Photo by Ume氏
昨日の好天で、桜もようやく咲き出した。この家の木瓜(ボケ)も、白い花を咲かせて「朝日に匂」っている。年々歳々、春の来るのが待ち遠しくなり、その指標が梅の花であったり、辛夷であったり、桜であったり、また木瓜の花であったりする。
昨年の今頃も書いた気がするが、まだ若かったころ、会社の顧問のKさんと近くの大きなソメイヨシノの、それこそ見事な爛漫の下を歩いていたときふとKさんが、「桜の花を見ると、僕などは決まって後何回、このような花を見ることができるかと思ってしまうんです」と寂しげな笑いを浮かべて言った。もう、あのころのKさんと同じくらいの年齢になってしまっていると思うが、桜の花を見ても、そういうふうに思ったりはしない。
もうすぐ、牧場の仕事が始まるが、あの新緑の映える春の山道を通うのは、これから何度桜の花を眺めることができるか分からないにしても、その回数よりも多くない。それでもKさんのような発想はしない。
それでいて、不思議とKさんと、氏の言った言葉をこの時期には思い出す。もしかしたら、心のどこかで同じようなことを思う年齢になったのかとあえて心の裡を探ってみたが、そうでもない。あと何回でも、そんなことはどうでもいい、という気持ちがかき消してくれる。健康だということもあるし、平均寿命からすれば数回以上、まだ結構な回数を見ることができると思ってか、Kさんのような気弱な心境には陥らないでいるのだが、親愛なる読者各位はさて本日の独り言にどのような感想を持たれたか、お聞かせ願いたい。
午後には雨になるようだからその前に、きょうは薄曇りの中、またいつもの経路を桜狩りにでも出掛けようかと、洒落たことを・・・。それにつけてもきょうの山桜の写真、心に沁みる。
そろそろ5月の連休の予定を立てようとしている読者の中には、当施設の利用を考えてくれている人もいると信じます。とりあえず、カテゴリー別「H28年度の営業案内」と「続H28年度の営業案内」を参考にしてください。若干の料金改定があったとしても、前年度実績のある方については、据え置く方針でいます