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入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

    ’18年「冬」 (31)

2018年02月06日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 雪の入笠牧場に2泊して、昨日帰ってきた。法華道の登行は年齢のせいか、はたまた使い慣れたスノーシューズでなくスキーのせいでか、時間ばかりでなく、体力もいつもより多く使用した。牧場管理棟までは4時間をかなり超えていただろう。
 今回もいろいろと思うこと、感ずることはあった。その中でも、牧場内の雪原に残されたテレマークスキーの跡を目にしたときは、何ともやりきれない思いがした。牧場内は冬季であっても立ち入り禁止の私有地である。そういうことをあざ笑うかのように奔放なシュプールが残されていた。腹が立つと同時にしかし、さぞかし侵入者は爽快な気分を味わっただろうなとも思った。察しはついてる(バカヤロウ!だ)。
 これでまた、冬季の牧場管理の限界を思い知らされた格好になった。しかしとはいえ、こういうことを捨て置くつもりは全くない。恐らくこの侵入者たちは、自分たちの体験をいろいろな場で吹聴するだろう、得意になって。そうなれば、不埒者はまた来るだろう。増えるだろう。
 だから、今週も上には行く。週末の小屋の宿泊予約者はたったの4人だが、こういう状況を見れば、牧場を管理をする立場としてはそうせざるを得ない。あそこ、牧場は、手塩にかけて守っている牛たちの楽園である。和牛なら、28ケ月の短い生涯に、たった4ヶ月の自由が許された場所なのである。牛肉に舌鼓を打つ者たちは、そういうことも知れ、というのだ。テレビ取材で上等な牛肉を食べさせてもらい、「オイシイー」と黄色い声を上げている、無邪気なおXXさんたちも含めてだ。
 
 ただしかし、牧場管理の必要性ばかりを頑なに強調するつもりはない。それほどの石頭ではないつもりだ。今、ひたすら牧場の因業オヤジを通し、顰蹙を買いながらも、周囲も含めてこの美しい自然を守ることを一義に考えてはいるのは、一人にできることは残念ながら精々そこまでゝしかないからだ。それを身に沁みて感じているからで、良好な自然と人との関わりを願い、考えていることなど、言わずもがなだ。この独り言もそうだが、さもなくんば任期の終わっているこの時期、何が嬉しくてエッチラオッチラと極寒の牧場なぞへ行くものか。
 明日も、もう少し。写真は同行者T君。

 2月の10,11,12日の3連休、人数にはこだわらずに、宿泊希望者は連絡ください。

 冬季の営業については以下をクリックしてください。「冬季営業の案内(’17年度」は、前年のものを流用している部分もあって、段落や改行がおかしく、見苦しいかも知れませんが何卒ご容赦を。


 
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