、サイコパスだがどこか哀しく、寂しい孤独な男。面白かった、とても楽しませていただきました。染谷信長、好きです。最高でした。
第1位:明智光秀(長谷川博己)
本能寺を攻めながら、その頭に去来するのは信長と初めて会った時の思い出。本能寺に上がった火の手を涙で見つめる光秀。己が夢を託した人物を、己が殺さねばならぬ悲しみ。これで光秀が死ぬところまで描いたら、とても悲惨な物語となってしまう。だから敢えて、死の場面は描かなかったのだと解釈したいですね。
光秀の「魂」は死なず、それは江戸250年の太平の礎となり、その「思い」は現代まで繋がっている。そういう意味を込めたラストシーンなのだと、私は思いたい。
長谷川光秀、大河の歴史に残る名演!
ここからは漏れたけれど、他にもよいキャラは沢山おられました。足利義輝(向井理)、明智光安(西村まさ彦)。玉を演じた芦田愛菜ちゃんも良かったし、門脇麦さんの演じたお駒さん、色々言われましたけど、私は良かったと思います。架空キャラの役割を見事に果たしていました。
『麒麟がくる』、何度でも言います。素晴らしい、面白いドラマでした。楽しませていただきました。
ありがとうございました。
さて、次回からの大河ドラマは『青天を衝け』、このタイトル、高橋克彦氏の小説『天を衝く』のパクリに思えて、今一つ気に入りませんが…果たしてどんな作品となることやら。
『麒麟がくる』忘れられぬドラマとなりました。素晴らしかった。
ありがとー!!!