入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

    秋雨前線に居座られる

2013年09月04日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

                塩を待つ牛たち

 天気:曇りのち雨、気温20C(正午)
 
 朝のうちは良い天気だと思っていたら、また昼を過ぎたあたりからいまにも泣き出しそうな空になる。まだ雨にはならないが霧が深い。9月に入ってからはずっとこんな天気ばかりが続く。

                                 
 
 どうも水タンクの調子がよくない。おが粉を漏水防止に使っているが、いかんせんこのタンクは古い。それでも、これだけのものを据え付けたのだ、先人の苦労が偲ばれる。
 このごろは日脚が短くなってきたせいだろうか、牛の水場に下りてくるのが早まり、こちらの準備・体制もそれに合わせてやらなければと気を遣う。ついでに、というかこちらが本命なのかもしれないが、牛は明らかに塩をせがんでる。水タンクの周りでなく、塩場の周りに決まってたむろしている。
 第4のB放牧地からA放牧地に移す際、試しに最初おが粉を入れた袋で誘引してみた。電気牧柵に対する警戒心もあってのことだろうが、反応がよくない。次に塩袋で試みると、最初怖がっていた電気牧柵の間の10メートル足らずの通り道を、登ってくる。牛は嗅覚で違いがわかるのだろうか。もう少し調べてみたい。
 それにしても、例の赤い耳票を付けたアップの苦手な和牛No.50、いまだに他の牛のように電気牧柵の間の通り道を通過できずにいる。そして、1頭だけでは心細いのか、もう1頭の和牛を仲間に引きずり込んで、B放牧で居直っているようだ。この2頭にも塩を与えなければならないが、その点はちゃっかりしたもので、呼べばとぼけた顔をしてかなりの距離を付いてくる。

                    

 そして夜を待ってたくさんの鹿が、文字通りおこぼれの塩を求めてまたやってくる。
 
 白UAZさん、そちらで予定組んでくださいますか。こちらは大丈夫だと思います。冬の話もすでにいくつかあります。
 
 近いうちに富士見のゴンドラの関係者とも会う予定。
 こんな天気の日は「訪ふ人も思ひ絶えたる山」の中、牛を相手に日がないち日、だ。むろん貞心尼なぞ、来ない。
 
コメント
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