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チンギスハーン 蒼き狼と白き牝鹿IV シナリオ2 - 再興のビザンツ帝国 その7

2011-06-27 22:24:48 | ゲーム
チンギスハーン 蒼き狼と白き牝鹿IV シナリオ2 - 再興のビザンツ帝国 その6の続き

 前回のイル=ハン国との紛争は国内を大きく混乱させ、しばらくは人員の再配置と都市の内政に時間がかかってしまいました。カラコルムまで遠征していた国王ミカエル8世はニシャプールを陥落させたその足でコンスタンチノープルに帰還。その理由は新たな文化アイテムの開発です。一部の文化アイテムは首都(国王がいる都市)の文化レベルが高い場合に新たに開発されます。そこで文化レベルが世界一高いコンスタンチノープルに戻って一気に文化アイテムを揃えるのが目的です。

 文化アイテムは夏に開発されますが、1291年の夏になったとたんに7種の文化アイテムが完成しました。いずれも強力な効果があるものですが、その中でもおいしいアイテムは……。



 「賢者の石」でしょう。まるでRPGのようです。これによって交易がさらに進み、文化の交流が加速されるでしょう。

 ここ数年は内政ばかりにかまけていたわけではありません。まず、山脈に囲まれた吐蕃(チベット)のラサを制圧しました。次の侵攻先を探していると、陳朝のハノイからパガン朝の首都パガン(ミャンマー)に向けて軍隊が出発したと思ったらあっというまにパガン朝は滅ぼされてしまいました。そこへすかさずビザンツ帝国の「端麗王」フィリップ4世(もとフランス王子)が奪い取ったのでした。



 フィリップ4世は本来優れた能力を持っていましたが、戦闘を重ねるにつれ次々に特技を身につけ、今や我が帝国で最強クラスの将軍となりました。もちろん国王は娘を嫁に出しており、さらに強くなっています。現在はハノイに向けて侵攻中です。

 また、パガンからは元が支配する成都(四川省)にも進軍し、陥落させています。現在は元との局地戦が成都周辺で勃発しています。



 1293年、秋の時点で支配都市は40。この愛嬌のある顔は元の将軍だった金真勲(架空の人物)。ビザンツ帝国は新たな都市マスカット(オマーン)およびイスラマバード(アフガニスタン)を建設。街道も整備されてきました。あとは南から順に攻めていこうか。

つづく

ハワイ! その3

2011-06-22 22:42:53 | 旅行
ハワイ! その2の続き

 マウイ島での二日目はハレアカラ山の火口原を20km歩くというイベントがありました。短いコースも選べたはずですが、確か全員がこのコースを歩きました。



 まずハレアカラの山頂(というか火口原の縁)に車で到着。海側を見るとやっぱり雲が眼下に見えます。ここでも海抜3,000メートルはあります。



 火口原はこの通り、荒野に火口丘が点在している異様な風景です。写真でもそうですが、その場で眺めてもスケール感がまったく掴めません。



 まずはくねくねと火口原に降りていきます。



 途中にシルバーソードという高山植物がたくさん生えていました。



 火口原の中の無数の火口丘を超えていきます。まるで砂漠のようです。



 途中にはボトムレス・ピット(底なし穴)と呼ばれる穴があります。もちろん昔は火山ガスの通り道になっていたのでしょう。



 ボトムレス・ピット近くで休憩。左手前で寝そべっているのは私。斜面が色鮮やかで美しいです。このあと歩き始めた我々は現地に住んでいるであろう夫婦とすれ違ったのですが、その夫の方がなぜか全裸に帽子とリュックという出で立ちでした。それはきっと「ボトムレス」をかけた体を張ったギャグだったのでしょう。



 ここは最後の休憩所。野生の鳥が寄ってきました。



 なぜ最後の休憩所かと言うと、ここから火口原の縁まで一気に登るからです。写真で見るとスケールがわかりませんが……。



 登り始めるとこのような感じです。最後になって300メートルを一気に登るという厳しい展開です。



 ようやく上まで登ると、雲海が広がっていました。この日は20km歩きましたが、意外にもあまり疲れたという気がしませんでした。

 この次の日はついにオアフ島に移動です。

つづく

研修終わり

2011-06-20 21:36:18 | 日記
 2ヶ月に及ぶ新入社員研究が終わり、配属が決まりました。二番目に行きたかった部署で、しかもそこである程度修行を積めば第一に希望していた部署に異動もあるようです。まあいずれにしろ、いただいた仕事に精一杯取り組むのみです。

 それにしても、この1ヶ月の研修はきつかったです。その内容をここで述べることはしませんが、本日その成果発表を行いまして、そこそこ反響があったようでした。発表準備にとりかかっていた先週の木曜日、研修を担当していた部長に厳しいダメ出しをされまして、夜遅くまで皆で議論をしていました。その日は会社近くにある同期の家に泊まりましたが、そこまでやってようやく及第点をいただけました。

 準備もある程度できて、この土日は久しぶりに穏やかに過ごせました。今日の本番も発表自体はスムーズに終わり、その後の議論も関連した部署が矢面に立ってくれたので私たちチームも対応が楽だったし、全社的に課題を共有してくれたようでした。

 やはり研究所とは違って、民間企業は作業効率やコストなどに対してシビアでいいですね。しかも私の仕事は東日本の復興に直接関わる部分が多く、とてもやりがいを感じております。通勤時間は長いですが、この仕事がんばります。

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今日のおまけ画像



 土曜日に久しぶりに近所のゲーセンに行ってみたら、ダライアスがステージ上の真ん中にポツンと配置されており、プレイするのがかなり恥ずかしい事態になっていました。もちろんめげずにプレイしましたが。

チンギスハーン 蒼き狼と白き牝鹿IV シナリオ2 - 再興のビザンツ帝国 その6

2011-06-18 20:58:55 | ゲーム
チンギスハーン 蒼き狼と白き牝鹿IV シナリオ2 - 再興のビザンツ帝国 その5の続き

 東アジア同盟に参加したイル=ハン国との戦争の勃発です。現在のイランに位置するイル=ハン国は国の規模に対して将軍数が多く、一点突破されるとかなり危険です。そこで周辺に包囲網を張って前線を散らし、敵軍隊を確実に仕留めながら都市を攻撃することにします。目標は1290年内のイル=ハン国制圧!

1290年 春

 ターン内に先に行動したイル=ハン国は、ニシャプール(イラン北東部)から我が国のサマルカンド(ウズベキスタン)に大群を仕向けてきました。サマルカンドでは蒙古騎兵隊が編成できず、とにかく兵の数で対抗するしかありません。また、敵の首都タブリーズ(イラン北西部)から出撃した軍隊がバグダードの目の前に迫っています。

 周辺都市から対応可能な将軍たちを(戦闘の向き不向きに関わらず)差し向け、敵軍勢の力を削いでいきます。負けてもいいから敵の数を減らし、とにかく生きて帰って来ることが使命です。その間に周辺都市の労働ユニットを所属の都市に収容し、次のターンの軍隊ユニット編成に備えます。

 そしてモンゴル高原にいた国王ミカエル8世は西アジアへと進路を取りました。

1290年 夏

 イル=ハン国のシーラーズ(イラン南西部)は発展途上にあり、軍備が不足していたので簡単に制圧。こちらも発展途上のカンダハル(アフガニスタン)からの参戦でした。

 労働ユニットを収容して軍備増強に備えていたノヴゴロド、オムスク、キエフ、クラクフ、ペスト、サライ、サマルカンド、コンスタンチノープル、ダマスカス、バグダードから軍隊を総動員です。敵の軍勢に対して片っ端から戦闘を仕掛け、将軍二人が犠牲となるもあらかた撃退。首都タブリーズとニシャプールの包囲網が完成しつつあります。



 撃退した将軍の中には「神学大全」のトマス=アキナスがいて、うまくビザンツ帝国に登用できました。「神学大全」は文化アイテムであり、我が国は著者のトマス=アキナスをずっと探していたのでした。それにしてもこんなに戦闘力の低い彼にまで戦わせるとは……。

 さらにイル=ハン国の労働ユニットを攻撃して多少なりとも国力を削ぎ、あわよくばビザンツ帝国に登用です。

1290年 盛夏

 イル=ハン国はこの期に及んでサマルカンドの将軍に裏切りを薦めているようです。この状況で裏切る将軍なんて余程の愚か者か、あるいはバクチ打ちでしょう。それでも将軍たちの忠誠度には気をつけねばなりません。

 総勢30名を超える将軍たちがタブリーズとニシャプールに迫り、敵攻撃部隊を全て排除。タブリーズは国王アバカの軍に守られていますが、蒙古騎兵隊を率いる4人の将軍たちが総攻撃。機動力と攻撃力に優れる蒙古騎兵の数に任せ、ダメージ無視で城内に突入。混乱と火攻と突撃で、とにかくタブリーズ陥落です。敵の増援が現れなかったのが幸いでした。捕まえた国王アバカはとりあえず解放しましたが、(史実では)うちの娘マリアを妃にして共にマムルーク朝と戦ったというのに義理の息子のこの仕打ちは許せません。アバカのおバカ!

 タブリーズを攻めていた残りの軍隊はニシャプールへと向かい、決戦に備えます。

1290年 秋



 イル=ハン国最後の砦となったニシャプールを取り囲みつつある我が軍勢ですが、連戦の疲弊が重なっており実はかなりボロボロです。負けはしないものの、簡単には勝てなくなってきました。しかも勝っても敵将軍に逃げられてばかりで、登用も斬首もできません。軍隊ユニットを進めたところ、このターン内では一歩足りずにニシャプールを包囲し切ることができませんでした。冬のターンにてビザンツ帝国とイル=ハン国とどちらが先に動くかで結果は大きく変わるでしょう。

1290年 冬

 冬になったとたんにミラクル発生! イル=ハン国王アバカが高齢のため亡くなってしまった! 跡を継いだのは史実通り長男のアルグン。そのおかげで何人かの将軍はイル=ハン国を出奔し、残った将軍たちの忠誠度も若干下がりました。



 さらにいいニュースです。夏に登用したトマス=アキナスが文化アイテムの一つの「神学大全」を完成させました(前線近くにいたのに、そんなヒマあったのかしら?)。

 さて、運良くイル=ハン国より先に行動を始めることができた我が国は、弱体化した軍隊は後退させて、力を維持したユニットをニシャプールに隣接させます。そして最後にミカエル8世が隣接した時点で攻撃開始! これで決着なるか!

 と意気込んで攻めてみると、ニシャプールを守っていたのはマムルーク朝国王だったバイバルスでした! 以前は息子がさんざん世話になり、その時はミカエル8世自ら成敗してやったのに、また出てきたか! しかも史実ではミカエル8世とアバカは協力してマムルーク朝に対抗したのに。敵味方が滅茶苦茶になってますね。というか、ミカエル8世嫌われてる?

 バイバルスは連射と火攻の特技を持ち、混乱もほとんど効かないという怪物です。ただし、前回は国王だったため1部隊の人数は1000人もいましたが、今回はヒラの将軍なので600人しか率いることができません。そのことを希望に戦闘を始めてみるとやっぱり強烈な攻撃力です。こちらの弱った部隊を囮にして攻撃を集中させ、その間に城門を破って城内になだれ込みます。城内で火だるまにされると味方も通過できなくなって大変ですが、あとは数の勝負で辛くも勝つことができました。



 戦闘終了後、英雄バイバルスを登用できなかったのが残念でした。解放はしたけれど、恨み言を言っていたので今後登用できるかどうか……。



 ニシャプールを自ら陥落させたミカエル8世。この後は文化アイテム収集のために一旦コンスタンチノープルに戻ることにします。支配都市は35。戦火の絶えなかった東アジアは静かになっています。軍隊が出ている様子も無く、それが逆に不気味です。次は吐蕃を手に入れてアジアの南北をつなぐ街道を整備したいですね。

つづく

ヤナーチェク:シンフォニエッタ、他

2011-06-14 22:25:49 | CD


レオシュ・ヤナーチェク
・シンフォニエッタ
・タラス・ブーリバ
・コンチェルティーノ
・カプリッチョ

指揮:ラファエル・クーベリック
バイエルン放送交響楽団
ピアノ:ルドルフ・フィルクシュニー

ユニバーサル ミュージック: USSG-3961



 チェコの作曲家ヤナーチェクは、自身が産まれたモラヴィア地方の音楽を元にした奇妙な作品を書いています。

 その作曲技法は「シダ植物のよう」だとか「ヒカリゴケが細胞分裂するよう」だとか色々言われています。確かに私の印象としては、腑に落ちないメロディーが割り切れないタイミングで次々と被さってくる感じです。

 クラシック音楽をよく聴いている人ほど、素人が思いつくままに書き留めた音楽のように聴こえるかも知れません。なぜなら、伝統的な音楽形式をあまり踏襲していないからです。そのかわり、自らのコピーを再生産するような自己完結した構造が支配的です。

 しかもそれは、ただ聞き慣れない私的な音楽というだけではなく、数学的なアプローチ(例えばフィボナッチ数列だとか自己相似形を持つフラクタル図形だとか)で解釈できるのではないかとも思わせるような、とにかく底知れない音楽です。

 このディスクに収録されている曲のうち、「シンフォニエッタ」はオープンな雰囲気を持っており、ヤナーチェクの代表作として有名です。しかしこれもまたなんとも妙ちくりんな曲で、最初から最後まで「なんでそうなるの?」「今のは何なの?」という疑問が頭についてまわります。また、「シンフォニエッタ」を陽とするならば「コンチェルティーノ」は陰という感じで、「Mr.マリックのテーマ」のようなこの曲を仕事帰りの電車で聴いていたら、頭がクラクラしてきました。疲れた心身にこたえるディスクでもありました。

 ところで、「シンフォニエッタ」は村上春樹の「1Q84」と関係があるようですね。私は読んだことがありませんが、何だか気になります。




 同じくラファエル・クーベリック、バイエルン放送交響楽団の「シンフォニエッタ」第1~2楽章。冒頭の10本を超えるトランペットのファンファーレが圧巻ですが、やっぱり変な曲です。


クラシックCD紹介のインデックス

チンギスハーン 蒼き狼と白き牝鹿IV シナリオ2 - 再興のビザンツ帝国 その5

2011-06-12 21:31:14 | ゲーム
チンギスハーン 蒼き狼と白き牝鹿IV シナリオ2 - 再興のビザンツ帝国 その4の続き

 カリカットのバンガダート王子とマルコ=ポーロはデリー=スルタン朝を倒し、そのままパガン朝征伐に向かいます。パガン朝はカリカットにいるビザンツ帝国の将軍に寝返りを薦めているようです。急いで攻め込まなければなりません。

 一方ユーラシアの北側では、ミカエル8世、息子のアンドロニコスと他の王子たちは大群でエミール(モンゴル北西部)と敦煌を制圧し、オゴタイ=ハン国はあっけなく滅亡。実はキプチャク=ハン国から東のモンゴル文化を持つ地域では、移動力と攻撃力が高い蒙古騎兵を編成できるため、戦闘がかなり楽になりました。とは言っても相手も蒙古騎兵なので、火攻や連射などの能力は必要ですが。

 そしてついに元のカラコルム(モンゴル高原、以前のモンゴル帝国の首都)に侵攻です。敦煌を攻めた王族はその足でカラコルムを包囲。弱冠11歳のクンドゥダート王子を総大将として戦闘開始です。城の表からはクンドゥダートの蒙古騎兵が城門を破り、裏からは兄のアンドロニコスが攻城塔で城壁越しに火攻めを仕掛けます。敵部隊には強力な火砲隊が編成されていましたが、逆に火だるまにして機能不全としてやりました。その結果カラコルムは陥落し、国王ミカエル8世はついにフビライ=ハーンのいる大都(現在の北京)に隣接する都市にまで来たのです! ところが……。



 とんでもないことが起こりました! 東アジア同盟がいずれ結成されるだろうと考えてはいましたが、元、鎌倉幕府、陳朝(ベトナム)、吐蕃(チベット)だけでなく、なんとビザンツ帝国と同盟を結んでいたイル=ハン国までもが東アジア同盟に参加したのです! 西アジアなのに! これによって、ビザンツ帝国のど真ん中にあたるイラン周辺に敵国が出現したのです。おいおい、軍隊はみんな東に出払ってるよ……。



 以前のイル=ハン国の友好度は13だったのに、一気に0になってしまいました(友好度の最高は15)。婚姻関係だってあったのに、うちの娘にいったい何をした!?

 まずはくそったれのイル=ハン国を叩き潰してやらないと気が済みませんが、現状では周辺都市からなんとか兵を絞り出して対応するしかありません。イル=ハン国を通過する我が国の将軍たちも守る必要があります。うかつに勢力範囲を広めないよう、東アジアへの対応は守りに徹し、マルコ=ポーロ達も一旦デリーに戻らせましょう。



 父ミカエル8世と共に元のカラコルムを制圧したクンドゥダート王子。特技は少ないですが、今のところ王子たちの中でも最強の能力です。1290年の春、支配都市は32。南宋は元によって滅ぼされています。ビザンツ帝国はカラチ(パキスタン)を建設しましたが、裏切りイル=ハン国が支配するシーラーズと隣接しているので注意が必要です。まずはイル=ハン国を年内(あと5ターン)に潰すことを目標にします。

つづく

ハワイ! その2

2011-06-10 22:13:36 | 旅行
ハワイ! その1の続き

 ハワイ島三日目は島南部の火山スポット巡りです。



 まずは初日に遠くから眺めたハレマウマウ・クレーターです。ここには火の女神ペレが住んでいるという言い伝えがあります。近くに展望台や博物館があって、火山の活動を身近に感じることができます。



 場所を海辺に移動すると、海面から白煙が立ちのぼるのが見えます。これはキラウエア地下のマグマが海中に流れ、海水が蒸発している現場です。



 その近くではマグマを実際に見ることができます。写真の中央の岩石の隙間には真っ赤なマグマが写っています。右下に見えるシワが寄ったような構造はパホイホイ溶岩と呼ばれています。「パホイホイ」とは現地の言葉で「縄」という意味です。



 周囲はこのような眺めです。マグマが固まって間もない足元はサンダルが溶けるほどの熱を持っていました。



 バスでしばらく移動すると、道路にマグマが流れ込んだところがありました。奥にはゴツゴツした溶岩の壁が見えます。このような溶岩はアア溶岩と呼ばれています。



 さて、次の日はハワイ島の北西隣のマウイ島に飛行機で移動。マウイ島のカフルイ空港に到着です。マウイ島は東西の山が繋がったような構造をしています。西側のプウ・ククイ山が写真の背後に見えます。真ん中は友人。



 プウ・ククイ山の中にあるイアオ渓谷州立公園。急角度で切り立った岩山が見事です。プレートの移動によってマウイ島はホットスポットから離れ、その結果として火山活動が止まり、風雨による侵食が一方的に進んで山がこのようになったのでしょう。ハワイ島では見られなかった地形です。



 海岸から見える西隣のラナイ島。プレートは東から西に動いているため、ラナイ島はマウイ島よりさらに古い島です。



 中央の建物はこの日に泊まったマウイビーチホテル。背後にはマウイ島の東半分を占めるハレアカラ山が見えます。次の日はこのハレアカラに向かいました。

つづく

日野日出志「蝶の家」「白い世界」

2011-06-08 22:36:32 | 日野日出志
 今回は日野日出志「ホラー自選集」の第7話「蝶の家」と第8話「白い世界」です。

 この2作は鏡に映したような対称性があります。主人公は「少年」と「少女」、随所に現れる「能面」と「天狗の面」、家にいない父親、家の外で男と逢っている母親、白骨となる結末などたくさんあります。

 まず「蝶の家」から見ていきましょう。主人公の一男は優しい両親とともに暮らしていましたが、突然高熱に冒されて姿が醜くなり、知能も退行してしまいました。蝶を眺めたり幼虫の芋虫と遊んだりすることだけが楽しみでした。父親は船乗りで、家にいることは少なかったのですが、時々一男に海外の珍しい蝶の標本を買ってきていました。父親は一男の異変を母親の責任だと責め続けた結果、母親に表情が無くなり、態度も冷たくなっていました。ある日父親が帰って来たのですが……。



 家にはなぜかたくさんの無表情な仮面が壁にかかっており、母親の冷たさの印象が倍増しています。心を閉ざした母親の象徴として全編にわたって仮面が頻出するのですが、母親の素顔はどうかというと、父親の不在時にどうやら外で男と逢っているようです。このように一男の家庭は悲惨な状況で、読んでいるこちらもいたたまれません。

 そして再び原因不明の高熱が一男を襲います。



 この布団のくるまり方が何となくつげ義春っぽくありますが、最後のコマがキング・クリムゾンのCDジャケットみたいで笑えます(悲惨なシーンなのに)。最初のコマの情報量の多さも印象的です。

 この後、一男の身体を食い破って大量の芋虫が出てきます。その芋虫たちは寝ている母親も食い尽くし、蝶の大群となって飛んで行き、二人の白骨だけが残されて物語は終わります。

 さて一方、「白い世界」では、雪深い山間に住む少女ユキが主人公です。ユキはお婆さんと二人暮らしで、父親は蒸発してしまっています。母親は普段は街にて水商売をして稼いでおり、たまに家に帰ってきます。母親がたまたま何日か家にいると、街から母親が懇意にしている客という男がやって来て、母親と二人で出かけてしまいます。その夜、三人が囲炉裏を囲んでの会話。



 この作品では天狗の面が随所に描かれています。この天狗の面はユキの持ち物ですが、何となくセクシャルなイメージがある天狗の面をユキが無邪気に被っており、母親の業の深さにユキが全く気づいていないということが暗示されているようです。

 そして母親はユキにだまって蒸発してしまいます。そのことをお婆さんはユキにだまっていますが、そのお婆さんもついに亡くなってしまいます。そしてその夜……。



 この作品で唯一のホラー的部分ですが、ネズミの大群がユキと老婆、家をかじり尽くして全ては雪に埋もれて終わります。

 さて、両作品の主人公はどちらが幸せだったのでしょうか。一男は疎まれてはいましたが最後に母親と一緒になれたし、ユキは母親の業を最後まで知らずにすんだ、と言えます。どちらも悲惨な家庭環境ですが、最後の最後で最悪ではなかった、という点で読み手は救われるのかも知れません。それにしても同様の作品が時期的に近接して発表されており(1970および1971年)、さらに類似の作品は他にもあります。当時の作者にはこの日本で何が見えていたのでしょうか。


日野日出志作品紹介のインデックス

チンギスハーン 蒼き狼と白き牝鹿IV シナリオ2 - 再興のビザンツ帝国 その4

2011-06-05 11:51:24 | ゲーム
チンギスハーン 蒼き狼と白き牝鹿IV シナリオ2 - 再興のビザンツ帝国 その3の続き

 インドを治めるバンガダート王子は、その後南アジア同盟の猛攻にさらされていました。マルコ=ポーロらの少ない手勢を率いてなんとかしのいできましたが、王子は二度も難破してその度にカリカットに戻ってくるというドジっ子ぶりも発揮。そんな折、対立の様子を見ていた吐蕃(チベット)がデリー=スルタン朝に軍隊を差し向けてきて、こちらへの攻撃が緩んでいるところです。

 東欧では共同戦線を張っているビザンツ帝国とイル=ハン国の軍勢がキプチャク=ハン国の首都サライ(カスピ海の北)を包囲。そしてタイミングを見てイル=ハン国の将軍一人とビザンツ帝国の三人でサライを攻撃。イル=ハン国の将軍に城門を攻撃させ(当然この間には敵に攻撃される)、お互いが疲弊した頃にビザンツ帝国軍がキプチャク=ハン国軍を倒すという狡猾な手段でサライを入手。これによって邪魔だったキプチャク=ハン国はついに滅亡。



 サライの陥落によってヨーロッパはビザンツ帝国によって統一され、ミカエル8世は宴を開催。諸国を巡っている吟遊詩人はビザンツ帝国の繁栄に驚きながら、ミカエル8世を讃える詩を吟じるのでした。

 国王ミカエル8世はその勢いで自らチャガタイ=ハン国のサマルカンドを攻略。次いで王子たちが天山山脈北麓のアルマリクを攻撃したのですが、ここがまた非常に攻めにくかったのです。



 アルマリクは二方を天山山脈と接しており、そちらからの攻撃はできません。したがって最大でも二つの軍隊でしか攻撃できません。しかも城門前は一撃離脱戦法がとりにくい地形となっています。なんとか敵を混乱させて足止めに成功し、ギリギリで陥落させたのですが、これが失敗していたら兵糧攻めをするつもりでした。苦労はしましたが、これでチャガタイ=ハン国も滅亡。



 アルマリクを落としたカラシアム王子(架空の人物)。ミカエル8世の息子たちは一人の例外も無く戦闘能力が優れており、国王も含めて全員が前線に出ています。しかも政治能力も高いというエリート王家です。

 1288年の秋の時点で支配都市は27。ビザンツ帝国は、中央アジアにカンダハル、ウラル山脈の南端にマグニトゴルスクを建設。いずれも中継地点としての機能を期待しています。また、街道も常に整備しています。

 元は、オゴタイ=ハン国、南宋、鎌倉幕府、陳朝(ベトナム)に攻められるという四面楚歌ぶり。意外と大帝国になれないようです。ただし同盟を組まれるとやっかいなので、対立を利用しつつもうまく切り崩していかないとなりません。

 それにしても邪魔なのはイル=ハン国です。キプチャク=ハン国が滅亡したため、イル=ハン国は敵国との接点が無くなり、今後は内政に注力して国力を高めるでしょう。しかも勝手にコンスタンチノープルと交易をしており、文化レベルを高めているようです。同盟を破棄してもいいけれど、あと3年程度の同盟期間が切れたと同時に併合できるのがベストなので、しばらくは周辺都市の軍備を整えながら様子を見ることにしましょう。

つづく

セガエイジス2500シリーズ Vol.3 ファンタジーゾーン

2011-06-02 23:19:22 | ゲーム
 セガのシューティングのうち大型匡体以外で大ヒットした作品は意外と多くありません。そのヒット作のうちの一つが1986年の「ファンタジーゾーン」です。左右に任意にスクロールするシューティングで、レーダーを頼りに十機の基地を破壊するとボスが出てきます。明らかに原形は「ディフェンダー」(1980年、ウィリアムス製)ですが、ボスラッシュ、サンバのBGM、パステルカラーのグラフィック、買い物によるパワーアップ、変化に富んだボス群など特徴のあるゲームでした。

 プレステ2で発売された本作「セガエイジス2500シリーズ Vol.3 ファンタジーゾーン」はその名作をプレイ感覚そのままに3Dにリメイクしたものです。内部で3Dのデータを扱っており、3D的演出をちょいちょい挟んできます。最も3D的なのはボス撃破時のコイン集めですが、ちょっと蛇足の感のあるシーンです。

 一応アーケードモードもあって、通常のコイン回収もできますが、追加要素はありません。チャレンジモードで新ステージや新兵器のような追加要素を購入すると、ノーマル(3D)モードで遊ぶことができまして、新ボスもさらに趣向を凝らした奴らばかりで楽しくなってきます。

 ノーマルモードは1周エンドですが、アーケードモードは従来通りループゲームです。ノーマルモードクリアの上、アーケードモードもとりあえず3周クリアまでは遊びました。チャレンジモードもできることは全てやったのでクリア認定したのですが、新ボスとの戦いが楽しくて今でも時々プレイしています。「セガエイジス2500シリーズ Vol.33 ファンタジーゾーン コンプリートコレクション」も持っているのですけどね。



 アーケード版の3周目のプレイ動画(7面まで)です。ワイドビームをメインに使っているようです。