外国為替市場で、円が主要通貨に対して独歩高になっている。総合的な実力を示す円の名目実効為替レートは9日に過去最高を更新し、円相場はなお最高値圏にある。一方、11日のニューヨーク外国為替市場ではスイス・フランが一時対ユーロで5%あまり下落。スイス国立銀行が通貨の引き下げに向けて新たな方策を検討中との観測が広がったことを受けたものだ。
日本円の独歩高という動きは、日本国民が逃げ出さないのだから「きっと」大丈夫なのだろう、という思い込みによる結果であり、明らかな「錯覚」だ。それでも「円高」に進むのは米ドルもユーロも問題視されていて下げざるを得ない状況にあるためだろう。
ところが面白いことに、そんな日本円よりもさらに大きく「高く」なっている通貨がある。1つはスイス・北欧で、ユーロに属していないのが注目されている理由だ。年初からの対ドル市場通貨上昇率は、日本円:5.7%に対して、スイス・フラン:18.5パーセント、ノルウェー・クローネ:8.1%、デンマーク・クローネ:7.7%、スウェーデン・クローナ:5.9%となっている。もう1つがフロンティア市場と呼ばれる国々だ。同じく対ドル市場通貨上昇率で見ると、パラグアイ・グアラニ:17.6%、モザンビーク・メティカル:16.0%、パプアニューギニア・キナ:13.0%という高水準だ。
この動きを見ると、投機家が何を考えているのか?世界のホームレスマネーが何を求めているのか?がよく理解できる。要するに、バケツが小さいうちに沸騰させておいて、後から人々が集まってきたらすぐに逃げ出してやろうという思惑だと思う。行き場をなくした世界のホームレスマネーが、さまよいながら落ち着き先を見つけようと必死になっている様子が見て取れる。
中国の7月の消費者物価指数は、前の年の同じ月に比べて6.5%上昇し、3年ぶりの高水準となった。そうした中、香港ドルが米ドルと連動する事実上のペッグ制についてアジア経済が急拡大する中、見直しが必要との議論が持ち上がっている。
中国バブル崩壊の兆しであるインフレの状況が明確になってきている。中国の消費者物価指数の推移を見ると、消費者商品にインフレの影響が見え始めており、食品で1割程度、肉類は3割~4割も価格が上昇している。
中国人民元は米ドルに対して、「1ドル8.2元」あたりでペッグされてきて、直近では「1ドル6.3元」くらいまで変動している。このように中国人民元が高くなることで、香港が困った状況になっている。
香港ドルは米ドルペッグ制を採用している。そのため香港経済の状況として必要性がなくても、米ドルが弱くなると香港ドルも弱くなってしまう。これは中国としても必要性を感じていないだろうし、望んでいないことだと思う。
米ドルペッグ制を解消することも検討されているようだが、ここには英国・中国間の二国間協定も絡んでくるので、英国の了承なしで進めることはできない。香港にとっては非常に悩ましい状況が続いている。
【今週の問題解決視点のポイント】
「なぜ?」を3回繰り返してみよう。それにより考えをより深く大きな視野で進めることができる。
日本円の独歩高という動きは、日本国民が逃げ出さないのだから「きっと」大丈夫なのだろう、という思い込みによる結果であり、明らかな「錯覚」だ。それでも「円高」に進むのは米ドルもユーロも問題視されていて下げざるを得ない状況にあるためだろう。
ところが面白いことに、そんな日本円よりもさらに大きく「高く」なっている通貨がある。1つはスイス・北欧で、ユーロに属していないのが注目されている理由だ。年初からの対ドル市場通貨上昇率は、日本円:5.7%に対して、スイス・フラン:18.5パーセント、ノルウェー・クローネ:8.1%、デンマーク・クローネ:7.7%、スウェーデン・クローナ:5.9%となっている。もう1つがフロンティア市場と呼ばれる国々だ。同じく対ドル市場通貨上昇率で見ると、パラグアイ・グアラニ:17.6%、モザンビーク・メティカル:16.0%、パプアニューギニア・キナ:13.0%という高水準だ。
この動きを見ると、投機家が何を考えているのか?世界のホームレスマネーが何を求めているのか?がよく理解できる。要するに、バケツが小さいうちに沸騰させておいて、後から人々が集まってきたらすぐに逃げ出してやろうという思惑だと思う。行き場をなくした世界のホームレスマネーが、さまよいながら落ち着き先を見つけようと必死になっている様子が見て取れる。
中国の7月の消費者物価指数は、前の年の同じ月に比べて6.5%上昇し、3年ぶりの高水準となった。そうした中、香港ドルが米ドルと連動する事実上のペッグ制についてアジア経済が急拡大する中、見直しが必要との議論が持ち上がっている。
中国バブル崩壊の兆しであるインフレの状況が明確になってきている。中国の消費者物価指数の推移を見ると、消費者商品にインフレの影響が見え始めており、食品で1割程度、肉類は3割~4割も価格が上昇している。
中国人民元は米ドルに対して、「1ドル8.2元」あたりでペッグされてきて、直近では「1ドル6.3元」くらいまで変動している。このように中国人民元が高くなることで、香港が困った状況になっている。
香港ドルは米ドルペッグ制を採用している。そのため香港経済の状況として必要性がなくても、米ドルが弱くなると香港ドルも弱くなってしまう。これは中国としても必要性を感じていないだろうし、望んでいないことだと思う。
米ドルペッグ制を解消することも検討されているようだが、ここには英国・中国間の二国間協定も絡んでくるので、英国の了承なしで進めることはできない。香港にとっては非常に悩ましい状況が続いている。
【今週の問題解決視点のポイント】
「なぜ?」を3回繰り返してみよう。それにより考えをより深く大きな視野で進めることができる。
中国バブルの崩壊が日本国債暴落の引き金になるかもしれない…。
相変わらずの軍拡で毎年の赤字は日本の倍あるという。さらに政府はとんでもない格差拡大に対応できないでいる。共産党なのに、できることと言えば、情報規制と取締だけ。
車の製造は世界第1位となり、石油の消費が拡大し、原油が上がれば流通に影響し、物価上昇だ。世界第2位の広さを持つ国だから仕方がない。
しかし世界にとっては14億人というマーケットがある。今までの投資が実ったと言える。
だがそれも清朝のときのように混乱して滅亡してしまうまでの期間に過ぎない。
マクロ経済学者のやることなすこと全て裏目。
ここまでくるとマクロ経済って全く役に立たない学問ですね。
マクロ経済学者ってインチキ占い師と変わらないレベル。
もはや学問とすら呼べないかもしれない。
バーナンキも全く効いていないQEシリーズをまたやりそうですね…。
中央銀行が物価をコントロールする事は出来ないと皆が認識すべきです。