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東京見物 後編

2011-10-29 21:57:09 | 旅行
東京見物 前編の続き

 浅草で一泊し、翌日もう一度仲店通りを散策しました。古めかしい店ばかりで、見ているだけでも楽しめます。





 お土産などを買った後は、浅草から水上バスに乗って隅田川を下りました。船着き場は浅草駅のすぐ近くにあります。



 出航直後の吾妻橋の下にさしかかったところ。正面から最新鋭の上りの船がやってきたのが見えます。



 吾妻橋をくぐり、最新鋭の船とアサヒビールのウ○コのツーショット。前編でも書きましたが、今ならこの写真の背景には東京スカイツリーが見えるでしょう。



 しばらく下って、佃島のあたり。近代的な高層マンションが建ち並んでいます。



 さらに下って、上流側に振り返って撮った一枚。嫁の向うには有名な勝どき橋が見えます。左の広い建物は築地の市場。



 途中で船は浜離宮庭園に寄り、終点の竹芝桟橋に向かいます。終点近くでは東京湾の向う側にお台場が見えます。右の建物は(デモがあったことで)有名なフジテレビです。私が高校生の頃は家からお台場まで歩いて行ったものですが、当時は開発される前で見渡す限り空き地でした。せいぜい船の科学館があったくらいでしたね。

 次は竹芝桟橋から浜松町まで歩き、山手線で二駅隣の品川に移動し、水族館のエプソン品川アクアスタジアムに行きました。以下、水槽の写真をどうぞ。

















 イルカショーもやっていて、大変な人気でした。



 当時この水族館の目玉は水槽の下をトンネルが通っているというものでした。私の顔が邪魔ですが、水中にいるようです。



 トンネルの上をノコギリザメが泳いでいます。現在はこの水族館でいろいろなアトラクションが楽しめるようです。

 というわけで、この後は品川から新幹線に乗って奈良に帰ったのでした。長年東京に住んでいた私にとって、東京に観光に行くというのは不思議な感覚がありましたが、東京に住んでいたらわざわざ行かないようなところに行ったりして新鮮でした。また嫁に東京案内したいですね。今度は高尾山なんかもいいな…。

クーカル・イン・奈良

2011-10-23 21:16:06 | 奈良
 ここ奈良では志賀直哉の「奈良にうまいものなし」というつぶやきが定説になっていましたが、ニュース等でご存知の通り、ミシュランガイドに奈良の店が掲載されるようになりました。我が家の近所にも何件も星獲得店がありますが、そんなにすごい店だったのかと驚くことが多いです。さすがに高価な店が多くて、普段から通うようなことはできませんが、ぜひ食べに行ってみたいですね。

 そんな奈良にグルメブームが到来、というわけではありませんが、「クーカル・イン・奈良」というフードフェスティバルが11月13日まで開催されています。メイン会場は奈良公園シルクロード交流館のレストラン「クィーン・アリス・シルクロード」、他にも「志賀直哉旧居」等が会場となっています。私は本日、散歩がてら奈良県庁向かいの広場のバザール会場にちょっとだけ行ってみました。



 店の数は多くありませんが、かなりの人出でした。ちょうど昼の時間帯に到着してしまったので、座れなかったり待たされたりで大変でした。混雑する時間帯は避けて、午後2時以降に来るのがいいかもしれません。



 奈良で有名なカフェ「くるみの木」が店を出していました。こちらはアジフライサンド。アジフライが二つも入って(というか、はみ出して)いました。スープはさつまいものポタージュ。おいしくいただきました。



 こちらは嫁が注文した鶏と大和野菜のサンド。柚子味噌の和風テイストでした。この「くるみの木」の系列店の「なず菜」はミシュランガイドで一つ星を獲得しています。



 鹿サイダーなるものを発見。購入してみました。



 こちらが鹿サイダー。鹿エキスが入っているわけではなく、柿酢が入っていました。なんとなく駄菓子っぽい、懐かしい味でした。



 鹿サイダーと鹿のツーショットを撮りたくて鹿を追っかけていたのですが、なぜか雄鹿同士が突然威嚇し合い始めて……。



 いきなり目の前でケンカをおっ始めてしまいました。そんなにサイダー飲みたかったのでしょうか。なんか責任を感じてしまいました……。

 というわけで、アジフライサンドでかなり満腹になってしまったので、それ以上食べられなくなってしまいました。他にも窯焼きピザ、くずもち、大和野菜などがありました。また行ってみようかな。11月13日まで開催されているので、奈良にお立ち寄りの際はどうぞ。

シューティング技能検定と私

2011-10-20 20:52:10 | ゲーム
 トライアングルサービスというゲームメーカーがありまして、アーケードや家庭用にシューティングゲームを作り続けています。社員は社長一人だけであり、グラフィックと音楽制作以外はその社長が全て一人でやっているようです。社長はその筋では有名は人で、いくつものメーカーを渡り歩いて武者修行し、その後独立してトライアングルサービスを設立したそうです。

 私がトライアングルサービス社に始めて注目したのは、「トゥエルブスタッグ」というシューティングがプレステ2に発売されている事を知ったときでした。私は見た事がありませんでしたが本来はアーケードゲームとのことでした。プレステ2の画面は派手派手ではないもののリアルかつ大胆で、そのうえ弾幕系ではなく、いずれも私の好みにぴったりであったためにその後すぐに買いに行ったのでした。そしてゲームクエストに感想を投稿し、2005年11月14日に掲載されたのです。ちなみにこれは私にとって久々のゲームクエスト投稿で、思い入れのあるタイトルです。これ以前は「おかもろ」を名乗っていましたが、その後に投稿システムが変更されてしまって以前のようにログインできず、しょうがないので新アカウントで「おかもろ(再)」としたのでした。

 プレステ2に出た次のトライアングルサービスの作品は「シューティングラブ。~TRIZEAL~」でした。こちらも入手して、とりあえず最初のノーコンティニュークリア後にゲームクエストに投稿し、2006年9月13日に掲載されました。この作品には「シューティング技能検定(試用版)」というミニゲーム集の一種も収録されており、シューティングに必要であろう技能を測ってくれるというものでした。

 そしてこの「シューティング技能検定」が完成版として遊べるのがアーケードの「シューティングラブ。2007」で、2007年7月に発売されました。また、Xbox360に移植されて、「シューティングラブ。200X」として発売されています。下はXbox360版の動画。



 プレイ時間の短さや自己記録更新のためのリピート率の高さもあるためアーケード版は結構ヒットしたようで、今でも置いてある店もあります。プレイごとにあらわれるミニゲームはある程度ランダムに決定されるため、動画に収録されていないミニゲームもあります。プレイの最後にプレイヤーのゲーマー年齢が出ますが、私は21~23歳と判定される事が多く、実年齢よりずっと若く判定されるのでまだ私もシューターとして捨てたものではないのかもしれません。

 さて本題です。私は長らくこの「シューティング技能検定」について一つの疑問を持っていました。それが勘違いだったらあまりにも恥ずかしいので今までだまってきましたが、せっかくだからネタとして書いてみることにしました。

 上の動画で6:22から「隕石から地球を守れ!」というミニゲームがあります。ちょっと知識のある人なら、これはタイトーの「ハレーズコメット」か何かのパロディだと思うでしょう。ですが私には「どつぼちゃん」というミニゲーム集の最終ステージのように思われたのです。私が書いた「どつぼちゃん」の感想文は2006年8月30日にゲームクエストに掲載されました。その文章の中で私は以下のように書きました。

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 そしてついに披露宴も終盤の最終ステージ! そこではなんと宇宙から真っ赤に燃える巨大な隕石が地球へ迫ってきます。もはや風水による一家の災難という範疇を10光年も飛び越えた天変地異です! 隕石の接近がどつぼちゃんのせいかどうかは判りませんが、このままでは披露宴どころではないことは確実です。

 地球が滅亡するだけでなく、披露宴の邪魔をされるのは許せない!

 どつぼちゃんは隕石の破壊に向かいます! どうやって? それは、隕石に向かって石つぶてを投げつけるという、何もしないよりは1オングストロームほどマシというシューティングゲームでした!


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 何が言いたいかというと、私が「トゥエルブスタッグ」や「シューティングラブ。~TRIZEAL~」の感想文を投稿していると知ったトライアングルサービスの社長が、私の他の投稿文を読んでゲーム作りのネタにしたのではないか、ということです。これが長年の疑問なのです。もちろんこれだけでは「お前の勘違い、恥ずかしいのう」と言われるだけでしょう。

 もう一つ、動画の8:02から「save the earth keep clean 空き缶はくずかごへ」というミニゲームがあります。標的を狙って撃つミニゲームは他にもあり、このミニゲームをわざわざ入れる意味があまりないような気もします。これを見て私の頭に浮かんだのは、2007年1月4日にゲームクエストに掲載されたペプシマンの感想文なのでした。非常に恥ずかしい文章なのでほじくり返したくないのですが、そこでは以下のように締めくくられています。

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 ゴミはゴミ箱に。
 空き缶はリサイクル。


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 これら感想文の掲載日は「シューティングラブ。2007」が発売された2007年7月以前であり、ちょうど開発中であった可能性も高いと考えられます。上記二つのミニゲームは「2007」にて追加実装されたものです。社長は「ライブ感」でもってゲーム作りをするという話も聞いたことがあります。これら投稿文をきっかけにしてミニゲームのアイデアがひらめいたということもありそうだと感じられます。

 もちろん私の思い込みなのかもしれません。真実は社長のみぞ知るところでしょう。ですが万が一、私の文章がなんらかのきっかけになっていたとしたら、こんな光栄なことはありませんね。

日野日出志「赤い花」

2011-10-15 19:36:10 | 日野日出志
 Twitterで地獄の日野日出志botを作りました。3時間ごとに日野日出志作品のセリフを自動的につぶやきます。

 日野日出志「ホラー自選集」の第11話「赤い花」は日野日出志作品の中でも最恐のものの一つでしょう。あまりにも直接的で生々しすぎる感があります。子供が読んだら泣き叫ぶでしょう。



 舞台は東京郊外の田園地帯。線路脇にある花の栽培農家を営む男が主人公です。ガーデンは非常に整えられたように見えますが、男の顔はこれまでのどの作品の人物よりも歪めて描かれていて、一瞬でこの男の狂気を感じ取ることができます。花に対する男の愛情は異常なほどで、ガーデンに忍び込んで花を摘んだ子供を殺そうとしたほどです。逃げた子供は電車にはねられ死亡してしまいましたが…。



 男の見た目は歪められていますが、なんとそれなりに社会と関わりを持って生活しているようです。生け花の師匠である女性がガーデンに馴染みの客としてやって来ます。男は女性に対してお世辞などを言ったりして意外な感じを受けますが、女性が帰る左ページでは異様な緊張感がみなぎっています。踏切の警報を女性への警報にだぶらせているあたりが非常に映画風であり日野日出志的です。

 男は花の品評会で入賞するほどの美的センスと腕前を持っており、作品を求めてやってくる人々もたくさんいます。しかし彼は出展された作品を譲り渡すことはしません。それには理由がありました。

 ある日、生け花の師匠がいつものように花を買いにきたところ、ガーデンの奥にいい花があるよと声をかけます。そして男は女性の首に手をかけ絞殺してしまうのです。女性の遺体を解体し、冷蔵庫に保存します。流れ出た血をためた瓶に花の種を浸けます。しばらく断食の後、保存した女性の遺体を食して自らの栄養にし、その後の排泄物を溜めておきます。この排泄物を肥料として花を育てることで女性は花に生まれ変わり、同時に男の中でも生き続ける、というのが男の思想であり秘密なのでした。



 さらっと書いてしまいましたが、このあたりの描写は日野日出志作品の中でも最も凄惨なものであり、ここに載せるのもためらわれます。こういった直接的な残酷描写も恐ろしいですが、男が社会に交わり、人並み以上に評価され、狂気の思想を持つなりに理路整然としているのが最大の恐怖です。さらにこの独特の絵柄も印象的です。絵的な効果も十分に保ちつつ、歪んだ男=狂気、女性=美という単純化された記号となっています。

 これ以前の作品では、ある人物にふりかかった不幸な事件とか社会から外れた人物の妄想とかであり、現実世界とは異なるある種のファンタジーの雰囲気がありました。例外的には「はつかねずみ」の物理的・生理的恐怖もありましたが、本作ではその恐怖の上に圧倒的な狂気がからんでいて、最大級のトラウマ作品になっているように感じます。


日野日出志作品紹介のインデックス

東京見物 前編

2011-10-13 21:34:21 | 旅行
 今回は2005年の8月に嫁を東京に案内した時の写真です(これが二度目でしたが)。私は首都圏で生まれ長いこと住んでいたため、東京でホテルに宿泊するという体験は何度あっても新鮮です。



 まず新宿にやってきました。ここは新宿駅東口のアルタの近くで、写真のすぐ左側にアルタがあります。ちょうどお昼時で、笑っていいとものカメラがアルタ前にスタンバイしていました。この写真に映っているカメラのさくらやには、昔よくゲームソフトを買いにきたものでした。アルタの中で昼食をとって、次は西口から都庁に向かいました。



 都庁ビルの展望台から南東方向の眺め。写真右の大きな緑地は明治神宮。中央やや右上の高い建物は六本木ヒルズです。私は20歳までその周辺に住んでいたのでした。六本木ヒルズにも友人が一時期住んでいました。というのも、友人はヒルズが開発される前にそこにあったマンションに住んでいたからです。





 次の目的地は靖国神社で、都営新宿線に乗って10分程度で着きました。当時は小泉内閣で、この時期ニュースで話題になっていたため、嫁がぜひ行きたいと希望したからです。私の方は、昔に大晦日に友人達と夜中歩いて、ここで初詣をしたことがありました。ここはいつでも多くの人が参拝しており、この日ももちろんそうでした。



 境内にある遊就館では戦没者の遺品等が展示されています。中に入るといきなり零戦や大砲が展示されています。こちらも多くの見学者がいました。



 次は九段下から地下鉄で20分くらい移動し、浅草に到着。写真は雷門前、浅草寺(せんそうじ)の山門です。左側が雷神、右側が風塵。奥の参道は仲見世通りで、両側の店では土産物、饅頭、せんべいなどが売られています。



 土産物屋のひとつ。いい雰囲気です。



 こちらが浅草寺の本堂。聖観音像が安置されています。東側には浅草神社(あさくさじんじゃ)があります。読み方もややこしいですが、寺の境内に神社があるのも不思議です。

 ここで一旦宿泊するホテルにチェックイン。場所は浅草神社側の出口を出てほど近いところでした。



 夕食を食べに夜の街に出発。ここは吾妻橋の交差点で、向こうに見えるオブジェがある建物はアサヒビールです。通称「ウ○コ」です。現在なら、この写真の左側には東京スカイツリーが見えることでしょう。



 浅草から地下鉄で一駅隣の蔵前で降りて、割烹 吉葉(よしば)に来ました。ここではちゃんこがいただけるのですが、店の真ん中に実際に使われた土俵があるのが面白いところです。



 真夏のちゃんこは暑かったですが、大変おいしかったです。

つづく

Twitter始めました

2011-10-12 19:33:24 | 日記
 Twitterを昨日から始めました。馬鹿をさらすのが怖くて今までは近寄らなかったのですが、むしろ人目に付くことで誰にも恥じない生活を送ろうと考えたのが理由です。もちろんブログはこれまで通りに続けます。よろしかったらフォローしてださいね~。とりいそぎ報告まで。

チャイコフスキー:バレエ音楽「くるみ割り人形」

2011-10-10 20:04:00 | CD


ピョートル・チャイコフスキー:
・バレエ音楽「くるみ割り人形」 作品71

指揮:ジョン・ランチベリー
フィルハーモニア管弦楽団

EMI: CDS 7 49399 2



 朝夕はめっきり涼しくなり、街角でキンモクセイの花が香るこの時期、私は異様な緊張を感じてしまうのです。というのも、所属していたオーケストラの演奏会がこの時期だったからです。今回は演奏会で演奏した曲の一つ、チャイコフスキーのバレエ音楽「くるみ割り人形」です。

 普通に「くるみ割り人形」と言ったら、8曲からなる25分程度の組曲のことを指しますが、この組曲とは90分のバレエから抜粋されたものです。ところが、この組曲版はバレエ全曲の中で最もどうでもいい部分を集めたものなのです。バレエ全体には流れの中にドラマがあり、登場人物や事件と音楽的主題の関連があるのです。それなのに、組曲としてコンパクトにまとめるために、音楽の壮大な関連性を全部排除しても問題のない部分だけを抜粋するしかなかったのです。もちろんそれでも魅力的な音楽ではありますが。

 「くるみ割り人形」はとてもメジャーな曲です。テレビ番組やCM(しゃべる犬のお父さんのCMなど)でも数多く使われているし、ゲームでも「パロディウスだ!」なんかで使われていますが、これらはいずれも組曲に使われた曲です。我々の演奏会ではこの「くるみ割り人形」がメイン曲であり、もっと尺を長くするために、全曲からさらに抜粋して組曲版に付け足すことになりました。付け足されたのは、「情景(松林の踊り)」、「パ・ド・ドゥ」、「タランテラ」、「終幕のワルツとアポテオーズ」の4曲です。組曲版では「花のワルツ」で爽やかに終わるところを、「終幕のワルツ」まで演奏することで大きな盛り上がりを得られたのではないでしょうか。そのためかどうかはわかりませんが、この時の演奏会ではアンコールが終わっても拍手が鳴り止まず、急遽もう一回「花のワルツ」を演奏したという記念すべき演奏会になりました。

 このディスクでの演奏はメリハリが利いており、劇場的な雰囲気もあって、90分という長さが全く気になりません。CDプレイヤーで聞いていると、ディスク交換するのも煩わしいほどノってしまいます。このように演奏もなかなかすばらしいのですが、このディスクには珍しい特徴があるのです。この「くるみ割り人形」には実はボツになった曲があります。全曲版のフルスコア(総譜)の最後には「ジーグ(イギリスの踊り)」という曲のピアノ用の譜面が途中まで掲載されていて、何らかの理由で途中で放棄されたことがわかります。このディスクではこのボツ曲を指揮者のランチベリーが編曲して、全曲の中に突っ込んでしまったのです(「トレパック(ロシアの踊り)」の前)。妙な盛り上がりで演奏しているし、チャイコフスキーのオーケストレーションとはやや異なってもいて、浮いてしまってはいますが…。

 というわけで「くるみ割り人形」を聞いていると、なんだか余計に緊張してしまいました。心地いい緊張ですけどね。



 YouTubeで見つけたイギリス王立のロイヤル・バレエ団によるバレエの第2幕の冒頭部分。「おかしの王国」、3:42から「クララと王子の入場」、8:32から「チョコレート(スペインの踊り)」となっています。この3曲は演奏しなかったのですが、ぜひとも連続して演奏したかった部分です。特に「クララと王子の入場」では変化に富み、ゴージャスでかっこいいんですが…。そこから「チョコレート」への展開のテンポもいいですね。この「チョコレート」に関しては演奏しようという声も強かったのですが、同期のトランペット吹きが「こんなソロ絶対に無理」と言い出して、強硬に反対されてしまったのが残念でなりません。


クラシックCD紹介のインデックス

剣客異聞録 甦りし蒼紅の刃 サムライスピリッツ新章

2011-10-05 21:59:30 | ゲーム
 プレイステーションで発売された「剣客異聞録 甦りし蒼紅の刃 サムライスピリッツ新章」についてはゲームクエスト投稿文にも書いていましたが、このたびようやく満足するまでプレイしてクリア認定しました。

 本作はプレステオリジナルであり、アーケードのポリゴンサムスピ「SAMURAI SPIRITS 2 ~アスラ斬魔伝~」から多くの設定を引き継ぎつつ、その20年後が舞台となっています。キャラはみんな凝りに凝っており、名前や設定やセリフは中二病が悪化したかのような凝りようです(それが魅力なのですが)。シリーズの中では比較的サムライっぽい人が多いかもしれません。

 初代の主人公の覇王丸はオッサンになっており、服部半蔵は世代交代しています。ナコルル・リムルル姉妹はプレイヤーキャラではありませんが、中二設定で若い姿を保っています。主人公の九葵蒼志狼(くき せいしろう)とボスの一人である九鬼刀馬(くき とうま)は元同門だったり、別のボスの命(みこと)は前作のアスラと色(しき)の子供に前作ボスのユガが取り付いたものだったりと、中二的世界が展開しています(全国の中二の皆さん、ゴメンナサイ)。なかなか面白いキャラの配置なのですが、その後はストーリー的に続く作品が出ていないのが残念です。

 キャラについて一つ気になる点があります。本作には23人のプレイヤーキャラがいますが、その約半数がコンパチ(Compatible:互換性がある)キャラなのです。主要キャラと同様の技やモーションを持つサブキャラがいたり、主要キャラから必殺技を省略したような量産型キャラがいたりするのです。主要キャラのモーションデータを別のポリゴンモデルに流用したということですが、それでいて全て別の技名がついていたり、そのキャラ独自のストーリーデモがあったりして、単なる水増しなのかそうでないのかがよくわかりません。刀身と一体化して戦うボスの一人の朧(おぼろ)でさえもコンパチキャラと言えるかもしれません。前作のアスラのなれの果てである幽堕(ユダ)なんか他に二人も同じ性能のキャラがいます。ゲスト的な出演なのに…。23人目の九皇蒼志狼はアッパーコンパチ(上位互換)キャラですね。

 ゲームシステムは単純すぎず複雑すぎずなのですが、必殺技に関しては複雑で憶えきれません。分岐する連続入力技、あるいは構えからの派生技があり、その流れを把握するのも大変です。しかもオンラインコマンドリストが見づらいし…。でも大丈夫。一人プレイだとほとんど強斬りだけしか使いませんから。

 複雑なシステムもコマンドも本作では脇役です。以前にも書いたように、連続技でドバドバ斬るのではなくて、相手の一瞬の隙に渾身の一太刀を浴びせるのが私にとっての魅力なのです。ポリゴンは粗いし、仕切り直しでテンポが悪いし、システムの無駄遣いしているし、設定は詰め込み過ぎだし、コンパチキャラばかりいたりしますが、スマートに強斬りを喰らわせる感覚があるために嫌いになれない作品なのです。

 というわけで時々思い出したように遊んできました。まず全23キャラでストーリーモードをノーコンティニュークリア。そんなに難しくありませんでしたが、強斬りモーションにクセのあるキャラの扱いはちょっと苦労しました。

 次は全キャラに対してアタックモードで全15課題をクリア。課題というのは「3分間で12人倒せ」とか「体力回復無しで6人倒せ」などのようなものです。これもそれほど難しくはありませんが、例えば吉野凛花の秘奥義をうっかり喰らってしまうと20秒近く操作できなくなるようなこともあり、かなりストレスが溜まる場面もあります。そんな課題をクリアすると技を強化することができます。強化できる技は通常技・特殊技・必殺技・防御などありますが、たいていのキャラではまず立ち強斬り、次にジャンプ強斬りを極限まで強化するのがいいでしょう。全15課題をクリアすると一閃勝負というものによって能力強化できるようになりますが、これをプレイしてキャラをパーフェクトになるまで強化するためには、キャラによっては数千回もプレイしなければなりません。そこまではさすがにやる気が無いので、一閃勝負は各キャラで数回ずつで良しとしました。

 そして最後に、強化した23キャラ全てで再びストーリーモードをノーコンティニュークリア。磨き抜いた強斬りでほとんどは秒殺です。ここまでプレイしてようやく満足したのでした。

 他にもギャラリーモードで過去作のキャライラストを集めることができたり、ポケットステーションに「ナコPG」をダウンロードして遊ぶことができます。ダンジョンRPG風の「ナコPG」はかなりプレイした記憶がありますね…。

 本作を冷静に見ると「力の入れどころが間違っている」という評価が的を射ているのでしょうけれど、文句を言いながらもまったりプレイしてしまう作品でした。対戦となるとまた違う面白さもあるのかもしれませんね。



 この動画はエンディングのスタッフロールです。ここでの音楽はナコ・リム姉妹のコーラスとなっており、それはもうなかなかの衝撃となっております。曲は初代サムスピのナコルルステージのアレンジです。冒頭の「いつも~」のところでスキップしてしまうのが、私のいつものことでしたが。