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エグゼドエグゼス

2016-06-12 22:19:53 | ゲーム
 なぜか『ハイドライド・スペシャル』の記事にも書きましたが、1985年にアーケードゲームにて2人同時プレイの縦スクロールシューティング3作がほぼ同時に発売されました。『ツインビー』『エグゼドエグゼス』『HAL21』の3作ですが、私は『エグゼドエグゼス』を好んでプレイしていました。

 『エグゼドエグゼス』を初めて知ったのはベーマガ(マイコンBASICマガジン)でだったと思いますが、『1942』の紹介記事に「カプコンはとてつもないゲームを開発中! タイトルはエグゼドエグゼス……」みたいなことが書いてあって、大変に期待していました。ベーマガの次の号で紹介記事が掲載され、昆虫、ドクロ、弥七に佐吉とこれまでのカプコンゲームの集大成のようでした。グラフィックもゼビウスからのスターフォースの流れを引き継いだ感じで、メタリックやセラミックなグラデーションと蜂の巣のようなタイルに美しさを感じました。

 そして発売後にはかなりプレイしておりました。記事で見たグラフィックに劣らず、PSG音源による音楽もシンプルながらも神秘的で、特にボス戦での重低音と不安を煽る音程跳躍に凄みがありました(ちなみに作曲は『レイフォース』のTAMAYO氏)。そして難易度の方は結構高かったかもしれません。画面左右や下から雑魚たちが弾幕を張ってきて、出現即破壊というわけにもいかず、じっくりと弾避けをする必要がありました。そしてなにより敵の硬さが初心者を遠ざけたのではないでしょうか。当時は連射装置などもなかったので手連射が必須であり、1ゲームのたびに右腕が大変に疲労したものでした。

 アーケード版の本作の特徴として、1000万点獲得するとその時点でゲーム終了になることでしょう。かなり明確な目標があるため結構燃えましたが、結局普通に1000万点達成できず、兄との2人同時プレイで兄を囮にしたりメガクラッシュ補充要員にしたりするような奴隷プレイで無理やり1000万点出しました。このあたり悔しい(だけでなく兄にも申し訳ない)ので、PS版とPS2版も持っているのでそちらで1000万獲得したいところです。

 さて前置きが長くなりましたが、そんなエグゼドエグゼスがファミコンに移植されると聞き、当時ファミコンを持っていなかった私は「いいなぁ」と思いながら注目していましたが、発売後すぐにチラつきがひどいクソゲーだとの情報が広まりました。出来が悪いと聞いたら興味がなくなったのですが、最近になって気になりだし、値段も150円程度だったので買ってみました。



 上の画面写真を見ると、確かになかなかアーケード版の雰囲気が出ていていい感じなのですが、静止画では伝わらない部分が全ておかしなことになっていたのでした。まずスタートボタンを押してゲームスタートの音楽があまりにも狂っているので、ゲーム機がぶっ壊れたのかと思いましたよ。ボス戦の音楽も音程がおかしい部分があって残念。アーケード版の音源はAY-3-8910だと思われますが、音の立ち上がりがコントロールされていて比較的ソフトな耳触りになっていますが、ファミコン版は非常にキンキンしていて聴いているのが辛いです。



 そして問題のちらつき。上の写真でもイチゴがところどころ欠けています。とにかく敵が出てきたらちらつき、敵を倒したらちらつき、何もないところでもちらつきます。ファミコンのスプライトの性能がどれほどのものか具体的なことは知りませんが、どうもスプライトのアサイン管理がなっていないようで、キャラを消すときに見た目だけ消してアサインが残っているために無駄に多数のスプライトが画面上にあることになっているような気がします。それと、敵を倒した時に出る点数「500」とか「2000」とかに多量のスプライトを配分しているのではないでしょうか。とにかくスプライトのアサインはもうちょっとやりようがありそうな気がします。



 上の写真はファミコン版の最終ボス「EXED EXES」ですが、アーケード版では「SUPER EXES」といって最終ボスの2段下のボスです。まあ容量の問題もあるでしょうからしょうがない部分はありますが、ただ一言いいたいことがあります。ボスは全てBG画面に描かれているのは当然の措置でしょうが、ボスの上下移動に伴って他の地形がスクロールして見えてしまうのはややこしくていけません。ボスの可動範囲では背景を一色にしてほしかったです。

 敵の種類や動きがかなり省略されているのは、これはしょうがないでしょう。ただし動きがやけにぎごちないのはプログラム技術の問題も大きいかと思います。画面最下段に移動した後に横に移動すると、少し上にずれるというのはゲームとして致命的なミスかもしれませんが。それと輪になって回るラブスカル編隊ですが、回転がずれまくっていて「Choo Choo TRAIN」みたいな動きになってしまっているのが笑えます。



 そんな事を色々考えながらも1000万点出すまでプレイしてしまいました。コンティニューしたらスコアは0になるのである程度の腕前が必要ですが、難易度はアーケード版と比べて随分と下がっているので簡単でした。雑魚敵は倒さない方が良い(次の雑魚が出現するため)、雑魚敵の攻撃は1回だけ、ということがわかれば対処は楽になるでしょう。ただしファミコン版では1000万点になってもゲーム終了にならずスコアが0になると聞いていたので、上の写真ではスコア調整をして9,999,900点で寸止めしています。3時間かけてROUND40にて達成。



 ゲームオーバー時にはパスワードが表示され、それを徳間書店に送るとラベルステッカーがもらえるキャンペーンが行われたとのことで、9,999,900点でのパスワードが上の写真。なんで「RAPYUTA」なの? しかもローマ字表記だし(正しくは「LAPUTA」)。

 随分と文句を書いてしまいましたが、1000万点達成できてそれなりに満足しました。ファミコンではこの7月に現代の技術を結集した新作ソフトが発売されるようです。そんな感じでこのエグゼドエグゼスも最新技術で作り直してもらえたら発売日に買いますよ!