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ミストIII:エグザイル

2015-07-20 18:43:53 | ゲーム
 プレステ版『ミスト』および『リヴン』に続いて、プレステ2版『ミストIII:エグザイル』をクリアしました。

 今回はエグザイルが登場します。もちろんあのエグザイルではありません。アトラス(シリーズの中心人物)の息子達によって世界をめちゃくちゃにされた恨みを持つサーヴェドロがエグザイル(流浪者)として敵対し、様々な世界で彼が仕掛けた謎を解いて回る構成になっています。今作は『リヴン』のように謎とヒントが入り乱れているわけではなく、初代『ミスト』のように謎が時代(世界)ごとにある程度独立しているため、比較的難易度が低くプレイしやすいという印象でした。試行錯誤の割合は高いかもしれませんけど。

 また、これまでは一枚絵の風景で、その場で向きを変えるときも画面切り替えがあったのですが、今回は「フリールック・ムーブメント・システム」というものを採用していて、まるでGoogleストリートビューか『夕闇通り探検隊』のパノラマモードのようにその場で全方位に向きを変えることができます。まあそれでも本質的には一枚絵なんですけどね。

 ただ、そのために一部難しい部分もありました。移動できる方向がややわかりづらくなったため、何度か「行ける場所探し」をするはめになってしまいました。そのうちの一箇所はまったくの偶然に迷い込んでやっと先に進んだのでした。そういうのも謎解きの一環として仕込まれていたのかもしれませんが、進める方向にカーソルが重なるとカーソルの形が変わるというのであればもう少し良かったような気がします。

 各時代はそれぞれにテーマを持って人工的に作られたという設定になっています。したがってこれまで以上に不自然な世界に見えます。ですが、空や海の色、岩肌、錆びた鉄柱や軋む吊り橋など、不思議なリアリティを持つ映像の作り込みは健在。特に各時代の謎を解いた時には派手な動きの映像が楽しめます。

 プレイにあたって今回こそはノーヒントでクリアしたいと考えていました。ところが最後の時代に到達するなりしばらく詰まってしまったのでした。その謎も言葉合わせのようなもので、あまり面白いものとは言えませんでした。解説書では多くのページがヒントブックとなっており、言葉合わせが面倒になってついにそれを開いて読んでしまったのですがまったく参考にならず、「ヒントを見ようとしてしまった」という事実だけが残ってしまったのが悔しいです。まあその後ちょっと考えたらすんなり解けたのですが。

 最後の時代では数パターンのゲームオーバー(最後の時代の直前からやり直し)と、後味の悪いエンディング、円満解決のベストエンドが用意されています。移動時のディスクアクセスは若干長いような気もしますが、手がかりから解法を推定し、それが正しかった時の納得感は格別です。最近はこういうゲームは少ないですし、さらにこのプレステ2版も入手しづらいですが、興味のある方はぜひどうぞ。



 予告編の動画。今見るとどこも懐かしい風景です。とくにアマテリア(玉を転がす時代)の夕暮れ空の印象が強いですね。