フルート名曲集
・小舟で(ドビュッシー)
・熊蜂の飛行(リムスキー=コルサコフ)
・ヴォカリーズ(ラフマニノフ)
・愛の悲しみ(クライスラー)
・ユモレスク(ドヴォルザーク)
・トロイメライ(シューマン)
・白鳥(サン=サーンス)
・アルルの女 組曲(ビゼー)
・牧神の午後への前奏曲(ドビュッシー)
・亜麻色の髪のおとめ(ドビュッシー)
・アヴェ・マリア(グノー)
・G線上のアリア(バッハ)
・タイスの瞑想曲(マスネ)
・シチリアーノ(フォーレ)
・ハンガリー田園幻想曲(ドップラー)
フルート:パトリック・ガロワ
エマニュエル・クリヴィン指揮 南西ドイツ室内管弦楽団
フィリップ・ブライド指揮 フランス室内合奏団
ベルナール・トーマ指揮 パリ音楽祭室内管弦楽団
ジャック・メルシェ指揮 ルクセンブルグ放送管弦楽団
ビクターエンタテインメント: VICP-23134
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前回のあらすじ>
小学生の時に聴いたフルートとハープの曲の正体を解明すべく、とりあえず一枚フルートのCDを買ったものの判明しなかったのであった。
前回のCDを買ってからしばらくして、私は再び石丸電気のCD売り場におりました。もちろん目的はあのフルートの曲でありましたが、それ以外にも何かオモロイ曲はないかと店内をうろついていたところ……。
なんと、さんざん探していた曲のメロディーが店内で流れ始めたのでございます! しかもピアノとヴァイオリンか何かの編成で!
話が違うじゃないか!
というわけで、あっけなく出くわしたその曲のタイトルを探るべく、レジ横にある「現在演奏中」のCDケースを手に取り、前後の曲目から特定した結果、グノー作曲『アヴェ・マリア』であることが判明したのでございます。そうか、こいつがグノーのアヴェ・マリアだったか、と名前だけは知っていた私は得心し、さっそく
器楽曲のフルートのコーナーへ向かったのでございます。こうなったら意地でございまして、フルートでグノーのアヴェ・マリアを聴かないと納得できない体になっていたのでございます。そして探し出したのがこのCD。ハープの伴奏があるか否かはわかりませんでしたが、とりあえずフルートということで良しとしたのでございます。
家に帰ってCDを聴いてみると、あーこれだよこの旋律だよとしみじみ。伴奏はハープとオケが演奏していてまずまず納得。もともとはバッハの曲を伴奏にしてフランスのグノーが旋律を作った歌曲だそうで、様々な楽器のために編曲されているとのこと。かなり有名だから多くの人が聞いたことあるかもしれません。
上の動画は私が小学生時分に聴いていたものにかなり近い編曲だと思われます。これですよ。
このディスクに収録されている曲はどれも有名どころを編曲したもので、クラシックに馴染みのない人でも5曲くらいは聴いたことがあるでしょう。『ユモレスク』『トロイメライ』『G線上のアリア』など誰もが知っている曲も多くある一方で、『アルルの女』のメドレー的な編曲もあって飽きません。個人的にはサン=サーンスの『白鳥』を聴くと
ギリヤーク尼ヶ崎さんを思い出してしまいますが…。『シチリアーノ』や『ハンガリー田園幻想曲』は前回のディスクに比べて伴奏がゴージャスになっていて、それもまた面白いものになっています。これはこれでなかなか楽しめた一枚でした。
ちなみに大学の後輩に曲名が判明したことを伝えたら「へー、そうですか」というごく薄いリアクション。もうええわ。
<後日談>
そしてこのアヴェ・マリア騒動の直後に発売されたプレイステーションの『ビートマニア APPEND 5thMIX』に、下の動画のような曲が収録されていたのでございます………。
つまり
一連の騒動でわざわざ2枚のCDを買わなくても、私は『アヴェ・マリア』の名にたどり着くことができたのでございます。石丸電気といいビートマニアといい、アヴェ・マリア氏の方から突然に猛アタックを仕掛けてきて、結果的にかなり散財させられてしまったのでございます………。
クラシックCD紹介のインデックス