名作アドベンチャーゲーム「
ミスト」の続きで、さらに難易度の上がった「リヴン ザ シークェル トゥー ミスト」のプレステ版をようやくクリアしました。
前作同様、一枚絵のクリッカブルアドベンチャーで、美しい画面と高い難易度が特徴です。目的は、「リヴン」という閉じた世界に行って、ゲーンという人物を幽閉し、キャサリンという女性を救い出すというものです。世界の行き来や幽閉に「接続書」という特殊な小道具を必要としているのが本シリーズの大きな特徴で、本に書き込んだ内容が別の世界として現実化し、本を通じて行き来できるという設定になっています。
さて、シリーズとしてゲーム中で解くべき謎としては、断片的に現れる情報の組み合わせを推理し、仕掛けを正しく操作するというものです。国産のアドベンチャーのようにフラグを立てて回る必要はほとんどの場合ありません。このような全体としての謎の作りは前作と似通っているのですが、本作では結構わかりにくくなっているような気がします。
前作で謎は幾つかの世界(時代)ごとに独立していました。ところが、本作の舞台は5つの島であり、細かい謎は島ごとに独立しているものの、大きな謎に関する答えは全ての島から得られた断片的な情報を総合しなければなりません。しかも大きな謎が複数あり、どの謎のどの部分かを考える必要があります。その上、解くべき謎の他に、世界(あるいは社会)の作りやルールを説明するためだけの仕掛けがたくさんあって、解くべきなのか否かの判断がつき難いのです。
私はノーヒントでのクリアを目指していましたが、残念ながら達成出来ませんでした。序盤で早々に詰まってしまって、ゲームに付属の「ゲーンの手紙」というヒント集を読んでしまったのでした。ヒントや答えがそのまま書いてあるわけではないのですが、とある一文が私にとって大きなヒントとなり、終盤間際まで一気に進める事ができました。ところがそこでまた詰まってしまい、長い事悩んでおりました。かなり疲れてしまっており、いずれ見る事になるかも知れないと思ってヒントが載っているであろうサイトを検索してみると、その扉のページに基本情報としてとある一覧表が載っていました。それを見た瞬間に自分が考えていた謎の解読ルールが間違っていた事に気づいたのです。いや、なんか違和感があると思ってはいたのですが…。
そこから先はスムーズに解く事ができました。それにしても一番(と言っていいほど)大事な部分でヒントを見てしまったとはとても悔しいです。プレステ2に出ている続編
「ミストIII:エグザイル」をプレイする事があったら、今度こそノーヒントでクリアしなければ気が済みません。
プレステ版の「リヴン」はCD5枚組のボリュームで、5枚入りのCDケースは世の中に存在しないから4枚入りケースが2つ入った物理的にも大ボリュームになっています。島を移動するたびにディスクの入れ替えがあるため、特に終盤は煩わしいかもしれません。ディスク読み込みもそれほど速くないので、プレイする方はあせらずのんびりやるのがいいでしょう。
ゲーム内の名所が見られる動画。前作「ミスト」と比較して格段のクオリティアップで、どの画像も大変な手間がかかってそうです。