入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

   もうすぐ牧区替えだよ

2013年09月24日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

      向こうに見える急な斜面を追い上げる
 
 天気:曇り、気温:16度C(昼)
 
 ひとしきらキノコ採りで賑やかだった周辺の森も、ようやくいつもの平静さを取り戻す。今日は気温も上がらず、短命な季節はまた一歩も二歩もその進む速さを加速したようだ。日の射さない草原で、牛はいつもとかわらず全頭が、自由の時を過ごしている。
 例年なら、もう下から牛を里に降ろす話が来るはずだが、今年は10月半ばまで置いておく予定。このため、草の状況から判断して、牛を今日にでも再度第1牧区へ上げねばならないが、その話は頓挫している。
 牛にとって4か月という牧場での期間は、短かったのか長かったのか。里に下り子を産み搾乳が始まると、ほとんど狭い牛舎内での暮らしになる。わずか10年にも満たない一生の中で、4か月とはいえ此処での平和で長閑な日々が、見るかもしれないたまさかの夢の中に出てくるのだろうか。

                 
                          何ができるのやら

 中アの「西駒山荘」の改築工事がひとまず、今日で終わるらしい。再開は来年の5月の連休あたりだとか。立派な小屋ができることは喜ばしい。何度となく世話になった小屋だ。伊那市は、南アの仙丈岳にもすでに立派な小屋を建てているし、北沢峠にも新しい計画があると聞く。しかし、こうした施設を利用できる人は、限られた人たちだろう。
 その一方、われらが入笠山は誰でも簡単に来ることができる山だ。頂上に登らなくても、楽しみ方はいろいろある。例えば、ハイキング、自転車、魚釣り、キャンプ、天体観測、草花の観賞、写真撮影、冬の中級登山・・・。いくらでもある。
 なぜ、市はこうした観光資源を活かそうとしないのだろう。お金をかけなくてもいい。それよりもまず、知るべき人がもっと、この山周辺のことを知ってほしいものだ。
 「入笠トレッキング」などという言葉が適当とは思わないが、鹿嶺高原までのルートもある。北原のお師匠が心血を注いだ「法華道」もある。これからは、紅葉が素晴らしい。冬はスノーシュー(ズ)で歩きまわる、雪に覆われた森が呼んでいる。牧場の山小屋は、今冬も営業(要予約)。
 確かに富士見の交通規制は、非常に問題がある。まさしく地域エゴの典型である。しかし、負けては駄目だ!こちらには豊富な資源も工夫の余地も、いっぱいあるのだから。また、伊那の山岳3団体にも大いに期待。

 コメントありがとうございます。
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テイ沢の橋、一部修復終わる

2013年09月22日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など
                  
             夕暮れの貴婦人の丘。背後は中央アルプス
天気:晴れ、気温:20度C(昼)

 今日はいろいろあった一日。
 まず、TDS君来てくれ、テイ沢の橋の修理を手伝ってくれる。お蔭で下から数えて3番目の橋、4番目の橋の修復を一応終えることに。これで、1番から5番目までは通行可能になる。残るは6番、7番、9番だが、6番目の橋は、今日2人で直した3番目の傍に流れ着いているため、ひとまずこれを分解して、また1本いっぽん担ぎあげるしかない。
 9番目の橋はそれほど遠くまで流されたわけではないが、橋を架ける場所の選定が難しい。水面から一定の高さおよび流域を確保できないと、岩の上に乗せてあるだけに流木などに対し脆弱。同じことが7番目にも言えることで、あれほどの増水はめったにはないにしても、架設の場所は慎重に選ぶつもりだが難しい。
         
                  修復の終わった第3番目の橋   
 昼、疲れて戻ってくると、朝キャンプ場の駐車場にあったメルセの主がテントを張って、その傍で火を焚きなにやら食事の支度でもしている様子。なんと、キャンパーは紅二点。何年か前にも来たことがあるということで、我が家で飼っている犬の種類まで覚えていて驚く。 
 TDS君はキノコのことが気になるようなので残して、3人でテイ沢へ。観光案内も兼ねてのことだが2人とも大いに満足してくれ、「毎月来でも来たい」だと。愛知県から。
 帰って牛の世話などしてると、今度は6人の登山者。鹿嶺高原に至るコースの半分を往復してきたのだと。聞かれるともなく牧場の現状などを話す。この人たちも、入笠牧場の観光資源としての価値は高く評価してくれる。彼らの知らない入笠の良さも伝える。特に夜空の素晴らしさを。
 富士山にゼロメートルから挑んだO氏からもTEL。その詳細は彼から近々にレポートを頂くことを約す。

 今夜はNスペで「神の数式」。これも「祭り」をしながら、夢か現かのような話を寝とぼけながら見る。そして最後はこのブログ。上ではその時間もなく、やむなく家のPCでいつもの徒し事に、かろうじてたどり着く。
 
  
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橋架かる、テイ沢の橋の修復に目途が立つ

2013年09月21日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など
               
               
 
 天気:快晴、気温:20度C(昼)
 
 完璧とは言えないが、テイ沢の橋の修復のカギを握っていた夫婦ガ淵の橋を今日ようやく架けることができ、これで残る橋の作業にもようやく見通しが立つことに。
 それにしても、水の冷たさは織り込み済みだったが、その中の作業はことのほか疲れることを再認識させられる。新しい丸太があれば、作業は格段に早まるが、急がない。少しづつ、様子を見ながら来月の半ばごろまでには終わらせたい。
 しかしそうなると、ヤマかっちゃんの出番がなくなってしまうが、それでよいのだろうか、よいのだろう。牛が今年は10月の半ばまでいるから、橋の修復作業は延びるかもしれない。
 テイ沢の橋の流失に関しては、いろいろな方々からコメントをいただく。支援を申し出てくれた人々もいて、ありがたかった。今後もできるだけ経過をここでお伝えしていく予定です。
 白UAZさんのパートナーには、期待したくなります。鹿嶺高原の件もありますし、来月予定が立ったら知らせてください。
      
               
            たまには牛のいない写真も。第3牧区のある大沢山から見た第1牧区

 新しいノコギリの歯を用意してくれてあるということで、今朝東部支所に立ち寄れば、いつも早い所長の、外で活躍している姿が見えない。不審に思い玄関の近くまで行って、今日が土曜日であることに気が付く。もうとっくに、曜日の感覚なぞ失せてしまっている。まったく!それはともかく、いま使っているノコギリは非常に優れものでよく切れる。もちろん今日も、あのプリネッケのことを思い出しながら、テイ沢の流れの中で太い丸太をギーコギーコと伐ったものだ。
 疲れたので今夜は上に泊まるつもりでいたが、急に用事を思い出した。さて、どうしたものか。
 SHOWも元気でやれよ。お師匠のご機嫌伺いはちゃんと続けるから、乞う安心。
 
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  まき場は今日も長閑だが、テイ沢が・・・

2013年09月20日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

              

 天気:快晴、気温:20度C(昼)

 珍しく、和牛が3頭揃踏み。先日の台風の最中、和牛の50番はそれでも草を食べていたが、今日のような良い天気が続くと、余裕まで見せてくれているようでおかしい。囲いの中に入ると、一斉にこちらを振り向き、塩を期待する。呼べば、巨体をゆらしながら走ってくる。まるで、犬。
 
 第3牧区のある大沢山で鹿のかなり大きな群れを確認する。これから鹿は冬に備えて栄養を蓄えるため、次第に大胆になり、牧草地にも昼間から出てくる。現在は大型の囲い罠には牛がいるが、来週第1牧区に移せば、また鹿の捕獲が始まる。今年は例年に比べ、成績が良くない。いまひとつ積極的になれないのがその原因かもしれない。今、くくり罠は大半が遊んでいる。

              

 上の写真のような惨状をなんとかしたくて今日もテイ沢へ行ってみるも、無様な姿をさらす橋をようやく水流の外へ引きずり出すが精一杯。この橋が、「夫婦ガ淵」に架けてあった下流から数えて4番目のもので、この下に3番目と6番目の橋が引っかかっている。どうもこの6番目が、4番目をさらってしまったようだ。
 橋の修理には、この4番目の橋をなんとかしないと次に続かない。にもかかわらず、さてどうしたらよいか策が浮かばない。
 この場所は遠い昔、大岩が流れのど真ん中に崩落してできた複雑な地形で、中途半端なことでは早晩同じことを繰り返すだけだろう。と言って、ムー。
 待てまて、投げてはいけない。まだ伐ろうと思えば伐れる木もある。ここで官に手を出されては、これまでの苦労が水の泡になる。やるしかない、やるしか。塩崎さんありがとう。

 昨夜は中秋の名月。帰る途中の芝平峠から、赤岳の頭上に昇ったばかりの大きなまん丸い月を眺めることができたが、今夜もあんな月を期待しながら夜の山道を帰ることに。
     
    背負われて満月拝す垣の外  木歩

 

              
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テイ沢無惨! 丸太橋5ヶ所が流される

2013年09月19日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など
天気:快晴、気温:20度C

              
 16日の台風は風雨とも相当激しかっただけにテイ沢の橋のことも心配していたが、まさか9か所に架かっていた丸太橋のうちの5ヶ所もの橋が流されていたとは・・・。
 PHは下流から数えて4番目、「夫婦ガ淵」に架けてあった橋の現在の様子。この橋は基礎部にもかなり手がかかっていただけに、その部分まで流失したとあっては修復は容易なことではない。

               
 これは最後の9番目の橋。手前の古い橋は無事だったが、昨年、丸太をヒルデェラ(大阿原)からここまで苦労して運び、そして作った新しい橋の方が流される。
               
               
 これは下から数えて8番目の橋。残っていた流木から見て水嵩が橋まで達していたはずだが、辛くも助かる。

 テイ沢はヒルデェラ(大阿原)から小黒川に流れ込む、さして急峻とは言えない1キロと少々の短い沢だが、近年はこの沢の静かな雰囲気や独特の美しさが多くの人々に愛され、評判にもなりつつある。
 沢の周囲はほとんどが手つかずの原生林で、倒木、流木の類もそのままだが、流れ落ちる白濁した清流に、そしてその流れを奔放に変える緑の苔に覆われた大小の岩に、訪れた人々は決まって魅了される。
 
 1年前、進む橋の老朽化を無視できず、一念発起して改修を決断する。しかし、関係する役所にその材料となる生木の切り出しを拒まれ、唯一伊那市が、入笠山の牧場内を走る道路周辺のカラマツの伐採を認めてくれた。そうして得た貴重な木々を皮を剥き、どれも肩に負って9か所の現場まで運んだのだ。沢の景観にも配慮し、ようやくにして修復できた簡素な、しかし思い入れの強い丸太橋であったのに。北原のお師匠、TDS君、カメサなども見かねて支援してくれありがたかったが、変わり果てた現状を見れば茫然としてしまうだろう。もちろん、橋の修復を発意した者として、落胆も大きい。
 しかしながら、あれだけの増水にも耐えた橋もある。流された橋もそう遠くまでは行ってない。もう一度気を取り直して、前回よりもさらにしっかりした橋を作るしかない。それがテイ沢のためであり、ひいては存続の危ぶまれる入笠牧場のためにもなると期待したい。ただ目下、あまりにも燃え過ぎて右胸の肋骨を痛めてしまっている(笑)。ために、果たして重い木を担げるかどうか。嗚呼。
 ハヤシさんいつも読んでくださっていてありがとうございます。本のことは気になさらず、紅葉のよい季節にお出かけください。ヤマかっちゃん来るのは、1っか月後でした。海山さん、その時キノコ汁食べにおいでください。TDS君、良いコメント多謝。そして、出動準備ネガイマス。また、貞君の専門知識が欲しい、貞君。

 
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