愛すべきおトボケ爺・M三郎さん。
5月24日付けのブログ「髪切ってくんない?」でも紹介したが
そのおトボケ振りは今も毎日のように発揮されている。
おとといの夜勤時
確か夜の9時ころだったと思うが
「ちょっと来てくれませんか」と彼から非常コールがあった。
トイレか緊急時以外の非常コールは困るのだが
ほかならぬM三郎さんであり
たまたま時間に余裕のあるときでもあったので
すぐに居室を訪ねた。
どうしました? トイレですか?
気のせいか力なく
うなだれ気味にベッドに座っていたM三郎さんだったが
やおら顔を上げると、一言。
「おせんべい、ない?」
はあ~~~?
あのね、M三郎さん、私はおせんべい持ってないの。
事務所にもないの。ごめんね。
「じゃ、買ってきてくんない?」
あ、あのね、M三郎さん
私いま、仕事中なの。
夜だから私一人で、その私がお出かけするわけにはいかないの。
「どうしても無理?」
うん、どうしても無理。
そういえば彼が入居したばかりのころも
まったく同じことがあった。
やはり私の夜勤中、突然事務所の戸をたたき
こんな夜更けにいったい誰!?と恐々開けてみると
車椅子に乗ったM三郎さんが
「おせんべい、な~い?」と言って来たのだっけ。
あの時、なんて愛おしいオジイチャンだろうかと思った。
そしておとといも、やっぱり愛おしいと思った。
私だけではない。
人気者・M三郎さんの介助はスタッフの奪い合いである。
金さえ積めば手厚い介護が受けられると思ったら大きな間違い。
介護職員も生身の人間。
年寄りだから、身体が不自由だからと
我がまま放題を言う老人より
どうしたって、性格のいい、愛おしい老人の方を
心をこめて介護したくなるのだる。
あはっ、同業者が読んだら怒るかな?
すみません、私まだまだ未熟者でして…
5月24日付けのブログ「髪切ってくんない?」でも紹介したが
そのおトボケ振りは今も毎日のように発揮されている。
おとといの夜勤時
確か夜の9時ころだったと思うが
「ちょっと来てくれませんか」と彼から非常コールがあった。
トイレか緊急時以外の非常コールは困るのだが
ほかならぬM三郎さんであり
たまたま時間に余裕のあるときでもあったので
すぐに居室を訪ねた。
どうしました? トイレですか?
気のせいか力なく
うなだれ気味にベッドに座っていたM三郎さんだったが
やおら顔を上げると、一言。
「おせんべい、ない?」
はあ~~~?
あのね、M三郎さん、私はおせんべい持ってないの。
事務所にもないの。ごめんね。
「じゃ、買ってきてくんない?」
あ、あのね、M三郎さん
私いま、仕事中なの。
夜だから私一人で、その私がお出かけするわけにはいかないの。
「どうしても無理?」
うん、どうしても無理。
そういえば彼が入居したばかりのころも
まったく同じことがあった。
やはり私の夜勤中、突然事務所の戸をたたき
こんな夜更けにいったい誰!?と恐々開けてみると
車椅子に乗ったM三郎さんが
「おせんべい、な~い?」と言って来たのだっけ。
あの時、なんて愛おしいオジイチャンだろうかと思った。
そしておとといも、やっぱり愛おしいと思った。
私だけではない。
人気者・M三郎さんの介助はスタッフの奪い合いである。
金さえ積めば手厚い介護が受けられると思ったら大きな間違い。
介護職員も生身の人間。
年寄りだから、身体が不自由だからと
我がまま放題を言う老人より
どうしたって、性格のいい、愛おしい老人の方を
心をこめて介護したくなるのだる。
あはっ、同業者が読んだら怒るかな?
すみません、私まだまだ未熟者でして…