風の向くまま薫るまま

その日その時、感じたままに。

「今晩は、徳川家康です」

2021-02-22 08:27:37 | 名ゼリフ

 

 

 

徳川家康(北大路欣也)

 

 

 

「幕末モノでは視聴率が取れない」、大河ドラマにはこんな定説があるそうな。

背景が複雑で、やたらと登場人物の多い幕末モノは、よほどの歴史好きでもない限りわかり難い。だから一般視聴者は敬遠する傾向があるらしい。

 

え~っ!?、幕末面白いのになあ…。

 

今年の大河ドラマ『青天を衝け』は幕末から明治にかけてのお話。ただでさえ幕末モノは視聴率がとれないのに、これに明治以降の話が加わると余計に視聴率が取れなくなる。これがこれがこれまでの大河ドラマの傾向でした。

 

でも制作側としては、出来るだけ多くの人に観てもらいたい。

ではどうする?

 

歴史背景がわかり難いなら、分かりやすく、尚且つ面白可笑しい「解説」を加えれば、関心を引くのではあるまいか?

 

そこで今年の大河ドラマでは、ドラマの冒頭に「徳川家康の歴史講座」とも言うべきコーナーを設け、歴史的背景を分かりやすく解説しています。徳川家康を演じるのは、重鎮・北大路欣也。

 

第1話の冒頭で、北大路さん演じる徳川家康が登場し、「今晩は、徳川家康です」と現代語で語りかける。思わず笑ってしまった。昨日の第2話にもやはり登場しておりました。どうやらこの路線で続けるようです。

 

大河ドラマも色々工夫して頑張っていますね。大河ドラマには「史実」を曲げてはいけないという縛りはあるけれども、そこさえ守れば、あとは何をやっても構わない。

「史実」とされていることさえ曲げなければ、あとは解釈の問題、歴史的に悪人とされていた人物を別角度から描くことは、頻繁に行われてきたし(源頼朝、平将門、足利尊氏、明智光秀等)、「史実」さえ曲げなければ、架空の人物を主人公にしても構わないし、

史実上、死んだことになっている人を、実は生きていた!とハッキリ描くことは出来ないけれども、生きていた「かもしれない」と描くことはギリギリセーフだったりする。

 

まあですから、徳川家康が歴史講師として登場したところで、別段不思議なことではないのです。

 

大河ドラマって結構、懐が深いのよ。

 

『青天を衝け』当たればいいですね。

 

 

 

【今晩は、徳川家康です】

名台詞ですね(笑)