入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

  山の神さまに会ったような気がして

2013年09月11日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など
   天気:晴れたり曇ったり、気温:22度C

              

 いつものように牧区を巡回。今年はもう、キノコ採りは止めようと決めていたのに、どうした拍子か、フラフラと気になる森の中へ。監視カメラによくクマの映る場所の奥で、普段は敬遠している。
 ちょっとした坂を下りだした所で驚く。なんと草の原のあちでもこっちでも、ヌメリカラマツタケが頭を覗かせている。こんな所にこの種のキノコが生えているとは!
 それから一時、しゃがんだり立ったりで忙しいこと。今まで、ヌメリカラマツタケは成長しすぎたカラマツ林にはできないものと考えていたのに、分からないものだ。

              
         仕事道具一式にクマよけスプレーとキノコ採りに使うナイフ。本来は止め刺しに使用。

 やわら日の射す穏やかな森の中に、虫の声がしている。しばらく草の上に腰をおろして休んでいると、しじまがより深くなる。ふと誰かが語り掛けてきたような気がする。
 いつもの自分とは少し別な、何の屈託もない、澄みきった意識を味わえそうな気がしてきて、落ち着く。


 友人のTDS君の長男は、ただいま山に夢中で、先日は彼の友人3人と富士登山に挑戦したという。感想を聞けば「もう富士吉田口からは絶対に登らない」なんだと。弾丸登山を避け、狭い窮屈な山小屋(営業していたらしい)に押し込められたまではいいが、寝入ったと思ったら小屋の従業員に足を踏まれ、それっきり寝付かれず。やむなく寒い思いして、外で時をつぶしたと。
 山は日本一、でめでたく世界遺産に登録されたかもしれないが、山小屋やその関係者は蓑笠草鞋(みのかさわらじ)の時代から止まったままだと・・・、まさか。

 今日はタイトルと本文が一致してないかもしれない。森の中で憩っていたあの時の気分がとてもよかったので、そのことを書くつもりが、果たせなかった。キノコは茹でて、冷凍庫へ。こうしておけば、得意のキノコ汁いつでも食べれるよ。
 また今夜も夜の山道を帰ることに。しかし、嫌いではない。

 
コメント
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