私を“御大”または“オーナー”と呼ぶ90代のオバアチャマ。
これまでも頻繁に登場してきたし
今後もまだ登場しそうだから
“マリコさん”(仮)と呼ばせていただこう。
そのマリコさんの大スクープである。
なんと、彼女が身ごもった!!!
もちろんそんなわけがないのが
本人自ら言うのだ。
「私のお腹に、赤ちゃんがいるようです」と。
赤ちゃんはいませんよ、と言っても
「そんなはずありません。オッパイも膨らんできました」
誰の赤ちゃんなの?
「佐藤先生の子です」
佐藤先生って誰?
「・・・それは言えません」
居室を訪ねるたびに繰り広げられるこんな会話。
職員はみんな慣れたが
気になるのは“佐藤先生”の存在である。
マリコさんの名字は佐藤なんかではないのだから。
先日、私が排泄介助にあたったとき
マリコさんはまた赤ちゃんの話をはじめた。
「私のお腹に赤ちゃんはいませんか?」
いませんよ~。
「・・・赤ちゃんができるようなことを
私、ほとんど主人としかしたことがありません」
(えっ、ほとんどって、今言った!?)
どういうこと?と穏やかに尋ねてみると
少しためらいがちにマリコさんは言った。
「私にもわかりません」
恋愛結婚すらめったになかった時代
若かったマリコさんにいったい何があったのだろうか。
家族には言えない話である。
これまでも頻繁に登場してきたし
今後もまだ登場しそうだから
“マリコさん”(仮)と呼ばせていただこう。
そのマリコさんの大スクープである。
なんと、彼女が身ごもった!!!
もちろんそんなわけがないのが
本人自ら言うのだ。
「私のお腹に、赤ちゃんがいるようです」と。
赤ちゃんはいませんよ、と言っても
「そんなはずありません。オッパイも膨らんできました」
誰の赤ちゃんなの?
「佐藤先生の子です」
佐藤先生って誰?
「・・・それは言えません」
居室を訪ねるたびに繰り広げられるこんな会話。
職員はみんな慣れたが
気になるのは“佐藤先生”の存在である。
マリコさんの名字は佐藤なんかではないのだから。
先日、私が排泄介助にあたったとき
マリコさんはまた赤ちゃんの話をはじめた。
「私のお腹に赤ちゃんはいませんか?」
いませんよ~。
「・・・赤ちゃんができるようなことを
私、ほとんど主人としかしたことがありません」
(えっ、ほとんどって、今言った!?)
どういうこと?と穏やかに尋ねてみると
少しためらいがちにマリコさんは言った。
「私にもわかりません」
恋愛結婚すらめったになかった時代
若かったマリコさんにいったい何があったのだろうか。
家族には言えない話である。
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