Photo by かんと氏(再録)
昨日は夕方になってさらに4人家族が青天を連れてきてくれ、夜はお蔭で大人も子供も「無窮の遠(おち)」を眺め、語り、大型連休は良い滑り出しとなった。平和な牧の山小屋であり、野営場であり、ここには相応しい。
望遠鏡の中に見える小さな光、大気の揺らぎのせいもあるのだろうが、木星は期待したほど鮮明な縞模様を見せない。それだけだったら、人によっては肉眼で見るのとそれほど違いを感じないかも知れない。
ところが、その光の点に付随するもっと小さな点、木星の衛星がひとつ、ふたつと見えてきてようやく、それらを眺めている本人も、広大無辺の宇宙に少しづつ引き込まれ、魅せられていくのが分かった。ガニメダ、エウロパ、イオ・・・、いずれも特定できないまま、衛兵のように見える極小の光輝。
あえて言えば、遠方の星々に対して望遠鏡の無力を感じれば感じるほどに、逆にそこに見えている仄かな光の存在に愛着が募り、地球の衛星であれ、もっと遙かな恒星であれ、天体であれ、個性化させていくことにに喜びが湧いてくる。例えば、牛飼い座のアルクトウルス・・・。
葡萄酒に酔っぱらった羊飼いや、はたまた大洋を渡る船乗りが、夜空を眺めて勝手な名前を付けてみたくなった気持を、深い闇に点在する星たちが教えてくれる。
北原のお師匠も来て好天の下、ドローンの実演。忠実な鳥のように、大空を飛ぶ。明日はまたUme氏の空撮映像を掲載の予定、ご期待を乞う。老師はこの後本家・御所平峠から高座岩へと出掛けていった。御年88歳。米寿万歳!
5月の大型連休、小屋もキャンプ場もまだまだ余裕があります。お出掛けください。とりあえず、カテゴリー別「H28年度の営業案内」と「続H28年度の営業案内」を参考にしてください。