民主党は4日に開かれた両院議員総会で菅直人氏を新しい代表に選出し、その日の午後、衆参両院本会議で行われた総理大臣指名選挙で菅氏が94代総理大臣に指名された。
迷走を極めた鳩山内閣が9ヶ月足らずで退陣し、民主党の政権担当能力への信頼が大きく揺らぐ中、国勢の舵取りを担うことになった。
私は菅直人総理大臣の船出としては、まずまず良かったと感じている。
というのは、鳩山政権から引き継ぐダメージが小さく抑えられているからだ。
鳩山政権自体が短命政権だったこと、また小沢氏も同時に退任したことが大きいと思う。
私も何度か選挙の応援演説に行ったことがあるのでよく分かるのだが、菅氏の特徴の1つは非常に「庶民的」ということだろう。
また菅氏は東工大出身者では初の総理大臣ということになる。
東工大という大学はエンジニアを養成する大学であり、本来、総理大臣を輩出するような大学ではない。
学生時代の菅氏は当時の学生運動に積極的に参加していたとのことだが、そのような経験が代議士を志すきっかけになったのかも知れない。
共同通信によると「新首相に期待する」は57%、「民主党の支持率」は36%になっている。
民主党の支持率は一時的に20%を割り込んで自民党を下回っていたが完全に抜き返した。
菅氏はこれから選挙に向けて調子を上げていき、余程のヘマをしない限り選挙までつつがなく乗り切っていくと私は見ている。
しかし一方で「菅直人新首相には期待できるのか?」と多くの国民が少々不安を抱えていると思う。
まず菅氏に期待できる点は、学生運動の頃から変わらない「庶民の味方」「下から目線」という立場でモノを考えられることだ。
菅氏は厚生大臣だった頃、薬害エイズ問題に取り組み、結果として経営悪化した株式会社ミドリ十字を救済合併による消滅に追い込んだことがある。
この時の対応はまさに「庶民の味方」「下から目線」で、国民から高評価を受けた。
一方、菅氏の課題としては「経済に弱い」ことが挙げられる。実は、菅氏は東京のバブル崩壊のトリガーを引いた人物だ。
「このままでは庶民が家を持てなくなる」と主張し、銀行に対して窓口規制や総量規制をせざるを得ないように追い込んだのが、当時の菅氏だった。
経済に限らず、もう1つ菅氏について少々不安に感じるのが、「庶民の味方」「下から目線」という考え方が「大衆迎合」につながり、それゆえに「大局的なモノの見方」ができなくなる可能性があるという点だ。
世界の構図が今どうなっているのか? 経済を良くするためには経済の膨らし粉をふくらませる必要があり、どうしたらそれが実現できるのか? こうした全体像を把握し大局観を持つスキルが今の菅氏には欠けていると私は感じている。
もう少し経済の勉強をして、元々持っている「庶民の味方」「下から目線」というスタンスと上手くバランスを取って政策を進めてくれれば、菅氏は首相として良い仕事をしてくれると思う。
普天間問題や郵政改革法案への対応を見ていると、若干「体制迎合」の兆しを見せているが、それでは自民党と何ら変わらない。
これから首相として「体制迎合」してしまうのか、あるいは庶民の味方になるという意味で「大衆迎合」を貫き通せるのか、期待したいところだ。
そして菅新首相が何よりもやるべきは、日本経済の立て直しだ。
「日本国勢図会(2010/11年版)」を見ると、掲載されている指標は「右肩下がり」ばかりだ。
ざっと見たところ「右肩上がり」だったのは「国債残高とGDPに対する比率」だけという皮肉な状況。
菅新首相にはぜひこの状況を打破していただきたいと思う。
迷走を極めた鳩山内閣が9ヶ月足らずで退陣し、民主党の政権担当能力への信頼が大きく揺らぐ中、国勢の舵取りを担うことになった。
私は菅直人総理大臣の船出としては、まずまず良かったと感じている。
というのは、鳩山政権から引き継ぐダメージが小さく抑えられているからだ。
鳩山政権自体が短命政権だったこと、また小沢氏も同時に退任したことが大きいと思う。
私も何度か選挙の応援演説に行ったことがあるのでよく分かるのだが、菅氏の特徴の1つは非常に「庶民的」ということだろう。
また菅氏は東工大出身者では初の総理大臣ということになる。
東工大という大学はエンジニアを養成する大学であり、本来、総理大臣を輩出するような大学ではない。
学生時代の菅氏は当時の学生運動に積極的に参加していたとのことだが、そのような経験が代議士を志すきっかけになったのかも知れない。
共同通信によると「新首相に期待する」は57%、「民主党の支持率」は36%になっている。
民主党の支持率は一時的に20%を割り込んで自民党を下回っていたが完全に抜き返した。
菅氏はこれから選挙に向けて調子を上げていき、余程のヘマをしない限り選挙までつつがなく乗り切っていくと私は見ている。
しかし一方で「菅直人新首相には期待できるのか?」と多くの国民が少々不安を抱えていると思う。
まず菅氏に期待できる点は、学生運動の頃から変わらない「庶民の味方」「下から目線」という立場でモノを考えられることだ。
菅氏は厚生大臣だった頃、薬害エイズ問題に取り組み、結果として経営悪化した株式会社ミドリ十字を救済合併による消滅に追い込んだことがある。
この時の対応はまさに「庶民の味方」「下から目線」で、国民から高評価を受けた。
一方、菅氏の課題としては「経済に弱い」ことが挙げられる。実は、菅氏は東京のバブル崩壊のトリガーを引いた人物だ。
「このままでは庶民が家を持てなくなる」と主張し、銀行に対して窓口規制や総量規制をせざるを得ないように追い込んだのが、当時の菅氏だった。
経済に限らず、もう1つ菅氏について少々不安に感じるのが、「庶民の味方」「下から目線」という考え方が「大衆迎合」につながり、それゆえに「大局的なモノの見方」ができなくなる可能性があるという点だ。
世界の構図が今どうなっているのか? 経済を良くするためには経済の膨らし粉をふくらませる必要があり、どうしたらそれが実現できるのか? こうした全体像を把握し大局観を持つスキルが今の菅氏には欠けていると私は感じている。
もう少し経済の勉強をして、元々持っている「庶民の味方」「下から目線」というスタンスと上手くバランスを取って政策を進めてくれれば、菅氏は首相として良い仕事をしてくれると思う。
普天間問題や郵政改革法案への対応を見ていると、若干「体制迎合」の兆しを見せているが、それでは自民党と何ら変わらない。
これから首相として「体制迎合」してしまうのか、あるいは庶民の味方になるという意味で「大衆迎合」を貫き通せるのか、期待したいところだ。
そして菅新首相が何よりもやるべきは、日本経済の立て直しだ。
「日本国勢図会(2010/11年版)」を見ると、掲載されている指標は「右肩下がり」ばかりだ。
ざっと見たところ「右肩上がり」だったのは「国債残高とGDPに対する比率」だけという皮肉な状況。
菅新首相にはぜひこの状況を打破していただきたいと思う。
経済政策抜きにして
あのバブルの時
総量規制が入ったのは地上げ屋の問題が第一だったような気がしましたが…
年寄り夫婦のとこにヤクザがくる
それが問題だった気がします
マイホームが持てなくなるは当時そんなんでもなかった気がします
要はヤクザと銀行がツルんで悪さをして
問題になったと言うのが私の理解するとこです
どうでしょうか?
こんなもんです、この人は。
残念でした。
大前氏はネオコンがお好き。
貧乏くじを引いてしまいましたね…。
財政も考えず、大盤振る舞いの予算。公共事業に頼った古臭い経済政策。 国民と宰相の関係より、政治家同士の人間関係。
国民は政治家が思っているより、賢いですよ。
じゃなかったら、世論調査で、消費税増税に賛成が過半数を超えませんよ。
では何故政治家は国民をナメているのか?
原因はメディアだと思います。
メディアこそ国民を馬鹿にしまくっていますから。
政治家もテレビや新聞を余り見ないようにして欲しいですね。
大前さんの指摘する通り、大衆迎合(あまり好きな表現でない)がポイントだと思います。
私は小泉改革は全く評価していませんが、彼の民意を読む力、大衆を惹きつける魅力はとても評価しています。
小沢さんのような、しがらみだらけの政治でない、無党派を惹きつけるような政治。
管さんも読み違えれば、民主党の支持率は低下しますよ。
永田町の人達もいいかげん気づいてほしいですよ。